生字幕放送でお伝えしますこんにちは。
山本⇒「ゆうどき」です。
きのうの日曜日、東京・渋谷本当に激しい雨でしたね。
道路は冠水しているところがありましたからね。
合原⇒関東だけではなく先週末から北海道や九州でも記録的な大雨となったところがありました。
山本⇒雨に悩まされているんですが、この雨の影響が、こんなところにも出ています。
きょうのニャンカメです。
合原⇒東京・練馬から川崎さん!川崎⇒東京・練馬区にありますスーパーマーケットです。
野菜が雨の影響で価格が上がっているものがあるんです。
いちばん値上がりしている野菜こちらのレタスです。
値段は1個150円。
ただ先週は1個98円ですからおよそ1.5倍値上がりしているんですね。
合原⇒これは大きいですね。
理由としては雨の影響で、入荷量が大幅に減ったためなんです。
どれぐらい減ったのか。
ふだんこの店ではこちらに信州と書かれていますけれども長野県からレタスを入荷しています。
きょう長野から仕入れたレタスは、この1箱16個だけです。
1と書かれているのが分かりますね。
その産地から一日にどれくらいの、ケースの数が入荷したかというのを表しています。
きょうは1ですから1ケースだけ。
多い日では4040ケース入荷するので多い日と比べると40分の1ほどの入荷量ということなんです。
ですから価格が上がったり、あと群馬県や、ほかの産地からのレタスも合わせて入荷してまかなっているということなんです。
ほかにもあります。
こちらです。
失礼します。
この時間帯、多くの方でにぎわっています。
オクラです。
オクラは、1袋128円。
先週はというと98円ですから、およそ1.3倍価格が上がっています。
オクラといいますと主に四国や九州などから、こちらでは仕入れているんですね。
ことしは九州でも非常に雨が多いですから、全体の出荷量自体が減っているんですね。
ですから、こうやって価格が高騰しているんです。
お客さんはどう感じていらっしゃるのか、ちょっと聞いてみます。
すみません、買い物の途中失礼します。
雨の影響で、レタスやオクラの価格が上がっていますけれどもどういうふうに感じていますか?そうですね、急に上がりましたね。
でも食べたかったらやっぱり買うので。
レタスは先週と比べて1.5倍くらい、オクラですと1.3倍くらい上がっていますが何か家庭で対応されていますか?この時期、食べたい物なのでさっぱりとしたものが食べたいので買いますけれどもとっておくことができないので、やっぱり、生鮮もの冷凍もできないのでメニューにあったらちょっと高くても買います。
もうひと方に聞きます。
買い物の途中で、すみません。
レタスはおよそ1.5倍の価格になっていますけれどもどうですか。
無理してでも買います。
やはりそうですか。
食べなきゃしょうがない。
ほかの葉物に変えるということも特にせずに?しないですね。
レタスが好きだから買います。
ありがとうございました。
最後に社長さんに伺います。
秋葉さんです。
価格が高騰していますけれどもほかにはどういうものがありますか。
ごぼうとか、なすとか2月の雪の影響でだいぶ上がっている野菜がありますよね。
2月の影響が今、出ているということはこのところの雨の影響が、これから出てくる可能性がありますね。
ありますね。
これからの時期は露地もの野菜が多く出回る時期なんですけれども、気候の変化によってだいぶ影響があると思いますね。
ありがとうございました。
東京・練馬のスーパーマーケットから中継でお伝えしました。
山本⇒野菜はきちんととらなくてはいけないと思って、高くても買おうというお話がありましたけれども、いかに安くうまく買うかということですね、ほかのものに影響があるかもしれません、頭の使いどきですね。
天候ばっかりはどうしようもないですからね。
きょうの内容です。
特集は、増え続ける都会の空き家。
5時になりました。
ニュースをお伝えします。
初めに事故のニュースです。
きょう午後4時ごろ、大阪・ミナミの御堂筋の交差点で、トラックと乗用車などが衝突し、けが人が出ていると、通りかかった男性から、119番通報がありました。
大阪府警察本部などによりますと、車が歩行者をはね、その後、トラックに衝突したということです。
この事故で、男女合わせて3人が病院に運ばれましたが、消防によりますと、30代の女性が、意識不明の重体だということです。
警察などが現場の状況を調べています。
パイロット不足のため、一部の便の運休が続いている、LCC・格安航空会社のピーチ・アビエーションは、9月と10月も引き続き、一部の便を運休させると発表し、運休便は合わせて2000便を超えました。
関西空港が拠点のLCCのピーチ・アビエーションは、55人の機長のうち、8人が病気などで乗務できなくなり、8月まで全体の2割に当たる合わせて1342便を運休させると発表しています。
会社によりますと、その後、1人の機長を確保しましたが、引き続きパイロットが不足しているとして、新たに9月から10月25日までの間、全体の2割に当たる740便を運休させると発表しました。
これにより、先月以降の運休便は合わせて2000便を超えました。
会社では、10月26日以降については、機長を確保して、通常どおり運航できる見通しだとしています。
ピーチ・アビエーションは、利用者にご迷惑をおかけし申し訳ありませんと話しています。
LCCを巡っては、成田空港が拠点のバニラエアも、機長の退職などから、今月、一部の便を運休させるなど、パイロット不足による運航への影響が広がっています。
今入ってきたニュースです。
公明党は、外交・安全保障に関する合同調査会を開き、政府が示した憲法解釈を変更し、集団的自衛権の行使を容認する閣議決定案について、対応を執行部に一任することを決めました。
執行部は、あす朝の与党協議で合意し、党内の了承手続きを進める方針です。
公明党はあす、集団的自衛権など巡る、与党協議の11回目の会合が開かれるのを前に、きょう国会内で、外交・安全保障に関する合同調査会を開き、対応を検討しました。
会合では、政府側が、日本と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これによって日本の存立が脅かされ、国民の権利が根底から覆される明白な危険がある場合に、必要最小限度の実力を行使するのは、自衛の措置として憲法上、許容されるなどとする閣議決定の最終案を示しました。
これに対し、出席者から慎重な対応を求める意見が出されましたが、執行部側が、与党協議のメンバーにあすの対応を一任してほしいと述べたのに対し、異論は出ず、対応を一任することを決めました。
公明党執行部は、あす朝の与党協議で合意し、党内の了承手続きを進める方針です。
会計検査院が、去年9月までの1年間に削減できたとするむだな税金の総額は、過去3番目に多い、3400億円に上ることが分かりました。
会計検査院は、国や自治体、それに公益法人などに、補助金の不正経理や、もらいすぎなどの検査を行い、1年間にどれだけ税金のむだづかいを減らすことができたか試算して、公表しています。
それによりますと、去年9月までの1年間に、会計検査院の指摘で削減できたとするむだな税金の総額は、過去3番目に多い3467億円に上りました。
このうち国の補助金を受けて、公益法人などに設けられた4つの基金で、資金の支援先の企業が設備投資などを終えて使う見込みがなくなったのに、資金がそのままになっていたとして、447億円を国に返還させました。
こうした公益法人からの返還額は、1544億円に上り、最も多くなりました。
また公共工事や社会保険などの事業に関わる国の特別会計に多額の余剰金があるのに、それを使わずに国が一般会計で要求していた予算、1121億円を削減させました。
会計検査院は、国民の税負担が増える中で、税金のむだづかいがないか、厳しくチェックすることにしています。
先月、全国で着工された住宅の戸数は、消費税率引き上げ前の駆け込み需要の反動で、去年の同じ月に比べて15%減少し、リーマンショック後以来、4年5か月ぶりの大幅な落ち込みとなりました。
国土交通省によりますと、先月、全国で着工された住宅の戸数は、6万7791戸で、去年の同じ月を15%下回りました。
住宅の着工戸数が前の年の同じ月を下回ったのは3か月連続で、リーマンショックの影響でマイナス15.7%となった、平成21年12月以来、4年5か月ぶりの大幅な落ち込みとなりました。
住宅の種類別では、注文住宅の持ち家が22.9%減少、マンションなどの分譲住宅も27.1%減少し、消費税率引き上げ前の駆け込み需要の反動の影響が表れた形となりました。
一方、賃貸物件の貸家は、3.1%のプラスで、15か月連続の増加となりました。
国土交通省は、住宅の着工戸数は、原材料価格や人手不足による工賃の値上げなどで、建築コストの上昇も予想され、今後も低い水準が続く可能性がある。
一方、賃貸の住宅や、マンションなどの貸家の建設は、来年1月から増税となる相続税の対策で一定の需要が見込まれ、当面、増加傾向が続くと見られるとしています。
研究者の代表で作る日本学術会議は、男女共同参画社会を実現するためには、民法を改正して、夫婦別姓を選択できる制度の導入などを早急に行うべきだとする提言をまとめました。
この提言は、日本学術会議の法律や社会学の研究者などによる、4つのグループが合同でまとめました。
提言では、働く女性や単身世帯が増えるなど、社会環境は大きく変わっているのに、法制度の改革は進まず、男女格差は拡大している。
男女共同参画社会を作るには、差別的な規定が残る民法改正を緊急に行うべきだとしています。
その上で、結婚できる年齢が、男性が18歳、女性が16歳と異なっているのを平等にすること、離婚後、女性だけが半年間再婚できないとしている規定を見直すこと、そして夫婦別姓を選択できる制度の導入を、早急に実現すべきだと提言しています。
初めにもお伝えしましたように、きょう午後4時ごろ、大阪・ミナミの御堂筋の交差点で、トラックと乗用車などが衝突し、けが人が出ていると、通りかかった男性から、119番通報がありました。
上空からの映像では、グレーのワンボックスタイプの乗用車が、トラックの荷台の部分と、店の脇にある植え込みの間に突っ込んで止まっている様子が確認できます。
今、都会で空き家が増え続けています。
住宅街の中の空き家は近隣住民の暮らしを脅かしています。
こうした事態に行政も対策に乗り出しました。
先月には都内で初めてとなる空き家の強制撤去が行われました。
都会の空き家どんな問題があるのかその真相を探りました。
山本⇒空き家の問題地方だけではありません。
都会の空き家です。
合原⇒リポーターは相川さんです。
相川⇒こんばんは。
まずはこちらをご覧ください。
東京都内の空き家の戸数を示したグラフですが、右肩上がりに増えています。
75万戸に上るんですね。
これは東京都内の住宅の1割以上になるんです。
空き家ですけれども、とりわけ問題視されるようになりましたのは、東日本大震災以降なんです。
火災が起きたり倒壊することで1軒の空き家が地域全体に危険を及ぼすというふうに、危惧されるようになってきたからです。
しかし空き家といいましても私有財産ですから行政を含めまして、第三者が勝手に修繕する、あるいは取り壊すということができないんです。
そんな中、先月、大田区では条例に基づく空き家の強制撤去が都内で初めて行われました。
東京・大田区。
先週木曜日、区による空き家の調査が行われました。
訪ねたのは、再三にわたり住民からの苦情が入っている物件です。
木造2階建ての住宅で庭の雑草も伸び放題です。
金属製の煙突は、付け根から折れぶら下がっています。
物干し場の屋根も腐食が進み抜け落ちてしまっていました。
5年ほど前まで80歳前後の男性が1人で暮らしていましたが転居したまま戻っていません。
近所の人たちは危険を感じています。
隣が空き家になったことで安心して暮らせないと引っ越してしまった住民もいました。
空き家が空き家を生む状態です。
現在、大田区にはこのような空き家が100軒ほどあり調査員が1軒ずつ確認。
所有者を捜し必要に応じて、家の修繕や建て替えの指導を行っています。
先月、大田区では都内で初めてとなる空き家の強制撤去が行われました。
取り壊されたのは、築46年の木造2階建てのアパートです。
十数年も前から住む人はなく荒れ放題になっていました。
そして今月、問題の土地はようやく、さら地になったのです。
隣に住む永田仁志さんです。
10年以上この空き家に悩まされてきました。
どんな状況だったのかその記録を見せてもらいました。
これ、ここ屋根ですよね?そうですよ。
これ分かりますかね。
これ剥がれちゃってる状態。
風が強い日には屋根から2mほどのトタン板が剥がれ隣近所の車などを傷つけることもありました。
さらに…。
夜7時ぐらい。
中学生ぐらい4人ロケット花火、打ち込まれた。
ここ、雨戸が完全になくなっています。
ここが、がらんどう。
このときは火事にはなりませんでしたが永田さんは、空き家のために危険を感じながらの生活を強いられてきました。
荒れ放題の空き家はさらに深刻なトラブルの元になってきました。
隣に住む平野寛二さんです。
ここに?この入り口のところに?うん。
どんな物が例えばありました?空き家の所有者は90代の老夫婦です。
10年以上前に別の土地へ引っ越してそれ以来、連絡が取れない状態が続いていました。
住民の苦情を受けて大田区は所有者を捜し出しました。
補修などの対処をするように説得を重ねましたが受け入れられることはありませんでした。
区は、このまま放置すると周辺住民がますます危険にさらされると判断。
強制撤去に踏み切ったのです。
撤去費用に、およそ500万円。
区は、今後所有者に請求する方針です。
山本⇒空き家というのは、置いておくといろいろな形で影響があるんですね。
合原⇒皆さん不安や怒りを感じていらっしゃいました。
ゲストをお迎えしています。
立教大学経済学部、山口義行教授です。
山口さん、今のVTRどうご覧になりましたか?山口⇒こういう問題は10引く1は9ではなくて4とか5とか、非常にマイナスになることもあります。
商店街も一緒で閉じてしまった店が出ると、商店街全体のお客さんが減ります。
ネズミがいるのよ、という話もありましたが、耐えられないでしょうね。
ゴキブリも、ねずみも勝手にどんどんそこにじっとしていてはくれません、勝手に入ってきてしまいます、そこをなんとかしていかなければいけません。
今回の取材で都会の空き家の要因が見えてきました。
所有者が高齢化して、物件の有効利用を放棄したり、所有者が亡くなってしまって相続のトラブルの結果放置されてしまっているというケースがみられます。
2つ目は税制です。
これは住宅の土地というのは建物が建っていますと固定資産税と都市計画税が優遇されるということです。
これを、さら地にしてしまうと税金が一気に6倍に跳ね上がるんです。
そうなると、ますます空き家はあのまま置いておいたほうがということを思っている人が多いでしょうね。
触ろうとしたら、お金がかかるからそのままにしようという人もいると思います。
改める法案を国会に提出するという動きもあるということです。
3つ目です、景気です、所有者が売却するかどうかという判断を先送りにしています。
土地と建物が塩漬けになっている事例もありますし、景気がよくなってから、売ったほうが値段が上がるのではないかというふうに考えている人がいて、こういうことになるということです。
オリンピックに向けてなどいろいろな考え方があると思います。
一部で上がっていますが、全体としてはそうではありません。
その空き家利用の有効利用をどうしたらいいのかということですが新たな仕組み作りというのも始まっています。
東京・世田谷区にある築30年の木造アパートです。
駅から徒歩30分かかることもあり入居者を捜すにも苦労してきました。
オーナーの安藤勝信さんは3年前祖父から譲り受けて以来その扱いに悩み続けてきました。
しかし今、ある目的のためにリフォームをしています。
実は安藤さん世田谷区の制度を利用してデイサービスの施設として貸し出すことにしたのです。
安藤さんのアパートをデイサービスの施設として使うことになった福祉団体です。
双方を引き合わせたのは去年始まった世田谷区の新たな制度です。
運営するのは区から委託を受けたまちづくり団体です。
空き家の所有者と、活用したい団体からの情報をもとにマッチングを行い、空き家を有効利用していくものです。
修繕や耐震補強の費用として最大200万円の助成が受けられます。
世田谷区内にある築80年の日本家屋です。
先週末、地域の人たちが集まりクラシック音楽の観賞会が行われていました。
実は、この建物も15年ほど前から空き家となって荒れ果てていました。
この建物の所有者堀内正弘さんです。
去年、耐震補強や修繕を行い400万円がかかりましたが世田谷区の制度を使いその半分の助成を受けることができました。
コンサートやヨガ教室を開いたりクッキングパーティーを楽しむなど、今ではすっかり地域の交流の場となっています。
山本⇒これは、うまい利用を考えましたね。
先ほどの、立ち退いてもらって強制的にというか、立ち退き、強制的に壊すというのはあれでも500万円くらいお金がかかった請求するといってもお金がなかなか払えません。
そういうときに市と区がそういう土地を借りて賃借料、先ほどいった壊した費用を相殺してあげて負担のかからないようにする。
活用するかということですが住民の人たちと話をしながら先ほどのようなスペースの使い方もあるし、あるいは地域で駐車場が足りないから駐車場にしてほしい、子どもが遊べるような広場にしてほしいというような活用する住民の意見を聞きながら一緒にうまく使っていく。
先ほどのような形で仲介してあげるというような役割を担うNPOが出てくるのがいいですね。
200万円、200万円でもって補助金も出る。
紹介した以外にも空き家の有効利用があります。
横浜市の例です。
シングルマザー専用のシェアハウスもあります。
これは子育てが大変ですから、住んでいる方が、みんな助け合って子育てをしようということです。
千葉県の船橋市の例では空き家を図書館としてコミュニティーの場所として使っているというような地域もあります。
合原⇒いろいろな活用のしかたがありますね。
図書館などは、大学時代、あまり図書館にはいかなかったでしょ、最近は図書館は学生たち、場所取りで大変なぐらいなんです、みんな、勉強する場が欲しいんです。
リタイアした人たちもそうでしょうしうまい活用のしかただと思います。
実際にニーズはたくさんあります。
山本⇒所有者が空き家を放置しないようにするためというのは何が大事ですか。
私は所有者つまり所有権と使用権を分離する。
所有権は持っているけれども使うのは、ほかの人に権利を譲るということが必要です。
自治体などが仲介をしてあげて、所有権はそのまま残すけれども借りる形で使用権をほかの人に譲って使ってもらう。
例えば商店街などを再生させるためにもうちは、うどん屋さんをやりたいということではなく、いったん地域で作った株式会社みたいなところで、貸す形にして借りる形で使うんですけど、そういったときは、例えばここは主にアパレル系の店を多くしたいのでそれを入れてくださいとか、ここは食品系にしてくださいとか整理していくとモールのような商店街になるので使い勝手がよくて再生するということもあります。
所有権と使用権を分離するということが大事です、分けていくことが大事です。
映像を見て改めてこれから都会の空き家というのは増えていくのではないかなというふうに思いますし、高齢化も進みます。
私たちは空き家というものに対してどう向き合えばいいですか。
結局、ジェネレーションでうまく橋渡しができていない。
そして後継ぎがうまくいっていない。
世代でうまく、バトンタッチができていないということが大きな問題。
だからこそスペースができる、ゆとりができる、そのゆとりをうまく工夫してみんなで逆に新しいコミュニケーションの場所に変えていくということでいろいろな問題が出てきたんだけれども、その中に解決のヒントがあるということ。
そういう受け止め方で、われわれはやっていくこと。
そうすると新しい町づくりのきっかけになっていくのではないかと思います。
前向きにとらえる必要があります。
空き家が、地域のチャンスになりうるということですね。
そういうことです。
いろいろな問題が出てきますけれどもそういう考え方で対応することが必要です。
引き続きまた先生おつきあいください。
都会の空き家問題についてお伝えしました。
今、ある施設が再び注目を集めています。
それは、銭湯。
銭湯の水を利用して地震のときの防災に役立てようという取り組み。
また不足している介護施設の代わりに利用しようという動きもあります。
銭湯を巡る新たな動きを取材しました。
山本⇒続いても町の再生につながる話です。
合原⇒リポーターは佐伯さんです。
佐伯⇒全国にあります一般公衆浴場、いわゆる町の銭湯のことなんですが、その数はこちらをご覧ください。
年々少なくなっているんですね。
理由としましては燃料費の高騰や家庭にお風呂が増えたことがあって経営が苦しくなっているということがあるんですがその数、東京では1600軒ありましたが今では700軒半分以下です。
こんなに減っているんですね。
山本⇒学生時代は、よく使いましたが、さすがに今は使いませんものね。
町の中の銭湯は安い値段で誰もが利用することができるということで地域の衛生を保つ意味でも公共性の高い場所だったんですよね。
その銭湯を新たにどう活用していくのか、今、模索が始まっています。
東京都内で最も多くの銭湯がある大田区。
住宅の密集地が多く火が短時間で燃え広がることが懸念されています。
見てお分かりになると思いますけど、当然…道路は細く入り組み、消防車がすぐに駆けつけることが難しいところもあります。
そこで注目されたのが銭湯。
消防車が到着するまで銭湯の水を使い、地域の人たちに消火にあたってもらおうというのです。
この日は、消火ポンプを持つ地域の自治会が設備の確認を行いました。
銭湯と自治会は、災害時に協力する協定を結んでいます。
いざというときに備え住民を集め銭湯の水を使った消火訓練も積んでいます。
緊急時に避難所の役割を担える可能性もあります。
この銭湯は40人が3日間過ごせる食料や毛布などを用意しました。
自治体も、避難所として銭湯を活用できないか検討を進めています。
首都直下地震が起きると大田区は23万人以上の避難者が出ると想定されています。
しかし、確保できている避難所はおよそ16万人分。
耐震性などを確認したうえで銭湯を活用していく考えです。
銭湯は介護施設の不足に悩む関係者からも期待されています。
東京・目黒区のこの銭湯では営業時間外の日中デイサービスの業者に貸し出されています。
脱衣所のロッカーを移動しスペースを確保。
介護用のいすを並べていきます。
おはようございます。
お年寄りが送迎車で到着しました。
午前9時半から本来の営業が始まる午後3時までがデイサービスの時間です。
入浴だけでなく健康チェックや食事レクリエーションなども銭湯で行います。
利用する、お年寄りたちは銭湯の近くに住む地元の人たちです。
銭湯の広い風呂に入ることは何よりの楽しみ。
同じ地域に住む者どうしで触れ合えることも魅力の1つです。
このサービスのおかげで久しぶりに銭湯を訪れることができたというお年寄りもいます。
かぶっていきますか。
こちらの女性は昔から銭湯が好きでしたが足を悪くし外出が難しくなっていました。
このサービスを展開する鬼頭忠男さんです。
大浴場を使った介護を実現したいと考えていましたが建設費や場所の確保が課題でした。
そこで昼間は営業していない銭湯を借りることにしました。
銭湯側と協力して安全のための手すりなどを設置。
賃料を支払うことでお互いの利益になっています。
お疲れ様です。
デイサービスが終わった午後2時半。
銭湯の経営者がやって来ました。
開店に向け銭湯を元の姿に戻していきます。
経営者は一度、銭湯から離れた高齢者が再び戻ってきたことに喜びを感じています。
山本⇒お年寄りにとっては銭湯というと、いろいろな思い出があるでしょうからね。
佐伯⇒でも、高齢になって体を痛めたり銭湯に1人で行くのが不安だという方が銭湯から足が遠のいてしまうということがあったんですね。
この介護業者ですけれども、これまで30の銭湯で3000人ほどにこうしたサービスを提供しているということなんです。
合原⇒こうした動きというのは全国的に見て、どれぐらい広がっているんですか。
行政が銭湯を防災の拠点にしていこうという動きは全国的に広がっておりまして横浜市では、去年組合と協力をしまして災害時帰宅困難者の休憩場所として開放することを決めたということなんです。
また銭湯側ももっとお風呂に入る以外に来てほしいということでイベントを開いてもっと気軽に来られる場所にしたいということも考えているんですよね。
山本⇒女性がフラダンスを踊っていますね。
合原⇒通ういいきっかけになりますね。
身近になりますね。
山口さんどうご覧になりましたか。
感心しましたね、ここまで思いつきませんでした。
お水がいっぱいあるからあれで防災はいいですね、もともと銭湯はコミュニティーの場所ですから、それがいろいろな事情で行けなくなった人が、周りから資源があればこういう場所を活用できるこれは広がってほしいですね。
新しいものを作るとお金がかかるけれども施設長さんの話ではないですけれども、あるものをうまく活用するというのが大きいんじゃないですか。
生かしていくということですがそのためにはお風呂屋さんと業者さんと介護サービスをやっている業者さんが、協力しあったからこそできることですね。
地域を元気にしていくためにはいかに連携していくかつなぎ合っていくか、そういうことをうまくやっていかないとなかなか地域の元気が戻ってこないんだろうなと思いましたね。
合原⇒さっきの空き家の話とつながりますね。
全くそのとおりだと思います。
時代の変化とともに一見ニーズが減ってきたように見えるけれどもそこに工夫を加えると町にとって新しい拠点になってる地域に元気を与える拠点になるようなすごいことですね。
取材した銭湯ですが100年近く続いているということで経営している方も3代以上にわたってやっているわけですから、土地に根づいているわけですよね。
しかも土地への愛着があるし支えていきたいという思いも、強いということでこれからこういった銭湯が地域の核になっていくんじゃないかという可能性があるなと思いました。
ここまで銭湯を巡る新たな動きについてお伝えしました。
山口さん、ありがとうございました。
最近、話題のNEW和食ご存じですか?いつもの料理に、おなじみのあるものを加えるだけで意外な健康効果があるんです。
さらに減塩でも料理がおいしくなるというすぐれものです。
すごいおいしいですね。
すごい。
家庭でも簡単に作れるレシピも紹介します。
料理の幅が広がるNEW和食の世界にようこそ。
山本⇒和食といいますとヘルシーな感じが、もちろんするんですが、NEW和食です。
合原⇒どんな和食なんでしょうか、リポーターは角田さんです。
角田⇒気になるNEW和食ですがいち早く注目したのが病院や介護施設です。
都内にある高齢者の介護施設です。
1年前からNEW和食を献立に取り入れています。
この日は魚の照り焼きにきんぴらごぼう。
一見、普通の和食ですがどこがNEWなんでしょう?その秘密を知るために調理室を、のぞいてみました。
作っているのはきんぴらごぼうです。
そこに登場したのが…なんと牛乳。
NEW和食のNEW
(にゅう)は牛乳のことだったんです。
なぜ和食になぜ和食に牛乳を入れるのでしょうか?気になるお味は?この介護施設では減塩食が提供されています。
牛乳には、うまみ成分のグルタミン酸やコクとなる乳脂肪が多く含まれているため減塩食でもおいしいと評判です。
この施設では去年から週の半分乳和食を献立に取り入れています。
施設によると乳和食に変えたことでカルシウム摂取量が全国の病院や介護施設の食事のおよそ1.2倍になることが分かりました。
乳和食の効果はこれだけに、とどまりません。
牛乳が体に及ぼす影響を20年近く研究してきた上西一弘教授です。
去年、上西教授はメタボリック症候群の男性200人を対象に栄養指導のみ行った場合と牛乳を飲んだ場合の血圧の変化を調べました。
その結果…実験の結果牛乳を飲むグループのほうがより血圧が下がったんです。
鍵となるのが牛乳に含まれるカルシウムです。
カルシウムが不足すると血液中のカルシウムも少なくなります。
すると骨のカルシウムが不足分を補います。
このとき、カルシウムの一部が血管の壁に取り込まれます。
そのため、血管が収縮し血液の流れが悪くなり血圧が上がります。
カルシウム不足を解消することが高血圧を防ぐことにつながるのです。
では、乳和食を自宅で作るにはどうしたらいいんでしょうか?こんにちは。
管理栄養士で乳和食のレシピ本を書いている小山浩子さんを訪ねました。
最初に教えてもらうのは普通のものとはひと味違う、うの花です。
小さめの鍋に牛乳を入れます。
そこに、干ししいたけを割って入れます。
落としぶたをして5分ほど火にかけます。
しいたけが軟らかくなったら取り出します。
戻し汁に小さじ1杯のかりゅうだしを入れますが味付けはこれだけです。
別の鍋でしょうがや、ねぎにんじんなどの具材をしんなりするまで炒めます。
おからと戻したしいたけを加えぱらっとするまでさらに炒めます。
最後に、しいたけを牛乳で戻した汁を加え全体に、なじむように混ぜます。
乳和食のうの花、そのお味は?次は和食の定番さばのみそ煮です。
鍋にさば2切れ、酒大さじ2砂糖大さじ1みそ大さじ1を入れます。
しょうがの代わりに種を取ったとうがらしを1本入れます。
はい、さばの。
ここに牛乳を注ぎます。
あとは10分煮るだけ。
落としぶたをすることでうまみがぎゅっと魚にしみこむんです。
あっという間にできちゃいました。
山本⇒へえ。
びっくりしていただいたところで。
何だ、だけどへえですね、まさかは和食にミルクを入れるとは。
確かめていただきたいと思います。
スタジオに先ほどVTRでご紹介した牛乳で作ったさばのみそ煮とこれから夏においしいミルクつけつゆそうめんをご用意しました。
山本⇒みそ煮をいただきます。
牛乳が分離したときにできる、たんぱく質が固まったものです。
山本⇒みそ煮が大好きなんですが牛乳を入れるとは考えたことがありませんでした。
牛乳が入っているんですか。
入っているんですよ。
牛乳で煮ましたからね。
合原⇒臭みがない。
山本⇒全く分からない。
しかも身がふわっとしているんですよね。
山本⇒身がふわっとしています。
10分煮ただけで結構、味がしみているんですよね。
合原⇒にわかに信じがたい顔をされていますね。
すごく簡単でおいしいので1回作ったらこ、のレシピはやめられない方が多いそうです。
山本⇒牛乳をつかった、分からないです。
合原⇒そうめんをいただきます。
つけつゆ。
これは牛乳200ミリリットルに3倍濃縮の麺つゆを大さじ1杯入れました。
合原⇒私は正直、牛乳が苦手なんです。
ごまを入れてみてください。
合原⇒どうかな。
山本⇒どう?合原⇒うん。
おいしい。
牛乳をふだん全然飲まないんですよね。
合原⇒飲めないんですけれども、まろやかで、ごまとすごく合うんでしょうね。
食べやすい。
不思議でしょう。
コクとうまみだけが残って牛乳の臭みや味が一切なくなる。
合原⇒とてもコクがあります。
びっくりしました。
山本⇒きょうはニャンカメが出ています。
スーパーからでしたね合原⇒東京の練馬から川崎さんです。
川崎⇒練馬区のスーパーマーケットに来ています、雨の影響で価格が高騰しているんですけれども、そのいちばん値段が上がっているレタス、きょうは入荷量が大幅に減って残り1個となってしまっています、ふだんですとこの時間はもっと在庫があって、たくさんここに並んでいるんですが、きょうは1個だけそして価格も先週と比べて1.5倍という価格です。
全体の状況、見てみますと東京都中央卸売市場の卸売価格も値段が上がっています。
これについて消費者の方はどのように感じていらっしゃるのか聞いてみます。
すみません、こんばんは。
こんばんは。
卸売価格も上がっています。
何か買い物に影響はありますか。
そうですね、やっぱりちょっと安いものを探します。
お店はほかにも行かれましたか。
ちょっと見て高かったりするとほかも見てみようかなという感じで。
きょうは、このかごの中に先週と比べて1.3倍ぐらいの値段になっているオクラが入っていますね。
大きさも大きかったのできれいだったのでいいかなと思って、あとは食べたかったので買いました。
ありがとうございました、皆さんのところでは、どのような影響が出ているでしょうか、中継でお伝えしました。
山本⇒買い物に気を遣いますね。
合原⇒皆さん、いろいろ考えてお買い物されているんでしょうね。
お便りをいただいています。
乳和食についてです。
牛乳を、きんぴらに入れるのは目からうろこです。
75歳の祖母がいるので早速作りますという30代の主婦からです。
山本⇒ちょっとしたことです。
あすの内容です。
「生活向上委員会」は、かき氷。
ふわふわの氷に、極上のシロップ。
専門店のようなかき氷を家庭でも。
手軽に、まねできるプロの技を紹介します。
「行ってみたい!」は北海道の十勝平野。
世界で、ここにしかいない魚の固有種や驚くほどの甘みを持つ牛乳。
大昔の火山活動がもたらした恵みに出会う旅です。
2014/06/30(月) 16:55〜18:00
NHK総合1・神戸
ゆうどき▽深刻化する空き家問題を徹底取材。解決への道を探る。[字]
増加する空き家。近隣住民にとっては倒壊や放火など、住環境を脅かす深刻な問題だ。どうしたら解決出来るかを考える。特集は牛乳を使った和食の新レシピを紹介。
詳細情報
番組内容
【キャスター】山本哲也,合原明子 <中断>5:00−5:10 [字]ニュース
出演者
【キャスター】山本哲也,合原明子
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – グルメ・料理
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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