大改造!!劇的ビフォーアフター 2時間スペシャル 103歳の母と同居できない家 2014.07.13

戦国時代の名将・武田信玄が治めた甲斐の国にある問題を抱えたお宅がありました
この家が抱える問題それは…
夏の暑さが特に厳しいことで知られる甲府盆地
その山間の集落に建つ山本家は建坪37坪の平屋建て
ここに一人きりで暮らすのは今年80歳になる山本吉人さん
そんな吉人さんが長い間ずっと気にかけていること…
それは103歳になった実の母・咲江さんのこと
介護が必要な車いす生活のため5年前から隣町に住む娘家族に面倒を見てもらっているのです
本来ならみずから世話をするべき母親ですが自分ももう80歳
願わくば娘一家にも来てもらいここでみんな一緒に同居できればと思うのですが…
今のままでは障害が多すぎます
車いすで帰ってきたおばあちゃんを高さ30センチもの大きな段差が玄関で待ち受けさらにその先も難所続き
昼間でも薄暗くやたらと長い廊下は車いすがギリギリ通れる程度の幅しかなく後ろ向きにしか操作できません
家の中にも乗り越えなければならない細かな段差があちこちにあり…
中でも一番やっかいなのが唯一トイレに行く動線となる狭い廊下の突き当たり
これでは日々の介護の苦労が尽きません
80歳の息子から103歳の母への最後の親孝行
そんな切なる願いを受けあの男が再び立ち上がりました
前回倉橋が手がけたのは中山道の宿場町にあるかつて民宿を営んでいた築200年の古民家
そんな歴史ある建物を見事創業当時と変わらぬ姿に修復して今によみがえらせました
雪深いこの地方独特の造りゆえ天井が低く昼間でも薄暗かった室内
奥行きのある長い家の真ん中に坪庭を設けることで明るい自然の光が家の隅々にまで届き古民家ならではの重厚感を生かした居間は天井を取り払って立派な梁をあらわにし開放的な吹き抜けの空間に
坪庭に積もった雪を溶かす機能を備えるなど決してデザインに偏らずちゃんと日々の暮らしにまで気を配る彼を人は「住環境の時代考証人」と呼びます
今回匠に託されたのは80歳の息子が103歳の母との同居を願う家
そんな親孝行をかなえてあげることはできるのでしょうか
どうもお待ちしておりました遠いとこ今日はありがとうございます長女の貴子ですよろしくお願いします
(吉人さん)連れ添いの美樹夫さんです私の孫に当たります長男の晴喜・三男の圭です次男が今東京で学校行ってますおばあちゃん中にいますのでどうもこんにちはおばあちゃん倉橋でございます・「白煙たちまち太郎は…」
(貴子さん)おばあちゃんの咲江ですよろしくお願いします
(倉橋)おばあちゃんおいくつでいらっしゃる?103っていうと…
(吉人さん)あれ!?1つ違いだ1つ違いですねおばあちゃんいいうちを造らせてもらいますんで半年ぐらいでねできあがりますんでね
103歳のおばあちゃんも息子同様同居を願う山本家
しかしこれから4世代6人で暮らすとなると一番困るのが台所
(貴子さん)こちらが台所ですそうですねギリギリですよ70cmしかないですね少なくても80cmは欲しい
(吉人さん)廊下へ飛び出てるんですよ
(スタッフ)廊下に出てるんですか?
(吉人さん)ええこれ冷蔵庫なんですねこんだけ出てるんですね
狭い台所で最低限の調理スペースを確保するため冷蔵庫は台所と廊下の間仕切りの戸を外して廊下側にお尻を飛び出すような格好で置くしかありませんでした
ここもね15cmぐらいこっちに出てますね廊下の幅がもう65cmしかないですね
(貴子さん)ここがほんとに困っちゃうんですよねおやここも結構…これは洗濯機ですね勝手口使ってないです?
(吉人さん)今ほとんど使ってない
(吉人さん)出入り口がある所床を3分の1ぐらい延ばしてねほいでここへ設けちゃったから
勝手口を潰して無理やり置いた洗濯機と電子レンジの間をすり抜けた先
そこに脱衣所もないお風呂が続いています
そのため娘の貴子さんが来て台所で夕飯の支度をしている時電子レンジを使っているとこんなことも…
貴子お風呂入るよはーい
そう言って脱衣所代わりのカーテンを閉めて服を脱ぎ始めたお父さん
しかしその時…
(電子レンジの音)
裸のままカーテン越しにこんな奇妙なやり取りが
(吉人さん)はい気をつけて
5年前98歳だったおばあちゃんが転んで歩けなくなった原因
それが廊下の奥にあるこの16cmの段差
外だったんですか?外だったんです
縦と横で向きが異なり材質も違う2つの屋根が無理やり継ぎ合わされた山本家
もともと母屋の西側に独立して建っていた離れがあり40年前雨にぬれずに行き来できるようにとそれを母屋とつないでひと続きにしたのはいいのですが床の高さが違う2棟を屋根同様無理やりそのままでつないでしまったため廊下の継ぎ目にこんな大きな段差ができてしまったのです
なかなかこれ外から見ましても屋根勾配が少ないですから水が流れにくいから雨漏りの原因になりますわね
(吉人さん)雨漏りが1回あってね繋ぎ目が難しくてパテで補ったとこがこすれてねそっから漏ってた
(倉橋)違う勾配が合体してますからよく雨漏りの原因にはなりますね
狭くて長い廊下の奥大きな段差の先にある山本家唯一のトイレ
動線の悪さはもとよりちゃんと戸も開ききらず車いすのおばあちゃんはとても使えません
1人が抱えてたら1人がズボンの上げ下ろしをしないといけないので本人はしたがるんですけれどかわいそうだけどなんとかしないとね
そんなトイレの正面にあるこの部屋は…
(倉橋)これはオーディオルームあっすばらしい
(スタッフ)えっ?800近くあります
(倉橋)すごいですね
200万円以上もかけてそろえた自慢のステレオ
定年退職した20年前から集め始めたCDのコレクションもざっと800枚
そのほとんどがジャズのCD

(ジャズ)
愛用のリクライニングソファーで横になりジャズに身を委ねるのがお父さんにとって至福の時間
そこで匠も…
足をちょっと後ろへ伸びますと…ああ〜そうそうそうこれはすごいですねお父さん
(倉橋)音いいですね私も住宅結構番組以外にいろいろやってるんですが年代がこんだけの幅のある特に100歳のおばあちゃんがいるお宅ってのは初めてで日本の少子高齢化の典型的なこれからの転換期に入る1つの事例でそれをやらせて頂くっていうのは非常にうれしいですね一番今日感動しましたのはおばあちゃんが「自分で何でも出来るようなそういうお部屋に」っていう言葉があったんですがすごいなと人間何歳になっても人に迷惑かけないで自分で出来るそういうことをおっしゃってましたから自分で出来るそんなお部屋造り挑戦してみようかなと家族みんな6人がよかったなと温かくて明るくて使いやすい住宅にさせて頂けたらなと…なかなか欲張りですね頑張ります
103歳の母への最後の親孝行にと80歳の息子が思いを込めたリフォーム
そのために用意したのは3300万円
「住環境の時代考証人」倉橋の挑戦が再び始まります!
(所)篠山さん・川口さんこんばんは初めに80歳の息子さんって言われた時何のことかなってよく分かんなかった103歳ってすごいですよね103ですよ!?それであんな元気なの自分で食事してんですよどうですか?何世代も住んでるのでも羨ましいですねワイワイガヤガヤ楽しいもんねこれから住むわけですけどね1人なんでそれは羨ましいですおうちが今のまんまだったら気ぃ遣っちゃうよねお互いに服脱いでる時にレンジでチンしちゃうわけですからちょっと開けてみましょうかあっこれ開くんだ大きいおうちなんですよこんな広いのに電子レンジとカーテンで着替えるとこが一緒になってる
(篠山)また廊下に冷蔵庫出っ張っちゃってますからね
(江口)今回ご依頼がありましたのは山本家これまで番組でリフォームした家の数は260軒ご高齢の家族がいらっしゃる家はたくさんありましたがもちろん103歳は最高齢です98歳の頃までは1人で畑仕事に出るほど元気だった咲江おばあちゃんですが5年前夜中にトイレに行く時に母屋と離れの境にある大きな段差で転んで頭を打ちそれ以来車椅子の生活を余儀なくされました一緒に暮らしていた息子の吉人さんも当時74歳体力的にもう1人で車いすの母親の面倒は見られないとその時から隣町に暮らす娘の貴子さん一家に預かってもらうことになり母親にも娘家族にもずっと申し訳ない気持ちでいっぱいでしたそして自分も80歳を迎える今年103歳の母に最後の親孝行をしたいと親子4世代で同居できる家にするためリフォームを決意そんな山本家に挑むリフォームの匠は「住環境の時代考証人」倉橋英太郎さん果たして匠はどのようにリフォームするんでしょうか皆さんで推理してみてくださいすんごい親孝行ですよね親孝行っていうか家族孝行だよね川口さんリフォームするんだったら何があったらうれしい?魚とか焼くやつ七輪?七輪?あっつまりバーベキューセット?みたいなそれをできる外に出れるようなお外の…オープンスペースね?テラスみたいないやできるんじゃないですか?オープンスペースはやりますよほんとですか?川口さんの意見立てすぎじゃないですか?絶対ですか?絶対!篠山くんだったらどうする?僕なんか育ちがいいほうなんでそれは全国の人が知ってる僕なんかやっぱりプールとか…それは造らないハハハハッ!
140坪近くもある敷地の南側に80本以上もの植木が立ち並ぶ広い庭を持つ山本家
いよいよ引っ越しを明日に控えたこの日
今年80歳になるお父さんが庭に大きな脚立を抱えて現れました
すると4mもの高さの脚立を植木に立てかけそのまま上へ
実はお父さん20年前に定年退職するまで地元の消防署に勤めていました
そうですね
そうお父さんが気遣う103歳のおばあちゃんも毎日デイケアの介護施設に通いながら家の完成を楽しみにしていました
・「土産に貰った玉手箱」
(スタッフ)どうですか?おばあちゃんこれからリフォームしていきます
いくつになっても変わらぬ親心
103歳の母もまた1人で暮らす80歳の息子のことを心配していました
またね
(スタッフ)はーい
山本家のみんなが思いをひとつにしてついに引っ越しの日を迎えました
運び出す荷物が傷つかないよう車いす1台通るのがやっとだったあの長くて狭い廊下の壁に養生用のシートをかぶせます
台所からはみ出し狭い廊下をより一層狭くしていた冷蔵庫もようやく長年居座り続けた定位置を離れました
台所の隅を囲って脱衣所代わりにしていたカーテンもついにお役御免
(スタッフ)貴子さんいよいよそのカーテンともお別れですねそうですねこれはちょっともうほんとに大変だったのでそうですね
これから妻の実家で同居することになる美樹夫さんは…
(スタッフ)今度おばあちゃんも一緒に来ると思うんですけど…
年が80歳以上も離れた2人の曾孫もいつもおばあちゃんのことを気にかけていました
そしてようやく寂しい一人暮らしから抜け出せるお父さんは趣味のオーディオルームで800枚近くもあるジャズのCDをせっせと片づけていました
お父さんが20代で建てた自慢の家
一人きりの寂しい日々に別れを告げ103歳の母と娘夫婦そしてかわいい孫たちとの念願の4世代同居がもうすぐ実現します
せーの!
ついに始まった山本家の解体
狭い廊下を仕切っていた土壁を次々となぎ倒し…
おばあちゃんが車いすの生活を余儀なくされた母屋と離れの継ぎ目にできたあのにっくき段差も取り払います
そんな手荒な解体の現場に立ち会うお父さん
愛着あるわが家が壊れされてゆく姿を見ても…
(スタッフ)どうですか?お父さんが建てられた家ですけど喜びと期待ですね
ずっとできなかった親孝行を果たし大切な家族に囲まれながら第4の人生をますます謳歌したいと願う今年80を迎えるお父さん
そんなお父さんが20代にして建てた自慢の家は半世紀以上たった今もゆがみ1つなく平屋の木造の骨組みはほとんど建てた当時のまま
しかし細かい所に目をやると少々気になる点も…
腐りもあんまりぱっと見た時ね腐りもないようですし意外ときれいかなとただぱっと見た時
問題はそれだけではありません
これが一番心配してたとこなんですが…ああやはりそうですね
現場検証の際倉橋が最も気にしていたのが40年前母屋と離れをひと続きにしようとして無理やりつないだ屋根の継ぎ目
90度向きの違う屋根を交わらせるために複雑に入り組んだ2つの小屋組み
それが雨漏りの原因となり屋根の下地を腐らせたばかりか柱にまで影響が…
完全にやられちゃってますね
(スタッフ)上から伝ってきた?たぶんねええ
(倉橋)下はやられてませんのでね柱の3分の2ぐらいやられちゃってますね
構造がバラバラだった母屋と離れを基礎ごと一体にして足元を固め床の段差も解消しました
さらに匠が指摘した細い骨組みの補強も
強度が足りない既存の梁の下に新しい梁を添え倍の太さにして屋根を下からしっかりと支えます
駆体の補強が済んだら今度は屋根
瓦葺きだった離れの屋根はその瓦をすべて取り払い…
母屋の屋根との継ぎ目にかぶせてあったトタンを剥がしてみると…
そこに高さ30センチほどのくぼみが
どうやらこれが雨漏りの原因
腐っていた下地の板はもとより小屋組みを丸ごと解体
母屋より低かった離れの屋根を以前より高くかけ替えつなぎ目に溝ができないよう2つの屋根の高さをそろえました
これで屋根も母屋と離れの構造が1つに
こうしてひと続きの滑らかな屋根になり雨漏りの原因も解消されました
するとその屋根の上に大工さんを連れてのぼってきた倉橋
そのまま母屋側の屋根に歩いていくと…
ではお願いしますよろしくお願いします
そんな匠の指示で突然大工さんが母屋の屋根を切断
縦横2m以上も切れ目が入れられ…
なんと屋根の南面に広さ5畳分もの大きな穴が開けられたではありませんか
しかしこれで終わりではありませんでした
その隣に同じ大きさの穴をもう1つ
そしてさらに屋根の北面にも開けられ合わせて20畳もの広さの巨大な穴が
少し細くて頼りなかった既存の駆体を補強し強度を高めた山本家
その屋根の真ん中になんと広さが20畳分もある巨大な穴が開けられました
なぜわざわざこんなに大きな開口を開ける必要があるのでしょうか?
天に大きく口を開いた屋根の上でその答えを出す工事が始まりました
穴の周囲に1m40cmの柱を等間隔に立てその上に梁を渡してこれまでにはなかった新たな骨組みを組んでいきます
そして垂木を流し屋根をかけます
南北の壁に2つずつ窓も取り付けました
40年前に離れと母屋をつないで1つにした山本家
その古い平屋の家が…
なんということでしょう
屋根が2重になってまるで見た目は2階建ての家のようにその姿を大きく変えたではありませんか
いい感じになりました
(スタッフ)倉橋さんこれ屋根の上にもう1つ屋根付けたんですよねこれはどういう理由があって…実は置屋根というスタイルなんですね昔はその屋根っていうのは下で今回なぜ置屋根かということになりますと山本家は今回は置屋根スタイルを造らせて頂きました
するとわざわざ造った置屋根の屋根になぜかまたしても穴が…
新しくできたばかりの屋根に刻まれる幅7cmの細長い奇妙な穴
それはどれも軒先から90cmの位置に開けられました
屋根の四方を囲むようにぐるりと1周する謎の穴
一体これは?
でもあの屋根1回仕上げたあとに穴開け始めた時はビックリしましたね置屋根あれがあるだけで広く感じますね色んな効果があるみたいよ勉強になりますねあとこのお父さんはすごいね!庭全部1人でやって80であの脚立のぼって無理してる感がないもんねかっこいいです普通のうちにあの脚立の大きさないですよあれりんご農家ぐらいしか持ってない…母屋の屋根に20畳分もの大きな穴を開けその上に置屋根を設けた匠ですが今度は屋根の軒先から90cmの内側ぐるっと1周幅7cmの細長い穴を作りました一体何のための穴なんでしょうか皆さんで推理してみてください光じゃないですよねそこだけガラスにするとかそうだねいいねそれいいねほんとにそれでいいんですか?だって置屋根の時点で光は入ってくるんですよだから横から入るじゃないでも真上に7cmでやるとまるで蛍光灯のように下からあれ?まるで電気が…「なんということでしょう電気をつけてないのに電気がついてるように見えるじゃありませんか」所さんやっぱりなんとなく川口さんの意見に優しいですよねうん「うん」って…
駆体を補強し屋根の構造を大胆に変えた山本家
この日現場に200枚以上もの断熱材が届き南側の庭に積み上げられました
実はこれは家の中で使うものではありません
次々と足場の上に持ち上げられそのまま屋根を伝って運ばれていきます
そうこれは屋根の上からかぶせるための断熱材
厚さ3cm・畳1枚分の大きさの断熱材を屋根一面に隙間なく並べていきます
それは新たにできた置屋根の上にも
四方に開けたあの細長い穴をふさがないよう穴の縁にピッタリ沿わせて敷き詰めます
屋根が終わったら今度は壁にも
垂木の幅に合わせて切り込みを入れた断熱材を下から差し込むとちょうどあの細長い穴から屋根の上に顔を出す形に
それを屋根に貼った断熱材とつなぐようにして隙間なく貼り合わせます
そうなんですね今回は外断熱工法をとってまして魔法瓶でフタをしてしまいますと
念入りな寒さ対策を施した匠がこの日現場を離れ車でどこかへ向かっていました
(スタッフ)雪深くなってきましたねそうですね
(スタッフ)倉橋さん今どこに向かわれてるんですか?
(スタッフ)あっそうなんですねはい
能登にしかないものとは一体?
どうもこんにちは寒いとこご苦労さまですいえいえ遠いところご苦労さまです
広い敷地いっぱいに大量の丸太が並ぶこの場所は能登地方で最大の規模を誇る木材市場
実はこれなんですけど能登ヒバといわれてるもので能登ヒバの特徴としては
匠のお目当てはかたくて丈夫な耐候性にも優れた能登ヒバ
直径50cmほどの太い能登ヒバの丸太を製材にかけ…
細かく切り分けた後2〜3ヵ月自然乾燥させます
その後丸5日乾燥機に入れて完全に水気を抜きようやくできた能登ヒバの板材
それは3cmと1cm2種類の厚さに切りそろえられていました
まずは厚さ3cmの板に接着剤を塗ってそれに1cmの厚さのものを重ねその上にまた3cmの板を
こうして3枚1組にしたものをプレス機にかけそのまま丸一日かけて乾かします
作っていたのは強度に優れた狂いのない集成材
そしてこの集成材を目的のものに加工
両端にほぞとほぞ穴を刻んだ集成材を4本四角く組み上げていきます
できあがったのは何の変哲もない大きな木枠
それに防腐と防虫を兼ねた塗料を塗ってさらに加工が続きます
木枠の外側に掘られた溝に滑車の付いた特殊な金具を取り付け…
枠の中ほどにハンドルを固定すると滑車の付いた金具と連動
そして同じ工場にもう1つ用意されていたものがありました
それがこの大きなガラス
実はこれ普通のガラスではありません
これはトリプルガラスなんですよねガラスが3枚厚さも3cmぐらいで非常に厚いわけですねガラスがあり空気層があり真ん中にガラスがあってさらに空気層があってガラスということで
(倉橋)また大きいじゃないですか
(スタッフ)大きいですね
(スタッフ)こんなでっかいのってあるんですね
匠がわざわざ能登ヒバで作ってもらったのはこのトリプルガラスをはめるための木製サッシでした
こうしてほかではめったにお目にかかれない特注のガラス窓ができました
この日甲府の現場に能登の工場からあのトリプルガラスの入った特注の窓が届きました
窓ばかりでなくそれをはめる外枠のサッシもすべて能登ヒバで作られたもの
せーのよいしょ!
外枠のサッシ自体にもトリプルガラスがはめ込まれ重さは140kg以上
それを庭に面した南側に取り付けます
せーのよいしょ!せーのよいしょ!
そこに匠みずから能登に出向いて作ったトリプルガラスの大きな窓を設置すれば完成
なんとその開口の幅は8mにも及びます
(スタッフ)倉橋さんサッシ入りましたけどこうやって見ますとですね南面ですが非常に窓ガラスを広くさせて頂いたわけですがこれは期待しております
一連の断熱工事が終わった頃甲府にも雪が降りました
工事が続く現場では匠が期待していた断熱の効果が早くも現れました
トリプルガラスのサッシと外断熱の効果は現場の大工さんも想像していた以上でした
しかしその雪はますます激しさを増し予想外の事態を引き起こすことに
降り続いた雪がやんだのは丸2日後
関東甲信地方が観測史上最大の積雪となる中甲府はなんと114cmを記録
人々の生活に大きな打撃を与えました
道路も車も雪に埋もれすべての交通機関が麻痺
周囲を山に囲まれた盆地の街は完全に孤立する事態に
雪には慣れているはずの地元の人も…
(スタッフ)こんにちはあぁ〜
(スタッフ)大変そうですね結構降りましたもん
この記録的な大雪のせいで山本家のリフォームも工事がストップしてしまいました
現場にようやく大工さんたちが戻ってきたのは4日後
(スタッフ)おはようございますおはようございます
(スタッフ)すごい雪でしたねすごい雪ですね
(スタッフ)大丈夫でした?雪かきで周りがすごいもんでね
庭に置いておいた資材がすっかり雪の下に埋もれてしまっていたのです
資材がないと工事を始めることもできません
4人がかりで雪かきに奮闘し丸一日かけてなんとか掘り出しました
そして翌日ようやく工事を再開するのかと思いきや…
現場に余っていた板と角材を組み合わせて大工さんが何やら看板のようなものを作り始めました
(スタッフ)これは何ですか?これ?
(スタッフ)ハハッなるほどお手製のお手製
なんと今度は屋根の雪下ろし
ここにも雪が積もったまま
スコップでは屋根を傷つけてしまうためお手製の雪かき板を作ったのです
(スタッフ)これで作業もはかどりますねこれはいいっすね
不測の事態となったこの大雪
雪かきだけでなんと丸2日もかかってしまいました
翌日ほぼ1週間ぶりに工事再開
家の中ではフローリングを張る作業が始まりました
床板の下には温水式床暖房を備え冬の寒さ対策も万全
もちろん車いすのおばあちゃんが動き回るのに障害となる段差はどこにもありません
壁や天井など内装の下地を張り終えると今度はトリプルガラスを入れた南側の大きな窓の外
どうやら新たに縁側を造るようです
少し東に位置をずらした北側の玄関の脇には6畳ほどの広さに間仕切られたスペースが
ここは家族が6人に増える山本家の新しいキッチンとなる場所
匠がオリジナルでデザインした特製のシステムキッチンが設置されました
家族が集まる居間の様子を全くうかがうことのできなかったかつての台所
作業スペースの幅が極端に狭く冷蔵庫は廊下にはみ出していました
新しいキッチンは以前とは向きを逆にして対面式に
これからはお父さん自慢の庭を眺めながら食事の支度や後片づけをすることができ家族がどこにいても目が届くようになりました
庭に面した大きな窓の外にできたのは居間から直接出られる奥行きのある広々とした縁側
おばあちゃんも車いすのまま気軽に外へ出られます
(一同)・「ハッピーバースデートゥーユー」
その夜山本家の家族が勢ぞろいしおばあちゃんの104回目の誕生日を祝うパーティーが開かれました
(一同)・「ハッピーバースデートゥーユー」・頑張れ!・・おぉすごいすごい・
(一同歓声)
(スタッフ)おばあちゃんお誕生日おめでとうございますありがとうございます
(一同笑い)
(一同笑い)
104歳にしてこの元気
ごはんだって自分の歯で食べられます
そんなおばあちゃんに1日も早く新しい家を見せたいと奮闘する匠
今度は古くからつきあいのある鉄工所へとやって来ました
おはようございますどうもお世話になりますよろしくお願いします
そこに用意されていたのは直径3cmのステンレス製のパイプ
それを20cmの長さにカットします
同じ長さに切りそろえられたパイプが4本
そのパイプの両端に同じステンレス製のリングを溶接
そこで倉橋が袋から取り出したのは…
(スタッフ)倉橋さん今持たれてる金具は?ベアリングというものです
ベアリングを取り付けるのは細いステンレスの棒
そしてそれを先ほどのパイプの中に差し込むと棒を軸にして外側のパイプが回る仕組みができあがりました
それと同じものが全部で4つ一体これは?
今回の匠は丁寧ですねほんとに断熱材入れる溝だよ?あれあのクイズ難しすぎません?あれ穴開けないでね少しぐらいの隙間あったってその外にもまた張るんだからいいじゃん?許さないんだねそのこだわりが外の南側の窓にもありますよねすごいよねあの木のサッシは能登まで行って木材選んでカッタンっていう…クーッて開くデッキできましたねすばらしいあれいいですねプールはできないけどデッキはもう正解しちゃいましたよ1個あとおばあちゃんが誕生日来ましたおめでとうございますまさかの104歳のり巻き食べてましたよ匠は長さ20cm・直径3cmのステンレス製のパイプの両端にベアリングを取り付けたものを4本用意しましたが一体あれを何に使うんでしょうか皆さんで推理してみてくださいベアリング入れたぐらいだから相当重いものを動かそうってな話じゃああれじゃないですか?廊下に出っ張った冷蔵庫とかでもこの棚とかがサーッ…棚がサーッと動いちゃう?その棚もCDが入ってる棚でしょ?そうCDが入ってる棚なんでその2対1みたいなポーズになってくるんですか?みんなで考えましょうよいや冷蔵庫って言ったから冷蔵庫はないな…
山本家のリフォームも終盤
この日通りに面した北側で外構の工事が始まりました
駐車場脇に植えられていた木を何本か掘り起こし…
せーのよっ!
それらを南側の広い庭へと移植
せーのよいしょ
こうして植木を取り払った所に鉄筋を敷いてコンクリートで固めます
造っていたのは玄関から二手に分かれるアプローチ
北側の通りに出る通路が東側の駐車場にまで続いています
せっかくきれいに平らにならしたコンクリート
それがまだ乾ききらないうちに上からゴザをかぶせると…
もう一度ゴザの上からコテを押し当てます
するとコンクリートの表面にゴザの編み目が
そうこの細かな凹凸が滑り止めの役目を果たすのです
家の南側にある広い庭だけでなく北側の玄関周りにもあったたくさんの植木
その一部をほかに移すことで駐車場からも直接出はいりできる新たな玄関アプローチが完成
外壁も真っ白な漆喰で塗り替え雨の跳ね返りがかかる腰壁は水に強い能登ヒバで覆いました
(スタッフ)倉橋さんアプローチが新しくなりましたけど…そしてここで入って頂くということになります
(スタッフ)玄関もだいぶ広いですねさらにこちらですけども6人家族です6人家族の靴あるわけですねそういうところでいろいろなスペースを取らせて頂きました家族十分中に入れて頂いても大丈夫
(スタッフ)壁一面靴箱なんですね
(倉橋)そうなんですさらにもう1つこの中で一番の特徴と致しましてこういったものを作らせて頂きました実はこうなるんですけども…これは実はこれは何かっていいますとおばあちゃんがこちらから車いすでおばあちゃん乗っていらっしゃるわけですがここに載って車輪がここにきます拭きやすくするための道具であります非常に便利だと思いますですね乗って頂いてる中でそのまま中に入って頂くというのが一番の特徴ですね今日はおばあちゃんいいじゃないかとかですね増えていただくことを期待致します
こうして104歳のおばあちゃんと共に4世代6人の家族が同居するための家がついに完成しました
匠が精魂込めて仕上げたリフォームの全貌をご覧頂きましょう
ああすばらしいですねはまりましたねドンピシャですね
夏暑く冬寒い
気候条件の厳しい甲府盆地に建つ山本家は築53年の平屋の家
5年前からずっと1人暮らしを続けてきた今年80歳になるお父さんが願うのは104歳の母とその母を世話してくれている娘家族との4世代同居
それは80歳の息子が心に誓った104歳の母への最後の親孝行
しかしこの家で車いすの母親を介護しながらみんなで同居することなど到底無理
今のままではおばあちゃんをトイレに連れて行ってあげることさえできません
しかも…
貴子お風呂入るよはーい
台所の使い勝手の悪さも大きな悩みの種
一人暮らしだと気にならなかったことも…
(電子レンジの音)貴子チン終わったぞ
これからはそれでは済みません
そんな山本家の問題を解決すべく立ち上がったのは…
「住環境の時代考証人」が80歳の息子が願う104歳の母への親孝行をかなえるために挑んだそのリフォームの全貌をご覧頂きましょう
屋根の向きが違う母屋と離れを無理やりつないだことが雨漏りの原因になっていた山本家
その2つの建物の構造を基礎から屋根まで1つにし新たに夏の暑さを和らげてくれる置屋根を設け和の風情漂う風格あるたたずまいへと一新
玄関の位置を少し横にずらすことで植栽が目隠しとなり家の中が通りから丸見えだった問題を解消
駐車場から直接玄関に続く便利な動線も確保しました
車いすのおばあちゃんが来るたびに30cmもの大きな段差で苦労していた玄関は…
車いすがそのまま出はいりできるよう段差をなくすのはもちろん大変な介護を少しでも軽くする工夫として車輪の汚れが楽に落とせる機能も備えました
天井まで壁いっぱいに設けた靴箱には4世代6人分の靴が余裕でしまえます
玄関からそのまままっすぐ進めばそこがおばあちゃんの寝室
床の敷居にも一切段差はありません
ベッドのすぐ脇にある収納にはおばあちゃんの身の回りの物や介護用品が整理しやすいよう引き出しをたくさん備えました
これまでは行きたくても行けなかったトイレ
でももうそんな不便はありません
車いすで入れる広いトイレがおばあちゃんの部屋の目の前に
ここにも介護に必要な物がしまえる収納が充実
洗面台も手を出すだけで水が出る自動水栓
車いすに座ったまま顔も洗えできることは自分でやりたいというおばあちゃんの希望に応えました
台所に収まりきらない冷蔵庫が飛び出していた家の中央を貫く狭くて長い廊下は…
細かな間仕切りを排除し新たにできたリビングダイニングと空間を1つに
温水式の床暖房を備え寒さ対策にも抜かりはありません
断熱性能に優れたトリプルガラスの窓からお父さん自慢の庭を臨む食卓は4世代6人で囲める特大サイズ
天板の強化ガラスを支えているのは丸太から切り出した分厚い松の板
自然な松の木の形をそのまま生かしたこのテーブル
これもやはり匠が特別にデザインして作ったもの
実はその材料はもともと山本家の庭にあったものでした
ああこれですかこれですがね
50年前娘の貴子さんの誕生祝に記念樹として植えた大王松の木
あまりに大きくなりすぎたため3年前上から3m分を切り落としたのですがそれをどうしても処分できず庭の隅に取っておいたのです
(スタッフ)倉橋さん状態はどうですか?
匠はそんなお父さんの思いをくみ丸太を製材所に運んで中の状態を確かめてみることに
山本家の庭の隅で3年間雨ざらしになっていた大王松の丸太を真っ二つに切断してみると…
(スタッフ)倉橋さん状態どうですか?グーですね使える使える大丈夫ですね
そしてそれを材料にして匠が作ったのがこのダイニングテーブル
脚から天板まですべて丸太1本でまかなうことができ上に載せるガラスもわざわざ木の形に合わせてかたどりました
そんな世界に1つしかない食卓の脇には小上がりの座敷も
食事のあとはここで一服
段差を利用した引き出しも備えました
お父さんお気に入りの座卓を使って作った掘りごたつ
あぐらがつらいお父さんも足を伸ばして腰掛けることができそこからまた違う庭の景色が楽しめます
座卓を床下にしまえば客間としても利用できるので東京で学校に通うもう1人の孫がいつ帰ってきても大丈夫
狭い廊下に面した引き戸を外して無理やり冷蔵庫を置いていた台所
台所自体も幅が狭くて広さ的に目一杯だったためそうするしか方法はありませんでした
でもこれからは違います
玄関から直接入れる便利な動線と広い作業スペースを実現
冷蔵庫の置き場はもちろん管理栄養士をしている貴子さんが仕事で使う調理道具も収まる十分な収納も
食洗機とは別に昇降式の食器乾燥機まで備え洗った食器をそのまましまっておけます
壁一面に作りつけられた食器棚には分別用のゴミ箱が収まる引き出しや電子レンジや炊飯器などの調理家電専用のコーナーも
料理をしながら庭の緑が眺められる対面式のキッチン
ベッドで寝ているおばあちゃんの様子も見守ることができるので家事をしていても安心
以前はお風呂に脱衣所がなく台所の隅をカーテンで囲って脱衣所代わりにしていました
でも目の前には電子レンジやトースターが
そこにちゃんと扉の付いた洗面脱衣所が完成
もう薄いカーテン越しにレンジで温めた器をやり取りするような気恥ずかしい思いをすることはありません
洗濯した家族6人分の下着やタオルがその場ですぐにしまえるようたくさんの引き出しを備え家事動線ができるだけ短くなるよう間取りの配置にも神経を使いました
高齢の家族がいることを考え外断熱で万全の防寒対策を施した山本家
ヒートショックによる事故が起きがちなお風呂もそんな心配のない常に暖かくて快適なくつろぎの場所となりました
どの部屋からでも庭の景色を楽しめるようにと南向きの開口を大きく取っていた母屋
そんなお父さんの気持ちを大事にしたいと開口をできるだけ広いまま保ちつつトリプルガラスを入れた強い能登ヒバのサッシで冬の寒さと構造的な不安を解消
室内と段差なく続く縁側は奥行きが2m近くもあるので車いすのおばあちゃんも気軽に外に出てのんびりひなたぼっこが楽しめます
車いすの生活になってからは庭に出ることなどなかったおばあちゃん
でも縁側から延びるこのスロープを下りればまた昔のように庭に出て行くことだってできます
その庭の隅には銘石として知られる三波石で作ったテーブルセットがあるのですがもう長い間使われていません
せっかくこんな立派なものがあるのにそれではもったいないと匠がその石のテーブルのすぐそばに用意したのがこれ
ふだんは縁側の床下に隠れて見えないコンクリートブロックを重ねて作ったバーベキューグリル
実はこのバーベキューグリルを作ったのはほかでもない山本家の2人の孫・晴喜くんと圭くん
これからみんなで同居するおじいちゃんの家のリフォーム中2人は匠に頼まれて広い庭の片づけを手伝いに来ていました
その時庭のあちこちから出てきたのがかつておじいちゃんが鉢植えを載せる台として使っていたたくさんのコンクリートブロック
これを有効利用しようと匠が考えたのが庭のバーベキューグリル
現場の職人さんに手ほどきを受けながら家族をビックリさせようと晴喜くんと圭くんが丸一日かけて兄弟2人で作り上げました
初めて使う道具に悪戦苦闘しつつも…
(スタッフ)どう?実際にやってみて
こうして兄弟で力を合わせて作ったバーベキューグリル
おじいちゃんこだわりの石のテーブルセットも再び活躍する機会が増えそうです
娘たちが家を出たあと空いた子ども部屋をオーディオルームとして使っていたお父さん
退職金をはたいてそろえたステレオで大好きなジャズを聴くのが定年後の生きがい
そんなお父さんが104歳の母親や娘一家と同居を始めても家族に気を遣わず趣味を続けられるようその部屋の壁や天井に防音処理を施しそこをお父さんの新たな寝室兼オーディオルームに
お父さん自慢のオーディオセットがちょうど収まるようサイズを合わせて作りつけた壁一面の特製収納
800枚近くあるCDコレクションのほかにジャズの雑誌やLP盤をしまう場所まであり昇降式の棚で楽に出し入れできるようにしました
CD専用の引き出しに付けられた楽器のイラストはメインとなる楽器のジャンルごとに分類するための目印
これがあれば800枚もあるコレクションの中から迷うことなく聴きたい1枚がすぐに取り出せます
以前は反対側の壁にステレオを置いていたため庭に背を向けて聴いていましたがこれからは耳と目両方で至福の時間が満喫できます
長い間物置としてしか使われていなかった離れの二間続きの和室は…
間仕切りの壁を立てて部屋を2つに分け同居する2人の孫の子ども部屋に
まだ学生の兄弟のためにクローゼットと勉強机が一体になった家具を作りつけその上には天井を広げた空間を利用してロフトも造りました
何にでも自由に使えるロフトスペース
広さが3畳もあるので荷物がたくさんしまえるのはもちろん遊びに来た友達が泊まっていくこともできます
隣り合う2つの子ども部屋は左右対称で同じ造り
22歳と19歳年頃の兄弟もこれでちゃんとプライバシーが保てます
床の高さが違う母屋と離れを無理やりつないだためにその継ぎ目に大きな段差ができそこを通らねば行けないトイレは洗面台が邪魔で戸も開ききりませんでした
そんな不便なトイレをなくして廊下を延ばし通風のための下地窓を設けてその上には収納棚も
場所をずらして造り替えたトイレは何の障害物もなく出はいりできます
家族が目を離さず見ていられるようにといつもおばあちゃんがソファーに横たわって過ごしていたかつての居間は…
玄関側の壁を取り払ってそこにおばあちゃんの部屋を用意
そしてその隣にできたのが貴子さん夫婦の寝室
夫婦ともに管理栄養士の資格を持ち自宅で仕事をすることの多い2人のために仕事部屋を兼ねた広い空間を確保しました
寝室の壁いっぱいに作られたのは夫婦2人分のクローゼット
それに加えて隣の仕事部屋には仕事で使うファイルなどをしまっておける大容量の収納も
しかもそれは単に荷物を入れておくだけのものではありません
押し入れの下の段から引き出しを引き出すとなんとそれが階段に
実はここが置屋根に造ったロフトへ上がる動線となっているのです
8畳もの広さを誇るロフトは南北の壁に窓も付けられ荷物を置いておくだけではもったいない場所
そこから見下ろすのは丸太の梁をあらわにし吹き抜けとなったリビングダイニング
置屋根の窓から入る自然の光と風が家中を巡ります
80歳の息子から104歳の母への最後の親孝行をかなえようと匠が心を尽くした今回のリフォーム
みんなは喜んでくれるでしょうか?
山本家の4世代6人が全員そろって新しいわが家に帰ってきました
いい天気だしね今日は楽しみだねぇこれから新しいおうちを見に行くからねおばあさんがこっちへ移るためにきれいにしてもらったからそれを見に行くだほいでみんなであっ!ちょっと…わぁなんか…なんかすごいじゃんかっこいい!
(吉人さん)すごいすごいああすごいすごい…
(吉人さん)すごいじゃん
(スタッフ)ご無沙汰しておりますあ〜こんにちは〜すごいですね
(スタッフ)お父さんご無沙汰しておりますご無沙汰してますすごいじゃないですかいや〜いいですね
(スタッフ)おばあちゃん家が完成しましたよなんだか目がクシャクシャして…
(貴子さん)楽しみじゃんねおばあさんね〜あれもそのまま生かしてくれたありがてぇな
(貴子さん)ただいま〜
(スタッフ)これがベンチになってます
(スタッフ)横に手すりも付いてますんではいいいですね
(スタッフ)お父さんそこのね扉にちょっと仕掛けがあるんですよこれに?
(スタッフ)はいほんとだなんか棒みたいな…下へ下ろすと?
(スタッフ)おばあちゃんの車いすああ!
(スタッフ)外用・中用と分かれてないので車輪拭くのが大変だってお話があったのでそれ乗っかったまま…車を回せるってことですねなるほど
(貴子さん)これほど簡単にできてこれはすぐれもんだねぇはいどうぞはいおばあさんおお〜!すごいトリプルけ?あ〜いいね上も…ああ〜
(吉人さん)吹き抜けの関係だ
(スタッフ)洗面台も車いすで入るように下が空いてます
(スタッフ)手を出してもらえると水が出ますんで
(貴子さん)ほんとだ
(吉人さん)洗えるけ?おばあさん
(スタッフ)車いすも全然大丈夫そうですか?
(スタッフ)この家来てもこれからトイレ行けますからね
(吉人さん)その声が聞けりゃ皆さん一番喜ぶ声だと思うぞ
(スタッフ)おばあちゃんがこうして寝てても貴子さんがキッチン目が届くように届く届く十分届くわこっちもすごいじゃんあ〜すごいワインレッド?うわ〜すごっ!おしゃれ!
(貴子さん)ほんとに暗かったから
(吉人さん)庭を眺めながらできる
(スタッフ)お父さんこっちもまだスペースありますよ
(スタッフ)こっからも庭が見えますええいいですね
(スタッフ)和室にあった床柱をそのまま…
(スタッフ)石のテーブルとかある空間の前がちょっと出てると思うんですけど
(スタッフ)圭くんちょっとみんなに教えてあげてください
(吉人さん)ああ…あっ!
(貴子さん)あっすごっ!
(スタッフ)結構晴喜くん大変だったよねほんとに
(吉人さん)思い出になるぞおっおっ…すごい!でっ!すごいや物がこれでギター類とかその類で入ってるってことですかあれ?あれ?ああ〜なるほど
(ジャズ)すごい!すごいなまず…うわぁ!すげぇ!
(吉人さん)すごいすごいああ十分だよこんだけありゃロフトもこんだけ頑固なのでちゃんと付けてもらえば
(スタッフ)ちょっと隠れ家的でいいでしょ?いいっすね
(スタッフ)トントンと安全にのぼれるように
(スタッフ)のぼりやすさどうですか?
(貴子さん)踏みしろも十分あってあ〜ほんとだ
(美樹夫さん)またさらに1室っていう感じですね
(スタッフ)これが置屋根のあの部分ですね両側窓があるから風が通りますね
(スタッフ)光と風はちゃんと確保して
(スタッフ)またこっちがつながってまして
(貴子さん)ステキねぇ〜
(吉人さん)ほんとにすばらしいこんにちはどうもご無沙汰してましてどうですかね?気に入って頂けましたかね?
(吉人さん)もったいないくらいおばあちゃんどうですかね?具合いいですか?うんいい
ついに始まった山本家の新生活
ほ〜らみんなスイカだよ〜おう圭配って
104歳のひいおばあちゃんと80歳のおじいちゃん
みんなそろって庭でスイカをほおばるこんな暮らし
一体誰が想像していたでしょう
(スタジオ内拍手)いや〜もう勉強になりました最後の問題が車いすのタイヤを拭くロールだよステンレスの確かにありゃいいよねあれね思いつかないもんまたいいこと言いましたね「第4の基礎をもらいました」僕やっぱ今のビフォーアフター見て僕も親に孫とか見せて一緒にああいう時間を過ごせたらいいなって思っちゃいましたね思っちゃいました?結婚してんだっけ?してないです全然先の話じゃんそうなんです急ぎます川口さんところは家族団欒ってどうなんですか?うちはもう娘3人が早く上京してきちゃったんであんまり実家にも帰れなくってほんとに年1とかでしか帰れなくってえ〜!お父さんから電話なんか来る?来ます来ますたまに来ますそっけないんだろ?きっといやそんなことないです「分かったよ!」ってそんな感じ?出ない確率のほうが高いなんだよやっぱりそうなんだよ出ましょうよそこは2014/07/13(日) 18:56〜20:54
ABCテレビ1
大改造!!劇的ビフォーアフター 2時間スペシャル[字] 103歳の母と同居できない家

番組最高齢!103歳母へ!80歳目前に息子が人生最後の親孝行▽段差だらけ転倒骨折!車イス母の希望は自力で住める家▽孫一家も同居!100歳超えも安心4世代住宅!感激ラスト

詳細情報
◇番組内容
劇的なリフォームで家族の問題を解決します!狭い・暗いなど不便な家を匠がリフォームで大改造!!日本中の家族を幸せにする笑いあり、感動ありの家族応援バラエティ
◇出演者
所ジョージ、江口ともみ、川口春奈、篠山輝信
◇監督・演出
高橋章良
◇音楽
松谷卓
◇制作
ABC

ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
バラエティ – その他
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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