くらしのノウハウ:セカンドライフなび 「お墓の後継ぎがいない!」
後継ぎを必要としない永代供養墓とは
永代供養墓とは、家族に代わってお寺が供養や管理をしてくれるお墓のことです。最近は、少子化により子どもがいないなど、お墓の後継ぎに悩む人が永代供養墓を選ぶという傾向があるようです。永代供養墓を選ぶ際の注意点をNPO法人永代推進協会・小原崇裕(おはら たかひろ)さんに教えていただきました。
まずは、現地に出向いて住職と面会し、供養・お勤めを託せるかを確認することが重要だということです。
その他、次の点を確認しましょう。
・一式料金に何が含まれ、何が含まれていないか
一式料金には、永代供養料、納骨料、納骨法要料、お墓に名前を刻む際の刻字料が含まれているのが一般的です。
・条件
戒名や法号、法名でなく俗名でも良いのかなどが、お寺などによって異なります。
・お骨はどのように安置されるのか
一人一人のお骨を骨壺で安置するタイプ、お骨を一緒にする合祀タイプなどがあります。骨壺で安置していても一定の期間を過ぎると合祀することが一般的で、どれぐらいの期間で合祀されるのかなどを確認しましょう。
・お参りは自由にできるのか、合同法要は年に何回行っているのか
・宗旨・宗派を問わないか
お墓を永代供養墓へ改葬
家のお墓を持ってはいますが、後継ぎに悩み、家のお墓を永代供養墓へ改葬する人も多いようです。改葬とは、お墓の引っ越しのこと。改葬には手続きが必要です。一般的な場合、元のお墓の管理者から、お骨を移動させる人が、埋蔵されていることを証明する埋蔵(埋葬)許可書を発行してもらいます。お骨を移す先のお墓の管理者からは、受け入れ証明書を発行してもらい、改葬許可申請書と一緒に元のお墓がある役所へ届けます。役所から改葬許可が下りると、お骨を移すことができます。元のお墓は墓石を撤去し、さら地にして返すことが一般的です。お寺の場合は、檀家を辞めるために離壇料を払うこともあります。改葬は地域によっても申請方法が異なりますので、注意してください。
永代供養つき納骨堂とは?
東京新宿区のお寺では、永代供養つきの納骨堂が4年前に完成しました。この納骨堂は、宗派を問わず、一人から家族単位で納骨が可能です。費用は、個人の場合43万円から。夫婦、家族の場合は48万円から納骨することができます。お参りをするのは、地下にある専用の祭壇です。室内にはタッチパネルが設置されていて、モニターに故人の遺影や思い出のDVDを流すことができます(写真、映像の料金は別途かかります)。永代供養つきなので、継承者がいなくなった場合、お骨は永代供養墓へと移され、その後はお寺が供養してくれる仕組みになっています。納骨は、檀家にならなくても可能です。本堂へのお参りや、お寺の行事などにも参加することができます。
お問い合わせ
◇番組で紹介した洋風の墓地が並ぶ霊園
町田いずみ浄苑フォレストパーク
住所:東京都町田市真光寺町337-16
町田いずみ浄苑フォレストパークについての問い合わせ
メモリアルアートの大野屋 大野屋テレフォンセンター
電話:0120-02-8888
◇番組で紹介した永代供養墓について
東江寺
住所:東京都渋谷区広尾5-1-21
電話:03-3407-4490
◇番組で紹介した永代供養つき納骨堂
早稲田納骨堂(真宗大谷派 龍善寺) 住職 平松浄心さん
住所:東京都新宿区早稲田町77番地
電話:03-3209-4709
◇永代供養について
NPO法人永代供養推進協会
電話:03-3485-6683
視聴者の皆様へ
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