(大妃ユン氏)この世の初め天には2つの太陽と2つの月があったのだとか。
ゆえに昼は焼け付くほど暑く夜は凍て付くほど冷え込むありさま。
天地の万物は混乱を極め民も苦しみあえいでいたと言います。
そんな折に現れた英雄が太陽と月を1つずつ射落としたそうな。
それでようやく平穏な世になったのだそうです。
確かに乱世には英雄が必要不可欠。
違いますか?甥殿。
腹違いでも弟には変わりないとして王様はウィソン君を甘やかしてきました。
それゆえウィソン君を王に担ぎ上げようとする輩がはびこる事になるのです。
この際致し方ないでしょう。
手をこまねいたまま安穏と英雄を待つ事などできませんから。
おそれながら大妃様。
おっしゃっている事の真意をはかりかねますが…。
つまりはそなたが英雄になるのですよ。
英断できぬ王様の立場を察しここで忠義を尽くすのです。
太陽が唯一無二なら一国の王もまたしかり。
ウィソン君はこの先王の座を脅かしかねない存在。
弓をもって射落とすべき太陽なのです。
(ウィソン君)誰の差し金で忍び込んだのだ?うっ!
(ノギョン)どうしたの?何かあった?ちょっと…こんな夜更けにどこへ?
(アリ)ノギョンも感じたでしょ?間違いない…あれは殺気よ。
待ってアリ。
行ったところでどうにもならない。
じっとしてはいられない。
あの方が…あの方が危ない!だけどアリ。
(ノギョン)待ってアリ!アリ!アリ!待て。
お久しぶりですなウィソン君様。
私に取り入ろうともくろんでいた貴様か。
一時はやたらとすり寄ってきていたくせにこんな手に打って出るとは…。
さては別の後ろ盾でも見つけたか。
ええそのとおり。
わが寄る辺はやはり王様だと思いましてな。
かつて権力についてあなたは私にこう述べられた。
「政は君子がつかさどるもの。
取り柄なき者が求めても務まらぬ」と。
謀反を仕組もうという腹ならそうはうまくいかぬぞ!どちらの言葉を王様が信じると思うか?あいにくながらあなたが王様に拝謁なさる事はもうございません。
この場で私が冥土までお送り致します。
そうご案じめさるな。
あなたの無二の友大司憲様が一足先に待っておいでになるはず。
なぜ大司憲まで…なぜに巻き込むのだ!?あの者は諫言と称しては王様の外戚をそのやり玉に挙げた!大妃様はお怒りですよ!無理もないでしょう。
ヤ〜!良き日ですな。
月明かりを露払いの友に墓場へ行かれるのも悪くはない。
捕らえろ!あっ!
(アリの悲鳴)星宿庁の巫女の物だ。
くまなく捜せ!生きていれば殺し死んでいれば屍を持ってこい!
(刺客たち)はっ。
(呼び鈴の音)国巫様が参られます。
(国巫)アリはどこへ行ったのだ?それは…。
アリ…。
あのアリか。
神力に秀でノギョンという巫女と共に次の国巫と目されている者でございます。
負傷したに違いないゆえ遠くへは行けますまい。
ただいま追わせておりますので今しばらく…。
王族と巫女が恋仲とは…フフフ天に救われましたね。
どういう事でしょう。
アリという娘元はウィソン君の屋敷にいた使用人です。
つまり2人の関係は誰もが承知しているはず。
ならばなおさら面倒な事に…。
どうしてです?あわれ女子は浅はかな恋であろうと時に命がけになるもの。
一切を目にしたあのアリが王様のもとへ駆け込むおそれもあります。
とにかくあやつをすぐに始末せねば…。
恋する女が慕った相手を王に据えたがっていたとすればいいのです。
望みをかなえるべく札まで書いていたと。
つじつまは合いませんか?ですがアリが札を書いたという証拠はどうします?わが息のかかった星宿庁の国巫を動かせばよい。
共に訴え出るのです。
(門が開く音)王命により逆賊…。
この書状はまことの事なのか?逆賊同士内輪もめがあったようです。
大司憲のホン・マノ様が過ちに気づきウィソン君様を殺害後自決したと思われます。
私の責任でございます。
すぐお知らせしなかったばかりに逆賊を罰せぬままこのような事に…。
なにとぞお許しのほどを。
・
(内官)王様。
星宿庁の国巫が参りました。
国巫。
その札について述べよ。
この札は…太陽の気を高めるためのものでございます。
間違いはないな?王様の御前で誰が嘘など申せましょうか。
これは太陽の気を高める札に相違ございませぬ。
誰が書いた物か申し上げろ。
星宿庁に札に精通しているアリという巫女がおります。
これはそのアリが書いた物です。
アリという巫女は今どこだ?事態を察し逃走したようです。
必ずやその者を捕らえよ。
あっ!あ〜!どうしたの?大声を上げて。
目の前に突然死体が…。
あ〜いやそうじゃなくて目の前に何者かが…!降ろして。
おなかの子にさわります奥方様。
どうか輿へお戻りください。
行き倒れの者をほうっておけますか!旦那様…。
あなたしっかりしなさい!旦那様の恨みは私が…私が…。
いけない!とりあえず輿に乗せて!えっ!どこの誰かも分からない者を輿へ?あなたたちこっちに来て手を貸して!おい止まれ!何事でしょうか?大罪人の捜索中だ。
中をあらためる。
大罪人ですか?いけません。
両班の奥方様が乗られた輿をあらためるなんて…。
待って。
そんな…おやめください。
何事です?なぜ引き止めるのですか?逃走中の罪人を捜しています。
しばし輿を降りて頂きたい。
もうじき子が生まれるので祈願をして参った。
身重で動きづらいゆえ疑うなら当屋敷で検分されよ。
どうしますか?ついて来ますか?大変失礼しました。
(使用人)行きましょう。
待たれよ!やはり輿を降りて…。
(苦しむ声)奥方様!あ〜どうしましょう!出血していらっしゃる!だからお医者様も臨月は用心をと!もう!早く行かせてください。
大事があったらどうするんです?大司諫様のお子様なんですよ!あなた責任取れるんですか!?道をあけろ!通せ!
(使用人)急いで!早く屋敷へ!奥方様どうかご辛抱を。
すぐに屋敷へ参りますから!このご恩にどう報いれば…。
私ごときのためにお召し物を汚したうえ陣痛のふりまで…。
ふりなどしていません。
あれは本当に苦しかったの。
私ではなく…この子があなたを救ったのね。
月のようにお美しい子ですね。
それではこの子は女の子なの?さようでございます。
確か巫女だと言っていたものね。
私はかわいい娘が欲しかった。
そう女の子なのね?ええそうです。
高貴な運命を背負った…。
どうかしました?いえ何も…ちょっとめまいがしまして。
大丈夫なの?本当に一人で。
どうかこれ以上はお気遣いなく。
お受けしたご恩はたとえ命果てようと決して忘れは致しません。
私は巫女ではないけれど人を見る目はあるつもり。
あなたは悪い人ではないわ。
奥方様!おなかのお子はわが命に代えてでもお守りします。
誰の命でこれを?私には覚えのない札でございます。
今からでも正直に話せばせめて埋葬だけはしてやる。
そのような札を書いた覚えはないのですから命じられた事もございません。
お前が逆賊のために書いた動かぬ証拠だぞ!いつまでしらを切る!?今あのお方を逆賊と申したか?動かぬ証拠だと?そんなありもしない証拠を作り上げたお前こそが逆賊ではないか!なんと無礼な女だ!その舌まで引き抜かれたいか!真実を申せ!貴様!私だけが見ていたと思うのか?私ひとりを消せば終わると思っているのか?そうはいかぬわ。
天の月も貴様を見ていた。
貴様の剣に染みついたのはあの方の血だけではない。
あの晩の月明かりも染みついたのだ。
よいか?見ておれ。
いつの日か貴様の悪行は月明かりの下にさらされいつの日か必ずその月明かりが腐った貴様の息の根を止めてくれるわ!え〜い何をしておる!こやつをもっと締め上げよ!
(拷問係)はっ!
(悲鳴)長居するなよ。
こんな事が知れたら俺たち首をはねられる。
だから早くな。
アリ。
あ〜アリ…。
アリ。
どうして…どうしてあんな愚かなまねをしたの?だからあの晩私「行ったところでどうにもならない」と言ったのよ。
私はただの一度もあの方が王になる事を求めた事はなかった。
あの方も王の座など望んでなかった。
分かってる。
あの方には1つとして罪など無いのよね。
だったらいいわ。
あなたさえ分かってくれてるのなら。
「いい」って一体何がいいのよ?分かっていても何もできないのに!無実のあなたを救う事すらできないのよ!ねえ泣かないで。
すべては神のご意思でしょうから。
この期に及んで何が神よ!神力があったってどうにもならない!いっそのこと王様にすべてを打ち明けて私もアリと一緒に…。
私の代わりに守ってほしい子がいるの。
太陽に近づいたらその身を滅ぼしてしまうけれど太陽を見守らねばならない運命を背負った子なの。
その子が無事でいられるようあなたが守って。
それは一体どういう事なの?なあおい!もう出ろ!あなたが守ってほしいと言うその子は誰なの?私はもう死ぬけど…あなたは生きて。
星宿庁をお願い。
待ってアリ。
だからその子って誰?アリ。
出るんだ!ねえアリ。
来い!アリ誰なの?アリ!心の声2つの太陽と1つの月。
どうか3人がご無事であられますように。
(太鼓の音)
(赤ん坊の産声)まるでお月様みたいな女の子。
ヨム。
かわいい妹ができましたね。
(ヨム)はいとてもかわいい妹です。
赤ちゃん。
あなたの名はヨヌ。
ホ・ヨヌですよ。
お父様が使者として明へおたちになる前生まれるあなたのためにと決めておいてくれたのです。
気に入りましたか?まあ…フフフ。
私の代わりに守ってほしい子がいるの。
ご苦労さまです。
ここにあった赤い日傘といすはどこに行った?尚宮様。
用意しておいた菓子がなくなってるんですが…。
置いてあった油紙知らないか?
(ヒョンソン)世子様昼の講義のお時間です。
時間にかなり遅れておりますので急ぎお召し物を…。
ちょっと前にお昼を召し上がったそうだ。
きっとまだ宮中にいらっしゃる。
世子様が消えたと王様がお知りになったら我々そろって厳罰だ。
捜し出すんだ早く!
(兵たち)はい。
王様のおなり!控え!敬意を表し一同礼!日焼けするのはよろしくないな。
「文科首席合格ホ・ヨム。
武科首席合格キム・ジェウン」。
前に出よ。
「次席キム・セミン」。
続いてイム・ビョンウクも同じく前へ。
お父様をご覧。
うれしくてしかたのない顔だわ。
ほらよく見て。
口元が緩んでるでしょう?あれはうれしさが表に出ないよう必死にこらえてる時のお顔。
(扉が開く音)うわっ…わ〜!
(ヨヌ)きゃっ!
(せきばらい)見たところ見習い女官ではないな。
どうやってここに入った?そういうあなたこそなぜ塀を越えようとしてたのです?おいおい質問してるのは私だ。
生意気言わず答えろ。
宮殿へノコノコと無断で入るのは大罪だぞ!私は文科に首席で合格した兄の放榜禮のために来たんです。
フン…そんなの信じられるか。
なら信じなくても結構ですが私としては宮殿から逃げる泥棒を見過ごすわけにはいきませんので今すぐ兵を呼ばせてもらいます。
待て。
おい兵を呼ぶだ?私が泥棒だと言うのか?いやその…ちょっと出口に迷ってたのだ。
あ〜そうそう兄も文科に首席で…。
あ…いや武科に首席で入ったから私も放榜禮に…。
つ…つまり何だこれはだな…そうあれだ兄上が王様から…。
誰か!ここに泥棒がいます!隠月閣に泥棒…。
何者だ!?お前のせいだ!声を上げなければこんなに走って逃げる事もなかった!なぜさっきから偉そうに言うんですか?お前は年下だ。
構わないだろ。
年下ってなんで言えるんですか?それじゃあなたはいくつ?お前の年から2つ引いてみろ。
そうならばまだ11歳ではありませんか。
私の方が…。
13歳か。
という事は2つ私の方が上だ。
おいどこへ行くのだ?先ほど呼び損ねた兵士を…。
だから言っただろ私は泥棒ではなく武科に首席合格した兄上を見に…。
そうやって口を開けば人のせいにしたり嘘をついたり。
武科に首席で受かったのは私の兄の親友の方です。
その方に弟はいないと聞いています。
えっ…その者に弟はいなかったか。
あっ…分かった。
もうすべてを話してやろう。
隠してたらかえって先へ進めない。
実を言うと…兄上に会いに行きたかったのだ。
その兄上はまた武科に受かった方?なに?違うわ!兄とはその…。
母親が違うんだけど誰よりも温かい人なんだ。
文武共に優れた方だけど科挙を受ける事はできない。
国を支えられる人材なのに政に関われないんだ。
父を敬えど父の愛情を受ける事もかなわない。
いくら人望があっても兄は決して表には出られない身なんだ。
要するに兄がそのようにしか生きられないのは私のせいだ。
父上の目を恐れてか兄上が会いに来なくなって久しい。
だから私から会いに行こうとしていたのだ。
これで分かっただろ。
なぜご自分を責めるのです?なに?あなたが嫡子でお兄様が庶子である事は決して自分たちで選べるわけではないでしょう。
なのになぜご自分を責めるのですか?さっきは「口を開けば人のせいにする」と私をなじったくせに。
「君子は天を恨むことはせず人もとがめない」と言いたかったんです。
「論語」をたしなむのか?「農夫は畑をとがめることなく楽士もまた楽器をとがめない」。
つまり問題は自分で解決するもの。
相手のせいではありません。
あなたの事を大切に思ってくださるお兄様なら恐らく…弟をとがめたりはしませんよ。
ですからあなたもご自分を責めることなく人の事も責めないでください。
けれど嫡子や庶子の件は王様が解決すべき問題ではありませんか?才能ある者を拒んで兄弟の仲まで裂いてしまうのなら正すべきでしょう?この国の法には理解に苦しむ事が多いと思います。
両班も奴婢も同じ人なのになぜ貴賤があると言うのか。
父上はいつも女性が書を読みすぎるのも法に反すると言うけど…。
お前は王様が政を誤っておいでになるとそう言うのか?あ…そうではありません。
今度は私が兵を呼ばなければな。
それはないでしょう。
ならどうしたものかな〜。
今の話はなかった事にしてください。
これで私が泥棒でない事も分かったな?まだよ。
なんでだ?何が問題なんだよ。
先ほど背負っていた袋の中身は誰の物?誰の物って全部私のだ。
納得か?どれも高価な貴重品でございました。
あのような物があなたのような人に持てるわけがない。
おとなしく聞いていれば…。
言い過ぎにも程があるぞ。
私を誰だと思っているんだ?我はこの国朝鮮の…。
わ…我はこの国朝鮮の…。
内官だ…。
姿が見えなくなってもう一時。
輿には戻ってこなかったらしいから宮殿内にいるはずなのよ。
お願いだから捜して。
でも信じられない。
なぜってあんな高価な物ばかり内官の俸禄じゃとても買えないと思う。
どこにいたの!?お母様。
ヨヌ無事だったのね。
おっ…黙ってろよ。
ひと言もしゃべるな。
もう…随分捜したんだから。
何にも言うんじゃないぞ絶対。
いいな?しゃべったら厳罰だからな。
あっその人…。
罪を認め今自首をしたところだ。
これで満足か?えっと…盗んだ品は隠月閣にあるからそちらに参ろう。
早く。
その輿お待ちを。
お嬢様。
こちらを仰せつかって参りました。
どなたが?隠月閣の者と言えばお分かりになると。
あ〜あの内官の方ですね。
ところで私に何を?これを持て。
とても残念だ。
言いたい事は山ほどあった。
振り返ってみれば悔しくてたまらないと伝えろ。
賢い子ならこれの意味が分かるだろう。
他に何かおっしゃってました?夜道には気を付けるがいいと言っとけ。
そのようにおっしゃっていました。
夜道を心配してくれるなんてそんな悪い人じゃなさそうですね。
なぜそれほど宮殿の外にひかれる?この宮殿に何の不満があるというのだ!ただ陽明兄上と学問を論じてみたかっただけです。
論ずる相手はそこにいる師匠たちだ。
お言葉ですが侍講院での講義は何のためにもなりません。
なぜだ?激論もしないで限界を超える事はできません。
詰め込まれるだけでは現実と向き合う事もできません。
ここでは得られないものが兄上からは得られるのです。
それが塀を越えようとした言い訳か!?思い悩んだあげく外に目が向きました。
そちら師匠たちは世子をどう指導しておる!?その方たちは皆解任じゃ!後任が決まるまで講義は他の者たちが致せ!世子は毎晩講義を受け無駄に過ごした時を取り戻すのだ!今後は余の視察などすべての同行を禁ずる!侍講院が何やら慌ただしいようで。
ええじき大幅な人事改編がありましょう。
ではそれを機に世子には優れた師匠を迎えなければ。
大変気がかりです。
侍講官の座は特別。
次期政局の国王を育てる立場なのですから。
すでに手は打っております。
将来国王となる世子のためにも次期政局のためにもわが一族の役割は重要です。
特にそなたの責任は重大ですよ。
さ〜て星宿庁の国巫チャン・ノギョンもたじろぐ子ども巫女の神業!漢の国の名医もたまげたと言う万病に効く神秘の石だ!今回は限定50個だけだよ!さあさ残りわずかだ。
買いたきゃこの番号札を持ってくれ。
(陽明君)くれ。
押さないでくれよ!こっちだこっち!あそこです国巫様。
子どもを使って占いのまね事をさせ稼いでいるんです。
子どもが餓死するまでこき使い別の子を買い付けては商売を続けてるとか。
子どもを売る事もあるようです。
まずは入って確かめる事にしましょう。
さあ41番から45番までのお客さん行った〜!失礼お二人とも。
中へは番号札順です。
あいにくですが私が先ですので。
心の声朝鮮の天に2つの太陽が…。
(チャンシル)おお…どうやら肩の辺りに邪気がこもっている。
肩の病がある。
(親玉)りゅうりゅうりゅうりゅう…。
竜宮の仙女様によると怨霊が取りついているらしい。
それも強烈な怨霊である様子。
心の声
(ノギョン)2つの太陽…。
(親玉)大きな石でないと効かないな。
神秘の石2号20両だ。
はい。
感謝します。
おたくは一体どこが悪いんだい?俺はただ…。
その…イノシシを追ってて足をくじいたもんだから…。
なるほどね。
では次のお客さんどうぞ。
獣の怨霊が取りついて足をくじいた。
あれ?おじさんの上に光が見える。
とってもきれいな色。
黄色か赤かな…。
光ってどういう光ですか?おなかすいたな…。
あっあ〜…。
りゅうりゅうりゅうりゅう…。
竜宮の仙女様が足のケガは4号ぐらいの石でよくなるとおっしゃっています。
痩せてはいるがおなかは膨れ腸からは妙な音が聞こえてくる。
これは脾臓と胃が弱っているせいで津液や気血が不足しているのだ。
おい何だお前何言ってんだよ。
仙女様が栄養失調だと俺は言ってるんだ!神秘の石2号で殴ってやろうか?この首筋のうっ血は?これは何だ?表に見えない傷をいくつ作った!?それはこいつがアザが出来やすいだけでして…。
何か怪しいぞ。
どうなってるんだ?目を開けて。
こいつ…意地汚い奴め!だっておなかがペコペコなんだもん。
(男性客)おいやっぱり偽物だ!詐欺だぞ!兵士を呼んでください。
ねえおじさん。
速すぎて何か目が回ってきた。
それは食べさせてもらってないからだ。
ちょっと我慢しろ。
まずは医者に診てもらおう。
それとおじさんなんかじゃないからな!さあ来い!
(チャンシル)放して!待て!おじさ〜ん!放して!もう嫌だ!ぶたれたくないよ〜!黙れ!
(チャンシルの泣き声)その子を下ろしてあげなさい。
おい何だ?お前ら。
(武官)あれだ!どけ!捕らえろ!
(兵士)おい止まれ!この野郎!心の声王様。
ただいま無事に旅から戻って参りました。
遠くからご挨拶申し上げる無礼をお許しください。
その後世子様もお変わりございませんか?
(ため息)どこにも逃げはしない。
もういい加減にしろ。
私が世子と知ったらまたあれこれ言われるだろうな。
けど二度とお前に会う事はないだろう。
「ファウォンソバン」。
「絵に描いたら円くて文字にすると角がある」。
これは分かるけど…。
「ミョセンユサ」。
「うさぎは生きてとりは死ぬ」?これは何だろう…。
・
(ソル)お嬢様。
ソルです。
まだそれをご覧になってたのですか?ソル。
うさぎが生きてとりが死ぬとどうなるかしら?とりが死んだら誰が朝を告げてくれるんです?ほどほどにしてお休みください。
旦那様にまた叱られますよ。
(扉が開く音)月明かりで隠された文字とかが見えると思ったのに…。
回想
(ソル)とりが死んだら誰が朝を告げてくれるんです?朝?卯の刻…。
「ミョセンユサ」。
「卯の刻に生まれ酉の刻に死す」。
「絵に描いたら円く文字にすると角がある」。
卯の刻に昇って酉の刻に沈む…。
そうか!「日」だからお日様!太…。
私を誰だと思っているんだ?我はこの国朝鮮の…。
太陽…。
心の声これはまた会えるという意味か?心の声世子様分かりますか?二度と会えない事がこんなにも幸いに思えるなんて…。
心の声また会えてうれしいよホ・ヨヌ。
2014/07/13(日) 23:00〜00:00
NHK総合1・神戸
太陽を抱く月(1)[新]<全20回>「恋のさざなみ」[二][字]
二つの太陽と一つの月。天のいたずらが過酷な恋の始まりを告げる…韓国で視聴率46%を記録したファンタジー・ロマンス史劇。
詳細情報
番組内容
朝鮮王朝の王、成祖(ソンジョ)の時代。権力欲にまみれた成祖の母・大妃(テビ)は、「天に2つの太陽はいらぬ」と、成祖の異母弟を逆賊に仕立てて殺害。真相を知った宮廷の巫女(みこ)アリにも魔の手を伸ばす。同じころ、成祖が信頼する重臣ホ・ヨンジェに娘ヨヌが生まれる。13年後、聡明(そうめい)な少女に育ったヨヌは母と宮殿に来ていた。蝶(ちょう)を追い奥に迷い込んだヨヌは、塀を乗り越えようとする少年に出会う。
出演者
【出演】キム・ユジョン…沢城みゆき,ヨ・ジング…新垣樽助,イ・ミノ…小松史法,ソ・ジヒ…小松由佳,チョ・ミナ…久野美咲,キム・ヨンエ…弥永和子,アン・ネサン…山路和弘,チョン・ミソン…岡寛恵ほか
原作・脚本
【原作】チョン・ウングォル,【脚本】チン・スワン
監督・演出
【演出】キム・ドフン,イ・ソンジュン
制作
〜韓国 MBC/Pan Entertainment制作〜
ジャンル :
ドラマ – 海外ドラマ
ドラマ – 時代劇
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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