(テーマ音楽)毎日の健康作りに役立てて頂く「きょうの健康」です。
今週はこちら…今日はまずこの写真からご覧下さい。
指の先が曲がっているように見えますね。
これが変形性関節症なんですが指の関節が変形して痛みを伴う事もあるものなんです。
今日はこちら。
その変形性関節症について治療法や症状を悪化させないために自分でもできる対処法などをご紹介していきます。
教えて頂く専門家をご紹介しましょう。
主に手指に関する病気の診断治療がご専門です。
どうぞよろしくお願いします。
よろしくお願い致します。
平田さんこの変形性関節症写真のように変形してしまった指元に戻す事はできますか?残念ながら関節骨の変形を伴いますので一旦変形してしまうと元に戻る事は難しいです。
ただ幸いな事に多くの人は2年から3年で痛み自体は治まっていきます。
ですので痛みのある時にきちんとした対処法をとって関節の症状や痛みを適切に緩和してそして変形の進行を抑えるような事をすれば軽く済ます事ができます。
症状が軽いうちに対処する事が大切な訳ですね。
その事が大変大切なんです。
ただし変形性関節症には大きく3つの種類があります。
ですので指のどの部位に発生しているのかという事によってそれぞれ対処方が異なります。
ではどのような種類があるのか確認しておきましょう。
お願いします。
こちらでご覧下さい。
変形性関節症は症状が起こる部位によって病名が異なっています。
まず指先から数えて1番目第一関節に変形や痛みが生じるものをヘバーデン結節といいます。
そして2番目の関節第二関節に変形や痛みが起こるものをブシャール結節といいます。
それから親指の場合は指先から数えて123番目この関節をCM関節というんですがここに痛みや変形が生じるのが母指CM関節症です。
変形性関節症には3種類あるという事ですが変形してしまっている指の中では一体どんな状況になっているんでしょうか?これは第一関節に発生しているヘバーデン結節です。
この一番左側の関節これをまず見て頂きますと本来関節の所にあるべき隙間が無くなっているんです。
これは軟骨が無くなってしまって骨と骨がこすれていると。
これが最初の状態です。
更に進行するとここに見られるようにだんだん骨自体も互いに削れてきて食い込んできます。
そうしてこういう所には骨棘といわれるとげも出て関節が太くなってくると。
なぜこうした事が起きてしまうんでしょうか?これは正常な関節の絵ですが骨の所は関節の表面はクッションとなる軟骨によって覆われていてそして異常な動きを生じないようにしっかりとした2本のじん帯によって支えられている訳です。
このようにして滑らかな動きが作られている訳ですが変形性関節症になると先ほど見て頂いたように軟骨が無くなって骨が食い込んでこの中が小さくなってきます。
横には骨棘が出来て幅が広くなる訳ですが骨自体は食い込んでそしてじん帯が相対的に緩んで異常な動きが発生すると。
こういった動揺性ができるとまた変形が強くなると。
こういう悪循環がある訳です。
これは3種類あるという事ですが種類によって違う訳ですか?第一関節に出来るヘバーデン結節第二関節に出来るブシャール結節においてはこういった関節面の破壊が起こる訳ですが母指CM関節は親指ですのでほかの指と違って大きく動きます。
じん帯への負担が非常に大きい関節ですので先にじん帯が緩んで異常な運動によって関節が壊れると。
こういうふうにして悪循環が始まります。
この変形性関節症になりやすい人はいるんですか?患者さんの多くは更年期の女性という事になります。
特に痛みを伴うものはこの時期に多い事が分かっています。
ですので女性ホルモンが何らかの形で影響しているのではないかと疑われています。
なるべく早く気付くためにはどんな事に気を付けているといいですか?第一関節に出来るヘバーデン結節第二関節に出来るブシャール結節では始めは指がこわばる感じで始まってきます。
こわばるんですね。
こわばりとともにあまり強くない痛みと。
こういう形で始まります。
こういう段階でやはり症状を疑う事が大切だと思います。
写真が出てますね。
ここにあるのは粘液のう腫といわれるヘバーデン結節でよく見られる合併症ですが爪の付け根に水膨れがある訳です。
一見関節と関係なさそうなんですが実はこの下で根っこがつながっていてちょうどこの辺りの骨棘が刺激になって出来ているんです。
これは痛くはない訳ですが破れると関節の中までつながっているのでそのまま炊事なんかをすると関節にばい菌が入ってしまうと。
大変治療が難しくなりますのでこういうものが出来た時にはやはりお医者さんに行って粘液のう腫ではないかという事を確認する必要があります。
あと親指の付け根にあたる母指CM関節症はどうですか?母指CM関節症は先ほども言いましたが親指はものをつかむ挟むという非常に重要な関節ですのでこの根元が痛くなると雑巾を絞るあるいは洗濯ばさみを使うドアノブを回す事が痛くてできなくなってくると。
大変日常困る訳です。
関節が変形するという事では関節リウマチも同じような変形がある病気だと思いますが見分け方はあるんですか?ここに変形性関節症の方の典型的な手とリウマチの方の典型的な手があります。
一番の違いは手のひらの中にある第三関節です。
これがほかの関節がこんなに変形している状態であるにもかかわらず正常に保たれるのが特徴です。
一方でリウマチでは第三関節ここが一番侵されやすいんです。
こういう第二関節なんかもやられる訳ですが第三関節がやられてそして指が小指の方に少し傾いてきたり指がまっすぐ伸ばせなくなると。
こういうふうに侵される関節の分布が大きく違います。
ただし形だけで見るのは危険です。
その場合には医療機関の診断が必要だという事ですね。
血液検査をする事でかなり正確に区別する事ができますのでやはりこういう変形が生じた場合は一度はお医者さんにかかって下さい。
この変形性関節症3種類あるという事ですが治療はどのように進めるんですか?ヘバーデン結節は第一関節ですので比較的動かなくても日常の生活に困る事が少ないという事があるので痛い時には安静という事になります。
例えばちょっとお見せしたいと思いますがこういった指を固定するようなテープですね。
こういうものを使ってここが第一関節ですので痛い関節を挟んで固定をしてあげると。
これは私たちが医療用でしばしば使うものですがちょっと動かしてみて下さい。
ちょっと動かしにくい程度ですね。
ガチガチに固定する必要はなくて少し動きを制動してあげる形の治療がいいと。
あまり強く締め過ぎるとよくないんです。
こういう道具は医療機関でないとなかなか手に入りませんがおうちにあるようなばんそうこうでこういった形で留めてあげるだけでも十分効果があります。
次に第二関節にあたるブシャール結節はいかがでしょうか?ブシャール結節はこの位置ですのでやはり曲がらなくなると大変日常生活困る訳ですね。
しかし痛みが強くて腫れが強い時には当然安静が必要になります。
医師の指示に従って安静が必要になりますができるだけそうなる前に運動をします。
こういった関節の動きを保つための運動とそれから少し軟らかいボールを握って力をつけるための運動この2種類をやって下さい。
動かす方がいいんですね。
次は親指の付け根にあたる母指CM関節症こちらはどうでしょうか?母指CM関節は先ほども言いましたが対立という運動が大事です。
でもこの運動が痛みの原因になりますので指を寄せたり内へ入れるのが痛いですからこういった対立装具をつけて頂きます。
こういう事で痛い方向に手が行かないようにする事で治療する事ができます。
これはどこで手に入りますか?専門の業者に作って頂く事もできますが薬局でもたくさんの種類が売られていていずれも有効です。
これはどのくらい装着しておくものなんですか?一般的に大体2か月から3か月をめどに治療をしています。
24時間できるだけ使って頂きたいんですが入浴洗顔等の時は外して頂いてもちろん結構です。
そして治療ですがこちら薬物療法とあります。
薬も使っていくんですか?炎症をとるお薬こういったものを使いますが非常に症状が強い時には注射の治療も有効です。
3種類の変形性関節症の治療を見てきましたがこれらでもなかなか痛みが引かない場合には手術という手段になる訳ですね。
患者さんの5%から多い統計では20%ぐらいの方がこういった治療では治らない事が分かっています。
そういう方には関節固定術あるいは関節形成術といわれる手術を行っています。
では形成術の方から見ていきましょうか。
これがCM関節に対して行った形成術。
こちらが第二関節ですがいずれも金属製の部品と透明なとこはプラスチックで出来ているんです。
こういうものの組み合わせで動きを保ちながら痛みをとる事ができると。
ただし壊れる事がありますのでそれが一つの問題ですが大変有効な治療です。
人工的なものを骨の中に埋め込んでいく…。
埋め込んでいく治療です。
これが関節形成術。
では固定術はいかがですか?関節固定術はここにありますように2つの関節を1つの骨としてくっつけてしまうと。
これは特殊なネジで骨の中に埋め込んで関節を潰してしまった訳です。
動きがなくなります。
ただよく使う指ですと不自由にはなりますよね。
一つの問題点として不自由になりますが利点としては決して再発をしない事があります。
どちらを選んでいくかという事はどうなんでしょうか?これは一長一短がありますので患者さんのニーズに合わせながらやっていくようにしています。
手と指の痛みそしてしびれについてお伝えしていますが今日は変形性関節症についてお話を伺いました。
とにかくしびれ痛み症状が分からない時にはまずお医者さんに…。
やはり区別の難しい時もありますので心配な時にはまず受診をして下さい。
平田さんどうもありがとうございました。
2014/07/15(火) 13:35〜13:50
NHKEテレ1大阪
きょうの健康 手と指の痛み・しびれ「変形性関節症」[解][字]
指の関節が変形する変形性関節症。いったん変形してしまうと元に戻すことは難しいが、初期のうちに適切に対処すれば、変形の進行を抑えることができる。その対処法とは?
詳細情報
番組内容
更年期以降の女性に起こりやすい変形性関節症。指の関節が変形する病気で、痛みを伴うこともあれば伴わないこともある。痛みがある場合は、多くが2〜3年で治まるが、関節がいったん変形してしまうと元に戻すことは難しい。しかし、初期のうちに適切に対処すれば、症状を緩和しながら、関節の変形の進行を抑えることができる。対処法は症状が起こった関節によって異なる。中には自宅で簡単にできる対処法もある。詳しくは番組で!
出演者
【講師】名古屋大学教授…平田仁,【キャスター】寺澤敏行,久田直子
ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – 高齢者
趣味/教育 – 生涯教育・資格
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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