政治【舛添知事韓国訪問同行記】(上)近くて遠い国で「氷解外交」 その成果は… ソウル市長は「兄貴のように考えたい」と知事を持ち上げ+(5/7ページ)(2014.8.2 18:00

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【舛添知事韓国訪問同行記】
(上)近くて遠い国で「氷解外交」 その成果は… ソウル市長は「兄貴のように考えたい」と知事を持ち上げ

2014.8.2 18:00 (5/7ページ)東京都政
繁華街で外国人観光客対応に当たるボランティアにおすすめの店を尋ねる舛添要一知事(右)=7月24日、韓国・ソウル市の観光案内センター

繁華街で外国人観光客対応に当たるボランティアにおすすめの店を尋ねる舛添要一知事(右)=7月24日、韓国・ソウル市の観光案内センター

 ただ、朴市長は、市民団体が平成12年に東京で開催し、昭和天皇を「有罪」と断じた「国際女性戦犯法廷」で検事役を務めた過去を持つ。「日本政府は前向きに被害者の心、気持ちを慰める視点を持つべきだ」として、元慰安婦の女性らに補償すべきだとの考えを示しており、やはり日本に対しては厳しい。舛添知事が思うような関係を築いていけるかは不透明だ。

 このぶら下がり取材に前後して、「朴槿恵大統領との会談実現へ」というニュースが日本メディアの間を駆け巡った。すでに舛添知事は訪韓“成功”シナリオを頭に描いていたのだろう。

【7月24日-2日目-】「経済の話ならよく進む」

 この日の舛添知事は午前9時から活動をスタート。首都ソウルの歴史、生活史、都市発展史などを展示したソウル歴史博物館を訪れた。北京訪問時に視察した首都博物館、東京の江戸東京博物館とともに日中韓博物館ネットワークの一角を占めており、舛添知事は連携の強化を図っている。案内を担当した館長とは盛んに英語でやり取りしながら館内を回っていたが、日本統治時代のコーナーに来ると互いに言葉は少なめに。館長から「ソウル、ジャパナイズ」と同化政策に関する展示資料を指し示されると、「イエス、イエス」と答えるのみだった。

このニュースの写真

南景弼・京畿道知事(右)に、自分のイラストと掲げている政策「東京世界一」と書かれたまんじゅうを贈る舛添要一知事=7月24日、韓国・京畿道庁
セウォル号犠牲者の遺影が並ぶ祭壇を前に線香を上げる舛添要一知事(右)=7月25日、韓国・京畿道安山市の合同焼香所
昔のソウルの街並みを再現した模型を前に、館長(左から2人目)から当時について説明を受ける舛添要一知事=7月24日、韓国・ソウル市のソウル歴史博物館
施設内の電光掲示板に写し出された舛添要一知事を歓迎する言葉や写真。訪韓中の行く先々で見られた=7月24日、ソウル歴史博物館
朴槿恵大統領(右)に迎えられ、握手を交わす舛添要一知事=7月25日、韓国・ソウル市の大統領府(代表撮影)
川の中に空いている「幸運の穴」に向かってコインを投げる舛添要一知事。結局、数回トライしたが一度も入らなかった=7月25日、韓国・ソウル市の清渓川
ソウル市が日本の新聞に掲載した、舛添要一知事の訪韓歓迎を示した全面広告。朴元淳市長のイラストとともに「ともだち」と書かれている=7月23日、韓国・ソウル市のソウル市庁
セウォル号事故犠牲者の冥福を祈り、黄色いリボンを結び付ける舛添要一知事=7月23日、韓国・ソウル市の市庁舎前広場
会談を前に笑顔で握手を交わす舛添要一知事(右)と朴元淳ソウル市長=7月23日、韓国・ソウル市のソウル市庁舎

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