報道カメラマンになるのに必要な機材価格の比較
昨日はXシリーズと現行一眼レフの重量と価格を比較したが、今日は私が報道カメラマンになった頃の最低これだけは持っている必要があった機材と、現在のデジタル一眼レフで雑誌カメラマンをやるのに必要と思われる機材をリストにして比べてみました。
昔は90万円でプロになれたのに、今は270万円かかる訳です。
重量で約2/3、価格で1/3です。貨幣価値の違いを指摘する方がいるかもしれませんが、雑誌の原稿料は30年前の方が1.5倍から2倍ぐらい上でした。
これを見て思うのは、いい時代に私はカメラマンになれたのだなあと。今の原稿料相場とこの機材価格では、とてもペイできないと思います。
ファインダーの光学系をよくすればAPS-Cで今のフルサイズ一眼レフと同様のファインダーの見え方のプロ用一眼レフは可能です。実際にこんどキヤノンが出すのではと言われているのはそのような機種です。それにAPS-Cに合わせた高性能レンズを作っていれば、少なくとも今の1/2の価格でプロ用のシステムができたはずだと思います。
それを作らず、カメラメーカーが潤うフルサイズ一眼レフを作り続けた結果が、若いカメラマンがとても購入できないようなシステムです。
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コメント
周りにX-T1の良さをアピールしていますが、ニコンのフラッグから見ると小さすぎてお金がとれないと言われた事があります。
アマチュアの世界では大きすぎると言われ、プロの世界ではクライアントに金がかかっている機材なんだとアピールが必要なので小さすぎると言われ。
実際に、私も必要がないのに縦グリップをつけ見た目を少しでも大きくしています。
中身がすかすかでも良いので軽くて、大きいが理想です。
投稿: うら | 2014年7月15日 (火) 09時22分
プロカメラマンは多数の機材を持ち運ぶので、軽量な資材が望ましいですね。
私は高齢者アマチュアカメラマンです。1個のカメラを持ち歩だけですが、大きくて重いと苦痛です。以前EOS5Dを使っていましたが、X100とX-E2に替えてからカバンに入れて気軽に持ち出すことができるようになりました。高齢者にとっても軽量で写りが良いカメラが望ましいです、
X100はファームウエアが変更され、書込み速度が速くなりました。生産終了後かなり経過した機種のファームウエアの変更はありがたいです。
投稿: ボケ味 | 2014年7月15日 (火) 10時21分
>>昔は90万円でプロになれたのに
ポジフィルム代と現像代をお忘れなく。
投稿: アラン・ドロンパ | 2014年7月15日 (火) 23時01分
プロは小型軽量で、しかも安い機材のほうがいい、という理由がわかりません。写真で稼ぐのだから、大きく重い機材を我慢し、投資もしなくてはならないのがプロでしょう。
前提が間違っているように思います。
投稿: 大原麗 | 2014年7月17日 (木) 17時08分
うらさん
プロカメラマンには、その個性ある完性を売りものにする方と、確実にそれなりの絵が撮れる安定性を売りものにする方がいます。
前者はどんなカメラを使おうが、カメラマンの自由です。後者の方には、大きいカメラの方がクライアントが喜ぶという発想の方も確かにいますね。
投稿: 小原玲 | 2014年7月18日 (金) 17時19分
ボケ味
ここまで重くなったデジタル一眼レフは異常だと思います。Xシリーズのファームアップでの改善はほんと助かりますね。
投稿: 小原玲 | 2014年7月18日 (金) 17時20分
アラン・ドロンパさん
報道カメラマンの場合、フィルム代と現像代は出版社が出すのが普通でした。
投稿: 小原玲 | 2014年7月18日 (金) 17時21分
大原麗さん
不思議な名前の方ですね。
ある程度の重さまでは、それは言えますが、カメラとレンズのみで10Kgを超えているような機材は、さすがに我慢の範疇を超えています。
バッグの自重、予備バッテリーやストロボ、コンピューター、一脚、その他を入れれば、15kgを超えてしまうでしょう。15kgの荷物だと地下鉄の乗り換えですら困難です。
実際に近年新聞社カメラマンに30代前半で腰を痛めて、現場を離れる者がとても増えています。以前は50代もざらにいたのにです。
投稿: 小原玲 | 2014年7月18日 (金) 17時25分