(テーマ音楽)「きょうの健康」です。
今日は月に1回新しい治療法の開発など最新の医療情報をお伝えする「メディカルジャーナル」です。
さて今日のテーマこちらです。
「変わるすい臓がん治療」と題してお伝えを致します。
このすい臓がん毎年3万人が新たにすい臓がんと診断されています。
数あるがんの中でも治療の非常に難しいがんであり治療成績の向上が強く望まれているところですがそうした中医療の最先端ではさまざまな試みが行われております。
とりわけ抗がん剤の使い方に工夫が凝らされて成果を上げてきております。
こちらをご覧頂きましょう。
2001年には1種類の抗がん剤しか使えなかった状況でしたが2006年2011年そして去年2013年と薬の選択肢が非常に増えてきている事が分かります。
しかも薬が承認される間隔も短くなってきている。
更に新しいお薬の登場も非常に期待されるというところなんですね。
今日は抗がん剤を中心に現在臨床研究中の治療法も含めてすい臓がんの治療法最新情報をお伝えしてまいります。
ではお迎えしている専門家をご紹介致しましょう。
特にすい臓と胆道の疾患の治療がご専門です。
今日はどうぞよろしくお願い致します。
さて現在のすい臓がんの治療のポイント変わってきている点はどういう事でしょうか?先ほどご説明ありましたようにこのゲムシタビンと。
これ1剤しかなかった時に比べまして次々にいろんな治療が出てきてこの治療をずっと継続していく事ができるようになってきたのが最近の大きな進歩だというふうに思っております。
それで高血圧とか糖尿病とかそういったものでもそうなんですが結局病気自体が治る訳ではなくて薬でコントロールし続けるような治療法になってるんですががんに関してもそのようにコントロールし続けられるというのが理想じゃないかというふうに私は考えてます。
さあ今日はその最先端のお話を伺っていくんですがまずはすい臓という臓器どういう臓器かという基礎知識とがんはどこに出来るのかを教えて頂けますか?分かりました。
このすい臓はこちらここに胃が見えておりますが胃の裏側の所にある臓器でありましてちょっと細長いような臓器になってます。
こちらはすい液という消化液このすい管を通って出てくるんですがすい液という消化液を分泌したりだとかそれからインスリンですねインスリンの分泌にも関わってると。
血糖のコントロールですね。
そういったような臓器であります。
どこにがんが出来るかと言いますと…?こちら。
9割はすい管ですね。
この真ん中だけではなくて細かい分子もあるんですがこういったようなすい管から発生するのが約9割というふうにいわれております。
しかしすい臓がんはほかのがんに比べて非常に治療が難しいとされる理由は何なんでしょうか?いくつかあるんですが一つは早期発見が非常に難しい事があります。
もう一つはこちらの図には出てないんですがすい臓の周りにはいくつか重要な血管とかそういったものがたくさんありましてそういう所にがんが浸潤すると手術の時に取りきれないと。
浸潤染み出していくようなイメージですね。
そういったような事があると。
もう一つは転移ですね。
非常に転移もしやすいがんであると。
肝臓とか肺とかそういう所なんですが。
この3つがやっぱり大きな理由だと考えておりますけど。
そういう点で治療が難しい訳ですね。
すい臓がんはどのように進行していくのでしょうか?そこをご説明下さい。
こちらすい臓がんのステージングが書いてありますがこの