報道特集【都議会ヤジ・難民鎖国ニッポン】 2014.06.28

まるで既に決まっていることであるかのように動いている現在の政治状況を見ていますと、民主主義の仕組みの危うさを感じてしまいます。
早速、その集団的自衛権に関するニュースからです。
集団的自衛権をめぐる問題で公明党は今日午後、地方組織の幹部に対して、与党協議の過程や、行使容認に傾いた経緯を説明したが、地方側には慎重論が強く、温度差が鮮明となった。
公明党は憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使容認に当初は強い慎重姿勢を示していたものの、連立離脱を回避するため、執行部は容認の方針に転換している。
こうした中、公明党本部に地方組織の幹部などおよそ70人が緊急で集まり、北側副代表ら執行部が与党協議の内容や集団的自衛権の行使容認に傾いている理由などを説明した。
執行部は政府側が提示している閣議決定案について、行使容認の範囲は極めて限定されていると評価しているが、地方側からは、地元の支持者に納得してもらえる説明をするのは難しいといった声が相次いだとのこと。
地方側との温度差が鮮明になった格好だが、執行部は週明けの30日に所属国会議員による会議を開き、自民党との最終合意に向けて一任を取りつけたい考え。
こうした中、自民党の石破茂幹事長は鳥取市での講演でこのように述べ、集団的自衛権の行使容認をめぐる公明党内の意見がまとまることに期待感を示した。
また、石破氏は自衛隊をなぜ出さなきゃいけないかは政府が説明をし、出すかどうかの許可は国会が決める。
何でもかんでも出すのではないと述べ、限定的な行使になることを強調した。
一方、札幌では憲法解釈の変更による集団的自衛権行使容認に反対する集会が開かれた。
集会を主催したのは、脚本家の倉本聰さんや作家の雨宮処凛さんらが呼びかけ人になっている戦争をさせない北海道委員会。
大通公園で開かれた集会には主催者発表でおよそ5500人が参加。
呼びかけ人らが解釈変更による集団的自衛権行使容認の問題点を訴えた。
この後、参加者らは札幌の中心部をデモ行進した。
首都圏中央連絡自動車道、圏央道の東京・八王子市と神奈川県相模原市を結ぶ区間が開通した。
これで東名高速と中央道、関越道が都心を通らずに行き来できる。
午後3時に開通したのは、圏央道の東京・八王子市にある高尾山ICと、神奈川県相模原市の相模原愛川IC間の14.8km。
これで東名高速と中央道、関越道が都心を通らずに行き来できるようになった。
国土交通省によると、これまで関越道から東名高速へ移動する車両の9割が都心を通るため、慢性的な渋滞の原因になっていたが、今回の開通で首都高や環状8号線などの渋滞が緩和されると見られている。
また、神奈川県の海老名JCTから世界遺産に登録された富岡製糸場までは都心を経由せずに群馬県へ向かう関越道に入れるため、およそ50分時間が短縮される。
埼玉県北部などから神奈川県の湘南エリアへ2時間以内でアクセスが可能になるなど、観光面での活性化も期待されている。
日本人バレリーナが快挙達成。
若手の登竜門として知られるアメリカのジャクソン国際バレエコンクールで、日本人バレリーナ2人が、金賞と銀賞に選ばれた。
アメリカのジャクソン国際バレエコンクールの主催者は、東京出身の加瀬栞さんと宮崎たま子さんが19〜26歳のシニア女性部門でそれぞれ、金賞、銀賞を受賞すると発表した。
銀賞の宮崎さんは19歳で渡米し、現在、ワシントンバレエ団に所属している。
また、金賞の加瀬さんは14歳でイギリスに渡り、イングリッシュ・ナショナル・バレエ団に入団。
現在、ソリストとして活躍しているジャクソン国際バレエコンクールは4年に一度開かれ、ローザンヌ、モスクワなどと並ぶ主要な国際バレエコンクールの1つ。
今日午前、神奈川県横須賀市のホテルで、20代の女性が男にハサミで顔などを刺され、運ばれた先の病院で死亡が確認された。
警察は、男を現行犯逮捕した。
今日午前9時過ぎ、横須賀市公郷町のホテルで、従業員から、客が殺されそうになっていると110番通報があった。
警察が駆けつけ、ホテルの従業員用控え室で20代の女性に馬乗りになっていた自称・塗装工の大谷登志雄容疑者を殺人未遂の疑いで現行犯逮捕した。
女性はハサミで顔や首、背中を刺されていて、運ばれた先の病院で死亡が確認された。
警察は、死亡した女性が大谷容疑者の知人の可能性があると見て、身元の確認を急ぐとともに、今後、容疑を殺人に切り替えて、動機やいきさつなどを調べる方針。
脱線事故の影響で運転を見合わせていた鹿児島県のJR指宿枕崎線は今朝の始発から1週間ぶりに運転を再開した。
JR指宿枕崎線は21日、指宿市で線路脇の斜面が崩れ、観光列車「指宿のたまて箱」が脱線した。
この事故で指宿枕崎線は一部区間で運行ができない状態が続いていたが、今日の始発から1週間ぶりに運転を再開した。
脱線した現場には防護柵が設置され、列車はスピードを落として通過していた。
今回の脱線事故で列車350本あまりが運休し、およそ3万人に影響が出た。
観光列車「指宿のたまて箱」は修理のため、来月中旬まで運休し、臨時の快速列車が運行される。
京都府警の巡査長が高速道路をパトカーで緊急走行した際に45kmの速度超過をしたとして、書類送検されていたことがわかった。
京都府警などによると、高速隊の20代の男性巡査長は今年2月、府内の高速道路で起きた当て逃げ事故を受け、被害者が待機していた兵庫県の中国道西宮名塩SAまでパトカーで緊急走行した。
現場の緊急時最高速度は100kmだったが、速度違反自動監視装置には45kmオーバーだったことが記録されていたとのこと。
兵庫県警は、緊急性があるなら他府県警と連携すればよく、正当性はないとして、巡査長を道路交通法違反の疑いで書類送検した。
巡査長はその後、起訴猶予になったが、京都府警は所属長訓戒とした。
アメリカ・オバマ政権は27日、対人地雷を今後一切生産、入手しないとの方針を表明した。
ホワイトハウスは27日、対人地雷を今後一切生産、入手しないとし、貯蔵している地雷の使用期限が来ても新たなものと交換しない方針を明らかにした。
これはモザンビークで開かれた対人地雷禁止条約の検討会議で各国に対し、明らかにしたもので、最終的には条約の加盟が可能となる解決策を模索すると、条約加盟を目指す姿勢も示している。
対人地雷禁止条約は日本など161カ国が加盟しているが、ロシア、中国などとともにアメリカは加盟していない。
南北軍事境界線付近に多くの対人地雷が埋設されている挑戦半島情勢に影響しかねないという慎重意見が特に野党・共和党を中心に根強く、実際に条約加盟に至るかは不透明。
飼い犬が襲ってきたクマを撃退した。
今日午前9時過ぎ、石川県金沢市の住宅地の外れで、散歩をしていた夫婦が、背後からクマに襲われ、63歳の男性が頭などにケガをした。
現場は住宅地から山林に向かう遊歩道で警察や猟友会が周辺を捜索したが、発見には至らなかった。
近くには小学校もあり、児童が登下校する際の見守りを強化する。
これはアメリカ・テキサス州で27日、高速道路を走行中の車から撮影された映像。
緊急着陸を試みる小型飛行機がとらえられている。
この小型機は高速道路上で車に衝突し、停止した。
小型機のパイロットにケガはなかったものの、車に乗っていた1人がケガをしたとのこと。
パイロットは緊急着陸の直前、最初の特集は、都議会のセクハラヤジ問題です。
早々と幕引きを図った都議会の体質にはあきれ返るばかりですが、発言者の特定や処分を求める署名がネットを通じてあっという間に9万人以上も集まった事実も注目に値する動きです。
そこにはどんな思いが込められているのでしょうか。
今週水曜日。
厳しい表情で議場に現れたのは、ヤジを浴びせた問題で自民党会派を離脱した鈴木章浩都議会議員。
これまで後ろから2番目で、質問者を見下ろす席に座っていた鈴木議員だったが、会派を離れてから一変、席は議長の真ん前の最前列に移動した。
問題発覚直後、鈴木議員は自らの関与をきっぱりと否定していた。
だって、私じゃないからね。
大体、何が話したいんですか?私、記事見てないんですけど、何なんですか、あなたたちは?だが今週初め、一転して事実を認めた。
今後の進退について聞かれると…このような状況を本当に払拭するためにも、これからも東京都議会の正常化のために頑張らさせていただきたいと思っております。
鈴木議員とはどんな人物なのか。
地元住民に聞いてみた。
この商店街の新年会なんかは来てくれるしね、うちの前を通れば挨拶もしていくし。
聞いたときには、えぇっそうかよ?というのが。
残念だ、まさか章浩さんがと思ったもんね。
都議会で当選3回を数える鈴木議員は、「ヒーローヒーロー、あきひーろー」がキャッチフレーズで政策では、子どもやお年寄りが安心して暮らせる社会の実現を訴えていた。
だが一方で、その行動はたびたび問題となった。
2007年、ヨーロッパを訪れた際海外視察報告書の半分近くを大学教授の講演記録からほぼ丸写ししていたことが発覚した。
さらに2012年には、活動家や地方議員らとともに日本政府の許可なしで尖閣諸島に上陸。
軽犯罪法違反の疑いで、警察の事情聴取を受けた。
しかし、今回の事態は鈴木議員1人の問題ではない。
都議会で塩村議員に浴びせられたヤジは鈴木議員の「早く結婚した方がいい」という発言だけではなかった。
産めないのか、まずは自分が産めよといったヤジがあったと塩村議員は訴えている。
こうしたヤジは果たしてあったのか?番組では、すべての都議会議員に対しアンケートを行った。
東京都議会で起きたヤジ問題。
ヤジを受けた塩村議員が訴えるように、産めないのか、まずは自分が産めよといったヤジはあったのか。
番組では、すべての都議会議員に対し、アンケートを行った。
その結果、産めないのかというヤジを明確に聞いたと回答した議員はいなかった。
しかし、まずは自分が産めよというヤジに関しては、大多数が聞いていないと回答したものの、聞こえたという回答もあった。
子どもを産んでから言えよというような趣旨の発言が聞こえたというのは事実ですね。
また、次のような指摘もあった。
しかし、産む産まないにかかわる発言は聞きました。
アンケートではよく聞こえなかったという回答も複数寄せられた。
最大会派自民党は、アンケートに対し、事務局が会派として一括して回答した。
産めないのか、まずは自分が産めよというヤジはいずれも聞こえなかったと言う。
自民党の吉原幹事長は、都議会定例会最終日、こう答えた。
1人1人確認をとっておりましたので、発言しているっていう人はいませんでした。
都議会の定例会は、鈴木議員の議会での謝罪もないまま先ほど閉会しました。
この問題の発生から1週間、これで幕引きとなるのでしょうか。
自浄作用はなぜ働かないのか。
今回の問題の背景に、都議会の体質そのものを指摘する声も上がっている。
こう語るのは、早稲田大学マニフェスト研究所の中村健次席研究員。
情報公開や住民参加の度合いなどを基準に全国の自治体の議会改革度ランキングをまとめている。
議員の提案でつくられた政策に関する条例の数は、活動の活発さを示す1つの目安になるが、都議会は、この10年でわずかに1つ。
予算もスタッフも潤沢なのに、改革度1位の三重県や4位の宮城県などを大きく下回る。
だが、問われているのは都議会だけではない。
おととい中村さんは、静岡県議会の民主党と無所属の議員からなるグループから、勉強会の講師として招かれた。
テーマは政策づくりや議会のあり方。
冒頭から、都議会の話になった。
多少あります。
こう話す静岡県議会の議員たちだが、都議会と同じレベルに見られることを懸念していると言う。
こうした雲行きを察してか、ヤジを自主規制する動きが各地で既に始まっている。
大分の県議会では、各会派で不適切なヤジを慎むことを確認した。
新潟の県議会でも、自民党の県議団がヤジに注意をという異例の申し合わせをしたが、一方で、ヤジは必要だという声も出た。
お互い政策が違って、考えが違うんだったら…は広がる波紋。
それは、思わぬ方向に向かっている被害者である塩村議員に対して、嫌がらせの電話やメールが相次いでいると言う。
励ましの言葉たくさんある一方で誹謗中傷もあるようなんですけど、今どういった反応が多いですか?さらに誹謗中傷は同僚議員にも及んでいた。
こちらですね、かなり大きなフォントでちょっと強い表現でかなり。
あとは死んでというような、直接的な発言もありましたので、結構これは夜中に来たのもあって、やはり、ちょっと心穏やかでない感じになりましたよね。
こう話すのは、塩村議員と同じみんなの党会派に所属する音喜多駿都議会議員。
ヤジ問題をいち早くネット上で訴え、大きな反響を呼んだが、一方で、脅迫まがいのメールやFAXが数多く送りつけられてきたと言う。
メールアドレスとかでシネ、カス、オトキタとか書いてあって、さっさと謝罪して辞職しろとか、こんなような、迷惑メールみたいなものも入ってますね。
今回非常に私がインターネットーで発信を続けましたのでこれ以上、発信させまいというか、押さえつけようとして、脅迫が来た面もあると思いますので、自由な発信を阻害するというのは結局、民主主義に対する冒とくと申しますか阻害要因だと思いますので。
北原みのりさん。
時事問題を女性の視点から論じるライター。
今回の出来事っていうのは、どのくらいのスケールのものなのか、私は正直言ってわからないんですが、ある人は、これは実は日本の女性が置かれている本質的な問題に関わるだなんて人もいるし、ある人はどうでもいいよ、こんなものはという女性も含めて、そういうふうに言う方もいらっしゃる。
セクハラに対する認識は日本社会は本当に甘いんだなということを強く感じました。
セクハラというより人権侵害だとか、これはセクハラというよりいじめだという言い方があったんですよ。
なので、犯人を捜し出せというような強い力があったんですけれども私の認識だとセクハラこそが強い差別で、人権侵害だし、いじめの環境そのものだと思うんですね。
なので、あの鈴木議員の発言が出る、出やすい、あとはその発言に対して笑える空気ということがセクハラの環境そのものなので。
ヤジが起きたとき、議場は笑いに包まれた。
そうした環境そのものがセクハラであり、それが議論されないことを北原さんは危惧する。
一方で、許せないという声だけが広がることにも危うさを感じる。
多分許せないということを言っている人のどのくらいの人が、今回のことの、さっき言われたセクシャルハラスメントの本質みたいなものを理解していってるのかなみたいなものが。
みんな正義が自分にあると思いたい方が多いんだなと思って、すごく正義を背負って、人をたたきたいという気持ちがネットを中心に非常に広まっているから、何か1つこれ私嫌だと思うんだという自分の視点に立って発言することをとても怖く感じる人が多いんじゃないかなと思うんですよね。
用意周到にもう絶対落ち度がないように、誰からも攻められないようにって考えていくと発言できなくなると思うんですよ、自由に発言することが。
だけども、そういう空気がつくられてしまっている、今の時代に。
また、被害者である塩村議員の過去の経歴にまで誹謗中傷が向かっていることは、セカンド・セクハラ、セクハラの二次被害だと評した。
完璧な被害者を、みんな求めたがるんですけど、特に女性が被害に遭うと同情に値すべきなのかどうか、この人の性生活、過去の恋愛とか、そういったこと、必ず性に関する被害になると必ず出てくる。
ネットを通して社会を変えたい。
そんな思いを持った人たちが集う署名サイト、チェンジ・ドット・オーグ。
問題が発覚した翌日、ヤジを発した議員の処分を求めるキャンペーンがスタートした。
その日の夜には1万人を超える賛同者がクリック。
ネット署名は前代未聞の速さで増え続け、5日間でついに9万人を超えた。
なぜ、これほど多くの人が賛同したのか。
おととい開かれた集まりで、サイトの代表、ハリス鈴木絵美さんはこう分析した。
そのニュースを見て自分はこう感じると思ってても、それに対して意思表明ができてなくて、それに対してそこでさっと友達からチェンジのサイトを紹介されると、おお、私も押すぞみたいな感じになって、これだけ広がったんだと思います。
キャンペーンを立ち上げたのは都内に住む32歳の翻訳家の男性。
保育士の妻と共働きだが、生活は苦しい。
若い世代には収入が不安定で、たとえ望んでいても結婚や子育てをあきらめかけてしまう男女がたくさんいます。
たくさんいます。
呼びかけ人であるこの私がそうです。
自分たちの境遇を全く理解していない議員たちへの怒りをネット署名に託した。
今回、男性は氏名の公表はせず、テレビカメラでの取材にも応じていない。
誹謗中傷が、自分にも降りかかってくる可能性があるから。
実名ではやっぱり怖いというのは、それもどんどん私は直していきたいなと思いますね。
キャンペーンは終了したが、それで議論を終えてはいけないとの声が上がった。
矮小化しないことが大事で、政治の問題じゃないです、あの議員個人の問題じゃないです。
なぜあの鈴木都議が、あの都議会があのヤジを言ってしまったのか、そしてそのヤジを言ってもいいという空気がつくられたのかというところに踏み込んでいかないと。
今回の問題について、意思を表明していない人たちにどのように働きかけていくかがポイントだという意見も出た。
大事なのは、多分マジョリティー、この間どっちでもないと思うんです。
多分署名もしていないし、かといってヤジもいいとも思っていないという人たちかなと思います。
今はどっちとも思っていないけれども、実はこっそり助けてくれるというのは、そういうサイレントマジョリティーの心ある男性、女性たちではないかと思いますので。
サイレントマジョリティーをいかに巻き込むか。
日下部キャスターがこの議論に参加した。
僕はもう55歳です。
どちらかというと古い価値観にまだ持ってるのかな。
今回ここに参加させていただいて、やっぱりどこか、疎外感を感じちゃうんですね。
いきなり正義ですって言われると、どうしても引いてしまう部分があって、そこは1つ僕らこういった世代の男性を巻き込むときのポイントになってくるんだと思うんですけど。
対立という軸をつくってしまうと、もうダメなんですよ。
お互いわかんないですよ、バカの壁です、だから。
どうしたら歩み寄れるのかがわかんないんですけど。
例えば、年配の人が若い人に向かって子どもを産めるうちに産んだ方がいいよとか、そういうことを言うのは、ある意味愛情ですよね。
別に差別ということではなくて、だからお父さんがそう言うのも当たり前だと思うし、会社の上司が言うのも、ある意味愛情だと思う。
女性の側にもそれを受け止める器量みたいなものはあった方がいい。
今回あまり素直に謝ってないなって思ったんですよ。
何か起きてバンとなったけど、やべえ、言っちゃった、勢いでって、謝れば、そんなグジャグジャしない話なのに、何で素直に謝れない雰囲気、素直に謝れない雰囲気の方が何か変ですよね。
とても日本社会の根深いところをついてるんだなというところが、今回すごく。
だから、わかるというか、何があるのかというのを、それぞれ整理するのがかなり難しい問題じゃないのかなというのを、余計に感じたという。
2時間半に及ぶ議論はあえて1つの結論を求めることなく終了した。
多様な事情を抱えた方も多いですから、生きづらさを感じる中で、今回の事件が少しガス抜きといったらあれですけど、そういう人たちをかなり触発したのかなという感じはしますね。
このセクハラヤジ問題で自民党の石破幹事長は先ほど、先ほど、ヤジを認めた鈴木議員以外の発言者についても自発的に名乗り出るべきという考えを示しています。
まだ幕は引かないということのようですね。
VTRで紹介した集会、私参加したんですけど、当初は大体同じような考え方を持った人たちが一方的な議論に終始するんじゃないかなって、ちょっと冷ややかに見てたんですけど、実際参加してみると、非常に幅広い年代の男女が参加してて、多様な意見があって、非常に私も勉強になりました。
金平さん、男性がいかにも物分かりがよさげに、女性の視界進出を支持しますとか、女性を応援しますって言ってるときって、実はその裏を返せば、男性社会をあまり変えたくないから、女性の皆さん頑張って入ってきてっていうことですよね。
そうですね。
男性に変わってもらわなければいけないわけですからね。
私が取材に行った日も、この問題をめぐって都議会は3時間も遅れて始まるなど、混乱していたんですね。
でも、そもそもこのヤジというのは塩村議員が少子化問題についての質問をしていたときに出たもので、東京都の出生率というのは全国最低の1.09というのが現実ですからね、本当都議会には問題の本質を議論してほしいと思います。
これ、同じことがアメリカの州議会とかヨーロッパの先進国の地方議会で起きたら、即刻アウトですよ。
すぐに辞職っていうことになると思うんですけど、その意味では、正直に言うと、日本はやっぱり男尊女卑の価値観が残っている、人権後進国だと思いますね。
だから、鈴木議員はさっきの石破さんの話もあったけど、辞めて当たり前だと僕は思いますね。
それと、一部のメディアに出てきている、被害者の側も、やられたって、やられた方だって何かあるじゃないかみたいにたたくって風潮ですね、これは僕はVTRで北原みのりさんが、セカンド・セクハラって言っていたけれども、やっぱりこれも男尊女卑の風潮の典型的な表れだというふうに、僕は思いますけどね。
難民というと、どこか遠い世界の出来事と考えがちですけれども、日本にも保護を求めてやってくる難民が数多くいることをご存じでしょうか。
彼らの中には十分な保護を受けられず、迫害を受けた祖国と変わらない苦しい生活を強いられている人も少なくありません。
難民鎖国とも言われる日本の実態を取材しました。
ミャンマーで有名です、みんな食べる。
東京・高田馬場の繁華街にあるミャンマー料理店。
タン・タン・チャイさんの素朴な家庭料理が評判を呼び、連日、賑わっている。
2人の子どもたちは生まれも育ちも日本。
高校の制服姿で店を手伝う長女、チョモンさんとの会話はミャンマー語で話しかけても、日本語で返ってくる。
夫のタン・スィゥさんは88年にミャンマーで民主化運動に関わった。
翌年、仲間が次々と逮捕される中、治安当局が自宅に踏み込む直前に国を逃れ、日本にやって来た。
2000年、日本政府から難民に認定された。
難民として認められると、医療や教育など様々な面で日本人と同等の公的サービスが受けられる。
申請してから結果が出るまで2年近くかかった。
2年前に夫婦で始めた店の経営はギリギリだと言う。
それでも、タン・タン・チャイさんの表情は明るい。
大変です、心も体も疲れた。
世界難民の日だった先週の金曜、NGO難民支援協会が店の2階で難民について知ってもらおうというイベントを開いた。
仕事はやっぱり外国人の方が多いんですけれども、難民の話とかしたことないですし。
逃れてきてるんだから、やっぱりそこれで安心して生活できるようにできたらいいなとは思いました。
難民のために何かしたいと集まった参加者たち。
しかし、難民が置かれた現実は彼らの想像を超えていた。
日本の場合は難民の認定をされる数というのがすごく少ないんです。
難民申請をする人の数は年々増えて、2013年度には3260人に達した。
その一方で、認定された人の数はここ数年減り続け、ついに1桁、6人となった。
難民認定率は、過去最低の0.1%。
認定されるとしても長い時間がかかる。
キン・マウン・ミンさんはミャンマーを逃れ、8年前に日本にやって来た。
これがミャンマーのラカイン州です。
西部ラカイン州を中心に暮らす少数民族、ロヒンギャ族。
国民の9割以上が仏教徒のミャンマーで、ロヒンギャの人々は多くがイスラム教ということもあって、長年、移動の自由や教育を制限された上に、強制労働など、様々な迫害を受けてきた。
民主化運動に関わったことで当局に追われる身となり、26歳の時に隣国バングラデシュに逃げた。
しかし、パスポートを持たない彼には身元を証明するものが何もない。
仕方なくブローカーに金を払って、インドネシア国籍を不正に取得した。
しかし、そのこともやがて発覚し、2006年8月、日本にやって来た法的に認められた存在になるために残された唯一の道は日本で難民認定を受けることだった。
難民とは、人種、宗教、政治的意見などを理由に迫害を受けるおそれがあるために国を逃れた人たちのこと。
難民条約を批准している日本は彼らを保護する義務を負っている。
しかし、日本で難民認定を受けるには難民の定義に当てはまることを申請者自身が証明しなくてはならない。
宮内博史弁護士は、去年初め、キン・マウン・ミンさんが民主化運動に関わっていた証拠を集めるためにミャンマーの隣国、バングラディシュを訪れた。
彼の活動について知っている組織の関係者にもお会いして、実際に彼がどういう経緯で、どういう活動をしていたのかということについても詳しくお伺いしました。
集めた資料は裁判の証拠として採用された。
しかし、ミャンマー国内で迫害されていたという証拠を集めるのは難しい。
それは、日本で難民申請をする人の多くが直面する高い壁だと言う。
ミャンマー人たちこれ大好き。
ミャンマーだっけ?ああそう。
キン・マウン・ミンさんの難民申請は3年前に不認定となった。
今は、処分の無効を訴えて裁判で争っている。
働く許可が得られないため、親族などの援助で何とか食いつないでいると言う。
見捨てないんだよ、かたい。
だから来てくれる、そこが違うよ。
親切だって、心が通じるみたい。
ちょっとそこは日本人と違うかなって感じ。
昔の日本人かな、そういう感じがする。
キン・マウン・ミンさんにはインドネシアに残した妻と3人の子どもたちがいる。
こうしてインターネットを通じて家族と話すのが唯一の楽しみ。
ほぼ毎日こうして1時間は話すのだと言う。
離れ離れになってもう8年。
2歳だった末っ子は10歳になった。
難民として認定されたら、家族を日本を呼び寄せたいと願っている。
私がホッとするのは家族と話しているときだけです。
子どもたちには、無国籍の私のように弱い立場になってほしくありません。
彼らには何の罪もありませんから。
キン・マウン・ミンさんの裁判の判決が言い渡される日が来た。
昨日の夜眠れました?全然寝なかった。
日本の難民認定の数がここ数年減っているのは、民主化によってミャンマー出身者が認定されにくくなったからだと言われている。
しかし、ミャンマー政府は、いまだにロヒンギャの人々を自国民とは認めておらず、迫害は、今も続いている。
そんな状況を裁判所はどう判断するのか。
判決の言い渡しはわずか数分で終了した。
結果は、ダメだった。
難民であるという本人の話が信用できないというのが判決の主な理由だった。
ミャンマー政府は、国民ではない彼を受け入れない。
不法に国籍を手に入れたインドネシアにも帰れない。
無国籍状態の彼には、強制送還される国さえない。
彼のように日本に来なければよかったと、日本で自分は迫害に遭っているんだとそういう言葉を聞くと、やっぱり、日本人として残念ですよね。
キン・マウン・ミンさんは控訴をして、今も裁判を続けている。
東京・新宿区にあるNGO難民支援協会の本部には50カ国から年間延べ2000人近くの人が難民申請などの相談に訪れる。
アフリカ出身の30代のこの男性は、宗教を理由にした迫害から逃れ、今年の4月に日本にやってきたと言う。
一時的に身を寄せるシェルターにたどりつくまで、2週間ほど野宿をしました。
難民の保護を国の政策に掲げているなら、到着後、すぐに寝泊まりできるような施設をつくってほしいです。
日本の難民認定率は、ほかの主要国と比べると極端に低い。
日本を手本に、10年遅れて難民条約に加入した韓国にさえも、追い越されてしまった。
日本の難民政策が世界から遅れをとる中、民間レベルでは新しい試みが始まっている。
東京・八王子にある鋳物工場。
ここで去年から1人の外国人が働いている。
カメルーン出身のガラムジャ・ドゥ・コンスタントさん。
車などに使われるアルミ部品を製造している工場で、主に製品の研磨を担当している。
母国ではワインのマーケティングや営業の仕事をしていた彼にとっては、全くの畑違いだが、覚えは早かったと言う。
政治的な圧力を受け、身の危険を感じて2年前にカメルーンから来日したコンスタントさん。
難民認定を申請し、結果を待つ間、仕事をする許可を得ている。
認定が下りたら、3人の子どもたちを呼び寄せたいと願っている。
鈴木社長は会社の存続のために、海外に視野を向ける必要があったと話す。
あえて難民を雇ったのには理由があると言う。
彼らもそれなりの覚悟を持って来ているので、その働き方の姿勢であるとか、そういうことがすごく社内にはいい刺激になりましたし、2カ国語、3カ国語ぐらいはしゃべれてしまう、本当に能力の高い方々が難民というくくりの中にもいるんだなというのがすごくわかりましたね。
実はこの会社、難民を雇うのはコンスタントさんで6人目になる。
従業員30人足らずの小さな会社に文化も習慣も違う外国人が入った当初は、双方に戸惑いや混乱が生じたと言う。
理由は様々だが、そうしたこともあり、5人が辞めていった。
大変だからいいよ、外国人はってならなかったの?いや、なりましたよ、やっぱり。
なりましたけど、じゃあ、今までも自分たちの仕事、ちゃんと教えられてたかという見直しができたかなと思います。
難民が次々と辞めても、採用をやめようという話にはならなかったと担当の新さんは言う。
1勝というのが、変な言い方ですけど、彼ですね。
あと5敗というのは、残念ながらここを去ってしまった外国人のことを指してるんですが、その5敗がある意味、改善を絶対にしなければいけない5つの悪いポイントだったととらえれば、まあ、これが1勝した、これから2勝、3勝と目指していくことができるのかなと思います。
じゃあ大事な1勝ですね?大事なうちのエースです。
今では日本人従業員たちも仕事の合間に積極的に英会話のレッスンを受けるなど、目に見えて意識が変わってきたと言う。
家の家賃は高いねとか、私も英語しゃべれないんですけど、何となく片言でわかるんで。
コンスタントさんは、働きぶりを評価され、去年の12月、入社3カ月で外国人としては初めての正社員となった。
とてもうれしかったですね。
社長が私のことを信頼してくれたんです。
それは簡単なことじゃないとわかっています。
私にとっては、それが何よりもうれしいんです。
今後も難民の採用を続けたいと話す鈴木社長。
ゆくゆくは、会社を担う存在になってほしいと期待している。
外国人ってどうしてもワーカーというイメージで、汚い仕事もさせられて、低賃金でみたいな。
この先、いつ日本政府から難民認定がもらえるかはわからない。
もらえるという保証もない。
しかし、もう帰る場所がないコンスタントさんは日本で生きていくと決めている。
15歳になる長女がとても優秀なので、日本の大学に行かせたいと願っています。
社長は私を信頼して、取材に当たった「報道特集」の井上記者に聞きます。
改めて各国の難民認定率比べてみますと、アメリカ52%、カナダ44%と続いて、日本より遅れて批准した韓国も8%ということで、日本の0.1%というのが桁違いに低いということがわかりますよね?日本の難民認定は6人という1桁、非常に低い数字だったんですけれども、実はそれとは別に、在留特別許可、これを受けた人が151人いて、この数字というのは逆に増えているんですね。
ただ、この在留特別許可だと、たとえば難民の人たたちが望んでいる家族の呼び寄せだとか、そういったことが非常に難しかったり、ほかにも難民の人が受けられる様々なサービスとか権利を受けられないということがあるんですね。
これは現状ではいわば難民認定をしないための言い訳みたいにして使われてると言っていいかと思うんですが、やはり難民認定をすべき人は、難民認定をしていくというふうにしていった方がいいんじゃないかと思います。
難民の人たちというのは、闇雲に日本に来るわけじゃなくて日本が難民条約を結んでいるから、保護を求めてやってきているので、現状から言うと、これは看板に偽りありと日本が批判されてもしようがないですね。
VTRに出ていたロヒンギャのキン・マウン・ミンさんなどは、もしアメリカとかほかの国に行っていたらもうとっくに難民認定されているかもしれないんですよね。
日本は難民を救うための制度ではなくて、どちらかというと、退けるための制度になっているというふうに言えるんじゃないかと思います。
もう少し保護という視点を持った制度にしていく必要があると思います。
一方で、政府は外国人労働者をこれから受け入れようみたいな、そういう主張と、この難民認定が困難になっているという状況は、どこかで共通している考えがあるような気がしますが?どうもこちらの事情ばかりが優先されている印象というのはやはりありますよね。
難民にしても、外国人労働者にしても、それぞれ思いがあったり、事情があったりすると思いますけれども、やっぱり我々も含めて受け入れる側はもっと1人1人の人間として見て、扱っていく必要があるんじゃないかと思います。
続いてスポーツです。
FIFA・W杯も決勝トーナメントこちらが激戦を勝ち抜いた全6チームです。
お気づきかと思いますが、ブラジル大会とあって地元南米勢が全6チーム中、なんと5チームも残っています。
ここからは引き分けはなく、延長、PKを行い勝負を決する。
ますます目が離せなくなる決勝トーナメントで注目の選手、そしてチームをまとめました。
佳境を迎えるブラジルW杯。
人々を熱狂させる熱い男たちが残った。
まずはフランスのベンゼマ。
体勢を崩してもゴールを決める決定力。
16年ぶりの優勝はこの男にかかっている。
優勝候補オランダの注目はエース・ファンペルシー。
スペイン戦では後ろからの難しいクロスに狙いすましたヘディング。
世界屈指のストライカーが母国を初優勝に導く。
2大会ぶりの決勝トーナメント進出を決めたスイス。
同点で迎えた後半アディショナルタイム。
決してあきらめない心が奇跡を生む。
倒されてもすぐに立ち上がり、ゴールに向かう。
スイスに残された最後の1プレー。
決してあきらめない強い気持ちが生んだ執念の勝ち越しゴール。
カウンターを武器に60年ぶりのベスト8、W杯、注目選手はまだまだいる。
忘れてはいけないのは…南アフリカ大会無得点が嘘のようなゴールラッシュで得点ランキングトップ。
メッシの左足にアルゼンチンの優勝がかかっている。
そのアルゼンチンのライバル、ブラジル。
注目は、サッカー王国の至宝・ネイマール。
まばゆい光を放つエースを中心に自国開催のW杯で史上最多6度目の頂点を目指す。
ネイマールとメッシは同じスペイン・バルセロナで苦楽をともにする仲間だが、両国が順調に勝ち進めば、来月14日の決勝で対戦することも。
世界が熱狂する祭典W杯。
ますます目が離せない。
そして、最新情報。
チリ戦を翌日に控え、ブラジル代表が最終調整を行った。
エースのネイマールはミニゲームでは笑顔も見せていたが、居残り練習では高い精度のフリーキックを連発。
負けたら終わりの決勝トーナメントへ準備は万全。
15歳でツアー最年少優勝を果たした勝みなみ選手。
今度はアマチュア日本一を目指す。
マッチプレーの準々決勝。
15歳の勝みなみは、イーブンで迎えた7番、第4打。
惜しくも外し、リードを奪うことができない。
ワンアップされた11番でも…カップに嫌われ、リードする佐藤をとらえることができない。
不調のパットに苦しみ惜しくも敗れた勝。
それでも自己最高のベスト8に入り、アジア大会代表にグッと近づいた。
W杯日本代表、もう帰ってきてしまいました。
空港では温かい声援で迎えられていましたけれども、やりたかったサッカーができなかった選手としては、複雑な気持ちだったんじゃないでしょうかね。
僕は実は日本が負けてから一部のスポーツ紙とかネットが手のひら返しみたいに睡眠時間返せなんて言ってる人いたけど、本当にひどいことだなと思ったんです。
2014/06/28(土) 17:30〜18:50
MBS毎日放送
報道特集[字]【都議会ヤジ・難民鎖国ニッポン】

都議会で起きた女性蔑視ヤジ。問われたものは何か?▽積極的に難民認定をしてこなかった日本。窮状を訴える外国人たちの声。

詳細情報
お知らせ
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番組内容
【女性蔑視ヤジの波紋】
東京都議会で起きた女性蔑視ヤジ問題は様々な波紋を呼んでいる。ヤジ発言者は複数いたとされるが、名乗り出たのはひとり。幕引きを図ろうとする議会。果たしてこれでよいのか?

【難民鎖国ニッポン】
日本へ逃れてきた外国人が難民申請する件数は年々増えている。しかし実際に認定されるケースは極めて稀だ。無国籍状態のひとりの男性の闘いを通して、難民制度の鎖国ぶりを描く。
出演者
【キャスター】
金平茂紀(TBSテレビ報道局)
日下部正樹(TBSテレビ報道局)
岡村仁美(TBSテレビアナウンサー)
林みなほ(TBSテレビアナウンサー)

ジャンル :
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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