(新番組)HERO #01【時効寸前の宝石強盗事件】 2014.07.14

(千佳)江上検事が!?
(川尻)ああ。
麻木君も特捜部に連れていきたかったって。
(千佳)フフッ。
本当ですか?部長。
(川尻)彼は君を買ってたからねぇ。
(川尻)将来有望な事務官だって。
有望かな?素直に喜びなさい。
特捜部に引っ張られるような敏腕検事に認められたんだぞ。
いえ。
私なんてまだまだです。
遠藤さんなんて田村検事のことをちゃんとサポートしていらっしゃいます。
ただちょっと軽いんですけれどね。
(田村)万引で捕まったのは?
(遠藤)8回目です。
(節子)主人の稼ぎが悪くてお金が無いんです。
分かってください。
検事さん。
(田村)分からない。
(遠藤)この人に同情求めても駄目駄目。
(田村)貧乏だから万引。
このポスターを。
(節子)それは…。
(田村)全然分からないなぁ。
(遠藤)言い訳すると長くなるよ。
田村検事の取り調べは。
(田村)遠藤。
肩。
(遠藤)はーい。
(田村)うーん。
そこじゃない。
(遠藤)そこじゃないとするとここ。
(川尻)事務官は検事の女房役だからね。
井戸さんも馬場検事のことをしっかりサポートされてますし。
ただちょっと調子に乗り過ぎるところがあるんですよ。
(礼子)女の子のスカートの中を盗撮した写真が48枚。
(井戸)この中に。
(多田)誰かが勝手に送ってきたんです。
(礼子)ああ。
迷惑メール?じゃあ。
(井戸)削除しちゃいますか?
(多田・井戸)あっ。
(礼子)えっ?えっ?
(川尻)彼はもともとここの警備員だ。
今の小杉君のとこに座ってたんだよ。
うーん。
頑張って勉強したんだな。
偉い。
末次さんだって宇野検事といいコンビ組んでると思います。
ただ緊張感に欠けるんだよなぁ。
(宇野)介護疲れから夫を絞殺し。
(末次)そんなぁ。
(ナベ)違います。
(宇野)絞殺しようとしたが首を絞める力がなく。
(末次)ああ。
よかったぁ。
花瓶で頭を殴って撲殺しよ…。
(末次)駄目だよ。
(ナベ)違いますって。
撲殺しようとしたが花瓶を持ち上げる力がなく。
(末次)ああ。
よかったぁ。
(宇野)末次さん。
うるさい!チッ。
すいません。
(川尻)まああれは末次さんの味わいだよ。
でも麻木君には麻木君のよさがある。
私のよさ?
(川尻)若いのに堂々としてるじゃないか。
江上検事が言ってたよ。
君がいてくれると取り調べがびしっと締まるんだそうだ。
びしっと。
被疑者が思わず居ずまいを正してしまうようなりんとした気品があるんだろうね。
ウフッ。
ありがとうございます。
その調子で次の検事もしっかりサポートしてくれよ。
はい。
うらやましいな。
はつらつとして。
(江上)行こう。
(遠藤)どうぞ。
(田村)おう。
(井戸)はい。
どうぞ。
(宇野)ありがとうございます。
(井戸)はい。
どうぞ。
(遠藤)サンキュー。
(井戸)はい。
どうぞ。
(礼子)ありがとう。
(新堂)ちょっとお待ちください。
北帝大学病院に東京地検特捜部の強制捜査が入りました。
今現場に動きがあったもようです。
現場の菊池さん。
(菊池)はい。
現場の菊池です。
えー。
現在午後2時。
北帝大学病院に東京地検特捜部による強制捜査が入るもようです。
(宇野)カッコイイな特捜部。
(礼子)同じ仕事してるとは思えない。
(田村)3年前は俺もあそこにいたのに。
(末次)おいしい。
このバナナ。
井戸ちゃんの差し入れです。
(井戸)フィリピンに嫁いだ妹が送ってくれました。
(田村)よかったな。
特捜部。
大物政治家の汚職をばんばん検挙してさ。
(礼子)その話12回目。
(宇野)あっ。
ねえ?コーヒーくれない?
(末次)はーい。
大臣の金庫番起訴したの俺だから。
こっちはブラックな。
(遠藤)喜んで。
(礼子)でも今はここの平検事。
私もちょうだい。
(井戸)かしこまりました。
(遠藤)ったく。
俺たちウエーターかよ?ほら。
井戸ちゃん。
コップ。
(井戸)はい。
(末次)しょせん事務官だもん。
スプーン。
あっ。
江上検事!?
(礼子)うん。
ホントだ。
特捜部にいる。
(礼子)何?この派手なネクタイ。
(田村)テレビ意識してんだよ。
この野郎。
バカ野郎。
すっごいなぁ。
(記者)政界をも揺るがす…。
(礼子)あっ。
今カメラ見た。
特捜部に引き抜かれたからっていい気になりやがって。
(末次)昔っからいい気になってましたからね江上さんは。
私もコーヒーを。
(田村)くそ!
(井戸)はい。
コーヒーです。
(礼子)ありがとう。
(末次)これ何て豆だっけ?
(遠藤)ジェラシー。
(田村)何ぃ?
(遠藤)やっちまったな。
(田村)あっ。
消すなよ。
(礼子)見たいの?惨めになるだけよ?
(田村)それは君だろ?
(礼子)はい?あっ。
そういえば江上さんの後任の検事が決まったそうです。
(遠藤)よくいたね?
(井戸)こんな中途半端な時期に。
(宇野)ねえねえ。
それって麻木さんが事務官に付くの?そりゃそうですよ。
(礼子)部長に言っといたのに。
麻木ちゃんは私に付けてって。
あら。
(井戸)馬場検事の事務官は僕じゃありませんか。
(田村)いや。
俺が先に麻木に代えてくれって言ったんだよ。
まあ。
(遠藤)僕チェンジ?
(宇野)僕も麻木さんがよかった。
そんなぁ。
(末次)私がいるじゃないっすか。
(礼子)だって江上さんが言ってたんだもん。
麻木君がいると取り調べがびしっと締まる。
(宇野)ああ。
ごめんなさい。
新しい検事に付けって言われているんです私。
(堀)3名さまご案内して。
(従業員たち)へい。
いらっしゃい。
(従業員)すいません。
こちら焼き魚になります。
(久利生)ああ。
すいません。
(従業員)はい。
ご飯味噌汁おしんこです。
(久利生)いっただきまーす。
(堀)はい。
ワカメサラダお待ち。
(久利生)うまっ。
(久利生)あっ。
これでビタミンOK。
(堀)晩ご飯かい?健康的だね。
最近越してきたばっかりでまだ何にもないんすよ。

(物音)・
(坂下)お客さん。

(大西)この野郎!
(女性・堀)キャー!坂下君!?
(坂下)ああー!だ…大丈夫っすか?
(堀)大丈夫じゃないだろ!おい!救急車救急車。
(従業員・久利生)はい。
早く。
(一同)ああ。
あっ。
ヤバい。
(坂下)うっ。
痛え。
ああ。

(田村)おはよう。
(礼子)おはようございます。
(田村)片方だけ襟立ってるよ。
(礼子)わざと。
(遠藤)いやー。
カワイイ子ばっかだったな。
ゆうべの合コン。
(井戸)ああ。
相手は大学生でしたっけ?
(遠藤)19とか二十歳。
もうほとんどギャル。
(末次)年は遠藤君の半分だ。
(遠藤)そう。
男もねギャル男ばっかだったけど。
でも一番笑いを取ったのは俺?
(末次)年の功だなぁ。
(井戸)二次会は?僕だけ誘われませんでした。
アハハ。
(宇野)麻木さん。
おはよう。
おはようございます。
おはようございます。
(末次)ああ。
おはよう。
あっ。
湿布臭い。
末次さん。
昨夜は社交ダンス?
(末次)シニア大会近いんだよ。
(遠藤)この人体ぼろぼろだから。
(井戸)よく続くなぁ。
宇野検事。
(宇野)うん?
(井戸)寝癖寝癖。
(宇野)うん?寝癖?
(遠藤)はい。
これホントは井戸ちゃんの仕事ね。
(井戸)あっ。
(宇野)これか。
あっ。
今日ですよね?新しい検事いらっしゃるの。
(川尻)ああ。
(遠藤)どんなやつが来るんすか?
(礼子)こんなんじゃなきゃどんなんでもいいわ。
(田村)何?
(末次)名前は分かってるんでしょ?
(川尻)まだ連絡がないんだ。
(井戸)ああ。
ぎりぎりまで決まらなかったから。
(宇野)半端な時期の異動ですもんねぇ。
私のタイプだといいなぁ。
(宇野)えっ?
(遠藤)はーい。
どうぞ。
(末次)はい。
(井戸)すいません。
(宇野)ねえ?麻木さんのタイプってどんな人?・そうですねぇ。
(小杉)あっ。
部長。
電話鳴ってます。
(遠藤)おはよう。
小杉君。
(小杉・宇野)おはようございます。

(遠藤)どうぞ。
(田村)おう。
(礼子)井戸さん。
コーヒーちょうだい。
(末次)馬場さん。
コーヒー飲みますか?
(礼子)ブラック。
(宇野)ねえねえ。
麻木さんのタイプってどんな人?そうですねぇ。
(遠藤)背が高くてぇ。
(宇野)遠藤さんに聞いてないです。
(末次)ソース顔でぇ。
(宇野)末次さん。
(井戸)細マッチョ?
(宇野)黙って!うん?背が高くてソース顔で細マッチョ。
ああ。
いいですね。
(宇野)うわー。
(田村)俺だ。
たっぱがあって。
(礼子)それだけでしょ?失礼します。
(田村)ソース顔だよな?
(末次)ですね。
(礼子)どこが?
(末次)ですね。
(川尻)今日から着任する検事。
名前は…。
ちょっと待ってください。
(田村)ソース顔だよな?本気で言ってんの?
(宇野)田村検事。
いいですから。
でも細マッチョじゃないでしょう。
(田村)バカ。
脱いだら俺は。
(末次)たるんでそうだなぁ。
(礼子)たるんでるたるんでる。
うん?タルタルソース?あっ。
うまい。
タルタルソース顔。
(田村)待て。
(礼子)まずそう。
(田村)何ぃ?
(遠藤)それそれそれ。
今の今の。
今のタルタル顔。
(田村)ソース顔だ。
(礼子)さあ仕事よ。
井戸さん。
(井戸)はーい。
(田村)遠藤。
仕事だ。
(遠藤)はいはーい。
(末次)宇野検事も行きますよ。
(宇野)もう何だよ?分かったよ。
(末次)はいはいはいはいはい。
はい。
どうぞ。
(小杉)ありがとうございます。
(遠藤)はい。
どうぞ。
うっ。
あっ。
かっ。
はい。
はい。
あっ。
これ。
フゥー。
くっ。
ハァ。
おいおい。
うーん。
(川尻)ああ。
麻木君。
新しい検事の名前分かったよ。
えっ?・
(遠藤)えっ?今日から来る検事?
(井戸)やっと分かったんだ。
(末次)どんな人です?
(田村)知りたいね。
(遠藤・礼子)うん。
私も。
(宇野)麻木さんが付くんでしょ?名前は?
(川尻)えー。
久利生。
(井戸・遠藤)えっ?はっ?
(末次)久利生?久利生?痛ててて。
これ駄目だ。
痛っ。
(井戸・末次)あっ!久利生さん!?久利生。
ああ。
どうも。
おお!
(井戸)ハハッ。
おう。
どうしたの?あっ。
今日から再び城西支部に赴任しました久利生公平です。
こいつが?
(礼子)検事?何でジーパン?何?あっ。
よろしこ。
痛てて。
何ですか?あれは。
(牛丸)まさか久利生が来るとはなぁ。
(川尻)彼はジーパンで仕事すると言ってますよ。
(牛丸)変わってんだよあいつは。
フフフ。
いや。
しかし亡くなった鍋島さんはなぜか久利生のことを買っていてね。
鍋島次席が?
(牛丸)まあ何だかんだあっても今まで検事を続けてきてるんだ。
仕事はちゃんとやってくれるさ。
最初は戸惑うだろうがね。
(川尻)久利生にはしっかりとした事務官を付けました。
よろしく頼むよ。
(川尻)はい。
・うん。
このにおい。
久利生検事。
うん?ああ。
俺さ前いたときもこの部屋だったんだ。
もう被疑者が来てます。
分かってるよ。
弁解録取手続きを始めてください。
じゃあ名前と生年月日を。
(大西)大西祐二です。
昭和53年6月2日生まれ。
本籍は広島県。
広島。
もみじ饅頭ってあれ凍らせて食うとうまいっすよね。
やったことあります?検事。
大西さん。
えー。
今日はですねあなたが逮捕された事実について確認し勾留する必要があるかどうかを判断するために来てもらいました。
もしその必要があると考えた場合には。
裁判官にそれを請求し認められれば。
あなたは最大20日間勾留されることになります。
その上で。
あなたを起訴するかどうかを僕が判断します。
説明するまでもないと思いますが。
起訴っていうのは裁判にかけられるということです。
(川尻)えっ?城西署の署長から?質問はありますか?
(大西)ありません。
ああ。
ちなみにあなたには黙秘権と。
あと弁護人を選任する権利がありますからね。
(大西)はい。
じゃあ逮捕事実を今から読み上げるのでよく聞いててください。
はい。
あなたは平成26年7月17日午後7時30分ごろ居酒屋咲太郎桜町店において同店店員の坂下康明さん36歳を突き飛ばし転落させてケガを負わせたものである。
間違いありませんか?
(大西)間違いありません。
でもこの坂下さんあなたを責めるつもりはないっておっしゃってんですよね。
えっ?でもね骨折させちゃってますからね。
被害者が許してるからといって「はい。
釈放」っていうわけにはいかないですもんね。
(大西)はい。
(川尻)はあ。
傷害で送検された。
あの被疑者は今担当検事が。
何で店員さんにあんなことしちゃったんですか?覚えてません。
覚えてない?
(大西)酔ってて覚えてないんです。
何か言われてかちんときたのか態度にムカついたのか。
すいませんでした。
いや。
でも酔ってるふうには見えなかったけどなぁ。
(大西)えっ?走って逃げたじゃないっすか?んで俺のことばんばんたたいて。
ほら。
見てこれ。
痛え。
検事。
個人的な恨みは。
別に恨んでるわけじゃないけど。
申し訳ありません。
うん?店に入ったのいつだっけ?えー。
事件が起きる20分前です。
注文したのは?生ビール中ジョッキ1つです。
それ半分も飲んでないのにもう酔っぱらっちゃうんすか?酒弱いんです僕。
なのに居酒屋に一人で行くの?居酒屋の雰囲気が好きで。
でももう行きません。
ホントに申し訳ありませんでした。
暴れた理由覚えてないんでしょ?久利生検事。
うん?いや。
知ってるけど?ハァー。
検事。
だから?この事件は起訴猶予にして示談を勧めるのが妥当では?でもここに青たんできてんだよ?俺。
ごめんなさい!・
(ノック)何すか?久利生検事。
ちょっちょっと。
はい?麻木君も。
何すか?
(川尻)ほら。
閉める。
こっちこっちこっち。
えっ?えっ?ちょっ。
痛っ痛っ痛っ。
えー?ちょっ。
(川尻)座って。
(川尻)今城西署から連絡があった。
今君が取り調べている大西祐二の指紋が15年前の宝石強盗事件の現場に残されていた指紋と一致したそうだ。
指紋?宝石強盗!?
(川尻)しかも今日は7月?
(千佳・久利生)18?その事件の時効成立は2014年7月21日だ!あっ。
3日後?嘘!?
(川尻)時間切れぎりぎりで犯人を確保したんだ!すごーい!よくやった久利生!痛い痛い。
いやいやいやいや。
えっ?信じられない。
ちょっと痛いっすこれ。
ジーパンはいてるくせに。
関係ねえだろそれ。
ちょっと痛いっす。
(新堂)15年前銀座の宝石店オレオルから50カラット時価13億円相当の…。
(遠藤)ああ。
すごいね。
(新堂)ダイヤモンドネックレスが強奪された事件を覚えておられる方も多いと思います。
(遠藤)はい。
覚えてます。
(新堂)その事件の容疑者が時効成立…。
(一同)ああ。
(川尻)うちの前にマスコミが。
たまたま捕まえたのが時効直前の宝石強盗って。
(末次)持ってるなぁ久利生さん。
(田村)チキショー。
いきなりおいしいとこ持っていきやがって。
(井戸)こんな目立つ仕事任されたら出世ポイント2倍ですよね?
(遠藤)そうなんです。
しかもたまたま転がってきたボールにちょこんと合わせるだけのごっつぁんゴールなのにな。
(末次)ラッキーペアじゃないの?久利生さんと麻木ちゃん。
(宇野)ラッキーペア?
(大西)宝石強盗なんて僕はやってません!本当です。
検事さん。
じゃあ取りあえず事件の概要を確認しますね。
平成11年7月21日午後9時10分ごろ東京都中央区銀座2丁目19番10号の宝石店オレオルにフードをかぶった男が侵入した。
(大西)僕じゃない。
黙って。
ガラスケースをハンマーでたたき割りディスプレーされていた50カラット時価13億円相当のダイヤモンドネックレス1個をつかんで逃走した。
(大西)僕じゃないって!今は検事が話をしているんです。
ああ。
でもそんとき犯人は警備員にケガさせちゃってるんですね。
よって今あなたに掛けられてる嫌疑っていうのは強盗致傷容疑。
ふざけんなよ!大西!いや。
そんな大声で言う必要ないんじゃないの?だって。
(大西)いきなり15年も前の事件持ち出されてお前が犯人だなんてむちゃくちゃだよ。
まあね。
あなたの指紋が犯行に使われたハンマーに残っていたんですよ。
決定的な証拠でしょ?ホントに僕はやってないんです。
信じてください。
そっか。
「そっか」?何?起訴しない?はい。
(田村)起訴しないんだ!?いや。
しないんじゃなくてまだできないかなぁって。
だってまだ本人否認してんすよ?いやいや。
指紋が一致してるんですよ。
それだけだろ?大西がやったかもしんないっていう物的証拠。
15年も逃げ回ってんでしょ?逃げてないよ大西は。
普通に生活してただけだって。
(末次)でも時効が。
(礼子)あしたの夜には時効が成立しちゃうのよ?
(田村)間に合わなかったらどうするんだ?でも時効って大西が逮捕された時点で止まってるんじゃ?
(井戸)違うよ麻木ちゃん。
(宇野)時効が停止するのは逮捕じゃなくて起訴されたとき。
起訴?
(田村)この15年の間に大西は海外には?行ってない。
(礼子)じゃあ延長はない。
起訴しなければあしたの24時ちょうどに時間切れです。
久利生検事。
あと2日あんだろ?あっ。
取りあえずさ過去15年分の捜査資料俺の部屋運んどいて。
えっ?読むんですか?今から全部。
その前にちょっと現場チェックしてくるわ。
(川尻)現場?ちょっと出掛けてきます。
(川尻・宇野)犯行現場?ちょっと…。
昼にはちゃんと戻るんで。
はあ?
(川尻)「はあ?」じゃないよ。
麻木君。
すぐ追い掛けろ。
時間がないんだ。
現場見せたらすぐ連れ戻せ。
あっ。
はいはい。
(川尻)早く!はい。
(川尻)早く!ではいってきます。
(遠藤)はい。
いってらっしゃい。
ああ。
ちょっと待って。
何だよ?もう。
(遠藤)出た。
久利生のお出掛け好き。
(井戸)懐かしいなぁ。
(末次)あの人自分で確かめなきゃ気が済まないんです。
(川尻)自分でって?
(礼子)そんなことやってる場合じゃないでしょ。
(田村)空気読めよ。
(末次)読めないなぁあれは。
(井戸)久利生さんですもんね。
(遠藤)やっぱ進歩してねえ。
ああ。
待って。
待ってください。
久利生検事。
何?どうしたの?えっ?事務官は常に検事について行動するのが原則。
あっ。
マスコミが。
うん?大丈夫だよ。
駄目駄目駄目駄目。
囲まれてしまいます。
すいません。
(菊池)関係者の話では大西容疑者は今日の午後にも起訴されるもようです。
関係者って誰だよ?あっ。
ああ。
正体隠すためのジーパンなんだ。
いや。
これおしゃれ。
(記者)時効まであと2日。
間違いなく起訴とみてよろしいでしょうか?
(牛丸)もちろんです。
(どよめき)
(牛丸)まさに土壇場の事件解決に私も興奮しております。
ハハハ。
何しろ強盗事件としては史上最高額の被害だったわけでありますから…。
(バイブレーターの音)あっ。
ちょっと失礼。
(バイブレーターの音)
(牛丸)城西支部。
(記者)起訴ですか?
(記者)起訴決定ですか?・
(呼び出し音)・
(牛丸)牛丸です。
(川尻)担当検事が現場を見るといって出掛けてしまいました。
(牛丸)担当検事が?・
(牛丸)誰?
(川尻)久利生です。
(牛丸)久利生か。
(記者)起訴決定ですか?
(記者)起訴決定ですよね?
(記者)そうなんですか?いやいや。
もう少々かかるかな。
奇麗。
これ2,500万!?2…。
くっ。
うおー。
うわっ。
(早川)これが盗まれたダイヤモンドネックレスでございます。
失礼します。
うわー。
50カラット。
うわっ。
すっごい。
(早川)当店の創業50年を記念してディスプレーしておりました。
警備員が一人になった瞬間を狙ったんです。
保険に入っていなければうちは廃業でした。
これ13億円ですもんね。
(早川)犯人が捕まって本当によかった。
いや。
まだ犯人って決まった…。
(早川)とっととムショにぶちこんでください。
はい。
「はい」じゃねえよ。
えっ?ぶちこまないんですか?ぶちこ…。
いやいや。
帰ったらすぐ起訴するんでしょ?大西。
ここで犯人を見失った。
警備員はいったん犯人を捕まえたが殴られて転倒。
そのとき犯人はハンマーを路上に落としそれを残したまま走り去った。
警備員の証言ではあの角の向こう側から腹に響くバイクの発進音が聞こえたとあります。
腹に響く発進音?犯人はあらかじめ用意していたオートバイに乗って逃走したと思われる。
きっとでかいバイクだよな?ええ。
まあ腹に響くっていうんですから400cc以上で2気筒とか。
例えばアメリカンタイプ。
もしかしたら改造バイク。
お前よく知ってんな?まあそのくらいは。
でもおかしくね?何がですか?大西って車の免許しか持ってねえだろ。
えっ?でかいバイク運転できねえだろ?そしたら。
そんなの。
バイクだって持ってねえだろうし。
盗めばいいだけじゃん。
「じゃん」?盗めばいいだけです。
お前今普通に言ったよな?いや。
バイクの免許は持ってなくても大西は起訴できます。
お前が決めんなっつうの。
ハァー。
もう時間がありません。
帰りましょう。
大西んちってどこだったっけ?はあ?
(佃)大西は近所付き合いはほとんどありません。
この部屋で15年。
息を潜めて時効がくるのを待ってたんでしょう。
すげえな。
(佃)しかしどうして検事さんが?あの。
それは。
ダイヤって見つかりそうですか?
(佃)いやー。
ここにはないかもしれませんねぇ。
宝石を置いとくには不用心ですから。
でもきっとどっかに隠してますよ。
13億のダイヤを素人が簡単に売り飛ばせるとは思えませんからね。
ですよね。
(佃)どうして検事さんが?ハァー。
えーっと。
チッ。
何だよ?もう。
物が見つかれば一発で起訴できんのになぁホントに。
(佃)えっ?
(佃)まだ起訴してないんですか?えっ?起訴する前に関係各所を確認したいと。
(一同)ええっ!?すいません。
(佃)そんな悠長なこと言ってる場合ですか!?
(佃)時効が迫ってんですよ!分かっています。
すぐに起訴しますから。
何言ってんの?帰りましょう。
久利生検事。
いや。
まだ。
だって。
ここで警察ともめる気ですか?ハァー。
皆さま。
お邪魔しました。
失礼します。
(小杉)おかえりなさい。
(川尻)久利生君。
まだ起訴手続きされてないことを知って警察は非常に心配している。
もういいだろう?久利生君。
大西を起訴しろ。
起訴状書いてくだされば私が即行で裁判所に持っていきます。
それまだ無理だろ。
久利生検事。
(宇野)まだって。
(末次)ねえ?普通じゃないでしょ?
(川尻)指紋だけでもじゅうぶんいけるだろう?いけます。
(田村)いけるよ。
(遠藤)でも久利生だからなぁ。
(川尻)君がどんなにこだわっても時効が成立してしまったら捜査は時間切れ。
終了なんだよ。
(井戸)このまま迷宮入り?
(礼子)最悪。
(川尻)後になって決定的な証拠が見つかってもどうすることもできないんだぞ!でも時効が迫ってるからって起訴するっていうのは…。
容疑者はすぐそこにいるんですよ!?
(宇野)時効成立まで34時間と30分。
(田村)取りあえず起訴してもし後で犯人じゃないって分かったらごめんなさいって取り下げろよ。
何すか?ごめんなさいって。
(礼子)検事としては恥ずかしいけどね。
いや。
それ絶対嫌だ。
(宇野)警察だって15年も捜査してきたのにね。
(末次)残り1日で新しい証拠が見つかると思えないけどなぁ。
ちょっと。
まだそれ分かんないでしょ?分かんないのはあんたでしょ!
(川尻)もういい。
今あんたっつったよな?
(川尻)もういい!検察は独任官庁だ。
担当検事は周囲に左右されることなく起訴不起訴を決める権限がある。
はい。
(川尻)久利生君が起訴できないというのなら部長の私でもその判断を変えることはできない!すいません。
えっ?いいんですか?
(川尻)よくない!この事件は特別だ。
時間が足りなくて起訴できませんでしたじゃ済まないんだよ。
あっ。
それ。
(川尻)久利生君。
君はこの担当から外れてもらう。
(千佳・久利生)えっ!?
(川尻)私は担当検事の判断を変えることはできないが検事を代える権限はある!ちょっちょっ。
えっ?いやいや。
ちょっちょっちょっ。
ちょっと!待ってください。
(川尻)今からこの事件の担当は田村君だ。
(田村)いただきます!どうして田村検事なんですか?
(川尻)ここは年の順だよ!
(田村)運がなかったな。
馬場検事。
ヒヒヒ。
そうっすか。
「そうっすか」じゃないですよ。
あっ。
ちょっ。
(川尻)田村君。
今すぐ起訴状書いてくれ。
(田村)書きますとも。
大西を取り調べたらさくっと起訴してやりますよ。
遠藤。
裁判所に起訴状持ってったら真っ赤なネクタイ買ってこい。
(遠藤)はい。
(田村)これで俺は特捜部に返り咲きだ。
アハハ!
(末次)浮かれ過ぎ!ハァー。
あっ。
かっ。
うっ。
うっ。
やっぱり人は見た目なんだ。
ジーパンで仕事するような人は中身も変。
ハァー。
そんなため息つかなくてもいいんじゃねえの?13億円の宝石強盗ですよ?こんなすごい事件に関わることなんてこの先あると思います?ないんじゃない。
それなのに自分から。
痛て。
そういうことしますか?ああ。
これすげえ効くな。
これ。
横っ腹ヤバい。
何なんですか?それ。
腹筋鍛えるマシン。
見りゃ分かんだろ。
通販で買ったんだけどさ昨日のうちにここに届いちゃって。
通販?ネットでも買うんだけど。
ああ。
いまだにやってんじゃん。
通販番組。
ほら。
今から1時間以内にお電話くださいってやつ。
あれ。
痛て。
もう無理。
どうしてここで腹筋を鍛えるの?あ痛っ。
分からない。
こんな大人がいるなんて。
ああ。
痛い。
限界。
ちょっ行ってくるわ。
行ってくる?ああ?調べに。
何を?大西が居酒屋の店員突き飛ばした事件。
一番最初に取り調べた方。
まだ処分判断してねえだろ。
大西はもう宝石強盗事件の容疑者ですよ?飲み屋のいざこざなんてもうどうでもいいじゃあり…。
人突き飛ばした理由覚えてないなんておかしいだろ。
ケンカのきっかけが思い出せないなんてことは…。
口ゲンカじゃねえの。
別に殴り合いのケンカだって。
殴った理由は忘れねえだろ?忘れますよ。
そんないちいち覚えてられませんよ私だって。
私だって?あっ?久利生検事の担当事件は他にもこんなにたくさんあるんですよ?知ってるよ。
ちゃんとやるよ。
今からやりましょう。
腹筋はもういい。
被疑者呼びますから片付けてください。
待て。
うん。
検事の仕事を円滑に進めるのが事務官の役目です。
何だよ?ハァー。
久利生検事。
はい。
こうなったらもう自分で言いますけど。
私は人気ナンバーワンなんです。
はあ?他の検事はみんな私を自分の担当事務官にしたがってるんだから。
何で?麻木君がいると取り調べがびしっと締まる。
ウフッ。
部長がおっしゃるには私にはりんとした気品があるそうです。
気品?ええ。
被疑者が思わず居ずまいを正してしまうような?それお前の顔がおっかねえだけだろ?えっ?フフフ。
りんとした気品。
部長って優しいなぁ。
私顔怖くないです!目が怖えんだよ。
怖くない!うわっ。
ごめん。
いると思わなかった。
(宇野)いや。
全然大丈夫っすよ。
痛え。
(宇野)大丈夫っすか?逆に大丈夫っすか?
(末次)またお出掛け捜査ですか?はい。
いってきます。
(井戸)いってらっしゃい。
いってきます。
私顔怖いですか?怖いよ。
えっ?怖いね。
えっ?どこが?目。
いや。
ううん。
でもそこが…。
怖くない!好きなのね?
(宇野)えっ?
(牛丸)久利生を外した?
(川尻)彼に任せるのは危険だと判断しました。
(牛丸)ナイスジャッジだ。
あいつはこれが検察の信用に関わる事件だってことが分かってない。
(川尻)そうなんですか?
(牛丸)いっつも小さいことばっかり気にして時間がね。
(川尻)そういうことは最初に教えていただきたかったんですが。
(牛丸)あっ。
で今度は誰が大西の担当に?田村君です。
彼は大丈夫です。
やる気満々ですから。
(田村)大西祐二36歳。
犯行時は21歳のときか。
(大西)僕はやってません。
(遠藤)まあもうちょっと頑張ったら時効成立なんだから口が裂けても自分がやったとは言えないよね。
ホントにやってないんです。
(田村)身長は?170。
(遠藤)はい。
これどうぞ。
(田村)犯人は170cmぐらいだったと警備員が証言してるんだよ。
(大西)いっぱいいますよ。
これぐらいの背。
(遠藤)あっ。
ごめんなさいね。
ごめんなさい。
(田村)悪い悪い。
(遠藤)うん。
うん。
あっ。
左利きだ。
(田村)ほうら。
見ろ。
犯人も左利きなんだよ。
(大西)それだけで僕だって。
(田村)じゃあどうしてハンマーにお前の指紋が付いてたんだ?
(遠藤)はい。
こちら現場に落ちてたハンマーです。
(田村)これはお前の自宅近くのホームセンターで売られていたものだと分かってるんだよ。
(遠藤)それを君が購入して犯行に使ったんだよね?店に並んでたんなら客が何人も触ってますよ。
きっと僕も握ったんです。
(田村)いいかげんなこと言うな!
(遠藤)開き直ったってこの人には通用しないよ。
ほら。
よく見て。
人間を一切信用しない蛇のような目。
ほうら。
(大西)指紋が付いてたらそれだけで犯人なんですか?
(田村)何開き直ってんだよ?大西!
(大西)時効が迫ってるからってろくに調べもしないで僕を起訴してもし裁判で無罪になったらどうすんですか?そうなったら検事さん。
検事さんの責任ですよね?僕は名指しで非難しますよ。
た…。
(遠藤)取りあえず起訴します?田村検事。
(鼻の鳴る音)
(大西)田村検事。
取りあえず?
(堀)ああ。
俺がここで注文取ったときな。
取りあえずビール?
(堀)店に入ってきたときから不機嫌そうな顔してたんだよ。
あの大西って野郎。
でもどうして坂下さんを突き飛ばしたのか覚えてないって言ってるんですよ大西は。
(堀)いくら客でもそんな理屈が通じるかよ?大事な店員ケガさせやがって。
えっ?でも取りあえずビール?
(堀)坂下君が許しても俺は許さねえ。
(堀)あいつ強盗もやってたんだろ?大悪党じゃねえか。
そうなんですよ。
(堀)はい。
いらっしゃいませ!
(従業員たち)はい。
いらっしゃい。
酔っぱらって覚えてないってやっぱり大西嘘ついてんな。
なっ?はっ?だって取りあえずビールだぞ。
酒弱いやつがそんな酒の頼み方しないだろ?取りあえずってことはその後も何かあるっていう。
ほら。
例えばまあ焼酎とか酎ハイとか。
次はぬるめのかんちょうだいとか?まあ例えばな。
つまみはあぶったイカがいいとか?それもう八代亜紀好きの酒飲みじゃねえかよ。
ああ。
でもそんなやつがビール半分で酔っぱらうわけがない。
うん。
だからつかみかかった理由が絶対あるはずなんだって。
あした病院行って坂下さんに確認な。
えっ?ちょっと。
久利生検事。
ああ。
腹減っちった。
晩飯どうしよう?ああ。
ここでもいっか。
こないだ食えてねえもんな。
宝石強盗事件は起訴しないくせに飲み屋のケンカは起訴しようっていうんですか?お前今俺のこときーってにらんでんだろ?にらんでません。
お前の眼力って半端ねえよな。
ばんばん感じるもん。
さすが取り調べをびしっと締める女。
どう?一緒に晩飯。
帰ります。
何怒ってんの?ハァー。
大西の起訴は無理ですね。
(川尻)えっ?
(田村)僕にはできません。

(田村)言っておきますが僕は久利生検事とは違いますよ。
(田村)彼は責任問題になるのを怖がって逃げたんでしょうが僕は検事の良心に従って判断したんです。
起訴するって大見え切ったじゃないか?僕はやっつけ仕事はしたくない。
失礼します。
田村君!
(遠藤)ふーん。
ビビっちゃったんだ?
(田村)誰が?
(遠藤)ハハハ。
(井戸)今度は馬場検事が担当ですか?
(礼子)どうして田村検事は起訴しなかったの?あんなに張り切ってたのに。
(バイブレーターの音)あっ。
すいません。
(バイブレーターの音)
(礼子)ハァー。
(井戸)もしもし?おかしい。
結婚も出世だけを考えて選ぶあの計算高い男がリリースするなんて。
(井戸)約束?ちゃんと覚えてるよ。
今日は早く帰るって。
うん。
うん。
じゃあね。
(礼子)奥さん?あっ。
今日は初めての結婚記念日なんです。
あら。
(井戸)警備員であそこに座ってたころは全然モテなくて。
ああ。
事務官になって自分に自信が持てるようになって。
そしたら彼女と出会って。
(礼子)結婚したのね。
やっと幸せに。
(礼子)それはおめでとう。
ありがとうございます。
(礼子)アハハ。
さあこれ全部読みましょ。
ああ。
(井戸)全部?
(礼子)朝までかかっちゃうかも。
(井戸)今夜は妻とお祝いしようって。
じゃあ独り身の私が全部読めばいいのね?独りで。
まあいいか。
どうせ帰っても独りだし。
ここで独りで読んだって誰も心配しないしね。
(井戸)あっ!あっ!キャンセルします。
田村君が試合放棄とは。
(遠藤)がっかりでしょ?僕はマウンドを譲っただけです。
(宇野)どうして?
(末次)逃げたんでしょ?
(遠藤)ピンポーン。
逃げてない。
(遠藤)結局ビビってんすよこの人は。
(田村)ビビってない。
(宇野)まだいる。
(末次)むしろ増えてる。
(川尻)何もしゃべるなよ。
(田村)しゃべりません。
(遠藤)せっかく注目されてんのになぁ。
(川尻)走れ!
(遠藤)ああ。
ごめんね。
(記者)大西は今日起訴しないんですか?
(末次)ちょっとちょっと。
ああ。
ちょっと。
ああ。
ちょっと。
何?何?
(記者)いやいや…。
ちょっと待って。
(宇野)ああ。
末次さんがつかまった。
あの人検事じゃないのになぁ。
(宇野)何であんなに足遅いの?まあでもあの人変なこと言わないでしょ。
そうだな。
置いてこう。
(遠藤)はい。
(末次)分かってます。
(記者たち)ちょっと。
ちょっと待ってください。
とうとう今日の起訴はありませんでした。
(新堂)そうですか。
はい。
ありがとうございます。
藤田さん。
もう一度確認なんですが。
(藤田)はい。
時効成立は明日の24時。
従ってあと28時間以内に起訴をしないと時効は成立してしまいます。
フゥー。
(新堂)本当に大丈夫なんでしょうか?今後の展開が気になります。
それでは。
(男性)Rocky’sOnlineShop。
おっ。
ああ。
そうだ。
これお土産です。
長野のずくずくっていうんですけど。
まあホントはくまごろしっていう地酒と食べるとすっげえうまいんですよ。
まあでも向こうでもなかなか手に入らない幻の酒なんで。
(男性)オーイエス。
オーイエス。
僕の腹筋が狂喜乱舞してきたのが分かるだろう?もうたまんないね。
どうだい?シンディー。
あるんすか!?
(マスター)あるよ。
えっ?これ俺食っちゃっていいんすか?えっ?あっ。
じゃあ再会を祝して乾杯。
うまい。
中トロ。
私は安心してたんだよ?きっと君が起訴してくれるって。
(田村)僕は危険なギャンブルはしないんです。
大丈夫。
宝石強盗は他の検事が起訴してくれますって。
うに。
(牛丸)頼むよホントに。
(田村)この塩辛うまいですよ。
お父さん。
塩分控えめにしてんだよ。
娘がうるさく言うからね。
がりちょうだい。
(田村)ああああああ。
電話でよく言ってますもんね。
アワビ。
(牛丸)あっ。
美由紀とはうまくいってんのかい?
(田村)もちろんです。
子供の世話は任せっきりですけど。
最近ますます私に似てきたね美由紀は。
(田村)あっ。
こないだ夜中に目が覚めたら隣でお父さんがいびきかいてて。
僕はベッドから転げ落ちちゃいましたよ。
アハハ。
美由紀でした。
ヒラメ。
性格だよ。
(田村)えっ?
(牛丸)心配性なところがそっくりだって言ってんだ。
あっ。
そうですね。
そっくりそっくり。
タイ。
(牛丸)ハァー。
かっぱ巻きちょうだい。
親方。
今日勘定別々にしといてね。
(従業員)かしこまりました。
(菊池)ついに時効成立の日を迎えた東京地検城西支部前です。
暴行容疑で…。
(田村)マスコミが。
(末次)さらに増えてる。
(遠藤)うわっ。
(宇野)部長。
(川尻)走れ。
(遠藤)危ない。
ちょっとどいて。
(一同)すいません。
どいてどいて。
(記者たちの騒ぐ声)
(末次)どいてどいて。
どいて。
おい。
(遠藤)はい。
グーテンモルゲン。
(宇野)おはようございます。
もう怖かった。
(田村)あいつら殺気立ってるよ。
(末次)痛い痛い痛い。
かばん返して。
かばん。
(遠藤)あっ。
末次さん。
(田村)またか。
この人検事じゃないのになぁ。
(宇野)何でそんなに足遅いの?何のために社交ダンスやってんだよ!・
(末次)ハァハァ。
(小杉)おはようございます。
(末次)おはようございます。
参ったよ。
(遠藤)何?
(末次)人のかばんぎゅー引っ張って。
あれ?
(遠藤)えっ?
(井戸)あっ。
おはようございます。
(遠藤)いたんだ。
(宇野)うわー。
徹夜ですか?
(末次)お肌に悪いですよ。
馬場検事。
(礼子)仕方ないでしょ。
仕事なんだから。
(川尻)大西は起訴できそうかい?馬場君。
(礼子)任せてください。
ウフッ。
あっ。
大西呼ぶ前にメーク直さないと。
(井戸)あっ。
久利生さんから電話がありました。
今日は病院に寄ってから来るって。
(末次)病院?
(井戸)居酒屋の傷害事件の被害者に会いに行くんだそうです。
おはよう。
うん。
ごめんごめんごめん…。
(田村)居酒屋?
(遠藤)えっ?まだやってんの?
(宇野)麻木さんも一緒?
(坂下)僕が悪いんです。
お客さん怒らせちゃったんですから。
えっ?怒らせちゃったっていうのは坂下さんが大西に何かこう?
(坂下)うーん。
分かんないですけど。
きっと失礼なことしたんですよ。
僕のせいです。
えっ?だってこんな大ケガさせられたのに?大腿骨だもんなこれ。
(女性)坂下君優しいからね。
(男性)そうだね。
(坂下)僕が勝手に足滑らせて落っこちただけですから。
えっ?そんな。
だって。
あの。
何かないですかね?怒らせちゃった理由みたいなのって。
だってほら。
大西言ってたじゃないっすか。
突き飛ばしたときにこの野郎って。
(坂下)うーん。
お客さんが急にキレることはありますからね。
もういいですよ。
大西さん許してあげてください。
えっ?ホントに許しちゃっていいんですか?
(坂下)自分のせいで人が罰受けるの嫌なんです。
何て優しい人。
うん。
うん。
アハッ。
ああー。
世の中にはあんな人がいるなんて。
神だ。
俺もう1回居酒屋行ってこようかな?えっ?この件はもう不起訴でいいじゃありませんか。
被害者が示談でいいって言ってんですから。
いやいやいやいや。
こんなんじゃ絶対突っ込まれるって。
あいつ言ってくんだろうな。
「えっ?もう諦めちゃうんですか?」っつって。
あいつ?うん?835人の携帯電話からたった1枚の写真を捜し出すようなやつ。
何言ってるんですか?ゆで卵みてえなやつ。
(末次)835人の携帯電話?久利生さんが言ってたんです。
835人の携帯電話からたった1枚の写真?
(遠藤)あれね。
(末次)ああ。
あの人がここにいたとき大物代議士を証人として呼び出した殺人事件があってさ。
(遠藤)その裁判でねその火事の見物人が撮った携帯写真が決定的な証拠になったわけ。
犯人のアリバイを崩す。
(末次)うんうん。
えっ?どういうことですか?
(末次)説明するとややこしいんだよね。
(遠藤)そうそうそう。
でもあれ大変だったね。
(末次)ああ。
えっ?その携帯写真を見つけた女の人がいたってことですか?
(遠藤)おう。
いや。
久利生さんがそう。
雨宮ね。
(末次)うん。
雨宮舞子って事務官がいたんだよ。
久利生さんにずっと付いてた。
ああ。
事務官。
(遠藤)あいつも久利生に振り回されてたなぁ。
(末次)でもいいコンビだったよね。
(遠藤)っていうか付き合ってたね。
えっ!?
(末次)うん。
間違いない。
えっ?検事と事務官で。
でも久利生さん転勤しちゃうし雨宮ここ辞めちゃって。
辞めてどうなったんですか?
(遠藤)検事になるって頑張ってたけどなあいつ。
なれたんですか?検事。
(末次・遠藤)うん。
すごい。
でもそれで2人はまたばらばら。
あの2人どうなっちゃったんだろうね?
(末次)別れちゃったんじゃない?
(遠藤)あっそう。
(末次)うん。
(遠藤)そっか。

(田村)遠藤。
コーヒー。
(遠藤)はいはい。
ただ今。

(宇野)末次さん。
何やってんの?
(末次)はーい。
(遠藤)うっせえなもう。
(末次)うるさいなまったく。
(大西)質問はそれだけですか?
(礼子)じゃあ事件があった平成11年7月21日。
あなたはどこにいたの?
(大西)忘れましたよ。
15年も前のことなんて。
(井戸)1999年7の月といえばノストラダムスの大予言。
(礼子)地球が滅亡するかもってあんなに盛り上がってたのに覚えてないの?
(大西)じゃあ検事さんは覚えてるんですか?
(井戸)馬場検事?えっ?検事?起訴は無理ですね。
(川尻)えっ?どうして?
(礼子)大西が似てるからな。
(川尻)似てる?昔好きだった男に。
ちょっと。
1999年7の月に別れた。
(川尻)それはおかしいだろ。
(記者)起訴はするんですか?しないんですか?
(記者)時効まで12時間を切りましたが。
(牛丸)あっ12時間ですね。
はい。
(記者)何なんですか?次席。
(牛丸)いや。
だから。
ま…まだ12時間もあるということですから。
ねえ。
(川尻)頼むよ宇野君。
(牛丸)間もなく起訴できると。
(宇野)もう。
僕に起訴できるわけないじゃないですか。
田村検事も馬場検事も起訴しなかったんですよ。
みんなと同じじゃないと不安になるんだよね。
(川尻)ゆとり世代か?君は。
宇野検事が駄目なら担当を久利生検事に戻しましょう。
あいつは駄目だ。
(宇野)もし大西が真犯人だとしたらあと3日で時効が成立するのは知ってるはずですよね?それなのに居酒屋でトラブル起こしますか?そうか。
(川尻)人間は理屈どおりにはいかないよ。
時効って分かっててもトラブル起こしちゃうんだよ。
(宇野)いいや。
そうかな?
(川尻)大西を起訴してくれ。
宇野君。
君しか残ってないんだ。
(宇野)部長。
どうしてこういうことになっちゃうんだよ?久利生が起訴をためらったからですよ。
あれで他の検事たちがみんな弱腰になってしまいました。
久利生か。
(川尻)どうしてあんなのを城西支部によこしたんですか?
(牛丸)それが久利生公平なんだよな。
(川尻)何ですか?それ。
(菊池)あと8時間で時効成立ですよ。
(加藤)まだ大西は起訴されないんですか?
(川尻)ノーコメント。
(伊藤)どうして検察は決断できないんですか?
(東田)時間切れに持ち込むつもりですか?
(川尻)そんなつもりはありません。
(菊池)15年も隠れていた犯人を見逃すつもりですか?
(加藤)どう責任取るつもりですか?
(川尻)責任!?どうしてわれらが責任取らなきゃいけないんだ?悪いのは宝石盗んだやつだろ。
(伊藤)そいつを見逃そうとしているんでしょう。
(東田)大西の他に容疑者はいないんですよ。
他にいないからお前が犯人だっていうわけにはいかないんだよ。
(菊池)迷宮入りさせるんですか。
(川尻)しょうがないだろ。
(加藤)しょうがないってどういうつもりですか?時効になったら残念でしたって諦めるしかないんだよ。
そういうルールなんだから。
(菊池)今のは問題発言ですよ。
(牛丸)ああああああああ。
(加藤)検察は責任を放棄するんですか?うるさい!
(記者)うるさい?
(牛丸)ああもう。
うるさいんだよ!たっ!
(記者)時効成立まであと8時間。
(遠藤)ああーやっちゃった。
(礼子)これは駄目。
(藤田)あれは駄目ですね。
(末次)失言ですね。
(藤田)失言ですよ。
(新堂)でも時効目前ということで検察側にも焦りの色がうかがえましたが。
(藤田)でもあれを言っちゃおしまいでしょ。
(川尻)俺は間違ってない。
(宇野)でも。
部長!
(遠藤)部長?間違ってない!
(新堂)こういうときこそ冷静な行動を心掛けて対応していただきたいですね。
(田村)普段は渋く決めてるのにな。
(井戸)いろんなこと我慢してるんでしょうね。
(礼子)でもいっつも後で後悔すんのよ。
もうわれに返ってるころですね。
(藤田)いくらね冷静さを欠いていたにせよああいうこと言いますかね。
検察側の対応が…。
どうしてあんなこと言っちゃったんだ?俺。
(遠藤)はい。
いつもの反省。
(礼子)でも部長は私たちをかばってくださったんでしょ?そうですよ。
(川尻)君たち。
(田村)私たちじゃないだろ。
宇野をかばったんだろ?
(遠藤)そっか。
大西の担当は宇野検事ですもんね。
でもかばいきれなかったんだよね。
(井戸)マスコミもますますいきり立ってますもんね。
(田村)むしろ宇野を追い込んじゃったよ。
大西を起訴できなきゃ宇野さんは世間からめった打ちか。
かわいそうに。
(川尻)すまん。
そんな。
(遠藤)よし。
あれ?どこ行った?どうですか?ありそうですか?
(堀)あると思うんだよね。
あっ。
これ。
じゃないか。
これ居酒屋さんの仕込みってすごい大変ですね。
あんたあっちの方には関わってないのかい?えっ?城西支部の検事さんだろ?ああ。
宝石強盗ですか?俺担当外されちゃったんで。
すみません。
何であいつを起訴しないんだよ?時効になってもいいのかよ?だいたい検察が有罪無罪を決めるんじゃないんだろ?それは裁判所で決めるんだろ?まあそうですけど。
取りあえず起訴して結論は裁判に任せりゃいいじゃねえか。
それは違うんですよ。
取りあえず起訴っていうのは駄目なんです。
どうして?だって起訴して裁判にかけられるだけでその人にはものすごい負担になりますからね。
身柄拘束されたら家に帰れない。
仕事にも行けない。
ああ。
それだけで会社首になる人だっているんですよ。
ああ。
だからその人が間違いなく犯罪を犯しているってことが確信できないかぎり起訴したら駄目なんです。
まあそれがどんな重大事件だろうと。
まあそれこそ時効が迫っていたとしても。
そいつが真犯人だったらどうすんだよ?ああー。
あっ。
でもこないだもあったじゃないっすか。
無実の罪で四十何年間も刑務所にいたって。
ああ。
あったあった。
ありゃひどい話だよな。
でもあれが事実だったとしたら俺ら検事の責任ですからね。
その人のことを起訴して裁判にかけていいかどうかその権利を持ってるのは俺ら検事だけですから。
ハァー。
真犯人を逃がしたとしても無実の人だけは絶対に裁判にかけちゃいけないんです。
まあそれが俺たちの一番大事なルールなんですけどね。
そういうもんか。
そういうもんです。
あれ?刺し過ぎか?あのう。
これ1本につき肉って。
あっ。
あっ。
(せきばらい)何で検事が居酒屋で仕込みやってるんですか?捜し物してもらってる間だけ手伝ってんだよ。
っていうか何でここにいんのが分かったの?居酒屋に行くって警備の小杉さんに言ったでしょ?ああー。
っていうかやる?これ結構難しいぞ。
ハァー。
宝石強盗は宇野検事の担当になりました。
ふーん。
そんなことわざわざ言いに来たの?部長が時効になったら諦めるしかないって。
あっそう。
部長も最初っからそう思ってたのかな?うん?久利生さんが今言ってた一番大事なルール。
みんな分かってんじゃないの?みんな?うん。
田村さんも馬場さんも宇野君も。
あっ。
もちろん末次さんたちだって。
だからみんな起訴しなかったんですか?ハァ。
私だけ分かってなかったの。
ここで落ち込むなよ。
宇野検事が言ってました。
もし大西が犯人だとしたら時効直前にこんなトラブル起こさないって。
久利生さんは最初っから気が付いてたんですね?だから。
俺大西がシロだなんて言ってねえよ。
えっ?分かんねえっつったの。
もしここで起こったことが単なるトラブルじゃなかったとしたら。
大西が宝石強盗やってて時効成立の日もちゃんと分かった上でトラブルを起こしたんだとしたらその理由よっぽどのことがあったんじゃないのっていうこと。
あの。
それって。
あったよ。
あった。
ありました?うわっ。
すげえ。
これだ。
坂下君の履歴書。
ありがとうございます。
あの。
どうして坂下さんの?本籍広島?広島?大型自動二輪免許。
毎日バイクで通ってるよ坂下君。
どんなバイクっすか?どんなって。
あっ。
今裏にあるよ。
坂下君あのとき救急車で運ばれちゃったからバイク置きっ放し。
でっかい。
えっ?これ年式的には15年以上前。
もっとか。
ああ。
ですね。
でもこれ原チャリ免許しか持ってないやつ無理だよな?ああ。
確かに。
(エンジン音)
(菊池)時効成立までついに2時間を切りましたが…。
(遠藤)ああー。
また外でもみくちゃにされちゃうな。
(井戸)怖いですねマスコミ。
15年前の事件だぞ。
3日で起訴なんかできるかよ。
大西はやってるわ。
(田村)やってるな。
(礼子)悔しいわね。
(田村)ああ。
悔しくないね。
俺が負けるわけじゃない。
宇野君に押し付けて。
(田村)それは君だろ。
(礼子)あなたが先よ。
(宇野)もう何で僕なんだよ?
(末次)いまさら起訴は無理ですよ。
(宇野)証拠見落としてるかもしんないじゃん!
(末次)ないない。
ああー。
(田村)切るなよ。
(小杉)お疲れさ…。
見つけました。
決定的な。
決定的な証拠!
(遠藤)えっ?
(川尻)何!?
(末次)決定的な証拠!?
(宇野)麻木さん!大西には。
大西には坂下さんに暴力を振るう動機があったんです。
(宇野)坂下?
(井戸)誰?居酒屋の店員さん。
(遠藤)そっちかよ!
(川尻)今はそんなことどうでもいいだろ。
(礼子)麻木ちゃん。
違うんです。
それで何もかも全部つながるんです。
(川尻)全部?全部です。
宇野検事。

(ノック)失礼します。
坂下さん。
お休みになられてました?んなわけないっすよね。
寝れるわけないっすもんね。
(せきばらい)録音しますね。
(大西)こんな時間に取り調べって。
すいません。
ちょっとばたばたしてて。
今日は手短に済ませますから。
(大西)昨日から何回取り調べ受ければいいんですか?しかも検事さんが取っ換え引っ換えって。
いや。
でもこっちは宝石強盗の方じゃなくて居酒屋の方ですから。
はっ?いや。
あなたが覚えてないっていう坂下さんを突き飛ばした理由?坂下さんはちゃんと覚えてました。
えっ?俺さっき病院行ってきたんですよ。
で問い詰めたら全部思い出してくれて。
あっ。
もう調書もできてます。
15年前に銀座の宝石店から13億円相当のダイヤモンドネックレスが奪われた事件で自分はバイクで実行犯の逃走を助ける役目だった。
つまりダイヤを盗んだ犯人を待機させておいたバイクに乗せて逃走した共犯者ってことですね。
(大西)待ってください。
はい。
(大西)宝石強盗の取り調べじゃないんでしょ?居酒屋の方です。
盗んだダイヤは都内のある場所に隠した。
お金に換えると足がつくのでそのまま時効成立を待つことに決めていた。
居酒屋の事件の話ですからね。
計画どおり自分たちはそれぞれ善良な市民を装い15年間を過ごした。
しかし時効成立まで3日に迫ったとき自分は宝石を独り占めしたいという衝動に駆られ隠し場所からダイヤを持ち出した。
本当はそのまま姿をくらませたかったが給料日だったのでその夜は仕事に出た。
ところが数時間後宝石がなくなったことに気付いた共犯者が店に現れ自分につかみかかってきた。
何の話だよ?居酒屋の事件の話です。
運の悪いことに自分は脚を折って救急搬送され事件になってしまった。
もめた原因が盗んだ宝石だと知られるわけにはいかないので共犯者とは他人を装った。
ちゃんと理由あるじゃないですか。
ビールに酔っぱらって覚えてないって嘘ばっかり。
この坂下さんが言っている共犯者。
これあなたですよね?これは坂下さんの履歴書です。
えー。
ここに平成6年3月広島県安芸町立大前第三中学校卒業とあります。
その中学校同じ年に大西さんも卒業してますよね?っていうか2人同級生だったんでしょ?ハァー。
まあここまで揃っちゃってますからね。
言っちゃいますか?大西さん。
あなたを傷害罪で起訴します。
傷害罪?はい。
裁判では坂下さん側にも暴行を受けてもしかたのない理由っていうのがありますから執行猶予がつくと思いますけど。
(大西)執行猶予?フッ。
そんなのどうだっていい…。
俺さっきからすごく大事な話してるんですよ。
時計ばっかり見てますけど。
気になるのは宝石強盗の時効ですか?ああ。
あと5分なのに。
ダイヤのネックレス。
もう押収されちゃってます。
はい。
坂下さんはバイクのガソリンタンクに隠してました。
ホントこんな時間まですいませんでした。
まあでも宝石強盗の処分が決まっちゃうとこっちの取り調べどころじゃなくなっちゃうなぁと思って。
だったら今日中に起訴しちゃおうかなって思ったんすけどもう今日中は無理ですよね?うん。
あっ。
でも宝石強盗事件の起訴はもう決まってますから。
起訴理由は今お話しさせていただいたのとだいたい同じです。
起訴。
もう起訴状提出しに行ってんだよな?ええ。
今裁判所に末次さんが。
末次さん?うわっ。
ぎりだぞこれ。
(記者たちの騒ぐ声)
(末次)どいて!どいてどいてどいて!どいて!どいて!
(菊池)検察事務官が起訴状を手に裁判所に向かいます。
時効まであと3分20秒です。
(菊池)検察関係者によると共犯者がいたようです。
起訴状には2名分の起訴内容が書かれているもようです。
(井戸)末次さん!
(川尻)早く!
(宇野)急いで!
(牛丸)もっと早く!末次さん!末次さん!
(加藤)裁判所は200mほど先です。
今事務官が起訴状を手に走っています。
(礼子)早く!早く!末次さん!カメラの方が速いじゃないか。
(遠藤)走れ!
(菊池)検察事務官が今裁判所に入りました。
頑張れ。

(末次)起訴。
起訴。
起訴。
起訴。
起訴。
起訴。
起訴状です。
(職員)はい。
ご苦労さまでした。

(末次)もう走れない。
(新堂)速報です。
宝石強盗犯起訴。
たった今時効成立直前に起訴されました。
(牛丸)間に合った!
(歓声)よいしょ。
大西さん。
起きてます?
(大西)僕じゃない。
まだ言ってる。
思いっ切りいっていいっすよ。
思いっ切り。
いいかげんにしな!もう少しだったのに。
うん…。
(牛丸)よくやった宇野君。
(宇野)ありがとうございます。
(川尻)先輩たちが迷った事件を最後の最後に起訴したのが一番若手の検事だったというのは実に美しい。
(宇野)よく頑張りました。
(牛丸)あんな絶体絶命のピンチからよく起訴に持っていけたな。
(宇野)ヘヘッ。
うまくいきました。
(田村)何で宇野の手柄になるんだよ?
(礼子)そうよ。
何にもしなかったくせに。
(末次)私は頑張りました。
馬場検事。
足はもうがくがくです。
(礼子)お疲れ。
(小杉)お疲れさまでした。
(礼子)お疲れ。
(遠藤)さあもう堂々とマスコミの前に出れますよ皆さん。
(井戸)カメラが僕らを待ってるぞ。
(礼子)そうね。
(遠藤)コメント考えなきゃ井戸ちゃん。
(井戸)ああ。
(末次)フゥー。
笑顔笑顔。
(礼子)私の前に立たないでよ。
(田村)君こそな。
(遠藤)もめないもめない。
さあ皆さん。
いきますよ。
イッツアショータイム。
(一同)あれ?えっ?ええ!?何だよもう!何?えっ?ゼロ!?はあ?えっ!?もう。
(新堂)起訴は間違いないとされていたにもかかわらず逮捕されてから3日間起訴に踏み切らなかった理由として共犯者がいたことが明らかになりました。
いただきます。
(新堂)坂下康明容疑者36歳。
15年前の強盗致傷事件において大西容疑者の逃走…。
こんばんは。
お疲れ。
何で?ああ。
うめっ。
俺昔よくここ来てたの。
ああ。
お疲れさまです。
あっ。
ジントニック下さい。
あのう。
うん?ホントはずっと宝石強盗のこと調べてたんですか?久利生さん。
ああ。
違うよ。
いや。
でも大西の犯行立証できた上に共犯者まで起訴できたのって久利生さんが居酒屋事件を粘ったからですよね?ラッキーだったよな?ラッキーだったんですか?びっくりしたもん。
あっ。
うめっ。
(男性)今夜も紹介しちゃうぜ。
ABcycloneX。
左右にスイングするだけでぐーんと引き締まったボディーが手に入るABcycloneX。
こういうの好きなのも昔からなんですか?まあね。
職場で腹筋とか鍛えてたんだ。
そうですけど。
で事務官はあきれてた。
雨宮さんでしたっけ?付き合ってたんですよね?別れちゃったんですか?全部が全部うまくいくわけないでしょ。
(男性)うーん!次の商品はこれだ。
CrabWiper。
おっ!
(男性)開いて閉じて開いて閉じて股関節を鍛えよう。
鍛えちゃうよ鍛えちゃうよ。
股関節ね。
あっ。
もしもし。
はい。
今テレビでやってるCrabWiper。
買っちゃうの?久利生公平です。
2014/07/14(月) 21:00〜22:24
関西テレビ1
[新]HERO #01[字]【時効寸前の宝石強盗事件】

時代は変わった。この男はどうだ。ジーパン姿の型破り検事、久利生公平が13年ぶりに月9に帰ってきた!おなじみの面々に新メンバーも加わり、城西支部が再び動き出す!

詳細情報
番組内容
 いつものように城西支部の1日が始まる。ひとつだけいつもと違うのは久利生公平(木村拓哉)が新たに着任するということ。久利生には麻木千佳(北川景子)が担当事務官として付くことが発表される。いきなりジーパン姿で登場した久利生を一目見た瞬間、千佳はめまいを覚える。
 久利生は居酒屋で起きた傷害事件を担当することとなり、早速取り調べを始める。すると驚きの事実が発覚する。
番組内容2
傷害事件の被疑者大西祐二(森山直太朗)と、15年前に起きた宝石強盗事件の現場に残っていた指紋が一致したというのだ。しかも時効成立の3日前。被害が50カラット時価13億円相当と、強盗事件では史上最高額で、一気に世間の注目の的となる。城西支部の他の検事たちは、いきなり“おいしい”事件を担当することになった久利生をうらやましがる。だが久利生の本当の“怖さ”を忘れていた。
番組内容3
大西は宝石を盗んだということを一切認めない。周りが時間がないといくらせかそうとも、久利生はいつものスタイルを変えず、まずは宝石強盗事件の現場に向かうのだった。
 ついには嫌疑を否認し続ける大西を前に久利生は「起訴はできない」と言い始める。時効まであと2日。次席の牛丸豊(角野卓造)、部長の川尻健三郎(松重豊)をはじめ城西支部の皆は頭を抱える。時効までに真相解明にいたるのか…!?
出演者
久利生公平(東京地検城西支部検事)
: 木村拓哉 

麻木千佳(東京地検城西支部事務官)
: 北川景子 

田村雅史(東京地検城西支部検事)
: 杉本哲太 

宇野大介(東京地検城西支部検事)
: 濱田岳 

井戸秀二(東京地検城西支部事務官)
: 正名僕蔵 

馬場礼子(東京地検城西支部検事)
: 吉田羊 

St.George’s Tavern マスター
: 田中要次
出演者2
小杉啓太(城西支部警備員)
: 勝矢 

川尻健三郎(東京地検城西支部部長検事)
: 松重豊 

遠藤賢司(東京地検城西支部事務官)
: 八嶋智人 

末次隆之(東京地検城西支部事務官)
: 小日向文世 

牛丸豊(東京地検本庁次席検事)
: 角野卓造 

【第1話 出演者】
大西祐二
: 森山直太朗
スタッフ
【脚本】
福田靖 

【企画】
鈴木吉弘 

【プロデュース】
渡辺恒也 

【演出】
鈴木雅之

【音楽】
服部隆之 

【制作】
フジテレビドラマ制作センター

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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