こんにちは。
正午のニュースです。
東京女子医科大学病院で、人工呼吸器を付けた子どもへの使用が、原則禁止されている鎮静薬を投与された男の子が死亡した医療事故で、NHKが子どもの集中治療を専門に行っている、全国の病院を対象に調べたところ、およそ40%の病院が、同じ薬を使用していることが分かりました。
専門家は、患者へのメリットが大きければ、医師の裁量で禁止された薬を使うこともあるが、病院や学会で一定のルールを決めるべきだと指摘しています。
東京女子医科大学病院では、ことし2月、当時2歳の男の子が、人工呼吸器を付け、集中治療が行われている子どもへの使用が原則禁止されている鎮静薬、プロポフォールを投与され、死亡しました。
これを受け、NHKは今月、子どもの集中治療を専門に行っている全国29の病院を対象に、同じ薬の使用状況などのアンケートを行い、24の病院から回答を得ました。
その結果、全体のおよそ40%の病院が、プロポフォールを使用していると回答し、その理由として、ほかに使用できる薬がないことや、薬の効き目がよいことを挙げました。
さらにプロポフォールと同じように、原則使用が禁止されている薬を使う際に、具体的なルールを設けていないと答えた病院は、全体の70%近くに上っていました。
政府は、北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことを受けて、NSC・国家安全保障会議の4大臣会合を開き、北朝鮮との政府間協議をあす予定どおり開催し、厳重に抗議することなどを確認しました。
総理大臣官邸で開かれた、NSC・国家安全保障会議の4大臣会合には、安倍総理大臣、麻生副総理兼財務大臣、菅官房長官、小野寺防衛大臣、古屋拉致問題担当大臣らが出席しました。
この中では、きのうの朝、北朝鮮が朝鮮半島の東岸から、複数の弾道ミサイルを日本海に向けて発射したことを受けて、今後の対応を協議しました。
そして、北朝鮮との政府間協議をあす予定どおり、中国・北京で開催し、今回の弾道ミサイルの発射も取り上げ、厳重に抗議することなどを確認しました。
これに関連して、菅官房長官は記者会見で次のように述べました。
また菅官房長官は、記者団が、アメリカや韓国との協調が乱れるという懸念もあると思うがと質問したのに対し、それは当たらない。
政府間協議に際して、両国と連携を取りながら、しっかり取り組んでいると述べました。
あす、中国・北京で行われる、北朝鮮との政府間協議で、拉致被害者などの全面的な調査を行うため、北朝鮮が設置する特別調査委員会などを巡って意見を交わすため、外務省の伊原アジア大洋州局長ら、日本側の代表団がきょう昼前、成田空港を出発しました。
日本と北朝鮮の政府間協議は、あす中国・北京で行われ、日本からは外務省の伊原アジア大洋州局長が、北朝鮮からはソン・イルホ日朝国交正常化担当大使が出席する予定です。
北朝鮮は先月、スウェーデンで行った日本との政府間協議で、特別調査委員会を設置して、拉致被害者を含む日本人行方不明者の全面的な調査を行うことを約束しており、今回の協議で日本側は、特別調査委員会の組織や権限などについて説明を受け、あらゆる機関を対象に調査する権限が与えられているかなどを、慎重に見極める方針です。
また今回の協議で、日本側は、北朝鮮がきのう、複数の弾道ミサイルを日本海に向けて発射したことも取り上げ、国連安全保障理事会の決議などに違反しているとして抗議するとともに、自制を求めることにしています。
一方、北朝鮮の国営メディアは、キム・ジョンウン第1書記が、戦術ロケットの発射を指導したと伝え、北朝鮮はきのう、キム第1書記が視察する中、日本海に向けて、短距離弾道ミサイルを発射したものと見られます。
北朝鮮の朝鮮労働党の機関紙、労働新聞はきょう、キム・ジョンウン第1書記が、戦術ロケットの発射訓練を指導したと写真入りで大きく伝えました。
写真には、キム第1書記が、高台のような場所から発射を見守る様子や、飛行するミサイルと見られる物体が写っています。
韓国軍の当局者は、労働新聞が伝えたキム第1書記の視察は、きのうの短距離弾道ミサイル発射だという見方を示しました。
また、韓国統一省の報道官はきょう、北朝鮮が発射を行った意図を、慎重に分析していることを明らかにしました。
あすは日本と北朝鮮の政府間協議が行われるうえ、今週3日には、中国の習近平国家主席が、北朝鮮よりも先に韓国を訪問して、パク・クネ大統領と首脳会談を行う予定で、専門家は北朝鮮がミサイルを発射したのは、日本の出方を見る意図や、中国をけん制するねらいがあるのではないかと指摘しています。
企業の生産活動を示す、先月の鉱工業生産指数は、輸出用の乗用車などの生産が増えたため、2か月ぶりに前の月を上回りました。
北米などに輸出される乗用車などの生産が増えたことや、秋物などの衣料品の生産が伸びたことが主な要因です。
ただ、生産の水準自体はあまり変わっていないとして、経済産業省は、企業の生産は横ばい傾向という判断を2か月連続で示しました。
今後の見通しでは、消費税率引き上げ前の駆け込み需要の反動で、国内向けの車などの生産が減るとして、今月は0.7%低下するものの、来月は1.5%上昇すると予測しています。
経済産業省では、各メーカーが消費増税後の反動の影響を読み誤ったせいか、在庫も急増しているので、今後の動向を注視したいとしています。
大相撲名古屋場所の番付が発表され、東の横綱に座った白鵬が、史上3人目となる30回目の優勝へ、意気込みを語りました。
2場所連続30回目の優勝を目指す白鵬。
これまで30回の優勝を果たしたのは、32回の大鵬と、31回の千代の富士だけです。
大相撲名古屋場所は、来月13日に初日を迎えます。
サッカーのワールドカップ、決勝トーナメント1回戦で、コスタリカが初のベスト8進出を決めました。
コスタリカは1対0の後半21分でした。
ドゥアルテが2枚目のイエローカードで退場。
苦しくなります。
ギリシャの攻撃をしのいできましたが、試合終了間際。
土壇場で追いつかれ、延長戦に入ります。
攻め立てられるコスタリカ。
しかしゴールキーパー、ナバスが好プレーを続けます。
試合はペナルティーキック戦に。
両チーム決め続け、ギリシャは4人目。
ここもナバスが防ぎました。
最後は落ち着いて決めたコスタリカ。
初のベスト8進出です。
安倍総理大臣は、先週亡くなったアメリカのベーカー元駐日大使の弔問のため、東京にあるアメリカ大使館を訪れました。
26日に亡くなったハワード・ベーカー氏は、アメリカ議会上院の重鎮で、2001年から3年半余りにわたって、駐日大使を務めました。
安倍総理大臣はきょう午前、アメリカ大使館を訪れ、館内に設けられた記帳台で記帳したあと、ベーカー氏の遺影に一礼して、哀悼の意を表しました。
このあと安倍総理大臣は、ケネディ駐日大使とことばを交わしました。
さらに、安倍総理大臣は、ベーカー元大使は、日米交流150周年という節目となる時期に駐日大使として、またその後も日本の真の友人として、日米同盟の強化、また日米両国民間の友好親善の発展に多大な貢献を続けられた。
ご功績に敬意を表するとともに、謹んでご冥福をお祈り申し上げますという弔辞を発表しました。
TPP・環太平洋パートナーシップ協定を巡って、日米両政府は、事務レベル協議を再開し、牛肉や豚肉の輸入が急増した際に、関税を元に戻すセーフガードを発動する際の条件を中心に、意見が交わされる見通しです。
TPP・環太平洋パートナーシップ協定を巡って、日米両政府はきょう午前10時から、外務省で2国間の事務レベル協議を再開し、日本側から大江首席交渉官代理らが、アメリカ側からカトラー次席通商代表代行らが出席しています。
今回の協議では、農産物5項目の関税の取り扱いや、自動車を日本に輸入する際の規制緩和を議論することにしていて、特に牛肉や豚肉の輸入が急増した際に、関税を元に戻す、セーフガードを発動する際の条件を中心に、意見が交わされる見通しです。
政府関係者によりますと、大江氏とカトラー氏はきのう、非公式な協議を行っていますが、アメリカ側は、セーフガードを容易に発動できないよう求めており、調整は難航が予想されます。
きょう午前、沖縄県の尖閣諸島の沖合いで、中国海警局の船2隻が日本の領海に侵入し、海上保安本部が直ちに領海から出るよう警告しています。
第11管区海上保安本部によりますと、きょう午前10時過ぎ、尖閣諸島の久場島の沖合いで、中国海警局に所属する船2隻が、日本の領海に侵入しました。
午前11時半現在、2隻はいずれも魚釣島沖の領海内で航行を続けているということで、海上保安本部が直ちに領海から出るよう警告を続けています。
2014/06/30(月) 12:00〜12:20
NHK総合1・神戸
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ニュース/報道 – 定時・総合
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