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政治
【舛添知事韓国訪問同行記】(上)近くて遠い国で「氷解外交」 その成果は… ソウル市長は「兄貴のように考えたい」と知事を持ち上げ
政治的な対立から、日本にとって近くて遠い国といわれる韓国の首都、ソウル。東京都の舛添要一知事は7月23~25日、都市外交を進めるためソウル市を訪れた。4月の中国・北京に続き、初の本格的な外遊となった。2泊3日の日程中には、招待主の朴元淳(パク・ウォンスン)・ソウル市長だけでなく、朴槿恵(パク・クネ)大統領との会談も実現。安倍晋三首相の関係改善に向けたメッセージの伝達に加え、都内でのヘイトスピーチ撲滅や韓国人学校建設協力の約束など、「凍(い)てついた関係を暖かい太陽で溶かす」(舛添知事)ことに注力した訪問となった。
ただ、現地での「低姿勢」に終始した言動は一部から批判の対象にもなった。都庁には1万3千件以上(8月1日現在)もの意見が寄せられ、うち大半が「反日感情の強い韓国と付き合う必要はない」「なぜ地方自治体の首長が外交をするのか」などの批判で、ネット上ではリコール(解職請求)が呼びかけられる事態にまで発展している。平成24年に石原慎太郎元知事が尖閣諸島(沖縄県石垣市)の購入を表明したときに寄せられた意見数は発言から約2週間で4346件だったことを考えると、都民や国民からの関心が極めて高いことがうかがえる。果たして今回の訪韓は毒となるか薬となるか、舛添知事に同行した3日間を振り返ってみた。(福田涼太郎)
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