いきなり話を始めますが、ある日の真夜中、ウトウトしながらラジオを聴いていたのです。
そのラジオは土曜の夜中の1時から朝6時までという、人間的な生活をしている人にはちょっとハードルの高い時間帯に放送しているのですが、地元の友人がパーソナリティをつとめているので聴かないわけにもいかず(……いや、面白いので常連リスナーです)。
で、夜中の3時頃に……
「うちの近所(柏)の林鳥肉店ってところで、鳥のモツがたらふく食べられるんですよ」
そのワードに眠気が飛びました。
私がずっと行きたかったお店じゃないか。
店先に、ビール!とか馬刺し!とかいうのぼりが立ち、椅子とテーブルがある、小さな精肉店。
車で通る時に必ず目に入って憧れていたあのお店。
でも車だと飲めないし、バスは通っているけれど、一時間に2本程度という現実に諦めていた。
よし、行くぞ。鳥のモツ食べるぞ。
翌日、そのDJに連れて行ってくれるように頼みました。
「かぶとむしをたべたおしむとぶか」
そのラジオDJとは、回文を得意とするシンガーソングライター、手賀沼ジュン氏。
私「林鳥肉店に連れて行ってくれ」
手賀沼「デートが延期になったのでいいですよ」
ついに来た〜!
一見精肉店に見えないけど、飲食店ではなくお肉屋さん。
なので、昼から酒が飲めるんです。
ガラスケースの前にある長机とパイプ椅子。
鳥肉店だけど色んな肉がある!
柏だけに鳥肉だけだと思っていたのに予想を裏切られた(喜)。
注文はそのつど紙に書いて窓から渡すシステムです。暑いけど、外で飲むビール最高。
私たちがくつろいでいるその横に、ときどき地元の買い物のお客さんが訪れ、ふつうにお肉を買っていきます。
手賀沼ジュン(左)、若大将(中央)、そしてこのお店を47年やっているという大将(右)。
大将「ウチは取材拒否なんだけどねえ。でもいいよ!」
…いいんですか。
猫もおるしな。
この席は焼き肉屋のようにグリル付きでした。持ち込みも1000円でOKなので、好きなものを焼けるのです(でも、せっかくの焼き鳥屋さんなので、肉を焼く人は少ないみたい)。
屋内の席もあって、予約もできます。
本当に精肉店なのか?
20人くらい入れる宴会場もありました。旅館?
カラオケもあるし、ボトルキープもできるみたいだし……。
最初は店内はもちろん店先にも席は設置していなかったけど、焼き鳥を買いに来たお客さんからの、「食べて帰りたい」 「待ってる間休みたい」というリクエストに応えているうちに、「一杯ひっかけたい」「仲間と飲みたい」とどんどんエスカレートしていき、こういうスタイルの肉屋になったそうです。
確かに、持ち帰りの焼き鳥屋さんでちょっと座って食べられたらいいなと思うことってありますよね。でも、ここまで居酒屋スタイルにしてしまう大将、男前っす。
串がきました!
鹿、ボタン、ラム、鴨……。どれも最高!
まさかジビエが食べられるなんて思わなかった。
しかもお手ごろ価格。
取材拒否と言っていた大将ですが、飲んでる間も「取材、なんか聞きたいことある?」とちょくちょく顔を出してくれて、どっちなんだよという感じで面白かったな。
さて、ここからは、手賀沼氏にリアルタイムで回文を作ってもらおうと思います(一応ここからがメインコンテンツです)。
まずは鳥の「えんがわ(横隔膜)」と「こころ(心臓の周り)」
えんがわは一羽からわずかしか取れない希少部位。コリコリしておいしかった!
「事案:えんがわ、岩塩味」
こちらは「そでトロ(わきの下)」。
ぼんじりのように脂多めですが、大将おすすめのタレで食べるとあっさり食べられました。
「食べた!ロトで即10000円!街行く!そでトロ食べた!」
ロト当たったらまた来よ〜っと。
「鳥皮ギョーザはマスト」とのことで食べてみたけれど、やっぱり鳥肉屋さんのってジューシーでひと味ちがうと思いました。
回文のほうもジューシーにキメてください。
「4羽、鳥皮ギョーザ、泳ぎわかり、飛ばんよ!」
鳥皮ギョーザの数え方が○羽で良いかはさておき、泳ぐとふやけないか心配。
少し前まで鳥刺しもやっていたのですが、今は許可がおりないそう。馬は鳥より体温が5℃くらい高いのでOKなんだそうですよ。
「読むよ!馬刺し友、年齢サバ読むよ!」
へえーって言ってる人がどうでもよさそう。
ところで、このお店ではずっと缶ビールを飲んでいました(瓶や生もあります)。
でも、ウーロン茶は瓶オンリーです。
私はこれを初めて飲んで、ウーロン茶は瓶というこだわりは大正解という結論を見いだしました。
「缶ビールか?軽い瓶か?」

次です。
肉を食べ尽くし、そろそろさっぱりとしたものを頼もうとした時に目に付いた「おつけもの」の文字。
ここでまさかの時価!
大将「その時入ってる野菜で作るから時価なんだよ」
私「法外な値段にするチャンスですね。一万円でもいいのでください」
大将「オッケー」
一同「えっ」
マスクメロンの小さいやつでした!
ちょっと珍しいし、かわいい。
茄子みたいにサクサクしていて、浅漬かりで、延々と食べしまう……。
肝心の値段は400円だった。
「掻くか…。お漬け物で、野茂、ケツを掻くか…。」
回文界では困った時に野茂登場だそうです。
野茂、きょうも大活躍してるな〜。
以上、柏の林鳥肉店でした!