アニメ ベイビーステップ「芸術と技術」 2014.06.29

あれっ?みかん?みかんをここにおい…あれっ?あ〜っ「みかん」が「みっかん」ねえ
(みつかんねえ)!あっしつれいいたしました。
ふふふっ。
それではまたおあいいたしましょう!ワンダホー!
(店員)ハイ岩佐君お待ち遠さま。
(岩佐)ふっ。
心の声
(丸尾栄一郎)ん?笑った?いいえ〜またどうぞ〜。
心の声な…何か変な人だな?キミ次岩佐君とやるんだ。
あ…ハイ。
それは偶然ね。
さっき岩佐君に「次の相手誰なの?」って聞いたとこだったのそしたら「さあ」って。
対戦相手に興味がないのかしらね…。
不思議な事言ってたわ。
回想コートにいい絵が描けた時が一番うれしい。
心の声「コートに…絵…」?
(店員)面白い子でしょ?きっと画家であるご両親の影響ね。
心の声それで宮川君よりも大林君よりも強い第3シード…。
岩佐博水って…何者なんだ?
(オープニングテーマ「Believeinyourself」)心の声「コートに絵を描く」…ってどういう事だ?テニスと絵が全然結びつかない…っ。
でも岩佐君は宮川君より上の第3シードなんだよな。
心の声ボールの落下地点で描くとか?フットワークで描くとか?う〜〜〜ん。
(影山)お〜エーちゃん。
う〜ん…んっ…。
随分遅かったじゃないか。
さっきベスト8が決まったぜ。
タクマ先輩はあっという間にベスト4決めて今大林君と諭吉君が戦ってるってよ。
…いや〜エーちゃんマジでベスト8なんだよな〜。
そそうだね。
随分ひと事みたいに言うな。
あいや…まだ実感がなくて…。
心の声本当にベスト8の実力あるのかな…。
急に何かが進歩したわけでもないのに…。
やっぱり宮川君に勝てたのは運が良かっただけなのか?寺島君との試合だって今まであんな調子良かった事なんてないし…。
いやいやいやいやいやっ!ここまで来たのは事実ッ!宮川君と同じ県のトップレベルの岩佐君と戦えば本当の俺の実力がハッキリ分かるはず。
(審判)1セットマッチ岩佐サービスプレー。
心の声集中っ!ふっ!
(観客A)おおっ!
(観客B)ワイドに逃げる超スライス!心の声すごい変化だ!クロスか!?へ?んっ!心の声何だ?相手を外に追い出したら普通オープンコートか逆をついて主導権を握るのがセオリーなのに何でど真ん中のロブ?またロブ!?んっ!心の声またかよ!?ロブって普通頭の上を抜くかペースを変える時に使うよなっ!でも深いから意外にキツイぞ!んっ!心の声あれ?浅くなってきた?心の声んん?どんどん浅くなってきたぞ?心の声こっちがうまく攻撃できてる訳でもないのに。
これはチャンスなのか?それとも誘われてるのか?心の声ここまで浅くなったら絶対チャンス!ふっ!ムッ。
ふっ!ちっ…。
(審判)15−0。
(観客たち)おお〜!うおお〜っ!いきなり強烈なパッシング!すっげえ緩急だな。
(影山)何か今怒ってなかった?あいつ。
(佐々木)うん。
思ったとおりにいかなかったみたいだね。
え?ポイント取ったのに?そうだよね。
おかしいよね。
よく分かんないや…。
ところで「フィフティーンラブ」って何?へ?…イチゼロって事だよ。
心の声やられた…。
すごいパッシングショットだ。
あんな緩いスピンボールの直後に全速力で走りながらの正確な超高速フラット…。
半端じゃないテクニックだ…。
でも何だ?この異様なスタイルは…。
主導権を握って攻めてくるっていう超基本的なスタイルがない。
回想コートにいい絵が描けた時が一番うれしい。
(店員)面白い子でしょ。
心の声あの話と関係あるのか?だったらどういうスタイルなんだ?コートに絵を描くスタイル?う〜ん何が何だか分からなくなってきた。
ん。
んっ!心の声
(コーチ)うん岩佐らしく戦えてる。
こうなると初めて対戦する相手は困るよな。
岩佐のスタイルは誰にも理解できやしない。
幼い頃から見ている私にしか分かり得ない独自のスタイルだからな。
回想
(少年)先生さよなら〜。
(コーチ)気をつけてね。
(岩佐)コーチ失礼します。
おっ岩佐!最近ボールコントロールが良くなってきたな。
何かコツでもつかんだんじゃないか?…ボールで絵を描いているんです。
え…?そういえばキミのご両親は画家だったね。
(岩佐)俺「家で絵を描いちゃダメだ」って言われているんです。
ん?…そうなんだ…。
…でもコートでいい絵が描けるとうれしいし…テニスもうまくいくから…。
(コーチ)じゃあどういうふうに描いてるのか見せてくれよ。
うん。
いいよ。
心の声
(コーチ)まさかそれが独自のスタイルを生み岩佐をここまで強くするなんて思ってもみなかった。
うっ。
なっ!
(審判)40−0。
心の声まただ!攻めようとするとカウンターを食らう。
待ってても緩急に振り回されて決め手がない。
何か…法則性でもあるのか…?はっ…。
そういえばやたらロブが多いよな。
地面に絵を描くなら高いボールは必要ないはず…。
んっ。
心の声とにかくプレーの中で何かしてるのは確かなんだけど…。
フッ。
心の声前!?ぐっ!
(審判)ゲーム岩佐1−0。
心の声ドロップショット…。
うわっすっげ〜。
超完璧なドロップ。
心の声分からない…。
心の声
(岩佐)ゴッホ作「ポプラの小道」完成。
心の声こんな変則的で先が読めないテニス…俺は…どう戦えばいいんだ?
(審判)チェンジコート。
あっ…。
心の声不自然なロブの多用こっちの動きに関係ない返球…もしかして「コートに絵を描く」ってボールの軌道で描くって事?心の声
(岩佐)ゴッホはやはりヌエネン時代がいい…。
色調は暗いけどあの炎の男がついに独自の道を探求しはじめた時代。
どうやって描いているのかが分かれば対応策もあるかと思ったけど…。
心の声
(岩佐)この絵は最後のドロップショットが完成度を決める。
心の声開き直っていつもどおりやるしかない!心の声
(岩佐)今日は調子いいぞ。
(審判)岩佐リード1−0。
ふう。
心の声次はどう来る!?うわっ!心の声高速フラットを…あんなギリギリに?…どれだけ練習すればあの球威とコントロールが両立するんだ?う〜ん…エーちゃん苦戦の予感。
(三浦)今じゃスポーツに心理学的要素を取り入れてコーチする事は普通になっているんだが…。
それって?以前「ボールで絵を描く」という指導方法があるって聞いた事がある。
絵ですか?心の声
(コーチ)細かく指示を与えるより「ボールで線を引こう」などと言った方が良いパフォーマンスを見せる事がある。
実際に岩佐がそうだった。
「フォアは腰をひねって膝と肘と手首を曲げて」と教えてもさっぱりうまくならなかったのに…「あのコーンめがけてキレイな曲線を描いてみよう」と言った途端上達した。
それも驚くほどムダのないキレイなフォームを一瞬で手に入れてしまった。
岩佐が天才的なのは「絵を描きたい」という気持ちであらゆるラインを自由自在に描けるようになった事だ。
今や岩佐がコートに引けないラインなど無い!うっ。
心の声何でだ?スピードもコースもバラバラなボールをどうしてこんな平然と打ち分けられるんだ?これが絵を描いてるって事?んっ!ふっ!んっ!心の声
(岩佐)もうすぐ…。
くっ!心の声
(岩佐)これで…フィニッシュ!心の声またドロップ!心の声
(岩佐)「東海道五十三次平塚」。
浮世絵で描かれた僕が生まれ育った町の古の姿。
うっ!わっ!やった!返したぞ!心の声でも浅い!あっ?なっ!
(審判)15−30。
あれ?今岩佐取れたよな。
何で追わないんだ?心の声追わないどころかこっちのプレーを見てなかった…。
あ…!まさか…絵が完成したから?あ〜悪いクセが出ちゃいましたね。
こういう時はつくづく岩佐君は芸術家の家に育ったんだな〜って思い知らされます。
どうです?お母さんから見て。
(岩佐の母)問題だとおっしゃってるんですか?いえいえそこまでは…。
ただ私もテニスのコーチとしては正直もう少し勝負への執着を持ってほしいとは思いますね。
心の声
(岩佐)よく返してくるな。
相手のレベルが高すぎると余裕がなくなる。
低すぎても続かない。
その点今日はおあつらえ向きの相手。
ともすれば未曽有の大作に挑戦できる。
なっ!心の声こっちがポイント取ったのに笑ってる!やっぱり絵が完成したからそこでプレーが終わったのか?完成した絵にはそれ以上線を入れたくないとか?そんな気がする。
きっと完成したノートに「後で書き足しとけ」って先生に言われた時と同じ…。
回想もう書き込めない。
心の声相手に興味がないどころか勝負にすら興味がないって事か?心の声本当にそうならこっちにも考えがある。
リスクを避けてとにかく返し続ければいいんだ。
絵が完成するまで我慢すればポイントが取れるんだから…こっちは勝ちにこだわるまで!もう1ゲームも渡さない!ふっ!心の声クロスに深い!返すだけに集中すれば返せないボールじゃない。
こういうテニスは今までさんざんやってきた。
前だ!心の声深い…。
ここはリスクを避ける。
よし!すごいっ!エーちゃんらしい。
さっきよりいい感じ。
心の声打ったら早く戻ってコートカバー!できるだけ深くコントロール!長っげ〜なあこのポイントまた丸尾の粘りが始まったか?こうなると岩佐も決めにいくしかなくなるぞ。
(審判)30−30。
え?
(観客A)また岩佐が見逃した?
(観客B)あいつ何考えてんだ?心の声
(岩佐)「花咲く梅の木」。
ゴッホが浮世絵に影響を受けて描いた油絵。
俺がコートに模写するようになったのも先人の芸術が模倣から生まれる事を知ったから。
心の声やっぱりそうだ!徹底的に返し続ければポイントは取れる!
(ボールを打つ音)…まさかこれず〜っと続くのかな。
(三浦)岩佐君は絵を描き終えるとボールを追わなくなるようだ。
しかしこの展開に持っていけるのも丸尾君の1年越しの地道に磨き上げたコートカバーリングがあるからだよ。
(審判)ゲーム丸尾3−1。
岩佐君がスタイルを変える気配はないしこの試合は記録的な長丁場になるかもしれんな。

(鷹崎奈津)ふっ!よしっ!
(審判)ゲームセットウォンバイ鷹崎6−0。
ふう…。
心の声エーちゃんの試合どうなったかな?うっ!
(審判)ゲーム丸尾丸尾リード4−2。
(コーチ)こんな岩佐君を見てると…コートじゃなくて白いキャンバスに絵を描かせてあげたくなってしまいます。
あの子が絵を描きたがっているのは知ってますよ。
私に黙って1人でスケッチブックに描いているのも知ってます。
そうやって趣味で描いてる分にはかまわないんです…。
でももし私や主人のように画家になりたいというならやっぱり反対です。
息子に必要以上の苦労をさせたくないのは親として当然だと思います。
美術以外にも楽しい事がたくさんあると知ってほしいんです。
すみません。
出過ぎた事を言いまして。
お母さんがおっしゃる事はよく分かります。
(審判)ゲーム丸尾丸尾リード5−2。
心の声
(岩佐)もう2−5?まだまだこれからなのに。
ふう…。
心の声
(岩佐)まあでも問題ない。
負けないようにやるだけだ。
ハーッ…ハーッ…ハーッ…。
心の声あと1ゲームで勝ち?でもこのまま終わるとは思えない。
そんな人が宮川君より上の第3シードにランクされるはずがない。
丸尾君勝てそうだね。
う〜んどうなんだろ。
相手も相当なもんのはずだけど。
丸尾君が強いんじゃなくて?でも見た感じエーちゃんが強いってより岩佐ってやつが本当に強いのかどうか…。
(深沢)強いですよ。
きゃっ。
え!諭吉君。
試合終わったんだ。
結果は?負けました。
大林に結構あっさり。
(深沢)岩佐の強みは圧倒的なテクニックです。
あらゆる球種をあらゆるスピードでどこにでも打てるボール扱いのテクニックは県内でも群を抜いています。
対戦した事のある僕からすれば何で第3シードなのかが不思議なくらいです。
マジ?行くぞ!ふっ!あっ!
(審判)0−15。
心の声…来た!
(審判)0−30。
ポイントを取られないように描く。
少し面倒になるだけの事。
(審判)0−40ゲーム岩佐5−3丸尾リード。
心の声
(岩佐)最後までちゃんと返してきてくれよ!心の声ちょっ…ちょっと待ってよ。
はっ!
(審判)ゲーム岩佐5−4丸尾リード。
よし…完成っ!心の声
(岩佐)一度やってみたかった。
地面をキャンバスにして描くモネの超大作「睡蓮」。
抽象画に近い「睡蓮」は今日みたいにとことん返してくる相手じゃなきゃ成立しない。
(観客)すげえもう5−4。
(観客)ここで岩佐が2ゲーム連取?
(観客)ついに第3シード本領発揮か?
(観客)やっぱ強ぇな。
心の声すっごい予想以上だ。
やっぱり簡単には勝たせてもらえない。
よく分からない人だけどやっぱり強い!それだけは確かだ。
宮川君と同じ…コートカバーリングとコントロールだけじゃ勝てない!何かエーちゃんヤバそう。
でもまだ点数は勝ってるんだよね。
そうです。
まだこのゲームでサーブをキープすればアニキが勝つ有利な状況…。
仕掛けるならここです。
あの人のテクニックがスゴいってどういう事なんですか?何ていうか…岩佐はラケットが体の一部みたいなんですよ。
テニスは普通来たボールを同じ方向に同じスピードで返すのが一番簡単で逆にそれを変えるのが難しいんです。
でもあいつは難なくコースやスピードを変えてくるんです…。
あ…でもアニキだってまだこれからですよ。
アニキはここまで岩佐に合わせたテニスをしてます。
寺島戦で見せたあの爆発力はまだ見せてませんから。
心の声テンポが速くコースが厳しくなった。
このままのテニスじゃやられる…。
切り替えなきゃ…。
こういう時こそ思い出せ。
絶好調だった寺島君との試合スコア4−1。
暑いけど時々肌に感じる風が気持ちよくてうるさくない程度に周りはざわめいていた…。
いつもより軽く感じたラケットと身体…ハッキリ見えるボール…。
心の中で「俺は本当に強くなったのか」ってつぶやいて…。
(審判)タイム!
(エンディングテーマ「ベイビーステップ」)2014/06/29(日) 17:30〜17:55
NHKEテレ1大阪
アニメ ベイビーステップ「芸術と技術」[字][デ]

学校の成績は優秀でも体力に自信が無く、テニスも初心者というハンディを背負った栄一郎が、ライバルたちと切さたく磨しながらプロテニスプレイヤーを目指すスポーツアニメ

詳細情報
番組内容
栄一郎(えいいちろう)が次に戦う相手は、ひとつ年上の岩佐博水(いわさひろみ)という物静かな男。パワーではなく頭脳でプレーするタイプで、あらゆるショットを器用にこなし、難しいショットも巧みに操る強敵。しかし、他人に興味がなく、次の相手が誰なのか知ろうともせず、何を考えているかさえ分からない。「コートにいい絵が描けた時が一番うれしい」という彼の言葉の意味とは…?
出演者
【声】村田太志,寿美菜子,浪川大輔,寺島拓篤,下野紘,柿原徹也
原作・脚本
【原作】勝木光,【脚本】千葉克彦,武上純希,高橋ナツコ

ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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