真相報道 バンキシャ! 2014.07.13

皆さんこんばんは。
真相報道バンキシャ!です。
さて、台風8号による被害が相次いだこの1週間。
台風から遠く離れた場所にも、大きな爪痕を残しました。
長野県南木曽町では土石流が発生。
中学生の男の子が死亡するなど、大きな被害をもたらしました。
バンキシャは、この沢に設置されていたカメラが、土石流発生までを捉えた映像を独自に入手。
時間をさかのぼって解析すると、ある事実が浮かび上がりました。
おととい、長野県南木曽町の寺。
突然、命を奪われた12歳の少年の同級生らが、その死を悼んだ。
榑沼海斗君、中学1年生。
もう、こんな身内が死ぬの初めてなんで、残念だけです。
水曜日。
長野県南木曽町で発生した土石流。
沢からあふれ出した木々や土砂が住宅を押し流し、母と子の家族4人を飲み込んだ。
長男の海斗君が死亡、次男が足の骨を折る大けが、母親と三男は無事だった。
材木なんて一塊になって、もごんもごん盛り上がって流れてくるんだもん。
すさまじい勢いで流れたという土砂や岩。
国土交通省が公開した土石流の瞬間映像に注目したバンキシャは、新たに発生1時間前からの映像を入手。
1時間前は水が濁っていません。
きのう、バンキシャは土砂災害に詳しい新潟大学災害復興科学研究所の福岡教授と共に、現場の上空へ。
こちらが土砂崩れのあった現場です。
大きく土砂が広がっているのが分かります。
亡くなった榑沼海斗君の家は、沢がカーブする場所に建っていた。
土砂が大量だったため、カーブを曲がりきれずにあふれ出し、榑沼さん宅を押し流した。
被害は全壊6棟、半壊8棟に上った。
さらに上流に向かうと。
砂防えん堤といいまして、ダムの形をしてるんですけれども、大量の土砂と石ですね、大量の土石がこのダムでせき止められていたということになります。
砂防えん堤で、巨大な岩をせき止めたと見られるが、すべては食い止められなかった。
土石流が発生する前兆はなかったのか。
土石流発生の瞬間は、国土交通省の監視カメラで撮影されていた。
バンキシャは、この1時間前からの映像を新たに入手。
検証した。
1時間前の映像ですが、水は濁っていないです。
カメラが土石流を捉える1時間前の午後4時41分、流れ落ちる水は、あまり濁っていない。
その5分後には、水が茶色く濁り始めた。
発生20分前には、さらに色が濃くなり、その勢いが増したように見える。
発生10分前、午後5時30分には。
水が黒っぽくなっています。
水の色が黒っぽく濁った後、土石流が発生した。
僅か1時間の間に刻々と色を変えていった沢の水。
その色の変化を感じ取っていた住民もいた。
すでに真っ黒い水だったもん。
そうやな。
ここ最近、見たことない泥の水の色だったもん。
何時ごろですか?
5時前だね。
沢の水の色が変わってから、1時間ほどで起きたと見られる崩壊。
今回はこれまでと様子が違ったという。
今までだったら長雨が続いて、もうそろそろ、うんできて、危ないぞと、それがこの辺の災害の特徴だったんですけど、今回の場合は、そういうことがない。
国土交通省の監視カメラで、土石流が撮影されたのは、9日の午後5時41分。
それまでの1時間に観測された雨は、7月としては最大となる70ミリ。
だがその直前、午前0時過ぎから午後3時ごろまでは、ほとんど雨は降っていなかったのだ。
なぜ短時間の大雨で崩壊したのか。
バンキシャは、土砂災害に詳しい福岡教授と共に、現場を歩いた。
これは花こう岩の大きな岩で、この後ろの山全体が花こう岩の山なんですね。
花こう岩は、風化して砂になりやすい性質で、現場一帯の土壌は、この花こう岩が砕けて出来た砂だという。
ここは花こう岩がですね、風化して砂が出来ている場所です。
これちょっと削って、簡単にハンマー、あるいは手でもですね、ボロボロと崩れるぐらい軟らかいんですね。
これは花こう岩から出来た砂の崩れ方を検証した実験映像。
45度の斜面に敷き詰めた砂に、1時間に50ミリの雨を想定した水をかけ続ける。
すると、およそ1時間後に崩壊が始まった。
土砂がまとまって崩れ落ちた。
砂の土壌は、雨水が早く浸透するため、岩盤付近に水がたまり、その上の部分が崩れやすくなるのだ。
空からの取材でも、その岩盤が見られた。
真ん中のこの辺りは、岩盤がむき出しになっていますけれども、今回、土石流が通過することによって、表面にたまっていた土砂をですね、全部さらっていって、岩盤が露出しているということだと思います。
木曜日、国土交通省は、2つの沢の上流部分2か所を崩壊箇所として示した。
だが、バンキシャがきのう、福岡教授と共に空から取材すると、さらに上流の山頂付近でも崩壊箇所が確認できた。
土石流が流れた跡をさかのぼってみると、山頂の崩壊箇所までつながっていることが分かる。
福岡教授は、土石流が山頂付近から始まった可能性もあると指摘する。
真ん中と右が土石流、下まで行ったものなんですが、一番てっぺんの所で大きな岩が崩れたりすると、そういったものも当然巻き込まれて、大きな土石流化していくという。
同じく山頂付近では、崩壊寸前の場所も見つかった。
一番上に、大きな岩が宙ぶらりんになっていますけれども、今後、雨だったり地震だったりがあると、こういったものが崩落していきます。
不安定な土砂ということで、今後、警戒する必要があると思います。
ではここでこよいのご意見番をご紹介いたします。
まずは作家の島田雅彦さんです。
こんばんは。
こんばんは。
そして洋画家の城戸真亜子さんです、どうぞよろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
こちらに土石流の発生前後の状況をまとめました。
土石流発生のおよそ2時間前には大雨注意報、続いて洪水注意報が出されます。
このときはまだ強い雨は降っていませんでした。
しかしその後、土石流が発生するまでのおよそ1時間に、70ミリという非常に激しい雨が降ります。
そして午後5時41分、土石流が発生。
カメラがその様子を捉えた瞬間に、町役場の警報装置が作動し、災害対策本部が設置されました。
しかし避難勧告はまだ出されません。
大きな被害が出たあととなってしまいました。
住民の命を守るために、これまでの安全対策よりも、さらに一歩踏み込んだ対策が必要なのかもしれませんが、島田さんはどうお考えになりますか?
長期間にわたって雨が降れば、土砂崩れが起きるということは、この地形から、この村でも過去に経験してたようなんですけどね、未曽有の雨、雨量だったということなんでしょう。
それで思い出したのが、昔、イスラエルに行ったときにね、死海の周辺でね、この辺で一番死者が多い原因は何かって思うかって言われて、それは鉄砲水だっていうんですよ。
砂漠で鉄砲水ってありえないだろうと思ってたんですけど、あそこはエルサレムと死海の間の標高差が1000メートルぐらいあるんですよ。
だから高原地帯で雨が降ると、それが鉄砲水になるようなことがあるんですね。
なるほど。
怖いですね。
城戸さんはいかがですか。
いや、やっぱりこういうことがあるために、想定外だったというふうに言われるんですけど、やっぱり最近の気象状況って、ちょっともう、ちょっと前と違いますよね。
雨がものすごい集中豪雨で降ったり、ひょうが降ったり、竜巻があったり。
ですので、そういう土石流が過去にあったというような所、あるいは崖のそば、河川のある所、そういう所の市町村の長の方は、やっぱり早め早めに気象庁などの情報を手に入れて、告知して、避難誘導することが大事だと思いますし、市民のほうもね、自治体など作って、災害弱者といわれるお年寄りとか子どもたち、障がいのある方などいる所は特に、ふだんから訓練などをして、本当に避難できるようにしておかないと、大げさすぎることはないと思いますね。
このところの連日の雨で、地盤が緩んでおります。
きょうも広い範囲で雨となっておりますが、土砂災害には引き続き警戒をしていただきたいと思います。
続いてはこちらです。
ヒョウ柄の帽子をかぶり、しきりに長い髪を触る女。
防犯カメラが捉えたこの映像をもとに逮捕された女は、ショートカットで、一見、男性に見える姿をしていました。
声優のアイコと名乗り、出会ったばかりの男性を眠らせ、金品を奪った疑いが持たれているこの女。
その手口、そしてその素顔とは。
バンキシャが出会ったバーの店員。
去年11月、新宿区内の店で1人で店番をしていたところ、客を装った女に栄養ドリンクを飲まされたという。
一気に飲んでよって言われて、それ飲んだあとに、急に眠気がきて、そこからはもう分かんないですね。
そのまま女は姿を消し、売上金など4万3000円がなくなっていたという。
しかし、ことし4月、男性はこの映像を見て驚いた。
すぐに絶対これだと思ったので、もう店の人に言いました。
これ、もう僕が会った人ですって。
それは声優のアイコと名乗っていた女。
別のこん睡強盗事件の容疑者として、警視庁が防犯カメラの映像を公開していた。
頭にはヒョウ柄のベレー帽。
しきりに長い髪を触っている。
帽子と顔は完全に覚えてたんで、全く防犯カメラに映っていたやつと一緒でした。
月曜日、こん睡強盗の疑いで逮捕された神いっき容疑者30歳。
ことし2月、JR荻窪駅前で声をかけてきた男性の自宅へ行き、酒に薬物を入れて男性を眠らせたうえで、現金などを奪った疑いが持たれている。
映像の人物に似ているとの情報から浮上したという神容疑者。
逮捕されたとき、髪は短く、ノーメークだったが、犯行時にはかつらをかぶり、化粧をしていたと見られている。
神容疑者を知る人に話を聞くと。
手術するのにお金がかかるっていうことと、ホルモン注射が保険が利かない。
おととい、バンキシャは長崎県の五島列島に。
神容疑者がことしの1月に来た場所です。
海を背景に笑顔でポーズを取る神容疑者。
かつて住んでいたこの島を、ことし1月訪れたときの写真だ。
男の子みたいに、自転車でほら、サイクリングして。
人をだますような感じは?
いや、そんな子じゃなかったよ。
神容疑者とは、一体どのような人物なのか。
ボーイッシュな髪形で笑顔を見せる少女。
中学時代の神容疑者だ。
千葉市の中学校で陸上部に所属。
卒業文集にも、陸上部の思い出が書かれていた。
総体で5メートル跳んで、逆転優勝したことがうれしかった。
20代から都内で暮らしていたという神容疑者。
29歳の誕生日、フェイスブックには。
なんかうれしいやら、寂しいやらのサプライズをしていただき、どうもありがとうございます。
身長10センチアップ、体重7キロアップですね。
収入9桁頑張ります。
笑顔で抱負を語っていた。
しかし、性別について悩んでいたという。
20代前半のころは、性同一性障害で結構苦しんでいる状況だったんですけど。
3、4年前に、男性ホルモンの注射を始めて、実際にひげが生えてきたと。
ふだんは男性として生活をしていたという神容疑者。
一方で、犯行時には長い髪のかつらをかぶり、化粧をし、女性であることを強調していたと見られている。
都内ではおととし6月から、声優のアイコなどと名乗る女によるこん睡強盗事件が十数件起きていた。
犯行の手口や、身体的特徴などから警視庁は、神容疑者が関与したものと見ている。
一体どのようにして、睡眠薬を飲ませていたのか。
バンキシャは取材に基づき、その手口を再現した。
声優のアイコと名乗る女が手渡した栄養ドリンク。
去年10月、JR恵比寿駅。
40代の会社員の男性が、飲み会帰りに通ると、そこにいたのが、缶酎ハイを飲む一人の女。
男性は軽い気持ちで声をかけたという。
飲みに行こうよ。
いいよ。
女は声優のアイコと名乗ったという。
近くの居酒屋に入った2人。
酒を飲み、1時間ほどすると。
もう電車ないから、帰れないね。
ホテルに泊まる?
電車がないから帰れないという女。
2人は一緒にホテルに泊まることになった。
2人はコンビニで買い物をしたあと、タクシーに乗って移動したという。
タクシーの中で女が手渡したのは栄養ドリンク。
警視庁は、この栄養ドリンクに睡眠薬が入れられていた可能性が高いと見ている。
男性はホテルで意識を失い、翌朝、目が覚めると女の姿はなく、数万円の入った財布と時計がなくなっていたという。
連続こん睡強盗への関与が疑われている神容疑者。
相談を受けていたという男性に話を聞いた。
好きな女性がいて、その人を幸せにしたり、両親を幸せにするためにもお金を稼ぎたい。
手術するのにお金がかかるっていうことと、ホルモン注射が保険が利かない。
ドクターストップがかかっていて働けないので、生活保護を受けているっていうメッセージも頂いていたので、それで、かなり困ってるのかなと。
神容疑者からの相談は、おととしの年末、メールで送られてきたという。
金に困って犯行に及んだのか。
神容疑者は調べに対し、身に覚えがないと容疑を否認しているという。
島田さん、この事件、どうご覧になりますか?
ふだんは男性ホルモンを打って、男性人格で生きている訳ですけど、それを貫くのには、結構コストもかかるし、それも、生活を支えるために、自分の中では否定したい女性人格を全面に出して、それで犯罪に走ったというケースだと思うんですけども、なんかまあ、普通に男性が女装して、引っ掛けるとかいうんだったらまあ、ありそうな話なんだけど、なかなか複雑ですよね。
もともと女性が男装して暮らしてるんだけど、女装して、男をだますって。
自分の中の女性人格を、一種の美人局にして、それで男性人格がそれを操っているという、すごい話ですよね。
警察はほかにも余罪があると見て、調べを進めているということです。
続いてはこちらです。
警察の鑑識係のように、今、話題の人や物を分析するカンシキ!さあ、こよいの証拠物件はこちらです。
高級メロンに高級ハム、果ては黒毛和牛1頭まで、どれも各地を代表する特産品ばかりであります。
実はこれ、われわれ個人が自分の好きな自治体に寄付金を贈ることでもらえる全国の特産品なんですね。
これはふるさと納税という制度の特典で、今、熱い注目を浴びているんです。
そこでこよいは、この寄付金を集めようと、あの手この手で頑張る自治体のふるさと納税の舞台裏をカンシキ!木曜日、バンキシャは北海道夕張市へ。
大勢の人が箱詰め作業をしています。
夕張といえば、やはりメロン。
今、出荷の最盛期を迎えておりました。
メロンを入れた箱には、ふるさと納税をいただき、誠にありがとうございますという感謝の手紙が。
夕張市ではことし4月から、ふるさと納税で1万5000円以上寄付をした人に、メロン1玉4000円相当を贈呈。
すると、ある変化が。
4、5、6の3か月間だけなんですが、3658万円と。
去年は2486万ですから、金額の面でも、もう1000万円以上多く市のほうにご寄付いただいているっていうのが、今の状況ですね。
寄付の件数のおよそ1800件と8倍に。
夕張市の税収はおよそ8億円、さらにふるさと納税で今年度は1億円を期待しているといいます。
ふるさと納税とは、居住地以外で自分が応援したい自治体に寄付金を贈ると、その分税金が軽くなる制度。
制度が始まった2009年度、寄付金は全国でおよそ72億6000万円。
それが2013年度にはおよそ130億円に。
今、ふるさと納税へのお礼に、地元の特産品を送る自治体が増えているんです。
そこでこよいは、ふるさと納税に力を入れる自治体をカンシキ!おととい、バンキシャは東京・江東区に住む田嶋さん夫妻を訪ねました。
会社員のご主人と奥さんの2人暮らし。
ことし3月から、ふるさと納税を始めたというのです。
地方の人のためにもなりますし、また私どものためになりますもんですから。
こちらですぐ手に入らないような珍しいもの、その土地の珍しいものを頂けるっていうことで、いいですね。
10か所の自治体に、合わせて20万円を寄付したという田嶋さん。
北海道上士幌町は、十勝ハーブ牛の焼き肉。
山形県山辺町は、佐藤錦のサクランボ。
岐阜県各務原市はすき焼き、しゃぶしゃぶ用ポークなど、その地域の特産品が贈られてきました。
このお宅の場合、寄付は合わせて20万円。
しかし、実質2000円の負担でこれだけの特産品がもらえているんです。
なぜなのか。
実は負担がおよそ2000円で済むためには、条件があります。
この条件は、家族構成や収入によって異なります。
例えば、年収500万円の4人家族の場合、最も得をする寄付金額は、個人住民税のおよそ1割、2万5000円になります。
税務署に2万5000円の寄付したことを確定申告すると、およそ2万3000円が控除され、実質2000円の負担で、自治体からは特産品をもらえることになるんですね。
2013年度の寄付総額が130億円を突破したふるさと納税。
自治体も力が入ります。
おととい、鳥取県米子市役所を訪ねると、並べられているのは、すべて地元の特産品。
米子市内で収穫された柿に梨、紅ズワイガニのドリア、カレーに手作りドレッシング、宿泊施設の割引商品券など、1万円以上寄付すると、63品の中から1品を選べるのです。
特に大山ハムが人気で、去年はおよそ1万件の申し込みがありました。
昨年度が約2億8000万円になりまして、金額的には26倍くらいに増えましたね。
特典の豊富さも人気となり、寄付金も大幅に増加。
ことしは9億円を見込んでいるといいます。
ふるさと納税の波及効果は、自治体以外にも。
こちらでは、寄付した人に贈る特産品の箱詰め作業が行われておりました。
こういうお仕事をたくさん今、頂いてね、心を込めてお返ししようかなと思って、頑張ってみんなでやってます。
自治体だけではなく、地元企業への経済効果もあるという、ふるさと納税。
こちらは、関空のおひざ元、大阪府泉佐野市。
この自治体の特産品は97種類あるといいます。
さあ、一体どんな商品があるのか、一部を見せてもらいましたよ。
ざっと並べただけでも、30種類。
地元特産品の泉州たまねぎ。
このたまねぎで作ったドレッシング。
中でも人気なのが泉州タオル。
さらにユニークな特典としては、泉佐野市にある山で滝修行ができる1日修験体験や、航空券の購入に利用できるピーチポイントなるものもありました。
一方、特産品の中には、高額なプランも登場していました。
富岡製糸場の世界遺産登録で注目を浴びる群馬県富岡市。
富岡産繭を原料としたシルクで、こんな得点を用意したのです。
このシルクの掛け布団が1枚贈呈されます。
寄付金50万円以上で、18万円相当の布団が。
さらに寄付金300万円以上で、最高級シルクを使った130万円相当のレディースフォーマルスーツが。
いずれも条件はあるものの、およそ2000円で手に入れられる人もいるのです。
富岡市は、こうした特産品をアピールすることで、衰退する養蚕農家の活性化につなげたいといいます。
ふるさと納税をきっかけにですね、養蚕農家を少しでも救えたらと、そのように考えております。
この盛り上がりに政府は。
住民税の約1割まで寄付することができるようになっていますから、それを例えば2割にする、そういうことをこれは検討すべきと考えています。
寄付をする人がさらにお得になるような制度を考えているのです。
しかし、ふるさと納税の問題点を、専門家は、こう指摘します。
地域を応援するっていう部分がおざなりになってしまうとですね、本来の趣旨から外れているというふうにいえるのかなと思います。
だんだんその特典を競い合うようなことになりますと、そのへんが自治体さんを圧迫していくということにもなりかねないかなと思います。
ふるさと納税を地域の活性化につなげたい自治体。
実は、まだまだ驚きの特典があるんです。
それがこちら、宮崎県三股町では300万円の寄付で宮崎牛1頭分。
さらには群馬県中之条町では100万円の寄付で1日町長が体験できます。
さらには長野県の飯山市では、10万円の寄付で、市内の病院でホテル宿泊付きの人間ドックなどが受けられるんですね。
さあ、城戸さん、この自治体のあの手この手のアイデア、どうご覧になりますか?
なんかいいですね。
ホームページを見ると、通販のように、いろんな商品が選べるようになっていて、それで自分で、そのふるさとを応援することもできるし、なんか本当に何も特産品がない所も、なんかそれで新しいものを生み出せば、地域の振興にもなりますよね。
アイデア勝負という部分もありましょうが、島田さんはこのふるさと納税というシステム、いかがご覧になりますか?
マイレージ付きの税金というか、景品付き税金というか。
人口とか産業の都市集中を分散していくという考え方からも、これはもっと進めたほうがいいんじゃないでしょうかね。
ふるさと納税、いろんなメリットもあるんですが、よく考えれば、先ほどの専門家のような考え方もあるということで、今後、どのように発展していくのでしょうか。
以上、カンシキ!でした。
それでは続けてまいりましょう。
日本マクドナルドの前社長、原田泳幸氏が、先月、会長兼社長に就任したばかりのベネッセホールディングス。
その原田氏が、就任早々、頭を下げる事態となったのが、個人情報の漏えい問題。
下請け会社の派遣社員が、個人情報を不正に入手し、名簿業者に売却した疑いが持たれています。
情報が流出した先はライバル会社。
個人情報を売り買いする名簿業者が語った驚くべき実態とは。
おととい。
これなんですけど。
女性が見せてくれたのは、一通のダイレクトメール。
差出人はジャストシステム。
中には子ども向け通信教育のパンフレットが入っていた。
信用して、住所とかいろんな情報を書いているので、会社側にももっとちょっとしっかりしていただきたいな。
実は以前、この家の小学生の子どもは、ベネッセの通信教育を利用していた。
ベネッセから流出した個人情報は、最大で2070万件。
複数の名簿業者の間で売買され、ジャストシステムのもとへと渡っていた。
個人情報が売買される実態とは。
バンキシャは都内のある名簿業者を訪ねた。
こちらが当社のデータサーバーになります。
この会社では、かつて幸こう、大学の卒業名簿を古本屋などから購入。
さらに、自治体の住民基本台帳を閲覧し、個人情報を収集してきたという。
しかし2005年以降、ある変化が。
閲覧もできなくなってきたので、新たな入手ができなくなっていると。
個人情報保護法の施行により、営利目的の名簿業者が、住民基本台帳を自由に見ることができなくなった。
そのため、2005年以降に生まれた子どものデータは、非常に貴重だという。
2005年の個人情報保護法施行以降に生まれた子どもの、8歳、もしくは9歳未満の子どものデータに関しては、世の中で流通していること自体が、ちょっと疑問がありますね。
業者の間では、子どもの情報は大人よりもはるかに高値で取り引きされているとい
ベネッセの情報流出の影響が広がっている。
おととい、横浜市。
いったん中止しますということなんで。
中止されるのは、横浜市の動物園などでベネッセが行っていたスタンプラリー。
ベネッセは、記念品と引き換えに、親子の名前や住所などを記入してもらうアンケートを行っていた。
子どもの個人情報の入手が難しくなる中、ベネッセはこうしたイベントを通して子どもの情報を集めていたと見られる。
この情報も流出した可能性があるという。
バンキシャが取材した名簿業者は。
私が知るかぎりは、合法的に入手する方法は知りませんので、どこか顧客データが流出しないかぎり、出ているはずがないデータだと言い切ってもいいと思います。
大人のデータに関しては15円から20円ぐらい、子どものデータでいいますと、大体50円から60円ぐらいの価値はあるんじゃないでしょうか。
さらに私たちは、ジャストシステムに名簿を転売した業者に話を聞くことができた。
ベネッセの情報だとは知らなかったという。
ジャストシステムは、子ども向けの通信教育を立ち上げたばかりで、子どもの情報集めに力を注いでいたという。
全国で小1から中3までのリストがあれば、どんどん言ってくださいっていうことは言われていました。
もちろん、うち以外のところからも、買われていると思うんで、そういうもの以外のものを、もっと集めているんです。
重複した人を何十人も集めてもしょうがないですから、違う人間を、本来いる全国の小中学生のリストが欲しいということなんですね。
最終到達目標は。
ジャストシステムは、ベネッセ側から流出した情報であると認識したうえで、これを利用したという事実はありませんとコメントしている。
こちらに、ベネッセが顧客情報の漏えいがあったと明らかにした商品、サービスをまとめました。
子どもたちに人気のしまじろうを扱った商品、こちら、そしてこちらもありますね。
子ども向けだけではなく、ペット、さらには妊娠、出産、育児関連でも、情報が流出していました。
この大規模な個人情報流出問題なんですが、城戸さんはいかがお考えになりますか?
どんな企業でも顧客情報を持っていると思いますので、人ごとと思わずに、セキュリティのチェックをしなくてはいけないと思いますけども、やっぱ悪意の人間が1人いるとどうしようもないわけで、この名簿業者っていうのが存在して、出どころの分からない情報が売り買いされてるっていうのはびっくりしました。
島田さんはいかがですか?
子どもの名簿の価値が高いっていうことですね。
子どもは未来が長いから、進学して小学校、中学校、高校に上がっていくときに、それぞれのいろんなニーズがある訳でしょうし、売りたい商品が出てくるでしょうからね。
それにしても、昔から不思議だったんですよね、自分の子どもが大きくなると、それにぴったりピンポイントのダイレクトメールが来るんですよね。
どこかで登録していた名前が、なんらかの流れの中で売り買いされているという現状が今後クローズアップされて。
気持ち悪いですね。
気持ち悪いですね。
しかも1人いくらという値段までつけられているという名簿業界の現状も垣間見ることができました。
警視庁は、こうした名簿業者から任意で事情を聴いたほか、下請け会社の派遣社員が情報を持ち出し、名簿業者に売却したという可能性があると見て、不正競争防止法違反の疑いで捜査をしております。
続いては上田さんのニュースコーナーです。
お伝えします。
NNNがこの週末に行った世論調査によりますと、安倍内閣の支持率は45.2%と、第2次内閣発足後、最低となりました。
世論調査で安倍内閣を支持すると答えた人は、前の月より3.1ポイント下落して、45.2%と第2次内閣発足後、最低となりました。
一方、支持しないは35.8%でした。
集団的自衛権の行使を限定的に認める閣議決定が影響したものと見られます。
この閣議決定について世論調査では、支持するが33.0%だったのに対して、支持しないは50.4%となっています。
その一方で、仮に中東で戦争が発生し、ペルシャ湾に機雷が置かれた場合、それを取り除くために自衛隊が出動してよいと思うか尋ねたところ、47%の人がよいと思うと答えました。
また集団的自衛権の行使によって、抑止力が高まり、日本が戦争に巻き込まれる可能性が減ると思うと答えた人は、7.3%にとどまり、増えると思うが42.6%に上りました。
中東パレスチナを巡る情勢で、イスラエル軍の特殊部隊が13日、パレスチナ自治区ガザ地区に侵入し、イスラム原理主義組織ハマスと一時交戦しました。
イスラエル軍によりますと、13日早朝、海軍の特殊部隊がガザ地区北部に侵入し、長距離ロケット弾の発射施設を破壊する軍事作戦を行いました。
その際、ハマスの戦闘員と交戦となり、イスラエル側の兵士4人がけがをしたほか、地元メディアによりますと、ハマスの戦闘員1人が死亡しました。
イスラエル軍はこれまで、ガザ地区の1320か所に空爆を加え、157人が死亡していますが、イスラエル軍の部隊がガザ地区内に侵入したことが明らかになったのは初めてです。
今回はあくまで限定的な作戦ですが、ガザ地区との境界付近には、すでに大規模な部隊が展開しており、本格的な地上戦に踏み切るのか、緊張が高まっています。
以上、2014/07/13(日) 18:00〜18:55
読売テレビ1
真相報道 バンキシャ![字]

今週のバンキシャ!は