（オープニングテーマ）
（木下ともお）またな！
（吉本雅人）おうあしたな。
あっ母さん！
（本田先生）うん？今日の夕飯何？
（木下哲子）見たら分かるだろう。
ジャガイモタマネギニンジン肉…。
カレーだ！
（木下君子）母さん！今父さんから電話！何だって？週末こっち来るって！マジで？やった〜！父さん父さん父さん！う〜ん…。
いってきま〜す。
なああのマンガ貸してくれよ。
あ〜まだ読み終わってねえんだ。
うえっ。
（２人）あ？ああっ！フッ…ハハハハハハ靴ぬれてやんの！う…。
みんな〜宿題やってきたわね？
（生徒たち）は〜い！木下君は？う…。
（本田）あしたまでに反省文ね。
（チャイム）はいじゃあここまで。
４時間目はホームルームか…。
委員長今日みんなで話し合う議題ある？
（立花節子）「教室に蜂が飛んできた時どうするか」ぐらいです。
じゃあたまにはグラウンドでドッジボールでもしようか。
（歓声）やり〜！
（鎌倉景子）とりゃ〜！わ〜！
（ホイッスル）え〜！やった！やった！腹減った…。
おお〜カレーだ！カレー！ハァハァハァハァハァ…。
こら廊下を走っちゃ駄目でしょう。
は〜い…。
叱られてやんの！うるさい！
（宮島）あの〜これ校長先生からの差し入れです。
あら〜おいしそう。
いただきます。
うちのクラスわがままな生徒が多くて…。
でもどの子にも取り柄ってものがあるでしょう。
心の声
（本田先生）ハッ！取り柄…。
そうよね。
どの子にも何か一つは取り柄が…。
木下君に取り柄ってあるんだろうか…。
待てよ…。
心の声
（本田）ジャンプ力…！あの子何もかも駄目だけどジャンプ力だけはあるわ！本田先生いかがですか？あ…ありがとう。
心の声
（本田）生徒の取り柄を伸ばすのは教師の役目か。
（チャイム）あっ木下君ちょっと。
えっ？何？これ跳んでみてくれる？ハァハァハァ…。
う〜っ！たぁっ！心の声
（本田）取り柄どころか平凡以下…。
う〜っ！真面目に跳んでる？真面目だよ！もう帰るからね。
うう…。
心の声
（本田）あの子のジャンプには何か秘密があるはず。
あらともおいいところに来たねこれ持ちな。
え…。
あ〜っ…。
あっ姉ちゃん靴下ちぐはぐだ！ええっ!?姉ちゃんのくせにざまあ〜！あそういえばさっき父さんから電話かかってきてね今日近くまで来るからうちに寄るって。
今日かよ！ちなみに夕飯は？またかよ！ハハアハアハ…。
心の声
（本田）そうか…分かったわ。
木下君がジャンプ力を発揮するのはうれしい事などでテンションが上がった時…。
お〜い！フフフフ…。
ともお何かいい事あったのか？今日父さんが来るんだぜ！
（吉本）あ〜あおいおいおい。
あ〜…。
ぬあ〜うっあっ！う…くそ〜！ともおあとであのマンガ貸してやるよ。
えっ？うおっやっと読めるぜ！やった〜！行こうぜ。
（吉本）ああ。
リーリーリーリー…。
えいっ！えいっ！
（声援）ハァハァハァハァハァ…。
無理だ止まれ！うらぁ！ハァハァハァ…。
あっ！ともおってスポーツ大佐みたいでかっこいい！えっ!?フン！よっしゃ〜！ええっ!?
（歓声）心の声
（本田）みんなうまく利用してるのね。
木下君。
あれ？本田先生。
他人の不幸や失敗ではあまり高く跳ばないところに先生ほっとしてるのよ。
は？食べる？いいの？やった〜！
（菊川みつお）う〜ん…。
（２人）じゃあな〜。
おうまたあしたな。
（根津ユキオ）じゃあな。
ハァ…もうおしまいだ…。
どうしたんだ？あ？
（みつお）実は…。
やっぱり笑われるから言わない。
笑わないから言ってみろよ。
気になるじゃねえか。
今日のテストで名前を書き忘れちゃったんだ。
プッククク…。
（笑い声）ほらやっぱり笑った！
（根津）わりぃわりぃ。
でもさそんな事で人生終わりみたいな顔すんなよ。
先生に言えばいいじゃん。
いや…。
うちのクラスは名前書き忘れると０点になるシステムなんだ。
みつお０点！まあいいじゃんたまには。
みつお０点なんか取った事ないだろう？できれば取りたくない…。
あ〜あ…大人から見たらオレの悩みなんてつまらないものなんだろうな…。
でその大人もきっと悩みがあるんだろうけど老人から見たら大した事なくて…。
心の声
（根津ユキオ）重症だな…。
なら名前書きに行けば？え？テストがあった日は大抵次の日くらいまで教卓の所に答案用紙置いてあるぜ。
ほ…ほんと？おいお前じゃねえんだからみつおをたぶらかすな。
ちょっと教えてやっただけだろ。
フン。
早まるなよみつおは。
置いてあるぜ…。
心の声
（菊川みつお）ちょっとだけ…。
ハァハァハァハァ…。
（景子）あ？心の声
（みつお）ちょっと確かめるだけ…。
（ドアを開ける音）うん…。
あっ！本当にあった…。
心の声
（みつお）確かめるだけだから…。
心の声
（みつお）あっこれだ！やっぱり名前を書き忘れていた…。
う…ハァ…「菊川満夫」…。
心の声
（みつお）そ…そんなに悪い事をしたわけじゃない。
ただ名前を書いただけだ…。
ともお〜！あ？帰ったらコンビニ行かないか？ああいいけどオレ金ないぜ。
はい。
何たくらんでやがる。
金どころか何にもないんだぜほら！それでさ昨日話してた例のテストの事忘れてほしいんだけど…。
うん？ほら名前書き忘れちゃった件。
おっ忍び込んで名前書いてきた？し…してないよ！とにかくあれは聞かなかった事に…！
（根津）え？別に要らねえよ。
あの話忘れりゃいいんだろう。
助けると思ってもらってくれ。
つまり…やっちまったのか？みつお。
やってない！やってないよ！よしこれで…。
あっ！
（みつお）ケリ子…。
え〜？美人で頭がいい？私が？何？告白？もうお小遣いなくて褒め殺ししかできないけど昨日のケリ子の記憶からオレを抹消してくれ…！よし。
これでアリバイ工作は完璧だ。
お〜いともおから聞いたぜ。
お前も結構ワルだな。
やるじゃん。
心の声
（みつお）ともお〜！
（日直）起立礼！
（生徒たち）さようなら。
ハァ…。
心の声
（みつお）やっぱりこんな事駄目だ…。
先生ちょっと話が…。
ちょうどよかった。
先生も…。
あと木下君も。
あ？この前の算数のテストなんだけど不思議な事があって…。
（２人）え？
（本田）菊川君の名前が２枚あったのよね。
ええっ!?で木下君の答案が見つからないのよ。
うん？心の声
（みつお）もともと名前書き忘れてなかったんだ…。
まさかオレが名前を書き忘れていたとはな〜。
でもさごまかせば何とか済んだかもしんないのに。
そういうわけにはいかないよ…。
オレのせいでもあるよな。
あんな事教えなかったら…。
そんな事ないって…。
まあいいじゃん！０点くらい。
あ…。
…ってお前はそういうわけにはいかないよな…。
（みつお）何であんな事しちゃったんだろう…。
猫にとってはオレの悩みなんかどうでもよく見えるんだろうな毎日餌探しで大変なんだから。
そんな猫も人から餌をもらえないカラスから見たら恵まれている方なんだ…。
オレから見たらカラスって気楽で羨ましいよ。
空飛んでりゃいいんだもん。
だよな！オレも空飛べたらって思うぜ。
あ…何するの？この紙飛行機に悩みをのせて…飛ばす事にしねえ？それ！やったぜ！ともお…。
心の声
（みつお）よく分からないなりに励ましてくれてるんだな…。
（青戸秀美）フ〜…。
日本史はこのぐらいにして英語もやらないとね。
え〜と…英語英語…。
うん？何でないのよ？何でないのよ英語の教科書！
（母）静かにしなさい！
（青戸）誰だって捜し物が見つからない時はこうなるわよ！散らかしてるからでしょう！心の声
（青戸秀美）あっそういえばこないだ図書館行った時…。
え〜とかばんかばん…。
かばんよかばん！何でないのよ！米粒捜してるわけじゃないのよ！いいかげんにしなさい！坂上の部屋ってきれいよね…。
（坂上）普通じゃない？これが普通なら私の部屋はどうなっちゃうのよ。
あっ。
なるほど。
根本的にその辺が駄目なのね私。
うん？坂上お願い私生まれ変わりたいの。
力を貸して！いいけど…。
（青戸）ただいま〜。
おじゃまします。
あらいらっしゃい。
坂上今日泊まるから。
ハァ…まずは掃除ね。
あっ！やっと見つけた！これで英語の勉強ができる。
え〜と…「なくようぐいす平安」…。
うっ…。
うう…。
わ〜お！こらえるのよ！そういうところから直さなきゃ。
青戸は短気でせっかちさんなのよ。
片づけられないのもその性格のせいよ。
そうね気をつけるわ。
え〜と…室町幕府を滅ぼした人物は…。
え〜と…確かこの本に…いやこっちか。
いっ！出したものはすぐしまう。
爪がこんなに伸びてた。
駄目でしょう！うっ！こら！これはいいのよ。
あとで母さんが取りに来るから。
そういう人任せが一番いけないのよ。
（いびき）心の声
（青戸）もう無理だ。
体にしみついてしまってて変えようがない。
もっと若かったら…。
せめて小学生の頃なら取り返しがついたかもしれない。
（哲子）こら！部屋の片づけ済んだの？帰ったらやるから！ちょっと待ちなさい。
うん？う〜んどっちかといえばよく部屋を散らかす方かな。
母さんや姉ちゃんの堪忍袋の具合を見て片づける感じ。
心の声
（青戸）私と同じだ…！今ならまだ間に合うわ！君が片づけられる人間になるよう私が指導してもいいかしら？別にいいけど…。
心の声
（青戸）坂上みたいに注意する立場が羨ましかっただけだけど一体どこをどう注意したらいいのやら…。
おいハンドだぞ！してねえよ！待って。
友達と仲良くしなきゃ駄目よ。
しなきゃ片づけられない人間になっちゃうわよ。
別にいいよそれで。
駄目よ！なぜなら…あっ！イルカ…。
そうイルカと言えば蘇我入鹿大化の改新よ。
（２人）はあ？
（青戸）蘇我入鹿は中大兄皇子や中臣鎌足ととても仲が悪かったの。
（中大兄皇子）おい少しは片づけろよ。
急な戦があったらどうするんだ。
（蘇我入鹿）うるせえな…。
（２人）うう…。
あいつと仲が悪くなってからあいつは部屋を散らかすばかり。
（中臣鎌足）皇子…いっその事…。
（青戸）入鹿は２人に整理されてしまったの。
そんな事で？ええ。
そんな時代もあったのよ。
さっきよ実はハンドしてたんだけどうまくごまかせたぜ。
うそなんてついたら駄目よ！
（吉本ともお）え？片づけられない人間になっちゃうわ。
（景子）この間どこ行ってきたの？
（葉山より子）鎌倉の親戚の家よ。
そう鎌倉よ！
（２人）はあ？
（源頼朝）フ〜…。
わあ！
（青戸）源義経は勝手に挙兵したり仮病を使ったりとてもうそつきだったの。
兄の頼朝はとても頭を痛めていたわ。
…ったくあいつがうそばかりつくせいで片づかない問題が山積みだ…。
うん？あ〜これこれ。
え？Ｔシャツは畳んだあとにこうして丸めてケースに入れるんだ。
なるほど。
そうすれば取り出しやすいしたくさん入りますね。
（青戸）そして頼朝は整理大将軍となり鎌倉幕府を開いたのよ。
じゃあな。
義経は？頼朝に整理されてしまったわ…。
そんな時代が…。
何してんの!?立ちションなんかしてたら片づけられない人間に…。
いや死んじゃうのよ！えっ？
（青戸）織田信長は本能寺で家臣の明智光秀に襲われたの。
（織田信長）ううっ…。
早く消火だ！
（家来）さっき立ちションしたばかりでもう出ません！くそっ…オレももう出ない。
逃げるぞ！ううっ…。
あっ駄目か！寺の整理整頓をしてなかったせいで逃げ道が…。
人間五十年…。
せめて片づけさえしとけば助かったかもしれないのに…。
そんな時代もあったのか…。
（エンディングテーマ）「団地ともお」お楽しみに！2014/06/28(土) 09:30〜09:55
ＮＨＫ総合１・神戸
アニメ 団地ともお（５１）「暴かれし取り柄だよともお」ほか[字]
暴かれし取り柄だよともお／うまく励ましたかなともお／片づけて生還だともお
詳細情報
番組内容
▽「暴かれし取り柄だよともお」：テンションがあがるとジャンプする癖があるともお。本田先生は、ともおの取り柄はジャンプと考え、観察を始める。 ▽「うまく励ましたかなともお」：テストに名前を書き忘れてしまい落ち込むみつお。そこでともおは“ある秘密”をみつおに教えるのだが…？ ▽「片づけて生還だともお」：部屋が散らかっているせいで、勉強がはかどらない青戸。坂上に相談して、部屋の片づけをしようとするが…
出演者
【声】三瓶由布子，坂本千夏，牧野由依，田村睦心，藤村歩，武田華，生天目仁美，一杉佳澄，アサコ，矢野亜沙美，田中あいみ，植竹香菜，能登麻美子，