「前国王が私の父」、スペイン最高裁 認知訴訟の訴状受け取る
2014年08月01日 16:14 発信地:マドリード/スペイン
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×スペイン・マドリード(Madrid)の王宮で、スペイン軍の日のレセプションに出席したフアン・カルロス1世(King Juan Carlos)国王(2014年6月8日撮影、資料写真)。(c)AFP/ANDREA COMAS
【8月1日 AFP】スペインの50代の男性が、自分の実の父親は今年6月に退位したフアン・カルロス1世(King Juan Carlos)前国王(76)だと主張し、認知を求める訴訟を起こしている。スペイン最高裁は7月31日、下級裁判所からこの男性の訴状を受け取ったことを明らかにした。
訴えを起こしているのは、アルベルト・ソラ・ヒメネス(Alberto Sola Jimenez)さん(58)。メキシコで金属会社を経営し成功を収めた後、現在はスペイン北東部カタルーニャ(Catalunya)自治州のラビスバル(La Bisbal)村で給仕係として働いている。
ヒメネスさんは養子として育ったが、実母はバルセロナ(Barcelona)の著名な銀行家の娘で、長年にわたり自分は前国王がソフィア王妃(Queen Sofia)と結婚する前に実母と関係をもって生まれた子どもだと主張してきた。
だが、これまでは憲法で認められている国王の免責特権が立ちはだかっていた。2012年10月、ヒメネスさんとベルギーの主婦イングリッド・サルティオ(Ingrid Sartiau)さん(48)はそれぞれ、即位前のフアン・カルロス前国王と母親との間に生まれた子供であることの確認を求めて提訴したが、いずれも却下された。
しかし、フアン・カルロス1世は退位に伴い、39年間付与されてきた全面的な免責特権の対象から外れた。新たな免責特権は政府高官や政治家と同等のもので、これまでのように前国王を100%守るものではないため、ヒメネスさんの訴えは7月29日、新たな免責事項との照合を行っていた下級裁判所から最高裁へ送られた。
ソラさんの認知訴訟は、フアン・カルロス1世が国王の免責特権を失って以降初めて最高裁に提出された法的申し立てで、前国王は最高裁に応じる義務がある。最高裁は今後、訴訟を受理するかどうかを決定する。
ソラさんとサルティオさんは2012年、一緒にDNA検査を受けてスペインメディアを騒がせた。検査では、2人の父親は91%の確率で同一人物だという結果が出た。2人はスペイン王室に共同書簡を送り認知を求めたが、返事がなかったため、フアン・カルロス1世の実父確定検査を求める訴えを裁判所に起こした。
ソラさんは最近の英紙サンデータイムズ(Sunday Times)とのインタビューで、自分が求めているのは認知だけだと語り、「彼(前国王)にプレッシャーをかけるしかない。スペイン人は誰だって、自分のルーツを知る権利があるんだ」と述べている。(c)AFP
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