心の声
(シロエ)この世界には冒険者大地人の他に亜人間と呼ばれる種族も住み着いている。
例えばゴブリン。
彼らは知能は低いが頑強で繁殖力が強く何より残忍で凶悪だ。
ゴブリンそれぞれの個体は中級の冒険者以下の戦闘能力しかないが数と種類は決して侮る事はできない。
彼らは主に列島東北部に支配地域を作り上げていた。
(オープニングテーマ)でどうします?どれか一つだけに出席するのはまずいのではないかと思うんですが…。
(クラスティ)ダルテ侯との晩餐会若手騎士を中心とした夜会ツクバのキリヴァ侯爵と学問ギルドとの食事会か。
(ミチタカ)学問ギルドは俺には荷が重いな。
同じく。
そっちには僕が参加します。
クラスティさん若手騎士との夜会でどうですか?…きっとダンスは楽しいですよ。
…まぁそれも悪くないですね。
じゃ俺はダルテ侯と晩餐会だナ。
(ヘンリエッタ)大丈夫ですかクラスティ様。
諸侯たちのお世辞や貴族の姫君を相手にしなくてはなりませんのに。
最近耐久度が高くて使い減りのしない立派な盾を手に入れたので大丈夫でしょう。
(一同)…盾?
(扉が開く音)
(エリッサ)レイネシア様そろそろお休みの時間です。
(レイネシア)ええ…。
駄目よエリッサ!絹のパジャマは着るつもりはないわよ。
悪のパジャマだもの。
…またそんな事を。
ではこちらですか?あぁ…やっぱりこれ。
ネルのパジャマ!たまには絹も着て下さいませ。
私が叱られます。
ええそのうちに!…愁いに満ちた黄昏の巫女姫と殿方には噂されてるのに。
愁いに満ちてるんじゃなくて暗いだけ。
黄昏じゃなくてやる気がないだけ。
(エリッサ)一日中ゴロゴロしても許してくれる殿方はいないでしょうね…。
ええでも…。
回想
(クラスティ)申し訳ありませんがキリヴァ侯実は私約束がありまして。
(キリヴァ侯)約束とはおぉレイネシア姫君と!お初にお目にかかります。
冒険者のクラスティと申します。
以後お見知りおきを。
…あの約束とは?約束というのは方便です。
迷惑をかけたようならお詫びしますが。
いいえ…。
心の声悪い人には見えませんが面倒ですね…。
今面倒だなって思ったでしょ?えっ!それどころか最初に目が合った時たるいなぁって思ったでしょ?どどうして…!さぁ。
どうして分かったんでしょうね?心の声よ読まれてる…。
(クラスティ)一緒にお茶でもいかがですか?朝から領主の皆さんに追いかけ回されていまして。
(レイネシア)ででも…。
(クラスティ)気が進まないのは分かります。
ですが私はこの宮廷で注目の人物です。
2人でお茶を飲んでいたと言えば行事やお茶会など適当にサボっても言い訳はつきますよ。
心の声ここの人は悪い人だぁ!お気をつけ下さいませ姫。
そうね見破られているものねいろいろ。
そうではありません。
えっ?相手は冒険者。
得体の知れない者たちなのですよ。
(レイネシア)…ええ。
(エリッサ)あまり言いたくありませんが…コーウェン公爵家の一員である自覚をもう少しお持ち下さいませ。
…は〜い。
心の声公爵家の一員か。
(諸侯A)相変わらずお美しい。
(諸侯B)なんと儚げなんだ。
心の声褒められても半分はおじい様に気を遣ったものでしょうし…。
心の声着飾れば誰だってキレイになれる。
それに自分じゃ着替えもできない。
心の声いつまでこんな感じなのかしら…。
(兵たちの声)
(兵A)とお〜っ!ぬぅん!
(兵A)…ま参りました!いやぁ何とも鋭い払いでしたよ!今度是非…。
(レイネシア)…親善試合ですか。
(クラスティ)ええ誘われたんです。
…意外ですわね。
何がですか?そういうのは煩わしいと思う方なのかと。
まさか。
大地人である皆さんの事をもっとよく知らなければと思っただけです。
(兵たちの声)心の声うそつき…腕の立つ人を探ってるんだわ。
…!クラスティさん?
(学問ギルドの面々)おお。
レイネシア姫ですな。
(レイネシア)戦ってみていかがです?冒険者であるクラスティ様よりお強い方なんていないでしょう?いえ腕の立つ方ばかりで。
先ほども辛勝でしたよ。
そう…。
ええ…この中で勝ち上がり一番になるのは至難の業…。
(クラスティ)レイネシア姫!え?ははい…。
姫!この勇敢な剣士たちの中で最も強い者に褒美をお与え下さい。
褒美?今宵の夜会…レイネシア姫にお供する権利を。
(兵たち)そそれはいい!よし頑張ろう!心の声え〜!?なるほど立派な「タテ」だ。
(諸侯D)しかし…コーウェン様も冒険者をどうするつもりだろうか?
(諸侯E)交渉しても話が通じるやら。
(諸侯D)時にイズモ騎士団の行方はまだ分からぬのか?
(諸侯E)それこそ冒険者を利用すればいいのだ。
どうせ奴らは不死なのだから。
(諸侯F)これはこれはお二方おそろいで。
(子供A)見つけた〜!
(子供B)かくれんぼの天才。
(子供C)ね〜一緒にかくれんぼしよ〜!
(アカツキ)う…。
(子供たち)おおっ!さすがかくれんぼの天才…!…かくれんぼではナイ。
(学問A)ですからアナタの学説では大地人の発展を否定するものだと!
(学問B)頭から否定するアナタこそ発展を妨げておる!
(学問C)そもそも発展とは何か。
その定義から考える必要があるのではナイか?主張が熱くなるのはどの世界でも一緒だな…。
(念話チャイムの音)
(念話・ミノリ)…シロエさん。
ミノリ?これからダンジョンなんですけど…ちょっとお話できないかなって。
(念話)そっかごめん…今ちょっと会議中で…。
(念話・ミノリ)あそうですよね!すみません大丈夫です!また連絡します!あっ…。
(兵たち)お〜っ!
(アプレッタフエヴェル)キャー。
(兵たち)いいぞグスター。
(グスター)ぬんっ!あ…う…。
おわっ!?まっ参りました…!
(兵たち)お〜っ!
(フエヴェルアプレッタ)すご〜い!心の声まぁ勝つわよねそりゃ…。
やはり名だたる剣士を相手にすると疲れますね。
…皮肉ですか?
(クラスティ)もちろん本心です。
(レイネシア)えっ!少したったら起こして下さい。
そんな誰かに見られたら…。
構いません。
どうせ野蛮な冒険者ですから諸侯の皆さんは当然だと受け入れてくれる事でしょう。
心の声…なんかずるい。
(クラスティ)今ずるいと思ったでしょう?あなたもどうですか?テーブルは冷たくて気持ちがいいですよ。
・
(諸侯)それはつまりアレですか。
・
(諸侯)アレですナ…。
冒険者は自由ですからね。
自由?
(クラスティ)好きな時に食べ好きな時に寝て好きな時に動く事ができる…ですが。
自由には覚悟がいりますよ。
(レイネシア)自由…。
(トウヤ)ここだ!
(扉が閉まる音)
(ルディ)くっ…一時間でこのザマか…。
何度もやってるのに…なんで勝てないんだ!君たちが回復をちゃんとできてないから僕がダメージを負うんだ。
そんな言い方するなよ。
みんなちゃんとやってるだろ!じゃあ何でこんな事になるんだよ!僕ら…何でこんなに弱いんだ…。
僕はレベル24まで上がった。
敵は17から21だろう?それなのに何でこんなにも苦戦するんだ?これはおかしいじゃないか。
それは…。
本来の実力を出しきれてないって事だよ。
修行を繰り返すしか…ないのか…。
(マリエール)あの子たち大丈夫やろうか。
もうダンジョンに入って4日たつけど…。
(念話・直継)大丈夫だって心配しすぎなんだよ。
(念話・マリエール)でも何かあってアキバに戻ってもうたら?そんときゃ俺らのグリフォンでひとっ飛びだな。
そんなひと事みたいに。
(念話)ライオンは我が子を千尋の谷に突き落とすって言うだろ?
(マリエール)あああれデマらしいで。
(念話)うっ…。
(小竜)そんなんじゃダンジョン組を越えられないぞ!気合い入れろ!
(念話)どっちにしろ過保護はよくねぇって。
体験させて育てるそのための合宿だろ。
そうやね分かった。
ちゃんとあの子たちを信じてみる。
さ〜てうちはカニを食べるとするか!ほなおおきにな。
(にゃん太)大きいのは大味だニャ。
だな!新人の訓練にもなってカニも食べられるなんて一石二鳥やわ〜!ん?小竜あれなんやろなぁ?なんでしょうね泡?
(マリエール)消えた!…何だったんですかね?
(ダルテ)さあいかがです?この肉は我が領内でも飛び切りであると評判なんですよ。
(ミチタカ)これはうまいですね。
…うちも料理人を手配させました。
今度はこちらがお誘いしますよ。
楽しみですな。
お噂はかねがね耳にしておりますゆえ。
今回の大革命は食糧事情に大きな変化を与えましたからな。
今やすっかり新しい料理の虜ですよ。
我々の領地でも食を求めるために領民のやる気が上がりさまざまな生産が活発になりました。
ほぉ…。
丁寧に育て収穫し…それに輸送の際にも気をつけるようになりました。
それはまた。
(ダルテ)ですが…そこで一つ問題が。
問題?
(ダルテ)たくさんの食材を生産しなるべく遠くの領地まで輸送する。
それにより多くの人々が幸せになりまた領地も潤う。
だが陸路で輸送するとなると…。
(ミチタカ)モンスターですか。
いかにも。
そこでお願いがあるのですミチタカ殿。
…ゴブリン討伐ですか?いえ我々が頼みたいのは別の件です。
…海上輸送の技術供与です。
(諸侯G)レイネシア様が切なげなお顔を…。
(諸侯H)この世界の未来を憂いておられるのでしょう。
(クラスティ)…面倒なのは分かりますが多少笑って頂かないと。
若手貴族たちの世辞など息が詰まるでしょう。
お互いの利害関係は一致してると思うのですが?…わ分かっています。
(フエヴェル)レイネシア姫〜!申し訳ありません。
お二人のご歓談を邪魔しまして。
(アプレッタ)そのご一緒してもよろしいでしょうか?クッキーをお持ちしましたの。
心の声
(レイネシア)いい子たちだとは思うんだけど…。
私たち見ましたわ。
クラスティ様が剣で戦うお姿。
お強いんですのね。
いえ私などはまだまだ…。
ご謙遜を。
思わず見とれてしまいましたわ。
美しいお二人からの身に余るお言葉ありがとうございます。
心の声どうしてこの2人には丁寧で私に対しては無礼なのよ。
クラスティ様は特別ですわ。
冒険者の中でも優美で洗練されていますもの。
ええ私たちも噂しておりましたのよ。
重ね重ね光栄です。
(フエヴェル)いいえ品行方正なクラスティ様だからこそレイネシア姫もお仕えするのを許したのですわ。
ね姫そうでしょう?…ええ本当に。
心の声な何の話だろう…?
(アプレッタ)レイネシア姫は麗しい方ですもの。
お仕えするのも楽しいでしょう?
(クラスティ)哀れみ深い方ですからね。
新参者の私を傍において下さるのもご慈悲があればこそ。
心の声ええ〜!
(クラスティ)宮廷作法に不慣れな私がその事で田舎者とそしられずに済むようにとのご配慮なのですよ。
身に余る栄誉だと思っております。
心の声
(レイネシア)わっ…悪い人だ!すごく悪い人だ!でしたら私たちが皆様にご紹介を。
クラスティ様をもっとお知りになれば誰も田舎者だなんて言いませんわ。
いえ私は戦場しか知らぬ武骨者。
こうして情けをかけて頂いた姫に恩を返すまではお傍を離れるわけにはまいりません。
心の声またこの人は!
(フエヴェル)まあ騎士の誓約ですわ。
(アプレッタ)すてき…。
いいんですのよ。
私のような女は置いて宮廷の華を愛でてらっしゃい。
ね?一輪の鮮やかな華を相手にするので手いっぱいです。
でも女性の扱いは慣れていらっしゃったではないですか。
人によります。
私には故郷に妹がいるので姫のような方は割と楽な部類です。
…えっ?私と妹さんは似てるのですか?ええ。
妹さんとは…会えないのですか?今のところは難しいでしょう。
おさみしいとか…?どうでしょうね…。
この人…。
姫を見ると妹を思い出します。
テーブルに頬をつけて冷たさを感じたり放っておけば一日中ゴロゴロしていたり楽な服ばかり着てる感じがそっくりです。
み見てないのになんでそこまで分かるの!?だから似てるんですよ。
姫のお近くにいるとさまざまな事でささくれた心が慰められるようです。
会議の間恩返しの機会をお与え下さい。
…もちつもたれつですか。
ギブアンドテークです。
…まあいいでしょう。
心の声握手…。
(舞踏会の音楽)123123…。
アカツキ寝ないの?主君いいつから!えっと…さっき。
…飲む?やっと学問ギルドから解放されたよ。
冒険者の事研究させろってうるさくってさ。
…そうか。
心の声右巻きのつむじ…かわいい。
…で何か分かった?大地人は冒険者に敵意はあるが…害意はない。
好意も半分ぐらいある。
そうか。
…敵意は力に対してだと思う。
互いの力量を…正確に評価できてるわけじゃないからな。
不意打ちで倒すか逆らわないようにするか迷ってるんだろう。
他には何かあった?…そういえばイズモ騎士団の行方がまだ分からないと言っていた。
イズモ騎士団…。
(リ=ガン)ログ・ホライズンのシロエ様とお見受けします。
今宵はあなた様と言葉を交わしたく参上しました。
…あなたは?私は魔術師。
ミラルレイクの…リ=ガンと申します。
(エンディングテーマ)子育てや教育に関する親の悩みに答える…2014/06/28(土) 17:30〜17:55
NHKEテレ1大阪
アニメ ログ・ホライズン「盾と自由」[字][デ]
シロエらを様々な会合に招き、探りを入れてくる「自由都市同盟イースタル」の貴族たち。そんななか、クラスティはコーウェン公爵家の令嬢レイネシアに急接近を図る…。
詳細情報
番組内容
「自由都市同盟イースタル」から宮廷へと招かれたシロエ、クラスティ、ミチタカ。大地人貴族たちは、さまざまな会合に三人を巻き込み、アキバの街や円卓会議について、探りを入れているようだった。そんななか、理知的で堂々たるふるまいを見せていたクラスティが目をつけたのは、コーウェン公爵家の令嬢レイネシア。清そではかなげ、でもちょっと気だるそうな姫君にグイグイと迫っていって…!?
出演者
【声】寺島拓篤,前野智昭,加藤英美里,中田譲治,山下大輝,田村奈央,柿原徹也,原由実,高垣彩陽,逢坂良太,櫻井孝宏,後藤ヒロキ,伊瀬茉莉也,葉山いくみ,藤原啓治,村田太志,斎藤寛仁,大亀あすかほか
原作・脚本
【原作】橙乃ままれ,【原案】ハラカズヒロ,【脚本】伊藤美智子
監督・演出
【監督】石平信司
ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
アニメ/特撮 – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32721(0x7FD1)
TransportStreamID:32721(0x7FD1)
ServiceID:2056(0×0808)
EventID:1945(0×0799)