浅利幸彦の預言解読講座

預言書を解読して未来を明らかにしていきます。
2016年3月から6月までの期間に掲挙=ラプチャーが予定されています。
その後にサタンによる侵略が始まります。
救済されるため=掲挙されるための方法をお伝えします。

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昨日はノストラダムスの「アンリ二世への手紙」の中の


ついに長いあいだ不毛だった地から一本の枝が生まれて世界じゅうの人々を隷属状態から解放するのです。
それは火星の保護のもとに木星からあらゆる名誉と威厳を奪い取り、狭いほうのメソポタミアに自由都市を建設します。


という記述について解説した。
ここにメソポタミアという語がある。
これもキーワードのひとつだ。


預言というのは、キーワードを芋づる式に辿っていき、結びつけていくと、一枚の大きな絵が見えてくるようなものだが、そのキーワードが複雑、かつ巧妙に張り巡らされている。

キーワードを辿るとどんどん世界が広がっていき、それが預言の面白さでもあるのだが、今日はこのメソポタミアという語が出てくるノストラダムスの詩を調べてみよう。


ノストラダムスの作品に出てくる地名は全て暗喩、象徴として代用されている。

そして、その象徴的意味を解く鍵、ヒントは聖書にある場合が多い。


メソポタミアというのは、、ギリシャ語で「複数の河の間」の意味だが、今のイラクの、チグリス川とユーフラテス川の流域を指す。
聖書のイスラエル人とは、象徴的には天使軍団を指している。

そのイスラエル人の始祖であるアブラハムはメソポタミア南部のウルの出身だったので、
天使軍団(未来人)の故郷の惑星である地球を喩えている、とも考えられる。

そして、メソポタミアは古代バビロニア王国があったところで、バビロニアというと聖書ではバビロン捕囚を連想する。
バビロン捕囚とは、悪魔帝国、悪魔軍団に地球の覇権を奪われて奴隷にされてしまった地球人の予型である。
さて、ノストラダムスの作品でメソポタミアが出てくる詩というと、


ノストラダムス 第7章22番


メソポタミアの市民
タラコーンの友人に腹をたてる
遊戯 儀式 饗宴 草木も眠る
ローヌの牧師 都市を奪われ アウソニアの者どもも
(山根和郎訳)


メソポタミアの市民たちが
タラコネンシスの友人たちに怒る。
遊戯、喜び、宴会、すっかり眠りに落ちた人々。
ローヌ川には代理者、都市はアウソニアの人々に囚われる。
(ノストラダムスの大事典の訳)


がある。
「遊戯、儀式、饗宴、宴会、すっかり眠りに落ちた人々」
というのは今の地球人の状態を表しているのだろう。
その現地球人はやがて、(悪魔軍団に)「「都市を奪われ、囚われる」
と言うのだから、非常に解り易い詩である。

まとめると、 
「今の地球人が遊戯(ゲームに遊びほうけ)、儀式(意味の無い形式的な儀式に縛られ)、宴会(酒を飲んで酔っ払い飲み食いに明け暮れ)、眠りこけていると、都市(地球の覇権)を悪魔軍団に奪われて、バビロン捕囚のような悪魔軍団の奴隷にされてしまう」

という、「天使の警告を無視して悪魔軍団に侵略されて奴隷にされてしまう今の地球人の未来」、を描写した詩だと解釈できる。


さて、従来の研究家の解釈を見ると、エリカ・チータムは、
>「メソポタミア」は、その土地自信を指すのでなく、二つの川に挟まれた土地を象徴する単語として使われており、ここではアヴィニョンを指す。


と注釈している。
チータムは、「メソポタミア、というのは、あのイラクを指しているのではなく、象徴として代用されているのだろう」
と考えた。
そこまではいいのだが、
「ノストラダムスはフランス、ヨーロッパに起きる小事件を予言した。
あんな遠いイラクなんかに起きる事件を予言するはずがない」
という固定観念に縛られて、「二つの川に挟まれた土地」を無理やりフランスに探して

「アヴィニョンが該当するから、きっとアヴィニョンに違いない」
と考えたのだろう。
う~ん、これが「ノストラダムス研究の代表者として認められている人の思考」なのである。
そして、一般の人達も「ノストラダムス研究の代表者がこう解釈しているんだから、そうなのかなあ? そうなんだろう」
と洗脳されてしまっているのである。


さて、「メソポタミア」が出てくる詩は他にもある。


ノストラダムス 8章70番


いやな奴が入ってくる 不愉快 不名誉
メソポタミアを支配する暴君
友はことごとく姦婦より成り
恐るべき土地 見通しはまっ暗
(山根和郎訳)


彼が入るだろう、卑しく、悪意があり、忌まわしく、
メソポタミアで暴政を敷く者が。
その友はみな淫婦から生まれる。
恐るべき怪物、その人相の黒さ。

(ノストラダムスの大事典の訳)


これも悪魔軍団の侵入を預言した詩だろう。
天使はここで、悪魔軍団の地球侵入を


いやな奴が入ってくる 不愉快 不名誉
彼が入るだろう、卑しく、悪意があり、忌まわしく、


と明らかに不快感、嫌悪感を込めて弾劾している。
悪魔軍団とは。まさに「荒らす憎むべきもの」である。


メソポタミアを支配する暴君
メソポタミアで暴政を敷く者が

とは、明らかにバビロン捕囚を伏線にしている。
ユダヤ人を故郷エルサレムからバビロニアに連行したネブカドネザル王を悪魔軍団の予型にして喩えているのだ。


「淫婦」というのは、ヨハネの黙示録に出てくる「バビロンの大淫婦」と結びつける為にした表現だろう。
「淫行」というのは、悪魔崇拝を指す言葉であり、
バビロンの大淫婦とは、悪魔帝国の暗喩である。


エリカ・チータムは相変わらずメソポタミアをアヴィニョンと考えて、これに該当する特定の人物を探して、

この詩では「ルガート枢機卿ではないか?」と解釈している。

相変わらずズレまくっているのだが、

「あのー、その考え方って、根本から間違っているんですけど」、と注意する人は(私以外には)いない。

まあ、チータムもブランダムールも誤解したまま亡くなってしまったが。


ノストラダムスの大事典では、解説はしていないで訳だけを載せているのだが、4行目を

恐るべき怪物、その人相の黒さ。

と訳している。原典は
Terre horrible noir de phisonomie.


だから、「怪物」という語は見当たらない。
怪物というのは、普通は、monstore だと思うのだが。
怪物という訳はどこから持ってきたのだろうか?


Terre は普通は、地、土地だが「惑星としてのテラ=地球」と考えてもいい。そうすると4行目は
恐ろしい地球、暗黒の様相 
というような訳で、
地球は悪魔軍団が恐怖政治を敷き、希望が無い暗黒の様相を呈するだろう。」
というような意味だと解釈できる。


ノストラダムスの大事典では、普通は訳と資料はしっかりとしているので、これに関しては信頼できる、と思っていたのだが、間違いもあるのだろうか?
運営者はこのブログを見ているだろうから、御自分のブログで返答するなり、「勘違いした」と気づいたら訳を直すなりして欲しいものだ。


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