選び抜いたフルーツのみずみずしいおいしさを丸ごと詰め込んだジャムが今評判を呼んでいます
（男性）イチゴがね全然違いますねキウイすごい
素材の新鮮さに誰もが驚くこのジャムは姉と妹でオープンさせた小さなお店で売られています
バイバーイ大っきくなったら食べてください
２年前に突然愛する母が他界
落ち込む父を励まそうと父が得意にしていたジャムのお店を始めました
亡くなった母がくれた残された家族３人が１つになれるツールということです家族の絆みたいな感じかなと思います
母がいつも楽しみにしていた父の手作りジャム
そのおいしさを広めたいと家族で始めたジャムの店で商品に込めるのはたっぷりの愛情です
素材選びから新作の味の決定まで父の存在が今も姉妹を支えています
今回は母への想いで１つになったジャム作り家族の夢のカタチ
この街にある小さなジャムのお店が今北摂エリアからさらに全国へと評判を広め始めています
それがこちらタツタジャム
決して広いとは言えない店内には季節の素材にこだわった手作りのジャムがズラリと並び中にはあまり聞いたことのない野菜のジャムも
例えばこの「グリーンルバーブ」は長野県の農家から直接仕入れているイギリス辺りではポピュラーな野菜です
無添加にこだわったジャムづくりを担当するのが長女の有紀子さん
もともと雑貨などのデザインをするアーティストでもありお店には今も彼女の作品が置かれています
経営面を仕切っているのが次女の委久子さん
母への想いを込めたジャムのお店を始めようと提案したのも彼女でした
結構ありますね今回は結構いろいろたくさん…役割が結構つくってくれる職人肌と私はなんかこう体力系みたいなハハハ…
有紀子さんはフルーツや野菜が一番おいしい旬の季節を選んでジャムにします
・こんにちは・こんにちはどうもありがとうすいませんありがとうございます新物ですねはい
この日は初物のトマトが届きました
早速トマトのジャム作りです
特別な技法を使うわけではありません
大切にしているのは丁寧につくること
真夏に採った去年のやつなんかほとんど皮だけ皮とヘタぐらいであとはもう全部使えるぐらい真っ赤っかだったんですけどちょっとやっぱりね切っててもかたい感じがするんですこの辺のちょっと青い所とかはだからちょっとかわいそうだけど少し取らせてもらって…
どの素材もこうしていとおしみながら新鮮なうちにジャムにしていきます
使っている砂糖はジャムとの相性がいい北海道産のビートのグラニュー糖
（有紀子）灰汁もおいしさのうちっていう方もいらっしゃるんですけど
糖度計で細かく甘さをチェックしながらその日の気候によって微妙に砂糖の量も調整
納得のいくまで味を調えます
さらにジャムによく使うのがレモンの果汁
（有紀子）今のままだとトマトとお砂糖の甘さだけなんですけど
姉の有紀子さんがつくったジャムは妹の委久子さんが必ず味や食感をチェックします
おいしい
（有紀子）おいしい？よかった
季節の新作がまた１つ完成しました
タツタジャムではこのような新作に限らずすべてのジャムを試食することができます
味を確かめ納得したうえで買えると大好評
このタツタジャムにほれ込んだプロの料理人もいます
豊中市にある名店・リストランテチェレスティーナのオーナーシェフもその１人
タツタジャムをソースに使うこともあります
甘さプラス旨味
（オーナーシェフ）前菜からメイン・デザートまで使えるこれからは食材として使っていきたいなと私も思っておりますけれども
ジャムがつながりを深めてくれたこのお店ではタツタジャム主催の料理教室が開かれることも
（有紀子）ほんとにソースと合っていい感じのものに簡単にできあがるので
おいしいジャムは食材にもなる
オーナーシェフみずからが実際に料理をつくりながらそれを教えてくれました
うわ〜すごいこれはバターソースになりますあとで味見てくださいおいしそう〜
この日の生徒さんたちがつくり方を知って最も喜んだのが甘夏のジャムを使ったドレッシング
サラダにより爽やかな風味を加えることができます
マリネ料理も好評でした
（女性）単純な作業やのに家庭では味わえないような深い料理になるのが驚きましたねジャムの種類がたくさんあるのでお料理との合わせ方も無限大になってすごい可能性も感じますし…
こうした教室を開くのもジャムの魅力を広めたいからです
そんな姉妹の情熱が実を結び地元の人たちからも愛されるお店になったタツタジャム
またねありがとうバイバーイ・
（鈴）・
オープンのきっかけは２年前
母・順子さんが病気で亡くなったことでした
家族を照らす太陽のような存在を突然失った立田家
とりわけ父・昌彦さんのショックは大きかったようです
四十九日まではね母の死からみんなバタバタバタバタやることいっぱいあってそれが終わったとたんになんかもううちらも悲しいししんどい時期やったんですけど
父を立ち直らせたいと委久子さんが思いついたのがジャムの専門店を開くこと
実家の夏ミカンの木が実をつけると毎年昌彦さんがママレードにしていました
そのレシピが生かせるかも
ほんまにもうねあの日は突然私もう天から下りてきたように「そうやそしたらお父さんの得意なジャム屋せぇへん？」って思わずシーンとした中で口走ってましたけどでもなんかそれもお母さんがね「あんたら３人で頑張り」みたいなことを教えてくれたんかなっていう気も少ししてますけど
母も大好きだった父の手作りジャム
趣味の域を超えたそのおいしさをたくさんの人に知ってもらいたい
娘たちの想いは父を励ましました
ものすごい間隔が粗いんです
今でも家庭で使うジャムをつくるのは昌彦さんの仕事です
その父の味を確かめることでいつも原点を見つめ直しているのがお店のジャム作りを担当する有紀子さん
レシピを受け継いだ「甘夏のマーマレード」はタツタジャムの看板商品になっています
娘が心配して私が何か一生懸命できるようなことそれで「ジャム作りをしたらどうや？」って言ってくれたので何年間の間にジャムつくってみんなに喜んでもうてたっていう記憶もあったんでねほなまぁやろかなという…７５のおっさんがすることがようけあるというハハハ…
この日昌彦さんと委久子さんは長野県へ
ジャムに使うフルーツや野菜を仕入れる時こうしていつも生産地まで足を運びどのように栽培されているのか確かめてから決めるのです
これから赤みを増していくのが紅玉りんご
そしてイギリスなどではポピュラーな野菜・ルバーブでした
やっぱり目で見たいっていう雑草が生えてる逆に言えば虫がたくさん飛んでるような所のものが頂けたらなと常にチェックですよねだから味にしても「これできたけどどう？」って言ってちょっと最後見てもらってまぁ頼りないですけど
２人はジャムの素材として魅力的なものを発見
それはブルーベリーの畑の一角でひっそりと育てられていました
（昌彦）これ全部ブルーベリーなんですか？
（中澤）そうですいや〜きれいめっちゃきれいそうやねめちゃめちゃきれいやね
（２人）ハスカップウ〜ン…
ハスカップというブルーベリーよりさらに酸味が強い木の実
まさか長野県でつくられているとは
内地で採れないっていわれてましたよね？北海道だけみたいなね
（委久子）ブルーベリーよりすごい３倍とか４倍ハスカップのジャムつくりたいな
（昌彦）つくりたいな
実はもうすぐタツタジャムにとって特別な日が来ます
その時新作を発表したいと思っていた委久子さん
大きなヒントがもらえたようです
早速ハスカップを家に持ち帰り有紀子さんに試食してもらうことに
（委久子）酸っぱいやろ？うん
（委久子）これはおいしいなと思ってプリッとした食感がブドウっぽいやん
（有紀子）味もブドウっぽい
（委久子）だってめっちゃ希少やもんハハ…
おいしいジャムになるかどうか明日から有紀子さんが試作に取りかかります
ちょっとみんながびっくりするような今までに無かったようなジャムを作ってみたいなっていう企画をふつふつと考えておりまして
実はもうすぐオープン１周年
いずれは看板商品にもしたいスペシャルなジャム作りが始まりました
すいませんありがとうございます
大阪・池田のタツタジャム
小さなお店の手作りジャムの評判が今広がり始めています
そのおいしさに魅了された料理人も少なくありません
こちらのカフェのオーナーもその１人
どうもこんにちは持ってきましたありがとうございますたくさんいっぱい入ってるありがとうございます
（委久子）いえいえ
お店の看板メニューである「ワッフル」と季節のタツタジャムを組み合わせたセットが人気です
ほんとに最初に試食をした時にすごいびっくりして
（オーナー）ほんのりほっこりするっていうか小っちゃい頃にお母さんうれしいみたいな幸せな気持ちってなったことがあったんですけどそのことを思い出すような…
タツタジャムは各地で開かれる手作り市やマルシェでも人気です
６月の日曜日阪神競馬場で開かれたマルシェには父・昌彦さんも売り子として参加しました
ご試食できますのでもしよかったら
昌彦さんは言葉も巧み
セールスナンバーワンなんで
でも委久子さんいわく昌彦さんが勧めるほうが説得力があるからか売り上げも伸びるのだそう
この日も予想以上に売れました
そしてもうすぐ迎えるオープン１周年
姉妹は両親への感謝の気持ちを込めた記念のジャム作りに取りかかりました
今試してるとこなんです
なんとあんこを使ったジャム
一体どんなものなんでしょう？
ちょっと試作でこういう感じで
母が好きだったあんこ
それを父が得意とする甘夏のジャムと合わせようというのです
きれいに２層に分かれた出来上がりにしたいのですが問題は浸透圧
あんことジャムの糖度をピッタリ同じにする必要があり微妙な甘さの調節に試行錯誤が続きました
あっ…うんもう一息よもう一息おいしいけど…
（糖度計の音）
（有紀子）おっ４９．４ええんじゃないですか
なんとか糖度も合ってきました
今度こそきれいに分離してくれるのか
（有紀子）詰めるまではまだ油断できないけどね
（有紀子）沈んでる感じが…
しかし結果は…
（有紀子）沈んでますね
（委久子）頑張れ！
（有紀子）ダメ
思うようにいきません
何度やっても失敗の連続でした
ジャムに合うようあんこの作り方を変えてみることに
母・順子さんが生前懇意にしていた佃煮店でおいしいあんこをよく買ってきてくれていたのを思い出した２人はヒントを得るためにそのお店を訪ねてみました
清左衛門は佃煮店でありながらあんこも有名
丹波の大納言小豆を手間暇かけてふっくらとおいしく炊き上げています
（代表）パンに付けてる人も多いしところてんに入れたりとか…うんやっぱり豆や粒感があるけどでもシュルッてこう…全然ちゃうなだから「まだまだや」って言うたやんか
（代表）これは清左衛門の味かねでも
（有紀子）そうですね今一応ねこういう感じで試作として…でもかわいいかわいいかわいいね見た目ねそうでしょううんかわいいこの色合いはなんかほんまに和と洋の間っていう感じもするし
見た目も大事ですがあんこの味にもこだわるべきだと気付きました
ただあんこのクオリティーこれ食べたら…ダメダメということがよ〜く分かりましたほんまに思った
このお店と同じ大納言小豆を仕入れることに
丹波の豆と北海道の豆でたぶん大きさもかたさも違うから煮る時間が絶対変わってくると思うのでそこを少し変えてみようとは思います
大納言小豆を使ったあんこ作り開始
（委久子）豆のおいしさが全然違うけどやっぱり小っちゃいよりも大っきいほうがいいと思うちょっと味はね味は結構おいしいねんけど食感を重視するんやったらこっちやんな
２層にきれいに分離する新作ジャムは完成するのでしょうか？
タツタジャムオープン１周年当日
記念の新作ジャムがついに完成
できましたラベルもこんな感じで
（有紀子）きれいでしょう
（有紀子）「じゃむじゃむ」って響きかわいいでしょう
お父さんてれ笑い
両親への感謝の気持ちを込めたネーミング
母が好きだったあんこと父の手作りジャム
父・昌彦さんに試食してもらいます
おいしいおいしいおいしい
（委久子）やったぁできればこんな２層のシリーズがもしあと２〜３種類白あんとか黄あんとか抹茶あん…
昌彦さんが早くもシリーズ化を考えたほどのおいしさ
最終的なＯＫも出て早速お店での販売も始めます
そしてもう１種類
昌彦さんと委久子さんが長野県で見つけてきたハスカップを使って有紀子さんが試作を重ねた新作ジャムもこの日からお店の棚に並ぶことに
１周年を聞きつけて続々とやって来た常連さんたちにも早速記念のジャムの試食を勧めます
ほんまや
（委久子）ほんまですか
（有紀子）なかなかですか
母への思いから始めたお店にまた看板商品を加えたジャム作り家族
夢のツヅキは？
ケンカもしますけどね意見の相違もありますけどでもほんとにこの店があるから３人つながってられるっていうのもあるので
（委久子）強烈な個性３個を合わせてなんとかやっていければと思います
（有紀子）その中でおいしいジャムができてたくさんの人に食べてもらえれば喜んで頂ければこれ以上の幸せはないです本日はダイアンなり！今日は十三にやって来まして2014/06/28(土) 11:00〜11:30
ＡＢＣテレビ１
ＬＩＦＥ〜夢のカタチ〜[字]／佐々木蔵之介 天国の母に捧げる絶品ジャム！夏の新作は
人生はいろんな夢でできている…夢追う人の輝く瞬間を佐々木蔵之介の語りで描きます。
今回は、「天国の母に捧げる絶品ジャム！父と娘が挑む夏の新作」です。
詳細情報
◇番組内容
大阪府池田市にある人気のジャム屋さん「タツタジャム」。美人姉妹が営むこのジャム屋さんは、亡き母への思いと残された父への激励の意味が込められていました。丁寧に作られたジャムは、プロの料理人が認める美味しさ！姉妹と父の奮闘を描きます。
◇ナレーション
佐々木蔵之介
◇おしらせ
この番組は、朝日放送の『青少年に見てもらいたい番組』に指定されています。
ジャンル :
ドキュメンタリー／教養 – ドキュメンタリー全般
情報／ワイドショー – 暮らし・住まい
趣味／教育 – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード（ステレオ）
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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