小野大輔
2014年8月2日17時27分
防犯カメラに映った不審な車。でも画像が粗くてナンバープレートが読めない――。そんな捜査員の悩みを解決するソフトが開発され、全国の警察で導入が進んでいる。作ったのは一人の警察職員。画像を鮮明にするのではなく、照合する側の数字をぼかす逆転の発想が生かされた。
英語名を略して「PRESLLI(プレスリー)」と名付けられた低解像度ナンバー推定プログラムは2011年、大分県警が開発、導入した。同県警が12~13年にプレスリーで解析した52の事件では、27件で正しい容疑車両のナンバーを「可能性が高い」とリストアップし、容疑者検挙に結びついた。
仕組みはこうだ。防犯カメラ画像の暗さや粗さ、角度に応じて、ナンバープレートに使われている1~9の書体をぼかす加工(疑似劣化)を施す。ぼかした「・・・1」から「9999」までのすべてのパターンと画像を自動照合し、似ている順に上位30パターンをはじき出す。完全な特定はできず、裁判の証拠資料にはならないが、候補を絞り込めて捜査がやりやすくなるという。
開発したのは大分県警科学捜査研究所の所長補佐、藤田佳久さん(49)。きっかけは、防犯カメラ画像の解析依頼に来た刑事の「ナンバーさえ割れりゃあ、ホシ(容疑者)に近づけるんやけどのう……」というつぶやきだった。09年、鑑定業務の合間を縫って研究を始めた。
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朝日新聞社会部
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