ひるブラ「“ブルーストーン”をおしゃれに〜神奈川県真鶴町〜」 2014.06.30

生字幕放送でお伝えします
美しい海、相模湾です。
その海のすぐそばに…。
巨大なロックマウンテンがあるんですよ。
切り立った岩山。
すっごい迫力!これ、実は宝の山なんです。
この山から採れるのは最高級のブランド石なんですね。
ここは、その石を削って生まれた景色なんですよ。
ダイナミックですね。
ここは神奈川県の西部真鶴町なんです。
採石場です。
宝の石を求めて今も掘り続けています。
そのブランド石材がこちら。
美しいんです。
深い青色、自然の神秘ですよね。
これは、小松石という石材でしてここ真鶴の山でしか採れない今、注目のプレミアムストーンといえます。
そして、こちら私、今、着けているのネックレスなんですけどこれで3000円くらいでアクセサリーにもなっちゃうんですね。
ちょっと安心する色合いです。
そして、こっちにはこんなアクセサリーがあったりあとは、キッチン用品にインテリアにもなっちゃうんですよ。
1万円ほどなんですけどこの石はここでしか採れない地域限定の石でできた価値あるものが生まれてるんですよね。
きょうはこの最高級の石材小松石の秘密と魅力を探っていきます。
この山から、大きな重機で一番、価値の高い石を見つけ出す採掘も、これから行いますよ。
とってもダイナミック!
どんな石が採れるんでしょう。
さらにですね、こちらは加工場です。
美しさを引き出す繊細な職人技もご紹介していきます。
ほっしゃん。
さん小松石、ご存じでしたか。
不勉強で知らなかったですけどさっき石を出したとききれいすぎてスタッフが出すカンニングペーパーが映ってたよ。
反射して…。
すごいきれいやから。
これね磨けば磨くほどぴかぴかーっと光る石なんですよね。
ここだけでしか採れませんから。
きょうは、この魅力をたっぷりご紹介していきますね。
この小松石が高級品たる、ゆえんからご紹介しましょう。
とにかく希少価値にあるんです。
今から、そのお宝の石を掘り出すところをお見せしますね。
そして、この一帯全部が小松石の地層で、ここも昔は大きい山だったんですよ。
なので山頂が、もっと高いところにあったそうです。
削って削ってこうなったってことなんすね。
この道になってるようなところも、もともと石の山でしてこの地域、何百年もかけて掘り出してきたんですね。
でもね、ほっしゃん。
さんこれだけ掘っても先ほど見たような深い青色の最高級品というと数パーセントしか採れない。
採掘にも手間がかかるんですよね。
今お見せするので私たちも安全のためにヘルメットかぶっていきます。
掘るの?
掘ります。
まず、なぜ手間がかかるかをこの目の前で見るとよく分かります。
大きいです。
近づくとさらにダイナミック。
見れば分かるというのは一つ一つの岩を見ていただきたい。
これ大きな塊に見えますよね。
これが、一つの塊なんですけどこの塊が岩肌にたくさんあるんですよ。
一つじゃなくて、今ちなみさんが触ってるここからここが大体、原石の一つの大きさくらい。
もっと大きいのありますけど。
だから、原石が無数に集まってこの大きな岩の山になってるの。
ちょっと亀裂も見えてたりしてそれが一つ一つの塊なんですけど。
たくさんある岩の中から質がいいものを見極めて掘り出していくという大変な作業なんですね。
だからレアなんやね。
今からそのレアを取り出すための採掘、重機で見せていただきます。
細江さんよろしくお願いします。
ちょうど針のようなアイスピックみたいに岩盤に刺していくんですね。
氷を砕くみたいに。
結構、大胆にいくね…。
落ちそう!おお!
まだですよ、狙うのは上です。
あの大きいのいくの?
大きい塊ほど良質の石材が採れるのでなるべく大きいものを狙っていくんです。
鳥肌立つ!怖い!
ダイナミック!
こういうものなの?テレビやから頑張りすぎたってことないよね。
違います。
これ相当なスピードで今ね、採れたと思いますけど。
大きい塊だと本当に1日かける場合もあるということなんですね。
ちょっと私たち近づけないのでどのくらいの岩を採っているか原石の一つをこれ、掘り出したものを見ましょう。
これ見てください。
こんなに大きいです。
抱えきれないくらいありますよ。
ちょっと持ち上げてみてくれへんかな。
無理か。
何トンあるか分からないです。
びくともしないです。
でもね、ほっしゃん。
さんこの中に数パーセント深い青い部分があるかが大事なんです。
しかも、割ってみないと分からないんですよね。
それをまた割るの?
そうなんです。
ほっしゃん。
さんどんな希少なものがあるか気になりますよね。
ちょっと青い部分を切り出す加工場に私、先に向かいたいと思います。
ほっしゃん。
さん楽しみにしててください。
いってきまーす。
本当、割ってみないと分からないんですけど実は、というのも一つの原石の中でも違いがとってもあるんですね。
中の大部分の出てくるのはこういう色ですね。
青色がかってますね。
それもきれいですけどね。
でもね、これもかけらですけどもっと均質で色が安定していたものがやっぱり最高級なんですよ。
でもね、ほっしゃん。
さん中にはこういう色の石も出てくる。
ちょっと色、違いませんか。
赤いというのは鉄分が多いんですけど価値でいえば、青いほうが2倍以上、値がいいんです。
その差が分からないけど青のほうが高いんだ、小松石。
やっぱり日本人が好んできた色、落ち着いた深い色ですし、採れる量が圧倒的に少ない。
これをちなみさんのところで見せられるかどうかなんですけど。
なぜ、この色の違いが生まれるかといいますと小松石が生まれてきた理由と深い関係があります。
この辺り一帯は箱根の山のふもとに位置するんです。
今から数十万年前ですが箱根の火山が噴火したそのときの溶岩がこの場所に流れ込んだんですね。
それが冷えて小松石となりました。
この地域特有のなぜ石になったかといいますと流れ込んだ溶岩が速すぎず遅すぎず適度なスピードで冷やされたためといわれているんですね。
そういう太古の神秘のタイミングがこの小松石を生み出したんですけどもほっしゃん。
さん溶岩の冷え方で違いがあるんです。
こちらが、今見せた青いものですがこちら、気泡が、ちょっとあってぼこぼこしてませんか。
粒が入ってるというか気泡が入っているというか。
このタイプだと急激に溶岩が冷えた結果こういう感じになるんですね。
同じ溶岩です。
焼き肉プレートになったりする溶岩なんですけど。
そして一方で、こちら白い。
お墓っぽい。
みかげ石というお墓ですとかビルの建材なんかにも使われますけどもこれは、ゆっくりとゆっくりと冷やされるとこういう白っぽい色に変わるんですね。
同じ成分でも冷え方っていうか固まり方で違うんだ。
その小松石はといいますとちょうど中間ぐらいですよね。
絶妙な時間かけて固まった。
おっしゃるとおりです。
まさに絶妙な地球の神秘で生まれたレアストーンといえるわけですね。
そのためにこの何百年も前から鎌倉時代から青い石を求めて彫られ始めたといわれているんですけど。
細江さん、また作業続けてください。
この今、機械化されたのは40年ほど前からだったんですけど…。
それまでは手掘りだったんですね。
ほっしゃん。
さん!私は、小松石の加工場に到着しました。
小松石が高級なのは産地そのものが貴重であることに加えて良質な部分が非常に少ないからなんです。
これから職人さんに割る作業を見せていただきたいと思います。
福禄さん、近くで見学させていただいていいですか。
どうぞ。
見てください。
これ今、石に、くいが打ってある状態でこれをたたいて、ここをたたいてすぱっと平らになるように割るんですよ。
福禄さん、お願いします。
くいが、入っていってますね。
何が入ってるか分からんからドキドキするわ。
もしかしたらティラノザウルスの全身の骨格とか入っている可能性あるね。
あるかもしれないですね。
でも、青いきれいな希少な部分…割れた!きれいな青!これも職人さんの技なんですけど。
きれいな色でほっしゃん。
さんこれ、表面見たときにどこがいい部分か分かりますか。
分かんない。
ぱっと、僕、素人が見た段階では白いもの入ってないように見えんねんけど。
ちょっと教えていただいてもいいですか。
この石でいうと使える部分といえば全体的には使えるんですけどここら辺とかですかね。
この辺りはどういう特徴があるんですか。
青みが強かったりそういうところですかね。
やっぱりプロの目でしか分からない。
あと、こっちに来るとまた、ちょっと石の色が変わってるんですよ。
ここら辺がちょっと赤くなっていて…。
ここと境目が…。
ラインが分かる。
ここの青いところが使えるところになるんですよね。
青いほうが貴重って言ってたもんね。
でも、これってすごい大きい塊じゃないですか。
外から見たときに希少なところがあるっていうのは分かるものなんですか。
割れてる面を見て確認して…。
プロの目、さすがですね。
こうして貴重な小松石が採り出されて全国に出荷されるんです。
なぜ、この石の魅力が全国に広まったかというと時代を越えて生かされてきたからなんです。
採石場の目の前に広がる相模湾。
この海の先にある鎌倉ではるか昔、ある人物が小松石に目をつけました。
それは鎌倉幕府を開いた源頼朝です。
質のよさにほれ込んで自分のお墓まで小松石で作らせたといわれてるんですよ。
その後、江戸城のお堀など時代を代表する建築で活用されて全国にその魅力が知られるようになりました。
最近は、小松石の持つさまざまな魅力が注目を集めています。
こちらは、県内の温泉旅館。
その露天風呂の底に小松石を使っているんですね。
肌触りがよくてお湯をあったかく保ってくれると評判です。
気持ちよさそうですね。
小松石は、アートの世界でも注目されています。
なんと、焼き物の材料にも使われているんです。
使うのは、小松石の粉末なんですね。
これを水によく溶くと焼き物の釉薬
(うわぐすり)になるんです。
含まれる鉄分の効果で焼く温度によって全く違う形に仕上がるんですよ。
ほらほら、深いえんじの色。
そして、こちらは明るい白。
さらには、つややかな黒など独特の風合いが生まれるんですね。
小松石の楽しみ方はどんどん広がっているんですよ。
私たちですねこの小松石の加工場最終工程のところへきました。
磨き方しだいでいろんなものを作ることができるんです。
こちらご覧ください。
ほっしゃん。
さん、これ何を作っているか分かりますか。
ちっちゃいねペットのお墓かな。
違うんです。
これ、実は今人気のインテリアの一輪挿しなんです。
側面は、ごつごつした石でそのままですが上も磨くとこんなふうに変わると。
丹念な磨きをかければかけるほど美しいつやが生まれるんですね。
これ、和室にぽんと置いて。
洋室でも合うしね、普通に。
そのまさに磨きをかけていらっしゃるのが芹沢弘子さんこの土地で磨き続けて30年でいらっしゃいます。
このように磨き加減に変化をつけることでアクセントになっておしゃれになるんですよね。
ちょっと見せていただいていいですか。
つるつるです!ずっと触ってられます。
なんにもないです。
ここがこうですからね…。
これは職人技ですね。
まさに、磨きが魅力を引き出すんですよね。
これいきなりこうなってますけどちょっと磨き方がよく分かるこちら作業中のもので見るとさらに分かります。
ここは極限まで磨いたところですね。
映るもんね、鏡みたい。
私が手、振ってるの分かりますかね。
はっきり分かる。
それぐらいぴかぴかなんです。
一方で、このちょうど間のところほっしゃん。
さんここはまだ磨きの途中なんですね。
確かに全然まだ違う。
途中ってことなんだ。
これだけ磨いて磨いて初めて人の手によって小松石のよさが出る。
でも、この色が出るのもレアないい部分だからこそなんですよね。
その磨きをかけたインテリアを作っていらっしゃる芹沢さんちょっと挿してみるとどうですか?
すごいすごい。
お花を挿すと雰囲気も変わりますよね。
天然の石やからね。
お花も天然のものやからぴったりや。
これだったら1万円の価値あるでしょ。
引き出物とかで欲しいもん。
芹沢さん、小松石って本当にすてきな石ですね。
特長がある石なんですよね。
2つとない石なので一点もので。
それが魅力じゃないかと思ってます。
本当に30年…50年ぐらい目指してお願いします。
頑張ります。
磨き続けてください。
輝きを出すように頑張っています。
芹沢さんもぴかぴかで。
この芹沢さんの磨くテクニックによって驚くような魅力が生まれているんですよ。
まだまだ、ほかの魅力をこれからご紹介したいと思います。
こちらに、小松石のいろんなグッズをご用意しましたけれども。
まず、こちら…。
つきました!
照明か。
独特の色合いがいい雰囲気ですよね。
なんか石って冷たそうに見えるけどこう見るとあったかいね。
これまた磨き方つやを出さないように色合いを出して。
反射しすぎないように…本当だ、本当だ。
絶妙やな…。
こういう顔も持っているんですね、小松石はね。
こちらの照明は2万円から3万円だそうですよ。
これ買っちゃってくださいほっしゃん。
さん。
そして、お隣のこの板これも、きれいに磨かれていますがスピーカー。
これを載せますとオーディオボードになるんですね。
これね、余分な振動を吸収するそうでして音の響きがきれいになるようですよ。
ほっしゃん。
さんこういうのお好きじゃないかなと思ったんですね。
大好き。
さらに、ほっしゃん。
さん石の硬さや質感でこういったお役立ちグッズにもなります。
これは、石臼でもそばではなく…。
これ、コーヒーミルなんです。
ずっしりしてます。
豆が出てきましたか?
豆出てきた、ほらほら。
どう?これ、すり心地は。
いいですよ。
うちのマンションやったら底が抜けそうで怖いな。
でもね、安定感あるし、これコーヒーも石臼で引くとアロマ、香りがよく残りますし味もまろやかなんです。
ちょっとひいてきただけなんですけど。
できた粉はこういった本当に絶妙な…。
香りが立ってきましたね。
これで、なんと夏らしく水出しコーヒーを作ってみました。
いただきます。
あ、香りも立っててすごいすっきりして爽やかです。
さわやかです。
夏にぴったりですよ。
これ、コーヒーゼリーなんかにしてみてもいいかもしれないです。
自然の神秘の味ですから。
(かよ)お姉やん。
もうあの人の事待ったりしちゃ駄目だ。
2014/06/30(月) 12:20〜12:45
NHK総合1・神戸
ひるブラ「“ブルーストーン”をおしゃれに〜神奈川県真鶴町〜」[字]

神奈川真鶴半島でとれる高級石材「小松石」は、神秘的な色合いとキメの細かさが魅力。インテリアからアクセサリー、そして露天風呂まで。小松石の深〜い魅力を探っていく。

詳細情報
番組内容
【ゲスト】鈴木ちなみ,【コメンテーター】ほっしゃん。,【司会】藤崎弘士 〜神奈川県真鶴町から中継〜
出演者
【ゲスト】鈴木ちなみ,【コメンテーター】ほっしゃん。,【司会】藤崎弘士

ジャンル :
バラエティ – 旅バラエティ
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行

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