NASAが火星に向けて2020年に打ち上げる新たな無人探査車の計画グラフィック(NASA提供、AP)【拡大】
米航空宇宙局(NASA)は7月31日、火星に向けて2020年に打ち上げる新たな無人探査車に、大気中の二酸化炭素を分解して酸素をつくる実験装置を搭載すると発表した。
将来の有人探査で飛行士の居住環境に供給する酸素をつくったり、宇宙船やロケットの燃料として使ったりする可能性を探るのが目的。NASAは「火星には生命活動を維持するのに必要な資源が存在する。有効活用すれば有人探査で運ぶ物資を減らすことができる」としている。
火星の大気は非常に薄いが、主成分は二酸化炭素。米マサチューセッツ工科大チームがこれを分解して酸素をつくる実験装置を開発する。探査車は現在も火星で活動中のキュリオシティーをベースに開発し、カメラや岩石分析装置など最新の機器が搭載される予定だ。(共同)