京都市中京区
古都の風情と近代都市としての顔を併せ持つこの町にある問題を抱えたお宅がありました
この家が抱える問題それは…
當森家はうなぎの寝床とも称される間口が狭く奥に長い昔ながらの京町家
「通り庭」と呼ばれる土間が玄関と裏庭をつないでいます
「火袋」という高い吹き抜けの下での炊事
去年おじいちゃんを亡くしたおばあちゃんが築70年のこの古い町家で1人で暮らしています
本人は気楽でいいといっているものの離れて暮らす娘さんが気掛かりなのは快適とは言い難いこの家での生活
そのためおばあちゃんは…
周りを気にしながらなんとバスタオル1枚のあられもない姿でお風呂をそっと出るとサンダルをつっかけ母屋へ一目散!
いくら元気とはいえもうすぐ80歳
このまま放っておくわけにはいきません
そんな家族の切実な依頼を受け1人の男が立ち上がりました
関谷が作り出すのは空間のつなぎ方を工夫することで表情の変化や広がりを楽しめる家
そう語る彼のことを人は…
…と呼びます
今回匠が挑むのは昔ながらのたたずまいを残す京町家
おばあちゃんが1人で暮らすついのすみかに一体どんな旅のしおりを描き出すのでしょうか
いらっしゃいませ
この日長野から訪ねて来た長女夫婦も立ち会い早速現場検証
家の奥まで土間と座敷が並行している當森家
部屋に上がるには必ず40cmの段差を乗り越えなければなりません
(関谷)急ですねそうですか
押し入れの中に押し込まれた急な階段を上るとおばあちゃんが洋服を取りに来るという2階
極端に低い天井の板はひどい雨漏りのせいで腐って波打ち今にも崩れ落ちて来そう
(関谷)面白いものができそうだという感想は持ちました
母の1人暮らしを心配する娘
その思いをありがたく受けリフォームを決意したおばあちゃん
「動線の旅人」関谷の挑戦が今始まります!
(所)大和田さんこんばんはいらっしゃいませ
(大和田)これね私印ろうを出す時代劇でねしばらく京都に住んでたことあるんですけどね寒さったらもう尋常じゃないですね京都ってそこを裸でこれ寒いですよね
(堀)寒いですねこんなですよ
(細田)すごい縦長ですもんねここお風呂場これでしょお元気ですね階段じゃない所まで上って食器出したり
(江口)今回ご依頼いただきましたのは當森家築およそ70年の典型的な京町家です現在この家に1人きりで暮らしているのは7年もの間ずっと付きっきりで介護して来たおじいちゃんを昨年の春に亡くしたばかりの78歳になるおばあちゃんしかしご覧いただきましたように土間と座敷の間の40cmの段差に始まり押し入れの中の急階段や高さ60cmもある空井戸の上に載せた食器棚など見ていてハラハラするほどの危険がいっぱい遠く離れて暮らしている家族は気が気ではありません特に心配なのは洗面所やトイレお風呂などの水回りがすべて土間の台所を抜けた家の外にあることお風呂に至っては脱衣所さえありませんそのためおばあちゃんは湯上がりにバスタオル1枚で近所の目を気にしながら裏庭を走って家の中に駆け込みます冬は底冷えする京都決して笑い事ではありませんお風呂に入る時は必ず電話の子機をお風呂の中に持って行くようにと娘さんからキツくいわれていますほかにも普段ずっといる1階の3畳間は光がほとんど入らず昼間でも真っ暗5年前に瓦を全部ふき替えたのですが2階の天井はひどい雨漏りの跡がそのままで今にも崩れ落ちて来そうなくらいボロボロですそんな當森家のリフォームに挑む匠は関谷昌人さん別名「動線の旅人」果たして関谷さんはどのようにリフォームするのでしょうか皆さんで推理してみてくださいこれは当然お風呂場は
(堀)家の中にですね2階はどうでしょう造りますかね中途半端な高さですよね吹き抜けで天井が高いお家にしますかねどうなんですかねでも寒いですよあぁそっかあんまり広いとねそれと一番問題がありますよね段差なくしてほしい気がしますでも京都のよさを残すっていってましたよねそうなんだよねこの感じが京都ですもんね向こうから見た時にずっと後ろまで見えるのがまた京都らしくていいんだけどね見る分にはどうやって融合するかですよ
昔ながらの京町家におばあちゃんが1人で暮らす當森家のリフォーム初日
この日はリフォームを勧めた娘さん夫婦も長野から引っ越しの手伝いに駆け付けました
よもやこの年でリフォームとはおばあちゃん思いもしませんでした
水屋の守り神として大切に祭って来た布袋さん
しばらくお休みいただきます
2階のタンスにはほとんど着ることのなくなった着物がたくさん収められていました
そのいらなくなった生地を使ったおばあちゃんの何よりの楽しみ
おばあちゃんの楽しみを支える愛用のミシンも箱詰めされ新しい家での出番を待ちます
こうして歴史ある京町家から家財道具がすべて運び出され1人暮らしのおばあちゃんが生き生きと余生を過ごせる快適な家へと生まれ変わる準備が整いました
せ〜の
いとも簡単に天井が落とされ始まった解体作業
2階の壁をはぐとなんとそこに小部屋を発見!
中からは古い建具がいくつも出て来ました
そんな解体の様子を黙って見守るおばあちゃん
さぞかし寂しさが募っているのかと思いきや…
おばあちゃんの期待を背負った匠
検証では町家の形を生かしたいと語っていたものの両側の壁のほかに残ったのは階段と土間と部屋の間の敷居だけ
築70年の古い家やはり構造からやり直さなければなりませんでした
まずは土台が土に埋もれ腐ってボロボロになっていた柱の根元を切り落とします
その切り口にコの字形の金具を設置
こうして土台を載せずに柱を1本ずつ鉄筋コンクリートの基礎で固め地震の際揺れを逃がす免震を考えた方法で補強
2階の床を支えていた古い梁は両側から厚い板で挟んで強くします
続いて太くて長いアルミ管が2階に持ち上げられそれが屋根裏に取り付けられました
なぜか5年前にふき替えたばかりの屋根の上に上って来た関谷
するとせっかく通り庭に光を落としていた天窓のガラス瓦をはがすよう指示
8枚あったガラス瓦を全部はがすと…
さらにその周りの焼き瓦まで
そして瓦を取った部分の下地の板をはぎ取ると…
通り庭の屋根にこれまでの天窓の4倍の大きさの穴が開きました
そこに関谷が用意したのは新しい…
これまで8枚だったガラス瓦が4倍半の36枚に
おかげでめっきり明るくなったかつての通り庭
今度はそこにL字形の小さな壁がトンネルのように並べて作られていました
どこから上がるにも必ず乗り越えなければならなかった40cmの段差
玄関部分だけを残して土間に床を張り一度家に上がってからの段差を解消しました
居室が広がったおかげで十分な収納スペースも確保
もう洋服を取りにわざわざ2階へ上がることもなくおばあちゃんは1階だけで十分生活できます
こうして段差暗さ狭さ構造のもろさという町家特有の問題点をまず解決した匠
次なる課題に向け今度は現場に近い木工所に姿を現しました
(関谷)こんにちは
そこにあったのは…
関谷はそれに差し金とコンパスを使って線を引くと…
その線に沿って板を切断
角を丸く落としたり細長い切り込みを入れたりして出来上がったのは…
奇妙な形をした板が数枚
どれも同じように見えますが微妙に形も大きさも異なります
果たして匠はこの…
本日も進行が早いですね
(堀)早いですあとおばあちゃん明るいですよね「楽しみ〜」とか…普通涙のひとつもですよあそこで
(堀)思い出いっぱいですからねお父さんが建ててくれたみたいな亡くなったお父さんも天国から見てて元気に暮らしているさまが一番ありがたいわけですよね匠は木工所に行き木材の繊維を固めた丈夫で加工しやすい板をいくつも奇妙な形にくりぬいていましたが一体あれで何をしようとしているんでしょうか皆さんで推理してみてください一番下だけあそこ幅がありますね形違いますもんねあとね違うんですよ何だ?これ同じもの4枚だったら分かりますけど…階段しかないでも階段の下にするにはちょっと薄過ぎない?階段も考えづらいなこれ
(細田)お風呂ですかなるほど
(笑い)声トーンが低いから説得力がありますけど分かってるんですかそれ
町家の風情を残す吹き抜けの壁は趣あるしっくいで化粧されその下の床が張られて…
その耐力壁で仕切られた空間の上に載せられ一面天井材として敷き詰められました
これまで家の外にあった水回りが家の中に作られその隣に新しいキッチンもできました
こうして町家特有の通り庭にありおばあちゃんが部屋と土間の上り下りに苦労していた台所は床面をそろえて広々快適に
大きくなった天窓が明るく照らす気持のいい空間へと生まれ変わりました
構造補強の耐力壁を間仕切りに利用した水回り
お風呂場が家の中にできたことでもうおばあちゃんがバスタオル1枚で庭を走ることもありません
「湯冷めして風邪をひきやしないか」
そんな娘さんの心配も無用です
そこへ関谷が木工所で切り抜いたあのMDFの板を運んで来ました
形も大きさも違う奇妙な板が数枚
すると関谷はそのうちの1枚を手に取り残されていたあの古い階段へ
細い切り込みを入れていたのは階段のけたに差し込んで組み合わせるためでした
板の端を踏み板の上に置きもう一方を壁のほうへ渡します
一体これは?
これは…
新たに手すりも付きこれならもう階段から落ちる心配はなさそうです
さまざまな工夫を凝らす匠がこの日向かったのは郊外にある家具工房
(関谷)こんにちは
そこに用意されていたのは通常壁や床の下に入れて使う断熱材
非常に軽く1枚が畳1畳分の大きさのその断熱材を切って4等分に
こうして6枚の断熱材を切り分け全部で24枚に
果たして匠は…
飾り階段ですよ惜しかったですね元の階段にあそこが食い込みが入ってこういうテーブルになるとは思わないですもんね素晴らしいですよね飾り棚の形が上手なんですよちょっとした心のゆとりがありますねカーブがねあと古い木の色とステンレスの台所とこっから一直線でトイレと洗面所とお風呂場すてきこれ匠は通常壁の中や床の下に入れて使う厚さ5cmの断熱材を均等に切り分けていましたが一体あれで何を作ろうとしているのでしょうか皆さんで推理してみてください合計何枚?24枚ですね何かこの前に出て来た中にこれはまた再利用できるぞとそういうものって出て来ませんでした?屋根裏部屋からいろいろ…欄間とか古いガラス古いガラス!?探偵じゃないんですから「古いガラス!?」止めなくていいですよ
當森家のリフォームも終盤
木の外壁はかつての味わいを残して塗り直されます
そこに何やら緑色の四角いものを抱えて現れた関谷
行き先は一番奥の畳の間
それは1つだけではなく全く同じものが全部で4つ
一体これは?
(関谷)それでこれが…
こうして1人住まいのおばあちゃんの日々の暮らしやすさと体のことにまで気を配った匠のリフォームはすべて終了
生まれ変わった京町家のその全ぼうをご覧いただきましょう
昔ながらの風情漂う京町家
しかし家の奥まで並んで続く土間と座敷の間には40cmもの段差があり台所から料理を運ぶ時でさえいちいち上り下りしなければなりません
まだまだ元気ハツラツ
1人暮らしは気ままでいいというおばあちゃんですがこの古い町家は78歳の体には過酷で危険な難所だらけ
その上洗面所もトイレもお風呂も水回りが全部家の外
離れて暮らす家族は心配でなりません
そんな家族からの切実な依頼に応え立ち上がったのは…
「動線の旅人」が伝統的な町家の風情を残しながらおばあちゃんの暮らしやすさを追求したそのリフォームの全ぼうをご覧いただきましょう
最近手入れされたばかりの外壁や屋根瓦とは対照的に70年の歳月で色あせたままだった玄関回りの木戸や格子は形を変えずにきれいにお色直し
部屋と同じ高さになった通り庭の床には1段式台を設けておばあちゃんが楽に上がれるようにしました
ベンチに腰かけて靴を脱ぎ手すりを持って立ち上がればその先にもう段差はありません
玄関を入ってすぐにある町家ならではの雰囲気のいい客間はその趣を損なうことなく畳を新調
今では珍しい押し入れダンスを壁に組み込み脇にはこれまではなかったミシン台が
板の間に簡単に引き出して使えるキャスター付き
高さもおばあちゃんの背に合わせて作られ天板を広げればアイロン台としても使えます
ミシンの針の部分と天板を平らにしたので使い勝手も抜群
裁縫をするにはうってつけの通りから日が差す明るい窓際
内側にもう1枚ガラス戸があり閉め切ることができるので冬の寒さ対策も万全
かつておばあちゃんが一日のほとんどを過ごしていた1階の3畳間
土間と押し入れ階段に挟まれ狭くて暗かったその場所は押し入れをなくして階段を部屋に取り込み通り庭まで床を広げたことで空間が一気に広がりそこに開放的なダイニングキッチンが生まれました
大きくなった吹き抜けの天窓が明るく照らす台所
調理台や流しをおばあちゃんの身長に合わせ収納も低い位置にまとめました
安全面に配慮してIHヒーターを選び電子レンジが使いやすいよう流し台の形も工夫
天窓からの光を遮らずに気密性を高める吹き抜けのスライド障子
軽いのでおばあちゃんでも楽に開け閉めできます
解体の時に開かずの間から見つかった古いガラス戸を再利用した特製のダイニングテーブル
こうして天板も広がります
これなら離れて暮らす家族がいつ遊びに来ても大丈夫
テレビラックを兼ねた階段の上は吹き抜けになりはがした古いガラス瓦が場所を移し1階まで柔らかな光を届けます
横方向に壁がなく構造的にもろかった町家特有の通り庭は土間がふさがれ構造補強の耐力壁で間仕切られた空間に
以前は家の外にあって不便だった水回りがバリアフリーで真っすぐにつながりました
ポリカーボネートの天井が天窓の光を通す明るい洗面所にはおばあちゃん愛用の鏡台が
これまで外にあった洗濯機ももちろん家の中に収まりその先にはおばあちゃん待望の温かい内風呂が完成しました
ヒノキ張りの壁にはブラインド付きのペアガラスが取り付けられいつでも気持のいい風を通すことができます
しかもその上なんということでしょう!
その壁自体開け放つことができ以前トイレのあった場所が雨でも干せる物干し場に
匠は通り庭の動線としての機能をちゃんと残していたのです
1階だけですべての生活を賄えるようになったひと続きの空間
夜はダイニングキッチンと寝室の境のふすまを閉め水回りにつながる2つの引き戸を開けておけばトイレやお風呂との行き来が楽なワンルームに
こうして寝室の暖房をつけていれば冬場水回りとの温度差を抑えお年寄りの大敵ヒートショックを予防することができます
本来風流なはずの坪庭
庭石が無造作に転がっていたかつての荒れた景色はブロック塀を上塗りし庭石やツクバイの配置を整えただけで見違えるような眺めに
縁側に腰かけ庭をめでながらお茶を飲む
これからはそんな穏やかな時間が過ごせます
押し入れの階段を上って着るものを取りに来る以外ほとんど上がって来ることのなかった2階は…
明るくなった吹き抜け側にガラス障子を入れて光を取り込み天井を取り払ったことで明るく開放的に
崩れ落ちそうだった天井を張り替えた和室は屋根の低さのせいで逆に落ち着いた客間となりかつて2階からは入れなかった開かずの間が出入りの楽な広々とした納戸になりました
裏庭に面したもう一方の和室にも障子が付けられ窓から庭の緑が眺められる安らぎの空間に
吹き抜けに面した小さな窓を開けてそこをくぐって行けば水回りの天井に下りて掃除することができます
古い町家に新たな景色と暮らしやすさを創造した「動線の旅人」
生まれ変わったこの家をおばあちゃんは喜んでくれるでしょうか?
この日娘さん夫婦と仲良く手をつなぎおばあちゃんが胸躍らせて久しぶりにわが家へ帰って来ました
(信子さん)いろいろあったけどありがとうねみんな
(関谷)こんにちは本当にありがとうございます
早速新しい家にお友達が遊びに来ました
これからはこうしておしゃべりしながら大好きな裁縫を楽しめます
掘り出し物で出て来るとは思わなんだ
(女性)こんなきれいなとこで仕事すんのもええなぁもう気分も晴れ晴れとするやんそうやがな本当にな…気持がええよな
一層ハツラツとしたおばあちゃん
1人暮らしを満喫しますます若返りそうです
素晴らしいないい作品になりましたねこれあのお母さんの笑顔と驚きがもう何よりですねどこに行っても「ちょっと〜」答えベッドでしたねあれはさああいうふうに売るべきああいうベッドいいよね軽くてね依頼者のためを思った愛情がこうやって新しい製品を生み出す私お台所キッチンがすごいと思ったんですよやっぱり娘さんと一緒に何かする時でもあの形ってすごい作業しやすいんですよね電子レンジの台の位置もすっごい使いやすい場所に計算されてあるので主婦から見るとそうもううらやましいですこれもう娘さん達そのまま住みたくなるんじゃないですか「おばあちゃんに長野に行ってもらって」みたいな「1人暮らし変わんないから」訳分かんないこといったりしてね
筑後川が筑紫平野の緑を潤すこの街にある問題を抱えたお宅がありました
この家が抱える問題それは…
24時間明かりの消えない国道沿いのラーメン店
昔ながらの味が人気の本場久留米ラーメンの老舗です
その深夜の厨房に立ち慣れた手つきで麺をさばく井上スミ子さん
月に2日の休み以外夜通し働く生活をもう25年も続けて来ました
(スミ子さん)ただいま
足を引きずりながらつえに頼って帰って来た井上さんは店で働く姿とはまるで別人
寂しい1人暮らしで唯一の楽しみといえば…
(真奈美さん)こんにちはおばあちゃん来たよ!
娘夫婦が孫4人を連れて自慢の手料理を食べに来てくれる週末
しかしその食卓があるのは…
たった3畳ほどしかない見るからに窮屈な台所
居場所のない孫達はすぐに2階へと思いきやなぜか傾斜の急な階段の途中に座り込み
その場で2人がおばあちゃんからお皿を受け取ると…
なんとそのまま一斉に食事を始めたではありませんか
それがかねてからのおばあちゃんの夢
そんなささやかな夢をかなえるべくまたあの男が立ち上がりました
間口3mに対し奥行きが30mもある細長い家
橋は前回極端に深いその奥行きを逆手に取ってうまく活用
横に収納が取れない分空間を上下に広げて十分な量の収納を確保
実用的で見通しのいい動線を生み出しました
思いも寄らぬ発想で住む人に驚きと笑顔を与える橋
人は彼を…
…と呼びます
今回橋に託されたのは家族との温かなだんらんを望む1人暮らしのおばあちゃんの家
果たして匠はどんな感動のシナリオを用意するのでしょうか?
(スミ子さん)こんにちは
近所に住む娘さんも付き添い現場検証が始まります
建坪が9坪しかないのに広い玄関ホールを持つ井上家
それは今は亡きご主人とかつて営んでいた理容店の名残
脱衣所の床も冷たいコンクリートのままのお風呂を奥に進むとあの問題の台所が
傾斜角が60度もあるハシゴのようなこの階段は足が不自由なおばあちゃんにとって最大の難所
一段一段ヒザをつきながらしがみつくようにして2階へ
こんなつらい思いをしながら毎日仏壇の世話をしているのです
1人暮らしのおばあちゃんが安全に暮らせ娘や孫達みんな一緒に同じ食卓を囲める家にするため井上家が用意したのは…
「感動住宅の演出家」橋の挑戦が再び始まります
(所)内山さんこんばんはいらっしゃいませもう初めから涙で始まってしまいました今回は
(内山)階段もすごく狭くて危ないですよねあの狭い階段をヒザついて上がって行くんですよヒザが滑るんじゃないかと思って
(内山)それがビクビク…これ開けてみますけどしかしこれ無駄っつったら無駄ですよね
(内山)玄関が広いですよね孫もよく急な階段に座れるよねすごい急ですよ狭いしねあそこに座ってましたよ
(江口)今回ご依頼がありましたのは井上家築50年の木造2階建て建坪がたった9坪しかない小さなお宅です14年前にご主人が亡くなるまではこの家で夫婦で理容店を営んでいましたが現在はおばあちゃんが1人で暮らしています理容店をやっていたころから昼はお店夜は朝までラーメン店で麺上げのパートと寝る間もなく働き続け70歳になる今でも夜通し仕事をしていますしかし長年の立ち仕事のせいで足が言うことを聞かなくなり今はもうつえなしで生活はできませんそんな足の悪いおばあちゃんを苦しめるのが家じゅうに散らばるさまざまな段差元店舗の土間にコンクリートブロックを置いて作った4畳半の寝室には35cm洗濯機が押し込められてほとんどすき間のない脱衣所には10cmそこからお風呂に入るのに15cm台所の入り口に45cmと過酷な生活環境となっていますほかにもコンクリート敷きの寒々しい風呂場や固定されずグラグラの浴槽傾斜が60度以上もある急階段などお年寄りの1人暮らしには危険だらけ一番の悩みの種は台所が狭過ぎてせっかくおばあちゃんの手料理を楽しみに来てくれる孫に階段で食事をさせなくてはいけないことこんな難題だらけの井上家に挑むリフォームの匠は「感動住宅の演出家」橋浩伸さん果たして匠はどのようにリフォームをするのでしょうか皆さんで推理してみてくださいまず段差がやっぱりすごい気になりますねもう土間いらないですもんねそうですねいらないですもんね玄関先にちょこっとだけこうくつろぐとこありゃいいですもん
(堀)階段はもう本当に緩やかに2階をキッチンとか2階をキッチンにしましょうみんなでワイワイ
(細田)僕はおばあちゃんが生活できるスペースは全部1階に持って来ると思うんですよキッチン2つにしましょうそれがいい
かつて理容店を営んでいた井上家の…
完成を楽しみにしている孫達も荷物の整理を手伝います
物であふれ返った台所で荷造りに追われるおばあちゃん
50年前に結婚して家を建てて以来初めての引っ越し
孫達がご飯を食べていたハシゴのような急階段をはじめ狭い家の中で荷物があっちこっちでつっかえ作業がなかなかはかどりません
やっとのことで引っ越しは無事終了
狭いながらも娘や孫達とにぎやかに過ごして来た痕跡が消え井上家は半世紀を経て歴史にひと区切りつけました
静寂を裂いて始まった解体
ベニヤの下の土壁を砕きおばあちゃんを危険にさらしていた元凶も一気に取り去りました
見る見る形を失って行くわが家を表からそっと見守るおばあちゃん
2階に上がるのがつらくなってかつての理容店の店舗の土間にコンクリートブロックを置いて作ったおばあちゃんの部屋もあっという間に消えてなくなりました
日々の苦労に煩わされながらも50年もの歳月を過ごし思い出もたくさん詰まった小さな家
しかしその構造がむき出しになると壁や天井の内側に潜んでいた匠も予期せぬ深刻な問題が明らかになりました
家の中であるにもかかわらずなぜか2階の天井裏に古い外壁が
中から見えるはずのない屋根瓦が食い込み大きなすき間が開いている所まで
2階を無理に増築したことによる構造の問題が発覚した井上家
するとなぜか立ち上がりの…
足場が固まると今度は屋根の上で作業が始まりました
増築部分の重いセメント瓦を撤去
もちろん屋根裏に隠されていたあの古い外壁も取り除きます
しかし解体はそれだけでは終わりません
屋根の野地板も周囲の壁もついには2階の増築部分をすべて壊してしまいました
安全性を保つため物置状態だった2階のひと間をあえて減築した匠
低くなった屋根には1階に光を落とす天窓を付けました
分厚くなった基礎の上には頑丈な土台と柱を足して構造を一層強化
古い梁にも新しい梁を添えてつなぎ補強
新しく組む床組みにはシロアリ予防の塗装を施し以前よりも高くした床を金属の束で支えます
これまで全く入っていなかった断熱材が入れられ防寒対策も万全となった家の中央には畳2畳分の吹き抜けが
そこに掛けられるのは新たな階段
踏み板も広くこう配もずっと緩やかになりました
土間の上に簡単に作った寝室や狭くて不便な台所があったかつての1階は…
一切の段差を排除し足の不自由なおばあちゃんが2階に上がらずとも何不自由なく快適に生活できる間取りへと生まれ変わりました
暗くてジメジメしていた1階に明るく暖かな日の光を導くのは2階を減築したおかげで出来たトップライト
階段の上り下りも楽になったのでこれからは遊びに来た孫達がいつでも気軽に泊まって行けます
こうして順調に進んでいた井上家のリフォーム
しかしこの後現場がとんでもないことに
いや減築しましたよということは2階にリビングはあり得ないですねそうですね匠はまたすごいですね内側にコンクリ打ってでこぼこでもっと強くして階段も緩やかになってあの階段あのくらい緩やかなら孫が20人くらい座れるね
(堀)階段に座りたくないって順調にリフォームが進んでいた井上家なんですがこの後前代未聞のとんでもない事態に見舞われます一体何が起こったんでしょうか皆さんで推理してみてください分かった頼まれた家がここじゃなかった
(堀)それ基本的にアウトじゃないですか前代未聞っていったら…天災か人災か映像ですごい雲が真っ黒でしたよね空がありましたねそうですゲリラ豪雨?それで水がたまるんでしょ間違いないですそうですね
厚い雲が垂れ込める梅雨空のもとリフォームが続く井上家
工事中ポツポツと落ち始めた雨
(雷鳴)
とどろく雷鳴とともにその雨脚が次第に強くなりそれがついに…
なんと現場の前の道があっという間に冠水しまるで川のようになってしまったのです
そしてその水がまだリフォーム途中の井上家の床下にまで押し寄せました
(リポーター)橋のすぐ下をうなりをあげて流れていますそしてそのすぐ脇には住宅街があるんですが少しずつあふれ始めています
停滞した梅雨前線の影響で西日本を襲った記録的な大雨
その雨が井上家を水浸しにしてしまいました
これには現場の大工さんも…
リフォーム中に床下浸水するという前代未聞の非常事態
果たして家は大丈夫なのでしょうか?
翌日被害の状況をVTRで確認する橋
検証中おばあちゃんからこんな話が…
橋がわざわざ以前よりも床を高くしたのは浸水の可能性を予測しあえてそうしていたのです
とはいっても水に浸かった床下をそのままにしておくわけにはいきません
送風機と一緒に運び込まれた強力バーナー
ぬれた床下に熱風を送って一気に乾かします
玄関をスロープにして解消
奥行きのある縦長のたたきにしたのはこのためだったのです
間口のちょうど真ん中に設けた玄関
そこから入ってすぐの場所に運び込まれたのは小柄なおばあちゃんに合わせて作った特製のシステムキッチン
使いやすさや安全性にも配慮しました
玄関を挟んで反対側には新しい浴槽も設置され徐々に暮らしの準備が整えられて行きます
梅雨の晴れ間
橋が工務店の作業場を訪れました
まずは角材を四角く組んで木枠を作ります
そしてその木枠の中に厚さ3cmの板を特殊な金具で固定
こうして出来上がったものとほとんど同じ形のものがもう1つ
その両方に取り付けた金具は木枠の中の板を回転させるためのパーツでした
果たしてこの可動式の仕掛けの役目とは一体?
正解ですよあんだけ入って来ちゃったんですね水が
(内山)よかったです上げといてどうしようかと思っちゃう雨だと大工さんが気になっちゃってあと方言で話してるのがいいよね私には何いってるか分かりませんけどもそういうことなんじゃないかなってニュアンスは伝わりますよね匠は少し中の形が違うものの何やら仕掛けが施された同じ大きさの木枠を2つ作り上げました一体あれは何のためのものなんでしょうか皆さんで推理してみてください見たことないからねこの仕組みをねこれがどこにはまるかも分からないですもんね両方違うんですよねこっちはこのぐらいの幅ですよねこれがね早いうちにあったらあの階段でご飯食べる時楽だったんですよね
(内山)テーブル代わりにして階段に付けるテーブル?何でまた階段に…おかしいだろ階段にテーブルってないだろでも食べたくなるかもしんない孫が
華麗な花火が川の水面を鮮やかに染める久留米の夏の風物詩筑後川花火
そんな街のにぎわいをよそにこの日もラーメン店の厨房に立つおばあちゃん
こうして頑張れるのももうすぐかなう夢があるからこそ
リフォームの完成を心待ちに仕事に励みます
そんなおばあちゃんの気持に応えようと匠も作業を手伝い最後の仕上げに追われていました
いきなり電ノコで切り込みを入れたのは玄関脇に張った壁の下地
横長の大きな穴が開くとそこにあの木枠の仕掛けがピッタリ収まりました
その下にも穴を開けもう1つの木枠をはめ込んで設置
すると橋は上下に並んだ木枠の仕掛けに長い棒を通して2つをつなぎました
(橋)その時に…
予想外のハプニングに見舞われたリフォームも何とか無事終了
「感動住宅の演出家」が手掛けた井上家の新しい暮らしの舞台をご覧いただきましょう
70歳のおばあちゃんが1人で暮らす井上家
長年の立ち仕事のせいですっかり足がいうことを聞かなくなりつえなしでは生活できなくなっていました
しかしもともと理容店を営んでいた家の中にはそこら中段差だらけ
おばあちゃんの痛む足をさらに痛めつけていたのです
唯一の楽しみは孫達に自慢の手料理を振る舞うこと
しかしかわいい孫達が来てくれても…
同じ食卓を囲めるはずもなく孫達はハシゴのような急な階段に腰掛けて食べるしかないのです
いただきます
せめてみんな一緒に食事することができ不自由な体に負担の少ない安心して1人暮らしのできる家に
そんなおばあちゃんの切なる願いをかなえるために立ち上がった…
「感動住宅の演出家」がおばあちゃんの新生活を応援するために編み出した気配りの行き届いたアイデアの数々をご覧いただきましょう
かつて営んでいた理容店の店舗用のひさしがそのまま残されていた井上家の外観は…
まるで新築したかのようにその姿を一新
床を以前よりも高くして水害に備えました
玄関扉は力のないおばあちゃんでも軽く開けられるアルミの引き戸に変えられ扉の外から家の中までずっと手すりを伝って行けます
玄関を縦長のスロープにして段差をなくし楽に出入りできるようにしました
縦の手すりはロックを外して手前に引くと靴を脱いだり履いたりする時に便利なベンチが出て来る仕組み
つえを置いておく場所や小物かけまであって至れり尽くせり
そのベンチに腰掛ければ目の前から履物を出し入れすることができ娘さん家族の分まで十分にしまえるスペースも確保しました
土間に無理やり作った寝室をはじめ家じゅうにあった数々の段差
しかしこれからは玄関を一歩入ってしまえばおばあちゃんを苦しめる段差はもうどこにもありません
苦労していた水回りもすべてバリアフリーで仕上がりました
あらゆる動線に必要な手すりを配しつえなしでどこにでも1人で行けます
グラつく心配のなくなった浴槽の横には何やら円盤のようなものが
クルクルと回転するようになっているのですが…
実はこれ座ったまま体の向きを変えてお風呂に入れるシート
取り外して水洗いできるのでいつでも清潔
雨の日に便利な浴室乾燥機も
たった3畳しかない窮屈な台所に7人もの家族がひしめき合っていた井上家
孫達が座ってご飯を食べていたあの急な階段は取り払われ明るく見通しのいいダイニングキッチンが誕生しました
すべての機能が使い勝手よくまとめられた作業スペースも申し分ない台所
調理器具を出し入れするつり戸棚や収納付きのシンクの高さは小柄なおばあちゃんに合わせて低めに設置
おばあちゃんの手料理を楽しみにやって来るかわいい孫達のために自慢の腕が存分にふるえます
荷物を抱えて買い物から帰った時玄関から直接キッチンに入れる入り口も作りました
ダイニングテーブルの天板を脇に付いた手すりを支えにして左右に広げ窓際の収納ボックスを引き出してイス代わりにすれば普段はおばあちゃん1人にちょうどいいサイズの小さな食卓が…
なんということでしょう!
週末には孫達とみんな一緒に囲める7人掛けの大きなテーブルに
おばあちゃんの夢がようやくかないました
さらにおばあちゃんのためのとっておきの仕掛けが食卓の脇にもう1つ
ダイニングの窓を開けてステンレスで出来たフレームをその前に引き出し取っ手の付いたバーを手前に引くと…
なんとおばあちゃんが楽々干せる室内物干しに
目隠しとなる扉を閉めてロックすれば防犯面も心配なし
敷地いっぱいに立ち外に物干しが出せない井上家の立地を考え室内にそのスペースを設けたのです
洗濯物が乾いたらそのまま壁際に寄せてクロゼットとしても使えます
おばあちゃんが1階だけで生活できるようあらゆる場所を活用し収納不足を解消しました
急な階段をはい上がるようにして毎日2階の仏間まで上がっていたおばあちゃんのために仏壇を1階に
ゆっくり座って手を合わせられるよう座面に畳を敷いた収納付きのイスも収めました
朝まで仕事をしているおばあちゃんが昼間ゆっくり眠れるよう寝室は一番奥に
寝ながら何でも手が届くようベッド周りに小物をしまえる便利な棚を用意
上には大きなクロゼットも
ベッドの下は普段使い用の引き出しと季節物がしまえる天開きの収納が
これからもおばあちゃんが元気に仕事を続けられるよう化粧台まで備えました
ダイニングから延びる新たな階段はおばあちゃんでも楽に上れるよう手すりを付けて安全で緩やかなものに
仏壇にお参りする時以外上がって来ることのなかった2階は…
構造上問題があった増築部分を減築し遊びに来た娘家族がくつろげる落ち着いた客間に
いつでも孫達が泊まって行けるよう布団がたくさんしまえる大きな納戸も用意しました
夏休みなど何泊もして帰る時には汗をかいた服を自分達で洗濯して干すこともできます
真夏の暑い日は開閉式のオーニングを広げれば強い日差しを和らげてくれます
おばあちゃんの笑顔のために匠が心と技を尽くして仕上げたこの家を果たして家族は喜んでくれるでしょうか?
この日を待ちわびていたおばあちゃんが娘さんに手を引かれながら久しぶりにわが家へ帰って来ました
使いやすくなったキッチンで自慢の腕をふるうおばあちゃん
その表情はとってもうれしそう
(チャイム)
(スミ子さん)はいこんにちははいいらっしゃい
それもそのはず
ついに念願がかなう時が来たのです
新しい家での初めての食事
乾杯!
食卓に並んだ7つの笑顔
この日のおばあちゃんの手料理はいつもに増して格別
みんなのおいしい顔がおばあちゃんの元気の秘訣です
きれいな家になりましたねこれ
(堀)よかった何これもう帰って来て外見て感極まっちゃってんですもんねいやきれいだけじゃなくておばあちゃんのためにあんなに気遣われていた所がたくさんあってそれは感動しますね家族だったらすごい人生が豊かになった感じがしますよねすごい気持も明るくなりますよねドレッサーまで作られてましたもんねあれは手すりが出て来るようなねあれ手すり邪魔あの狭い所に感心してましたねあの洗濯物あれいいですよねもう
(内山)欲しいですね干しっ放しでも雨降っても大丈夫だしそのままスライドすればクロゼットに収まるんですよおばあちゃんの手間を省いてあげようとあれも感心してましたねお風呂でグルっと回るやつあれおばあちゃん足がちょっと悪くなってるから便利ですけどじゃなくてもいいよね
(細田)普通に使いたいですよねどんだけ怠け者なんだよいやでもいいじゃないですか2014/06/28(土) 14:30〜16:25
ABCテレビ1
大改造!!劇的ビフォーアフター[再][字]
劇的なリフォームで家族の問題を解決します!狭い・暗いなど不便な家を匠がリフォームで大改造!!日本中の家族を幸せにする笑いあり、感動ありの家族応援バラエティ
詳細情報
◇番組内容1
風情ある京町家。一人で住む78歳のおばあちゃんの最大の問題は、風呂が屋外にあり脱衣所も無くバスタオル一枚で庭を駆け抜けていること!トイレ、洗面所も屋外にあった。京都の町家が現代の生活にマッチした快適な空間に大変身。古い急階段も、その機能を残しながら超モダンな便利家具へ!!もちろん思い出の品も見事に再生します。前向きに生きる素敵なおばあちゃんと古都をお楽しみに。
◇出演者1
所ジョージ・堀ちえみ・細田よしひこ・江口ともみ・大和田伸也
◇番組内容2
家中に段差が多く足が悪いおばあちゃんに不便な狭小9坪。台所は実質3畳。食卓に座れない娘家族は階段で食事をする。集中豪雨で、工事中に浸水する大ハプニング発生…!!
◇出演者2
所ジョージ・堀ちえみ・細田よしひこ・江口ともみ・内山理名
◇おしらせ
番組HPはこちら
http://www.asahi.co.jp/beforeafter/
ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
バラエティ – その他
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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