早速作ってみて下さいね。
(テーマ音楽)日本の夏といえば…タレント夏川純さんが京都で「ゆかた美人」案内人にゆかたの楽しみ方を教わります。
(夏川純)京都市の南北に通る室町通にやって来ました。
ここは呉服の問屋街として知られているそうですが確かに呉服に関する看板があちらこちらにありますよね。
今日の「ゆかた美人」案内人もこうした室町通に着物の店を開いてる方みたいです。
楽しみですね。
こちらのお店です。
お邪魔してみましょう。
こんにちは。
(もりたもとこ)いらっしゃいませ。
(2人)よろしくお願いします。
着物屋をやっておりますもりたもとこと申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
今回の「ゆかた美人」案内人は…呉服の町京都・室町で生まれ育ち子供の頃から着物好きに。
その気持ちが高じて8年前室町通に和装の店をオープンしました。
伝統の中にも独特の遊び心を感じさせるもりたさんセレクトの着物は幅広い年代に支持されています。
ゆかたって何枚もそうそう持てないじゃないですか。
そこで人とは違ったゆかたの着こなしを楽しむためにはどうしたらいいのかをちょっと今日は教わりたいんですけども。
買うたりするんじゃなくてお手持ちのブローチとかこのごろ面白い日本手ぬぐいとかいっぱい出てますのでそれでチクチクッとバッグとかを作ってみたら楽しいんとちゃいますか。
楽しそう。
そういう一工夫するだけでやはりまた去年とは違った雰囲気に。
そうですね。
また今年楽しくゆかたを着て頂けると思います。
(2人)よろしくお願いします。
例えばこのゆかたを違ったゆかたに見せるためにはどのようなアレンジをしたらよろしいですか?着物の場合は洋服と違うてネックレスとか指輪とかイヤリングとかできへんので根付けとか帯留めをちょっと用意してみたので。
こちらですね。
わあかわいいですね。
これ「根付け」っていうんですか?そうなんです。
ユラユラさせたりキラキラさせたり。
挿してこうユラユラする。
着物のアクセサリー。
この揺れる感じを楽しむという事ですね。
こっちの2つはボタン屋さんに行って探してきたんですけれども夏川さん今日は有松の雪花絞りというゆかたを着てはるので色目を合わせてみようかなと思って涼しそうなガラスのボタンを。
これはかわいいですね!これもボタンなんですね。
今日のゆかたにぴったりですね。
お似合いやと思います。
飾りが光ってキラキラッとしてるだけでまた華やかになりますよね。
こちらは何でしょう?帯留めなんですけれどもこういうふうに帯留め用の金具をつけてもらうと…。
パーツは売っているので。
後ろをちょっと変えるだけで。
接着剤でくっつけてもろうたら。
何でもいけるんじゃないですか?何でもありですね。
うわあすごい。
面白い。
そしてこちらは?これはボタンなんですけれども。
もう透明なので金具をつけたら金具が出てしまうので直接透明の糸で縫いつけてあります。
ほんとだ。
縫いつけてありますねもう。
また帯留めいうたら真ん中にボンとあって真ん中に目がいくんですけれども「真ん中に無うてもいいやんか」と思って作ってもらったんですが。
これは鯨に浮き袋。
追っかけっこしてたり離れてたりいろいろ動きが出ますので。
極め付けはこのタコにタコつぼなんですけれどもある時は離れてみたりちょっとお休みをして中に入らはったり。
気付いたら朝は両サイドでお昼ぐらいになったらタコつぼに入っちゃったみたいな。
「あれ?」みたいな感じの。
そういうおちゃめな部分もあるって事ですよね。
面白いですね。
無地の半幅にものすごくいろんな物語が加わると思います。
ちなみに今日の私のゆかたと帯でしたらどれが?やっぱり同じような色の涼しそうな系統やったらこれがいいかなと思って。
かわいい。
これよう見たら中に金魚がいはるんですけど。
金魚?あっ!確かに。
ちょっと光の加減によると…。
あ〜見えてきた見えてきた。
お天気のいい日とかは金魚が見えたり見えなかったり…。
(笑い)いいですね。
私も帯留めをつけてみました。
いかがでしょうか?同じゆかたでも帯留めや帯締めを加えるだけで随分イメージは変わりますよね。
次はゆかたに合うバッグをご紹介します。
お願いします。
ちょっと巾着やったらなんか持ちにくいし着物用のバッグやったらちょっと仰々しいし。
このごろかわいい柄の手ぬぐいがいっぱい出来てますので日本手ぬぐい1枚で出来るバッグをご紹介します。
こちらは竹の取っ手で。
かわいい。
かわいいだけやのうて日本手ぬぐいっていうのは汚れたらジャブジャブ簡単に洗えますし簡単にたたんで大きいバッグの中にポンて入れて頂けますし1個作っとかはったらすごく便利やと思います。
そしてこの前にあるのは?こちらも日本手ぬぐい1枚で出来る「あずま袋」っていう昔からあるものなんですけれどもゆかたの柄や色に合わせて何枚も作っとかはったら便利やと思う。
竹のかごだと中身が丸見えになっちゃうので女性はちょっと気になるところもあるじゃないですか。
いろいろ…お財布が丸見えだったりとか。
なのでこういうのを作ってあげてかごに入れるとすごく安心だし布を変えるだけでまた雰囲気が変わってきますものねバッグの。
手ぬぐいでバッグ楽しそうですね。
ここでゆかたに合う「手ぬぐいバッグ」の作り方を2つご紹介しましょう。
作り方ですがまず手ぬぐいを中表に折ります。
そしてご覧の寸法を目安に印をつけます。
それからまず脇を縫います。
脇が縫えたら次は底の角を丸くなるようにぐし縫いして糸を引っ張って縮めます。
あとはアイロンで押さえておきましょう。
そのあと途中から縫い代を開いて上の端を1cm折って持ち手を挟みながら縫い留めます。
もう片方の持ち手も同じようにします。
脇の縫い代は気になる人は縫い留めて下さい。
表にひっくり返して手ぬぐいのバッグの完成です。
どうですか?すごい簡単でしょ。
2つ目はあずま袋。
竹かごのインナーバッグとしても重宝します。
手ぬぐいの幅や長さはそれぞれ少しずつ違います。
縦と横の長さが1対3になるように印をつけます。
正方形が3つ並んだ形ですね。
次に2/3を中表に合わせて片方の端を縫います。
縫えましたら次は今合わせた布の縫っていない方を斜め外側に折りその上から反対側の布を中表に重ねます。
そしてまた片方の端を縫います。
あとはほらこうやって開くともう袋の状態になっているんですよ。
このまま使っても構いませんが気になる人は下の部分の縫い代は開いて上の部分は三つ折りにしてまつって使って下さい。
表に返せばあずま袋の完成です。
お好きな柄でいくつも作って楽しんでみて下さい。
夏川さん手ぬぐいを選びに出かけました。
室町通にあるこの店も元は呉服店だったそうです。
こんにちは。
わあ〜かわいい!すごい。
手ぬぐいってこんなにいろいろ柄とか色とかあるんですね。
かわいい。
パンダもいますよ。
手ぬぐいってもっと和の柄だけかなと思ったんですけど最近はすごくポップなカラーと絵柄なんですね。
かわいいですね。
こちら辺は夏バージョンで。
あっこれ面白い。
これ扇風機じゃないですか。
クルクル回ってますね。
面白い。
朝顔や。
朝顔きました。
昔育てたなあ朝顔。
小学校の時持って帰りましたね。
ちょっとこんなにあるとほんとに迷っちゃいますね。
この手ぬぐいからさっきのバッグが出来るわけですよね。
どうしよう。
あずま袋やしあんまり柄が大きくなくて上下がはっきりしてへんのが袋にした時にはいい感じになると思います。
シンプルな方がいい感じですよね。
これどうでしょう。
私すごい目を引いちゃって…。
やっぱりさっきも色を同系色にっていうのを教えて頂いたのでこの飾りも同系色青系なのでこちらで是非作らせてもらってもいいですか?はい。
すごい自分で選んだ布で作るまた楽しみはありますね。
どんなのになるのか私もちょっと…。
柄がどういうふうに出るのかまた楽しみですよね。
ふだんから縫い物しはるんですか?私幼稚園ぐらいの時から母に針と糸を持たされて…。
すごい。
ええお母さんや。
結構ティッシュケースとか作ってたので。
でもすごい久しぶりにすると楽しいですねやっぱり。
でもこれならほんとにずっと一直線に縫うだけなのでとても簡単ですよね。
あっという間に出来る。
でもこんなに簡単ならお友達にプレゼントとかでもいいですよね。
かわいい手ぬぐいを選んでそこからこう…。
喜ばはると思います。
そうですよね。
留めました。
さあ出来ました。
完成です。
そしたらパッと広げてもらったらほら。
ああすごい!あずま袋が出来上がりです。
これをひっくり返してもろうたら出来上がります。
これ何か入れて結んでみていいですか?どうぞ。
じゃあここに。
これでも結び方は…。
もう普通にサクッと結んでもらったら。
わあ!もりたさんこれほんとにかわいいですね。
滝の柄が縫い合わせる事によっていろんな方向からすごく交差しててなんか川の流れを感じる…。
躍動的な。
そうなんですよ。
躍動的に。
これ早く持ってどこか出かけたいですね。
続いてはどんなゆかたの楽しみ方を?ゆかたもいいんですけれども私らみたいな年になってきますとゆかた1枚だけをまとうのはちょっと気恥ずかしいので襟を付けて名古屋帯をして足袋を履いて夏着物として楽しんで。
でもやっぱり夏は暑いのでなるべく涼しく楽しむ事をこれからお教えします。
お願いします。
例えばこれは二部式の帯なんですけれども私は夏の帯こそ二部式に切ってほしいと思ってるんです。
「二部式」というのはどういう意味なんでしょう?こういうふうに胴とお太鼓の部分が分かれているものを。
二つに分かれているものを「二部式」と。
はい。
毎回締める度に柄が同じ場所にいかへんかったりするので切ってしまう事によって簡単に締める事ができます。
こちらは実はレースの帯なんです。
え〜レース?かわいい!クリーム色の帯芯を入れてもらって優しい感じになってるんですけれどもこういうのも長い事締めていると伸びてしもうたりするので切ってしまう事によって優しい感じで締めて頂けると思います。
確かに生地が柔らかいので結び方によってはちょっと形が崩れてしまいそうですよね。
でもこのままだと形も崩れないで簡単に結べるのでとても使いやすいですね。
はい。
これはなんとうちの蔵から出土したお布団の生地。
え〜!?お布団なんですか?はい。
確かに言われてみたら肌触りがすごくいいですよね。
継ぎが当たったりところどころ汚れてたりしたのでどうしようかなと思ったんですが絶対帯にしたいと思っていいとこ取りをして。
すごいきれいですね。
いいとこ取りができるのも二部式帯の良さやと思います。
もういい事ずくめですよね。
そうなんです。
ほんとに。
「何でも切っちゃえ!」とは言いませんけれども是非是非お薦めです。
わあすてきです。
次は半襟です。
ほんまやったらお襦袢に縫いつけるものなんですがお襦袢を省いてなんちゃっての大うそつき半襟ですこれは。
襟芯に日本手ぬぐいを半分に切ったのを巻いただけでササッと。
でも簡単にできていいですよね。
夏だとやはり首もとに汗をかいちゃうので。
もりたさんお手製の「なんちゃって半襟」。
合わせ方をご紹介しましょう。
手ぬぐいの柄を生かすには無地に近いゆかたがお薦めです。
帯は全体の印象が涼しくなるよう同系色でまとめました。
今度は手ぬぐいの半襟と小物をコーディネート。
水玉模様の半襟に同じ水玉の帯留めを合わせました。
手ぬぐいの柄をベースにコーディネートするとゆかたのおしゃれも楽しくなりますよ。
すごいずっと気になってたんですけどこれは何でしょう?これはステテコなんです。
すごい!斬新!すごいですねこれ。
氷と花柄。
表も裏も4本使っていろんな柄ので作ってみました。
でもすごく履き心地良さそうですね。
そうなんです。
やっぱり日本手ぬぐいやしサラサラしてるし。
でもこうして考えるとやはり暑い夏にゆかたを着るにはいろいろな工夫をされてるわけですね。
そうです。
もりた流では見えない所にも遊び心満載。
ゆかたの下に着ると楽しいステテコの作り方です。
ゆかた地やお好みの手ぬぐいを使ってご覧の寸法で型紙を作り縫い代をつけて布を裁ちます。
ウエストと裾以外の縫い代にはジグザグミシンをかけておきます。
前と後ろを…こちらが2本筒状に縫った状態です。
縫い代はアイロンで割っておきましょう。
こちらが縫った状態です。
このうちの1本を外に出すとほらズボンの形になっています。
あとは裾とウエストをそれぞれ三つ折りにして縫えば出来上がりです。
ウエストの一部にゴムテープ通し口を縫い残してそこからゴムテープを入れて下さい。
おしゃれなデザインなら見えても安心。
ステテコの完成です。
ではもりたさん早速お願いいたします。
はい。
まずは?半襟です。
この「なんちゃって半襟」を…。
夏川さんももりたさんお薦めの半襟と二部式帯で夏着物の装いを楽しみます。
さて半襟ができました。
続いては?二部式帯の胴の部分を締めたいと思います。
別にどっち回りでもいいんですけれどもひもを下にしてクルクルと2回体に巻きつけて。
前で…。
ギュッと引っ張って締めて。
中にひもを入れ込みます。
簡単ですね。
これで胴の完成です。
早い。
帯枕に帯揚げを巻いたらお太鼓の部分をこんなふうに背中にのっけて…。
すごい簡単。
こんなふうにのっけるだけでいいんですか?そうなんです。
そして…。
前で帯揚げを結びます。
なるほど。
2重になってるわけですね。
これで帯揚げが完成です。
あとはもう…。
最後に?最後の締めで帯締めを締めるだけです。
あっという間ですね。
二部式だと帯を結ぶのに汗をかかずに済みそうです。
これで完成です。
ほんとに一気に女性らしく大人っぽくなりましたね。
私今までのイメージだとお太鼓ってすごく難しいというふうに思ってたんですがこの二部式なら毎日でも私でもできそうな気がしてきました。
是非是非着物を楽しんで下さい。
もりたさん今日は手作りの小物でゆかたを楽しむアイデアを教えて頂きましたがゆかたってほんとに1つ小物を加えるだけでまた違ったイメージになり楽しめるんですね。
そうですね。
ゆかたも小物もずっと昔から続いてきたものなんですがやっぱり今風にちょっと取り入れてあんまり奇をてらう事は好きやないんですけどおしゃれを楽しんで頂きたいと思います。
このあずま袋もとてもすてきに出来て楽しかったです。
よかったです。
またいろんな柄で作ってみて下さい。
実はそう思ってさっきこっそりこちらも買っておいたんです。
なんかいろいろと作りたくなってきて。
是非是非作ってみて下さい。
これから私もまたいろいろと作りながらゆかたを楽しみたいと思います。
2014/07/15(火) 11:30〜11:55
NHKEテレ1大阪
趣味Do楽 京都で磨く ゆかた美人 第六回「手作り小物で遊ぶ」[解][字]
夏のファッションに欠かせない“ゆかた”。タレントの夏川純さんが“和の聖地”京都でゆかたを楽しむ技を習う。第六回は“わたしらしさ”を演出するおしゃれ小物の作り方。
詳細情報
番組内容
夏のファッションに欠かせない“ゆかた”。タレントの夏川純さんが“和の聖地”京都で、“着付け・着こなし・最新トレンド”から、さまざまな楽しみ方まで、“あこがれのゆかた姿で夏をエンジョイする技”を習う。第六回は、“わたしらしさ”を演出する小物を手作り。「帯留め」「半襟」に、手ぬぐいの「バッグ」「あずま袋」「ステテコ」と、個性的でかわいい小物を手軽に作る方法を、着物店主人もりたもとこさんが伝授。
出演者
【出演】夏川純,赤尾由維,渡邊恵梨,【講師】着物店主人…もりたもとこ,【語り】山本美希
ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – ファッション
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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