北京=倉重奈苗、サンパウロ=冨名腰隆
2014年8月3日00時58分
福田康夫元首相が先月27~29日に中国・北京を訪問し、習近平(シーチンピン)国家主席と極秘に会談したことが分かった。11月に北京で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)などを控え、対立が続く日中両国の関係改善の可能性などについて意見を交わしたとみられる。
複数の日中関係筋が明らかにした。2012年9月に日本が尖閣諸島を国有化して以来、習主席が日本の要人と会談するのは異例。今回の会談は日本外務省を通さず、福田氏と中国側が独自のルートで調整し、実現した。
一方、中南米諸国を訪問中の安倍晋三首相は2日午前(日本時間同日夜)、ブラジルのサンパウロ市内で記者会見し、第2次安倍政権発足後、実現していない日中首脳会談について「11月の北京のAPECの際に会談できればよいと考えている」と述べ、改めて意欲を示した。
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