(最終回)新・科捜研の女2 2014.06.30

(乾健児)はぁ〜あ!白骨が見つかったって言うから何事かと思ったのにとんだ無駄骨でしたね。
(榊マリコ)そうでもないわよ。
イノシシの骨だって貴重な資料になるかもしれないしそれにこんな山奥までドライブに付き合ったんだから晩ご飯ぐらい当然おごりでしょうね?
(土門薫)バカ野郎。
これも立派な勤務のうちだ。
(木佐貫直巳)え?ちょっと…危ないですよ!大丈夫ですか?おい…大丈夫か?ケガしてますね。
どうしたんですか?よかったら近くの病院か家まで送りますけど。
ご自宅はどちらですか?さぁ…。
あんた…名前は?さぁ…。
こんなとこで何してるんだ。
どっから来た?靴は?靴どうしました?わ…わからない…。
「わからない」ってまさか…。
失礼。
見たところ頭に外傷はないけど。
念のため病院で検査を受けたほうがいいですね。
担当の先生の話だと頭部に外傷などがない点から見ても精神的ショックによる逆行性健忘つまり記憶喪失の可能性が高いって。
(携帯電話)はい土門。
男性の不審死体?場所は?嵐山…?
(パトカーのサイレン)昨夜記憶喪失の男を拾ったすぐ近くですよね。
ホトケの身元は?あ…はい。
柴田高明市内にある健康器具販売会社の営業マンで3年前に中途採用で入社したそうです。
ほぅ…。
側頭部に殴打した痕跡が見られるわ。
これ致命傷か?ううんここを見て。
うっ血の跡があるの。
絞殺の可能性が高いかも…。
(乾)マリコさん!これ!向こうの溝に落ちてました。
これ…記憶喪失のあの男の!木佐貫。
へ?すぐ病院に戻ってあの男から目を離すな。
あいつはただの記憶喪失の身元不明者じゃない。
という事は…。
たった今殺人事件の重要参考人になった。
(木佐貫)はい。
失礼します。
柴田高明さんの奥さんですね?
(柴田麻美)はい。
あの…主人は?えぇ…こちらをご覧ください。
いかがですか?主人です…。
(米倉助教授)榊君の見立てどおりやな。
頭の傷は大した事ないと。
死因は頸部圧迫による窒息。
点状出血に耳出血それと何よりこの索条痕。
絞殺やな。
でも防御創は見られませんねぇ。
あぁ…。
殴って抵抗出来んようにしてから首絞めたんかなぁ?死亡推定時刻は?おぉ…。
えーっとなぁ…昨日の午後6時から7時っちゅうとこやな。
凶器は特定出来ませんか?あぁ〜難しい注文やなぁ!ロープなんかとはちゃうねん。
もっとこう柔らかい布状の素材であんまりこう太くないやつ…。
(木佐貫)どうしてあんな場所にいたんですか?誰なんですか?あなた。
さぁ…。
あの男に見覚えありませんか?いいえ見た事もありません。
「嵐山男」?
(榊伊知郎)名前の欄が空欄じゃ入力出来ないしただの「男」ってわけにもいかないしね。
(土門美貴)で所長が命名したんですけど。
嵐山で見つかったから「嵐山男」。
(日野和正)「あらしやまお」のほうがいいんじゃないの?どっちにしろかなり安直。
あぁ出ました。
前歴者の指紋とは一致なしか。
同年代の家出人や失踪者のデータとも一致しませんね。
(日野)一体どこの誰なんだ?お願いします!はい!出たわ!傷口の形状にも一致しそうね。
死体が見つかったのがあそこだから…。
ダメね…砂利のせいで足跡が取れそうにないわ。
犯人はここから突き落とした。
恐らく途中で頭を打ってもうろうとした被害者を追って下まで下りて首を絞めて殺した。
はぁ…やっぱりあの嵐山男が犯人なんでしょうか?状況からその可能性は高いけど…。
(日野)身分証の類は持ってなかったね。
シャツの胸ポケットにはこれが入ってたけど。
レシート。
雑誌と緑茶。
(伊知郎)東京駅構内のコンビニだね。
えー日付は…昨日の昼12時5分。
って事はすぐ新幹線に乗って京都に来れば。
死亡推定時刻の6時までに嵐山に来る事は可能ね。
うん。
それと上着のほうからはこれだけ。
(乾)なんです?それ。
ガムの噛みカスじゃない?これ。
しかし手がかりがこれだけじゃあどこの誰だか皆目検討がつかないしな。
(佐久間誠)それをなんとかするのが君たちの仕事だろう?部長…。
他の業務は後回しにして構わん。
もうとにかく一刻も早くその嵐山男の身元を明らかにするんだ。
いつの間にか公式の呼び名になってる…。
被疑者が記憶喪失では本人の素性を調べる以外に真相に近づく道はない。
それが出来るのは君たちだけなんだから!わかりました!じゃあみんな担当を割り振るから。
頼むよ…。
土門君!
(美貴)はい?君にはな別に頼みたい事がある。
…へ?
(美貴)初めまして。
土門巡査です。
あなたのお世話をするように言いつかってきました。
現在あなたは任意での取り調べ中ですので法律的には外出する事もどこかに連絡を取る事も可能です。
ただその際には私が付き添います。
あの…何かご質問は?なんだって私がこんな事…。
(立ち上がる音)やめてください!おかわり?これも土ね…。
現場の土壌と同じ。
なんでしょう?これ。
ん?鳥の羽根みたいね…。
なんの鳥かわからないかしら?大学の獣医学部にデータベースがあるはずです。
そっちに照会を依頼してみます。
頼んだわ。
(日野)う〜ん…。
大手メーカーの量販品だなぁ。
販売地域は?あっちゃ〜…。
(伊知郎)おいおいA型か…。
日本人の4割弱だもんな。
特殊なタイプなら登録の可能性あったのに…。
(舌打ち)被害者と嵐山男のDNA配列に相似する個所は…。
(ため息)やっぱり血縁関係はなしね。
(伊知郎)キシリトール還元水飴乳たんぱく分解物ガムベース植物油脂に香料着色料と。
どっからどう見てもチューインガムだ。
あぁちなみに唾液はね嵐山男君のもの。
日野さんガムの包み紙から何かわかった?さくら製菓のタブレットシュガーレスだね。
まぁ一応問い合わせてみるけど…全国的なメーカーだから販売ルートから絞り込むのは難しいかもな。
そう…。
(読経)事件に関わっているのが顔出すかと思ったけど期待はずれですね。
うん…。
ご愁傷様です。
失礼ですがご親族の方はお見えでないようですね。
えぇ。
夫の両親はすでに他界しています。
兄弟もいなくて親類付き合いもほとんどしていませんでしたから。
あぁそうですか。
3年前ご夫婦で京都に来られたと伺ってますがそれまではどちらに?東京です。
主人とも向こうで知り合いました。
あの…これはあくまで参考なんですがご主人が亡くなられた日の夕方6時〜7時どちらにいらっしゃいましたか?その時間でしたら派遣先の仕事場です。
それを証明出来る方は?いえ…1人で倉庫の在庫をチェックしていましたから証明と言われても…。
そうですか。
新聞広げながらご飯食べないでよ!あぁ…おかしいな?嵐山男の事新聞には出てないぞ。
死体発見現場の近くで見つかったっていってもまだ重要参考人なんだし顔写真も出せないからでしょ。
せっかく名前付けてやったのにもったいない!そうだ。
どうして父さん私に「マリコ」って名前付けたの?うんそれはだな。
それは?それは…。
忘れたんだ…。
それでも親?何言うんだ…ちゃんと覚えてますってば。
いやこれは話すと込み入って長くなるから今度改めてゆっくり。
絶対忘れてる。
そんなわけないでしょう?親にとって子供や子供と過ごした時間は何があっても忘れられない宝物なんだよ?私は親じゃないからわからないけど。
だから父さんも…今年の夏の事はきっと忘れない。
(風鈴)
(風鈴)でどうして「マリコ」なの?お兄ちゃん…。
嵐山男の世話してるらしいな。
うん。
私にしか出来ない大事な任務だからって刑事部長に直々に頼まれちゃったの。
まぁ手が空いてるのお前くらいだからな。
何よそれ!嫌な感じ…。
いずれにしろ任務は任務だ。
手を抜くんじゃないぞ。
当たり前でしょ?そんな事言いにわざわざ来るなんて暇なの?いいか?いいか?相手は記憶喪失とはいえ殺人者かもしれないんだぞ。
だから…。
だから?だから…惚れたりするな。
え?いやそれだけだよ。
「気を付けろ」って言いたいなら素直にそう言えばいいのに。
バーカ。
そう…食事もあまりとらないんだ。
えぇ。
昨夜もひと口ふた口くらいしか食べてないし。
あの…牛乳だけでも飲んだほうがいいですよ。
あ!ごめんなさい!!美貴ちゃんおしぼり!はい。
ごめんなさい!大丈夫ですか!?待って。
何してるんでしょう?美貴ちゃん紙と書くもの持ってきて。
はい。

(日野)間違いないね…全部同じ家の絵だ。
同じ家?うん。
これは1階のリビング。
お洒落な家だねぇ…ほら!ブランコまである。
1軒の家…他に何かわからない?描き慣れてる事は確かだね。
ほら!これなんか3点透視で描かれてる。
3点透視?うん透視図法のひとつだね。
消失点が3つある描き方。
わかるように説明して。
うん…だから例えば線路の絵を描く時には消失点は1つだけども目の高さで見た家を描くなら消失点は2つ。
まこの絵のように対象を下から仰いだり上から見下ろしたりする時には消失点は3つ。
これって誰もが知ってる事?もちろん!これは美術の基本的な技法だけどもこれ以外にイラストレーターや建築や設計関係でも勉強するはず。
建築…。
(伊知郎)この家を捜す?えぇこれは実際に建てられた家の可能性が高いの。
こことか見て。
リビングのサイドボードには食器がちゃんと並んでるし窓辺には花まで生けてある。
確かに生活感あるよね。
実在する家ならその家を捜し出すのが嵐山男の身元を特定する一番の近道でしょ?う〜んだけど捜すってどうやって?このレシートから彼が事件の日の昼東京駅にいた事まではわかっているわ。
おいおい…東京中の一軒家を調べるわけにはいかないだろう。
もう少し絞れないかしら?これ届きました。
嵐山男のズボンから見つかった羽根はサバクコノハズク。
フクロウの一種のものです。
フクロウ。
あははかわいいね。
犯行現場の嵐山に棲んでんのかな?
(乾)いや生息地はカザフスタンやタジキスタン。
ん?という事はペットショップか!最近はペットで飼うケースも多いとか。
でも絵の中に鳥カゴなんかなかったし…。
大したもんですね。
えぇ。
記憶を失っても描けるなんて…この家は彼にとってとても大事な思い出なのねきっと。
どんな人と暮らしてたんだろ。
(美貴)あぁ!返せ…!返せ!返せ!!大丈夫よ誰もこの絵を取ったりしないから。
やめろ!やめろ…!やめろ…おぉっ!ここは…ここは俺の…!さくら製菓からの回答によりますと香料と着色料からあの噛みカスはタブレットシュガーレスのバナナミント味だと判明しました。
そんな味あったっけ?そのとおり!バナナミント味は秋以降発売の予定!秋!っていう事は嵐山男は未来からやって来た。
(咳払い)あ失礼…どうぞ。
発売前のモニター調査で試供品を配布したらしい。
事件があったのは8月27日の土曜。
え〜配布してる。
場所は仙台静岡。
で東京駅に近いとこは?あった!成増駅前。
配布していたのは午前10時半から11時半。
成増駅から東京駅までは…。
(乾)えーっとおよそ50分!11時頃に駅前で試供品を受け取ってから電車に乗って東京駅に向かいコンビニで買い物したのが…。
(伊知郎)12時5分ピッタリだよ。
(乾)って事はこの駅の周辺でサバクコノハズクを扱っているペットショップを探せば…。
ここまでわかったら行ってみるしかなさそうね。
(伊知郎)「行く」ってまさか…。
東京。
(警笛)ここね。
うん。
ねぇどうして日野さん一緒に来てくれるなんて言い出したの?ここまで絞り込んだんだこうなったらね…。
どうぞ。
あありがとう。
ね?ついでにねこっちにいるかみさんと子供にね私のこのダイエットした姿見せようかと思ってね。
これお土産。
そんな暇ないかもしれないけど。
さぁ!行くわよ。
あぁちょっと待ってよ。
うちはせいぜいオウムくらいだからね。
フクロウなんて…いませんよねぇ…。
そうですねぇ。
だからうちは先祖代々熱帯魚屋だってぇの!フクロウなんてちゃんちゃら…。
すいませんありがとうございました。
行くわよ!あの〜すみません!
(鳥の鳴き声)はいなんでしょう?いた!サバクコノハズク!えぇ!?よくご存じで。
結構人気あるんですよ〜。
この人に見覚えありませんか?さぁ…お客さんにはいませんけど。
そうですか…。
ありがとうございました!
(日野)どうも〜。
近所で飼っている家もないって事はあの羽根はこのお店の前を通りかかるか中を覗くかした時に付着した可能性が考えられるわね。
そうだね!あぁよかった。
これでひと仕事終わった。
でもまだ店は残ってるわ。
え?全部当たらないと。
…ってまだ歩かせるつもり〜?もうやだ…。
どうしたのよ?もう歩かなくて済みそうね。
あぁそりゃ何より。
…どうして?
(日野)あ…。
…あぁ!!あった!やった…。
(犬の鳴き声)あんたたち…何?私んちになんか用?あぁ…すいません。
あの…この写真の人に心当たりは?あぁ?こいつ。
ご存じなんですか?知らねぇよ!!この間うちの前にじーっと立ってるので「どなたですか?」って尋ねたら…。
(日野)尋ねたら?前にこのうちに住んでたって。
えぇ…?
(不動産屋)あ〜この人なら覚えてますよ。
1丁目にある家の前の持ち主でご自分で設計して建てた家だったんですけど手放す事んなっちゃってねぇ。
でうちが仲介しましたから。
名前わかります?えぇ。
売買契約書の写しが…あぁこれです。
あ…。
「柴田高明」!?それが嵐山男の本名だったわ。
え…それって殺された被害者なんじゃ…!?
(乾)どういう事なんです?いやだからわかりやすく言うと記憶を失った男の正体は彼が殺したかもしれない男だったって事だ…。
余計わかりにくいかも。
とにかく…当たってみるしかないか。
えぇ。
柴田さーん!はい。
お客さん。
柴田とは6年前東京で結婚しました。
この家を建てたのも柴田さんなんですね?えぇ…彼が私と生まれてくる子供と3人で暮らすために自分で設計して建てた家でした。
(柴田高明)早いにこした事はないんだ。
(麻美の声)でも…子供と暮らす事は出来なかった。
(玩具の音)
(麻美の声)事故の後柴田はまるで人が変わってしまいました。
自分を責め続け仕事も手に付かずせっかく建てた家も結局手放す事に…。
何もかも嫌になった私は柴田を捨て塚本と一緒に京都に逃げてきたんです。
それが死体で発見された男性つまりあなたが夫だと証言した男ですね。
塚本一義…柴田と結婚する前に付き合ってた人です。
ほぅ…なぜ塚本さんに柴田と名乗らせたんですか?塚本が自分からそう望んだんです。
彼は多重債務者で金融機関のブラックリストにも載っていて塚本の名前ではまともに就職する事も出来ないからって。
ところが柴田高明は何かのきっかけであなたが京都にいる事に気付いてしまった。
事件の日の朝柴田から電話がかかってきました。
(電話)はい柴田です。
(高明)「もしもし?俺だ」麻美か?あなた…!
(麻美の声)結局柴田と塚本が会って話をする事に。
それが事件のあった日。
えぇ。
2人が会って何が起きたのか私にはわかりません。
今となってはもう…。
じゃああの時なぜ嘘ついたんだ?いいえ見た事もありません。
(麻美の声)何年ぶりかで柴田を見たら私は自分のした事が怖くてたまらなくなりました。
あの人があんな風になったのも私のせいだと思えば尚更…。

(乾)嵐山男こと柴田高明と暮らしていた妻麻美は柴田を捨てて塚本という男とかけおち。
その塚本は債権者から逃れるために麻美と京都へ来て柴田高明と名乗り夫婦のふりをして暮らしていた。
ところが本物の柴田が麻美を追いかけて京都まで来てニセ柴田と会う事になり…。
本物がニセモノを殺した。
…えぇ!?だって被害者は妻を寝取った男ですよ?嵐山男こと柴田高明には殺害する動機が十分あるんです。
だけど!柴田さんはまだなんにも…。
確かに!記憶がないんじゃ自供は期待出来ないね。
真相は全てやぶの中か…。
そんな事ない。
えぇ!?記憶はなくなったりしない。
必ず残っている!それを引き出す方法があるの。
それ…ひょっとして?脳指紋検査。
「P300」という脳波は過去に見たものや人をもう一度見た時に出る脳波の事。
つまり被験者に色んな映像を見せてP300が検出されればその風景やものをかつて見た事があるとわかるって仕組みか。
そう。
例え逆行性健忘でも記憶は完全に失われているわけじゃなくて深層にちゃんと残っているの。
なるほど。
自分が殺人をした状況なら深く焼き付いてるわけだしなぁ。
「マリコさん犯行現場の写真はこれでいいでしょうか?」「そうねその他に関係ない風景をもっと揃えてその中に紛れ込ませて」わかりました。
被害者の写真がまずは1枚。
え〜でもって奥さんの写真で…2枚。
それ以外にも10点以上お願いね。
年齢も性別も出来るだけバラして欲しいの。
そう言ってもね捜査関係じゃすでに顔合わしちゃってるからね。
これいいじゃん!ね?いいわ。
あぁマーちゃんちょうどよかった。
凶器の可能性があるものこんな感じでどうだい?これなんのつもり?一応山の中だから念には念を入れて。
これだけなし!え?大丈夫ですよ!安心して。
P300の波形が出た時だけここに反応が現れるようになってるわ。
どの写真を見た時に出たか一目瞭然ってわけだ。
(乾)準備出来ました。
「柴田さん。
目の前のモニターがありますね?」「これからそこに色んな写真が3秒ずつ映ります」「何も考えなくて結構ですから1つ1つしっかりと見てください」「お願いします…」おぉっ!しっ!!次は人ね。
光子さん…!どうして…?で何がわかったんだ?全部で40点の写真を見せた中で柴田さんのP300が反応した個所はたったの4つだったわ。
うん。
最初は…彼が建てた自分の家。
2つ目は犯行現場。
うん。
そして3つ目は…。
うん元女房なら当然だな。
だったらこれは?え…?光子さんの写真に反応した事も驚きだけど柴田さんのP300は殺された塚本一義の顔に反応しなかったの。
どういう事だ?絞め殺した相手の顔を見ていないなんてありえない。
(注ぐ音)
(水の音)
(絞める音)
(小向光子)知らないわよこんな人。
あら?でもちょっといい男ね。
う〜んやっぱり絶対会った事ない。
会えば覚えてるもんこんないい男…。
この花ゼラニウムですよね?…あぁ。
一体どういう事だ?問題はまだあるの。
これさっきの検査で柴田さんに見せた凶器と思われるリストなんだけど彼はこの中のどれにも反応しなかったの。
被害者の顔も見てなければ少なくともこのリストの凶器には反応しなかったんだな。
それって…シロって事か?あぁ…。
お水切らしちゃったんで取りに行ってきます。
(光子)あら?あらあら!?何?私がいない間にこんな高いお茶買っちゃってんのこれ!これはね脂肪燃焼をよくする…。
(光子)あぁー!この写真!ちゃんとみんなの見えるとこ置いといてって言ったのに大体なんでこの「アイルビーバック」が外されてるわけ!?これ!ねぇ!?ねぇ!?え…。
(光子)アハハ!ここ破けてる!土門さん!どうかしたか?やっぱり…柴田さんは凶器を見ていたの。
ん?ゼラニウム…。

(パトカーのサイレン)脳指紋検査が呼び水となって記憶が戻ったんだとしたら間違いなく麻美さんのところに向かうわ。
あぁ。
それに彼は麻美さんに会わずにはいられないはず。

(高明)麻美!麻美!思い出したんだ…あの夜何があったかも。
そう…。
どうしてあんな事を?もう…何もかもおしまい!やめろ!!
(麻美)やぁ!
(高明)麻美…!塚本一義殺したのお前だな!?違う…!そうじゃない!あの人殺したのは私なんだ!ん?全て思い出したんですね。
だからこそそうやって奥さんをかばうために嘘を…。
嘘じゃない私は…!でも記憶は嘘をつけません。
あなたは亡くなった塚本さんの顔を見てはいないんですから。
違う…!違う!私だ!私がやったんだ!!刑事さん私です…早く捕まえてください!刑事さん!
(麻美)もういいわ!あなた!麻美…。
あの日塚本さんと柴田さんが会う約束だった場所にあなたも行ったんですね?塚本に…「柴田のもとに帰らせて」そう告げるつもりでした。
でも…。
(塚本一義)俺はどうなるんだよ!?俺が塚本に戻れるわけねぇだろうが…!お前は俺の事なめてんのか!?やめて!!
(うめき声)
(落ちる音)うぅ…殺してやる…!お前も…柴田も…殺してやる…!!
(マリコの声)そして遅れてきた柴田さんはその光景を…。
目の前で奥さんが人を殺すのを見てしまった。
そのショックであなたは記憶を失ってしまったんですね。
違う…。
あなたの脳波が会ったはずもない光子さんの写真に反応したのはあの写真に凶器が写っていたからです。
それが凶器だったんですね。
あなたのところに帰りたかった…。
麻美…。
あなた…許して!私のせいで…全て私の…!
(泣き声)麻美…待ってるから。
…え?時間かかってもなんとしても買い戻す。
あの家は…僕らの家だ。
あなた…!あの家で…何年だって待ってるよ!
(乾・木佐貫)光子さん!
(乾)出産!復職!
(2人)おめでとうー!イエー!
(拍手)ありがとうー!かわいいでちゅねぇ…名前付けてあげまちょうか。
「マリコ」なんてのはどうでちゅかー?男の子ですよ。
(伊知郎)あ男の子か。
じゃあね「伊知郎君」はどうでちゅか?ふ〜ん木佐貫君っていうんだ…アハハハなかなかいい男よね。
よだれ!垂れてますよ。
(光子)あらやだ。
今後ともよろしくお願いします。
あらあらあら…ほらぁ〜!パパでちゅよ〜!
(泣き声)私も結婚しよっかなー。
おいおいおいおい…おい!聞いてねぇぞ誰だ?相手。
決まってませんけど!でもお兄ちゃんが結婚するのを待ってたらいつまでたっても無理そうだし!結婚はもういいけど子供は欲しいかも!嘘…!いや…だったらこれ貸しますけど!ふざけんな!バーカ!いや…これ…。
バカー!!こっちからお断りー!はいありがとう。
(携帯電話)はい榊。
左京区の南禅寺?わかりました!どうした?南禅寺の境内で不審死体が見つかったって。
ちょっちょっと…。
俺も行きます!え!?いや…じゃあ私も…。
ちょっちょっとみんな!
(日野)しょうがないね。
じゃあね!
(光子)え?ちょっと…ちょっと…私のお祝いは?ねぇ!?ちょっと…ねぇ皆さん!会費ぐらいは払ってってくださいよ!途中退席だからって割引はなしですからね!あ…すいません!ちょっと折りに詰めてくださる?これ。
(パトカーのサイレン)2014/06/30(月) 15:05〜16:00
ABCテレビ1
[終]新・科捜研の女2[再][字]

「立件不可能!?記憶喪失殺人!脳指紋の壁」

詳細情報
◇番組内容
舞台は京都府警科学捜査研究所・・・通称“科捜研” 沢口靖子演じる榊マリコが、科学を武器に難事件を解決します!微細証拠から始まるキレの良い科学捜査をお楽しみに!
◇出演者
沢口靖子、内藤剛志 ほか

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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