東北発☆未来塾「コーディネートするチカラ “つながる”その先にあるもの」 2014.06.28

どーも。
「東北発☆未来塾」応援団長のサンドウィッチマンです。
どーも!どーも。
こちらは福島第一原発がある双葉町の映像なんですね。
本当に原発のすぐそばに町があるんですね。
そうなんですよ。
僕前の仕事をやってた時に週1回この辺り行ってましたけど。
そうですか。
非常に落ち着いた商店街があって桜もきれいで僕は好きな町です。
震災前は7000人の方が住んでいました。
現在も町に住めない状況が続いていますね。
全国各地に避難しているんですね。
そうなんですね。
そこで離れ離れになってしまった双葉の住民と行政をつなぐ仕事をしている人がいるんですね。
6月の講師…おまんじゅうを詰めてるこちらの女性もですねこちらの男性もそうなんですね。
若い人が頑張ってるんですね。
双葉町の住民の方にもお話をうかがいました。
今コーディネーターにどんな事が期待されてるんでしょうか。
僕たちも一緒に考えます!双葉町から南におよそ60キロ離れた福島県いわき市。
今双葉町の役場はここにあります。
東京でコーディネーター団体の代表を努めている藤沢烈さん。
双葉町に「復興支援員」と呼ばれるコーディネーターを派遣しています。
きょうは双葉町の復興支援員の皆さんをおじゃまします。
双葉町の皆さんは福島県内と全国に避難をされていて避難されている町民の皆さんをサポートするために皆さん活躍をしています。
そのあたりに注目して話を聞いてみてください。
はい。
それでは行きたいと思います。
「復興支援員」とは被災地での町おこしなどを住民と共に行う人のこと。
報酬は国の復興予算で賄われています。
双葉町では去年の9月から復興推進課のもとで活動を始めています。
あの震災で避難指示が出て今その7000人の町民はここの13ページの図面にあるように
(橋本)それまで小さいコミュニティーであった方たちがバラバラになってしまったのでそこの情報交換とかコミュニケーションが全然できていなかったりとか。
なかなかやっぱり役場の職員の数も限られている中でそこをどうするのかっていうのを悩んでいたところでそこに復興支援さんの活動がありまして復興支援員はいわきに3人郡山に3人います。
また今も1000人近くが避難している埼玉県で1人が活動しています。
こちらがいわきに派遣されている3人のコーディネーターです。
いわきチームの主な仕事は広報活動。
情報誌やウェブサイトなどさまざまな媒体を使って情報を発信しています。
こちらは毎月発行している情報誌「ふたばのわ」。
避難している全ての世帯に郵送で届けます。
一時帰宅する際の注意点やいわき市にできる復興公営住宅の間取りなどを遠く離れた住民に伝えます。
町内各地の放射線の測定結果も載せています。
更にこの「ふたばのわ」にはもう一つ大事な役割があるんです。
こちらはいわき市に避難している双葉町民によるイベントです。

(フラダンス)こうした住民のイベントにコーディネーターが積極的に参加し取材をします。
これらの写真や住民の声を「ふたばのわ」に掲載します。
住民の活動を伝える事で町民同士の結びつきを深める事それがこの冊子のもう一つの役割です。
励みになりますよね。
こういう写真を見ると涙が出てくるの。
双葉の人が出てくると「この人ここに元気でいるんだわ!」とかちょっとうれしくなるよね。
なんかね。
皆さん具合が悪くなったとか聞くから「あぁこの人やっぱりここで元気なんだわ!」とかって。
(男1)この人ここに住んでるんだなって。
そう分かるもんね。
(男2)離れ離れで分からないから。
同じ行政区だってそうでしょ?分からない人もいるもんね。
載っていると懐かしいとかねそういうのあれだよね。
コーディネーターは町民が直接会える場所づくりも始めています。
双葉町出身で今千葉県に住む…今年の成人式の時コーディネーターに出会い双葉の若者同士が意見交換できる場が欲しいと伝えました。
2か月後コーディネーターは交流会を東京と福島で開催。
その行動を見て鎌田さんは気持ちに変化が生まれたそうです。
ここに参加してくれた友達もぜひ何かイベントをしたいなって情報誌づくりに交流の場づくり住民へ情報はうまく伝わっているように見えます。
しかし「課題はまだある」といいます。
すごくここって難しいんですけど自分の気持ちがまだまだ追いついていない方たちもいてそういった人たちってなかなか現場や交流会とかにも参加される機会が少ない方たちが多いので今その方たちにまだ僕らもアプローチし切れていないっていうのが正直課題でもある。
今回の中で皆さんにも感じとってほしいのがコミュニケーションですよね。
コミュニケーションのゴールっていうのが情報が伝わる事をゴールにする。
そうじゃないですね…その事を強くコーディネーターは認識していてだからすごくね細かく見えるかもしれませんがそれは全部どうやったら行動してもらえるかという事を考えながらコーディネーターの皆さんが動いているからなんですよね。
動いていただかないと意味がないからこそそこだけの取り組みをしてくれているとこんなふうに考えてもらえたらなと思っています。
コーディネートするチカラ。
ゴールデンルール!情報をただ伝えるだけでなく顔を合わせるコミュニケーションを大事にしてきた双葉町のコーディネーター。
(住民)植田町の歩行者天国…。
(コーディネーター)はい。
住民とコーディネーターの間にはどんな関係が生まれてきているんでしょうか。
9時から4時まで。
町の人たちに話を聞きます。
こういった事に対して補助金が出るっていうの。
やっぱり一員として我々と一緒にやってくれているので全てがうまくいっているんじゃないですかね。
仲間だねもう。
(木幡)本当に。
やっぱり信頼関係がないと。
信頼関係がないと形だけで絶対深掘りしたお互いの関係は成り立たないと思うんです。
だって世の中は人とのつながりだけですから。
具体的にどのような動きとか活動とか関わり合いの中で更に信頼関係が深まったという事があればお聞きしたいです。
あったかなぁ…。
何回も接触があったからね。
自然にすんなり入り込まれちゃったから。
(笑い声)それがいいのかもしれません。
うん。
(大橋)だから強烈な印象はないんだけどぴったりもう背中に
(笑い声)こういう感じ。
我々を一歩外から見てあといろいろこういうのどうだろうっていう事も言ってくれてますしそういう意味ではね関わり合いがますます増えていくと思います。
ちょっとプレッシャーが。
(笑い声)では最後の時間になりました。
まずはきょう一日双葉町を回ってきてどのように感じたのかなというところを皆さんから聞きたいなと思っています。
今回こう自分の目で見てすごい複雑な問題だなと感じてそれと同時に双葉町の今の状況だからこその特別な取り組みがあるなというふうに感じて…。
いろんな地域であってももしかしたら…双葉町はそれがある種露骨に出てしまっているので危機感を持てているかもしれないけどじゃあそれは双葉町だけの問題なのかですね。
東京なんかでもそうですけどつながり自体はどんどん見えなくなっていってそれによって孤立化している人は山ほどいらっしゃるんですね。
そこに対して危機感を持っている人はもしかしたら双葉町より少ないかもしれない。
そんな事も考えたりしますね。
さてここまで行きましてお楽しみの宿題!フフフフ…。
楽しみじゃないかな。
宿題?宿題があったなんて聞いてないよ!実はですね藤沢さんから学生にある宿題が出ていたんですね。
宿題の内容は…。
(富澤)なんで藤沢さんはそういう宿題を出したのかな?人が集まるとね必ず意見の違いがあるわけですよ。
まぁあるね。
そうした意見の違いをどう乗り越えるかがコーディネーターの腕の見せどころらしいんですね。
なるほどね。
確かに。
でこの学生は宿題さぼってんじゃん。
いやいやさぼってるわけじゃ。
ちゃんとやってるでしょ!やってんの?浅川くんは大学院で魚の研究をしてるらしいんですね。
へぇ〜。
それにしてもちっちゃい魚だね。
相当ちっちゃい魚ですよ。
浅川くんは魚の加工品の開発を宿題のテーマに選んだみたいです。
なるほど。
いろんなテーマで皆やってきたんだね。
さあいよいよ発表です!僕は今回テーマとして「被災地の地域特有の水産物を用いた加工品の開発」というテーマで考えました。
浅川さんは水産物の加工品に関わる生産者研究者消費者この3人の共通点と相違点を調べました。
共通点としては幸いな事に被災地に関心があるまたその土地をすごく愛しているという事が共通点として挙げられその加工品を…これが共通していると…何か矛盾って感じません?
(浅川)矛盾?うん…。
研究者が目指している方向性と地域の生産者が目指してる方向で相反してる事って何かないですか?まぁ…その…まっ売れればいっぱい作りたいという気持ちは生産者にはあると思うんですよ。
だけど魚を取りすぎてしまう事は資源の枯渇とかまぁその…何て言うんですか。
そういうのにつながってしまうのでそこの相違点ですね。
何て言うんですかね…。
資源を守りたい研究者と資源の事をよく考えないで売れるならいっぱい作ろうと考えている生産者。
そこはちょっと矛盾してるのかなぁと思いました。
なるほど。
はい。
はい。
資源を安定させる確保という話とある種の販売増加。
(浅川)そうですね。
売上増加はもちろん名産品していくためにも大事な要素ですよね。
(浅川)はい。
はい。
だけどあまりにおかしな形で販売してしまうと資源を枯渇してしまうかもしれない。
はい。
そこは矛盾がありそうですね。
(浅川)そうですはい。
OKいいと思います。
じゃあ次の質問です。
浅川さんがコーディネーターとしてこの地域で水産加工品を作っていきたいと。
その時に生産者消費者専門家を巻き込んでね皆共通の思いを持ってチームにしてやってきたいと思った時にどんな行動をしますか?今まで目も向けられてこなかった魚。
でも実際に食べてみるとおいしいんだよという魚をちゃんとアピールしてバランスよく資源を使うみたいな事に持っていけたらいいんじゃないかなぁというふうに思います。
はい。
ありがとうございます。
拍手で。
(拍手)1個だけあと私から加えるとすれば販売量を増加させるという考え方から脱却しないといけないかもしれない。
とにかくたくさん売るっていうことではなくて「付加価値を付ける」っていう言葉がありますね。
単価を上げるって事ですね。
量を増やすんじゃなくて「もっと単価を増やす」と。
そういう方にもっと経営の資源を投入していきませんか?というふうに地域の生産者の人の考え方を変えていくというのもこの矛盾を解消するためには大きな手ですね。
ただこれをいきなり生産者にぶつけちゃうんじゃないんですね。
そしたらそれは専門家と一緒になっちゃう。
そうじゃなくて地域の方が何を考えているのか。
そこに寄り添ってお手伝いして関係を作っていく中で徐々にそういった考え方も専門家を通じて理解してもらうみたいな事かもしれないですね。
その繰り返しの中からじわじわと地域が変わっていく。
コーディネートするチカラ。
ゴールデンルール!東北の復興そのものはまだまだ続いていきますから今すぐじゃないかもしれないけど東北の現場に是非ね関わってもらって実際に地域とつながって何か新しい取り組みをしていくという所に皆さんにも関わってほしいなぁとこんなふうに思ってます。
僕から皆さんに「ありがとう」と言いたいです。
ありがとうございました。
(学生たち)ありがとうございました!コーディネーターさんって非常にねいろんな仕事があるもんですね。
藤沢さんを見ていて語り口調ねあの声のトーンとかすごく穏やかで優しいんですよね。
安心してお話ができる。
それも大きなコミュニティーを作る上で大事なのかなぁと。
なるほどね。
どう思いました?ずっといるウルトラマンみたいな仕事だなぁと思いました。
なるほどね!ウルトラマンは3分で帰んなきゃいけないですから敵やっつけて。
そうそうそう。
ずっといる。
大丈夫ですかずっとピカピカ光ってる。
ずっと光ってますけどずっといる。
「東北発☆」。
(一同)「未来塾!」。
次回は福島県いわき市で行われたイベント「公開復興サポート明日へ」の模様をお送りします。
未来塾はエネルギー体験教室を開催。
圧力鍋とエネルギー?一体どんな関係があるんでしょうか。
次回もお楽しみに!2014/06/28(土) 11:20〜11:40
NHKEテレ1大阪
東北発☆未来塾「コーディネートするチカラ “つながる”その先にあるもの」[解][字][再]

原発事故で全員避難している福島県双葉町。復興支援員というコーディネーターが町民をつないでいる。いったい何をしているのか?いわき市で取材!【ナレーター】川島海荷

詳細情報
番組内容
全国各地に避難している双葉町の人々。いわきにいる復興支援員の主な仕事は広報活動だ。毎月発行している情報誌「ふたばのわ」は避難しているすべての世帯へ郵送。一時帰宅する際の注意点や放射線の測定結果だけでなく、住民のイベントに積極的に参加し、参加者の顔や声を掲載。町民同士の結びつきを深めている。さらに若者どうしが集まる場所も設置した。すると…! 【講師】藤沢烈【応援団長】サンドウィッチマン
出演者
【出演】一般社団法人RCF復興支援チーム代表…藤沢烈,サンドウィッチマン,【語り】川島海荷

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
趣味/教育 – 大学生・受験
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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