転生?まあ、適当に生きるよ。 (バカまる)
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ネタがないよぉ!
それでは、どうぞ。
それでは、どうぞ。
クリスマス前、今日の俺は運が良い。
やあ、佐藤輪弥だ。
俺はフェイトを避難させてから、ジュエルシード以来のアースラに乗っていた。
「こんばんわ、君がクロ助の言っていた輪弥君か。 私はリーゼロッテ。 宜しくね。」
「こんにちは、私はリーゼアリア。 クロノの友達には余り会わないから、会えて嬉しいわ。」
リーゼロッテとリーゼアリア、この二人は聞くところによるとクロノの師匠らしいな。
こちらも挨拶をしておくか。
「宜しくお願いします。 佐藤輪弥です。」
「ああ、敬語何て良いよ良いよ。 普通に話してくれて。」
どうやら、リーゼアリアはともかく、リーゼロッテは随分とフランクだ。
まあ、話しやすからいい。
「じゃあ、遠慮なく。 クロノとは割りと仲良くさせて貰ってる。」
「うんうん、そっちの方が良いよ。 改めて宜しくね。」
俺達が挨拶を終わると、それを見計らってリンディさんが声をあげた。
「それじゃあ、挨拶も終わったみたいだし、本題を話すわね。」
リンディさんは真剣な顔で話をしだした。
「まず、今回蒐集されかけたフェイトさんの事から話をするわね? 今回、仮面の男の不意討ちを受けフェイトさんはリンカーコアを露出させられましたが、輪弥君の機転で蒐集は防げ、画像を入手する事は出来ました。 しかし、此方に感知されずに近づかれてしまい、易々不意討ちをかけられた事は理由がわかりません。」
リンディさんが要点をまとめ話すと、今度はエイミィさんが声をあげた。
「そうなんです。 こっちのブロックを全部抜けて、そのまま侵入するなんて……。」
まあ、何重にも掛けたブロックを一つ残らず抜けるのは、不可能に近いな。
俺みたいな何にでも干渉出来るような能力があるなら別だが、その可能性はかなり低いだろう。
皆もそれはわかってるのか、ブロックを強化する事で話は着いた。
「それじゃあ、現時刻を持って作戦本部をアースラに移します。 そして、現在眠っているフェイトさんの事ですが、起きるまで暫くは時間が掛かるでしょう。 なのはさんは輪弥君に送って貰いなさい。」
「あ、あの、その。 私……。 いえ、わかりました。」
なのははフェイトの様子が気になるのか躊躇したが、それでも素直に従った。
てか、俺が送るのは決定なんだな。
まあ、別にいいけど。
俺となのははアースラの転移ポートから地球に帰った。
side out
クロノ side
僕は今フェイトが襲撃された時のデータを見て事件について考えていた。
エイミィとロッテも居て、今回の事を話しあっている。
「それにしても、この仮面の男もあり得ないんだよ。 フェイトちゃんとは別に、なのはちゃんも今回襲われていたんだけど、この世界から、こっちの世界までこの時間で転移何て、普通出来ないよ。」
エイミィはなのはとフェイトが襲われた世界の画像を比べながら言った。
確かに、こんな距離を数分で何て普通は出来ない。
だけど……。
「なあ、ロッテ。 君なら出来るか?」
「えっ? 私は無理無理、広域の魔法とか苦手だし。」
ロッテは手を振りながら言った。
その時、僕はロッテにあるものを見た。
もし、これが事実なら……、だけど、それは間違っている。
それは、違法だ。
僕は考えを心の中にだけに留めて、個人的に調べる事にした。
side out
輪弥 side
俺となのはがアースラを出てから少し経った。
なのははフェイトが心配なのか、終始沈んだ顔をしている。
「なのは? フェイトが心配か?」
「えっ? ……うん。」
まあ、大丈夫とは思うが心配な物は心配か……。
「なのは、少し寄り道していくか。」
「ふぇ? 寄り道?」
俺はなのはの手を引きながら目的の場所に向かった。
俺がなのはを連れてきた場所は……。
「ここ、ドールショップ?」
人形の店だ。
俺が前に調べた時、この店には他にもぬいぐるみやアクセサリーも売ってあった、なのはもぬいぐるみやアクセサリーを見れば気も紛れるだろう。
まあ、要は物で釣って元気ずけようというわけだ。
「そう、この間ここの近くを通ってな? ぬいぐるみやアクセサリーが売っていたから、なのはもぬいぐるみとかを見れば気が紛れると思ってな。」
なのはは俺を見ると笑顔になって「輪弥さん、ありがと。」と言った。
まあ、通りがかった所には突っ込みが無いから、俺の趣味についてはバレないだろう。
今度はなのはが俺の手を引いて店に連れていった。
これなら、顔見知りに見られても、妹的存在にぬいぐるみを見ていただけと言う言い訳も出来る。
俺はなのはに心の中で感謝すると、早速店を見て回った。
暫く見て回ると、なのはは俺に可愛いぬいぐるみを持ってきて見せたり、アクセサリーを手に付けたりしていた。
俺は俺で、何と凄い物を見つけてしまった。
何と限定品故に生産は終了している筈の人形が売られていたのだ。
その人形は自分と同じ人形とゲームをして、本物を決める戦いを行う作品の人形だったのだ。
今は手持ちが足りないが家に帰れば用意出来る金額だ。
ふふ、今日の俺は運が良い。
なのはにも感謝だな、今回寄ったのは偶然だったからな。
さて、お礼に何か買ってやるか。
俺はなのはが一番長く見ていたアクセサリーを手に取ってレジに向かった。
「すいません、あそこの人形を取り置きしていて欲しいんですが。」
欲し物が一個しかなければ取り置きを頼む、基本だろ?
「わかりました。 取り置きしておきまーす。」
うん? この店員、何処かで見たぞ?
「あと、これを貰います。」
「6000円になりまーす。」
まあ、これ位なら今のテンションが高い俺には痛手にならない。
「じゃあ、10000円で。」
「4000円のお返しになりまーす。」
俺は受け取った商品を片手になのはに声をかけて店を出た。
「あざーした。」
お前か、やる気のない店員。
俺がなのはを家の前まで送ると、なのはが頭を下げてお礼を言ってきた。
「輪弥さん、ありがと。 少しだけど元気になったよ。」
「そうか、それは良かった。」
「うん、輪弥さん。 また今度。」
「ああ、ちょっと待て。 少し早いがクリスマスプレゼントだ。」
俺はさっき店で買った物をなのはに渡した。
「クリスマスプレゼント? 本当!? 開けていい!」
まだ小学生だからな、興奮してるんだろ。
まあ、今日の俺はテンションが高いから優しいと思う。
「どうぞ、開けてくれ。」
なのはは包装に包まれた箱を優しく開けって行った。
「これって……。 り、輪弥さん。 これ高かったよね?」
俺がなのはに渡したのは、飾りを星の形に細工して、リングも透明な指輪だった。
何故これが6000円もするかは分からないが、もしかしたら硝子じゃなくてクリスタルなのかも知れないな。
俺に目利きは無いからわからん。
「お前、それずっと見てただろ? 店にまで連れていって何も買ってやらないのは失礼だからな。」
最初は買う気はなかったがな。
「……輪弥さん、ありがと。」
なのはは今日一番かもしれない笑顔で言った。
「あのね、輪弥さん。 これ、着けてくれる?」
「何だ? それぐらい自分で着けろよ。」
「輪弥さんに着けてほしいの!」
この年の子はわからん。
まあ、今日は機嫌がとても良いからな。
俺はなのはから指輪を受け取ると、なのはが差し出した左手の薬指に嵌めてやった。
「ほら、これで良いのか?」
「うん、ありがと。 じゃあ、本当にまた今度。」
なのはは頬を赤く染めながら家の中に走って行った。
あの反応を見ると色々思うが、まあ、あの年ではあり得ないだろう。
そうして帰ろうとすると、肩が凄い力で握り絞められた。
「久しぶりだな、輪弥。 まさか家の前でなのはを口説いているとはな……。」
「恭也か。 凄く痛い、何で?」
後ろを振り向くと恭也がイイエガオで立っていた。
なのは見たいな良い笑顔じゃない。
イイエガオなのだ。
直感的にヤバイと思った俺は【パラメーターコントローラー】で耐久性を時間ある限りあげ続けた。
「御神流、徹。」
恭也から貰った一撃は耐久性関係なしに内部まで浸透して行った。
「恭也、痛い。 今まで技なんて使って来なかっただろ? 何で急に……。」
「輪弥。 最近の子供は早熟だ。 お前が責任を持つなら俺は何も言わない、責任をもって行動しろ。」
恭也は真剣な顔で俺に言うと家の中に入って行った。
えっ? まさかなの?
早熟と言っても、憧れみたいな物じゃないの?
……まあ、恭也が真剣な顔をしたんだ。
少し考えてみるか……。
俺は起き上がると、考えながら帰路に着いた。
やっぱり、運が悪かったかも……。
side out
なのは side
今日はフェイトちゃんが不意討ちを受けて倒れてしまった。
私は凄く心配でアースラに残ろうとしたけど、リンディさんは輪弥さんに送って貰いなさいと言った。
アースラを出てから、輪弥さんと帰っていたけど、何も会話はなくてこのまま家に着くと思っていたら、輪弥さんが「寄り道していくか」と言った。
輪弥さんは私の手を引いて何処かに向かって行った。
暫く輪弥さんに連れられて行くと、ドールショップに着いた。
輪弥さんはこの店にはぬいぐるみやアクセサリーがあると言った後、気を紛らわしてくれと言ってくれた。
お店の中は沢山のぬいぐるみがあって、私はユーノ君にそっくりなフェレットを輪弥さんに見せたりした。
途中、アクセサリーで綺麗な指輪があって欲しいなぁ、と思い値段を見ると6000円だった。
これは買えないなと思って、記念に指に嵌めたりした。
私が他のぬいぐるみを見たりしてると、輪弥さんにそろそろ帰ると言われた。
輪弥さんと家の前まで着くと、家に入ろうとした私を輪弥さんは呼び止めた。
輪弥さんは「少し早いがクリスマスプレゼントだ。」と言って子包みを渡してくれた。
輪弥さんから受け取ったプレゼントは私が見ていた星の指輪だった。
この指輪は高かったから心配になったけど、何も買わないのは失礼だと言われ、素直に受け取った。
私は指輪を着けようとして思い留まり、輪弥さんに着けて貰う事にした。
輪弥さんは「それぐらい自分で着けろよ」って言ったけど、それじゃロマンがないの。
私のわがままを輪弥さんは聞いてくれて、私が差し出した左手の薬指に着けてくれた。
恥ずかしくなった私は、すぐに自分の部屋に向かった。
ベッドに横になってさっきの事を思い出す。
「うにゃぁ!」
私はベッドにゴロゴロ転がりながら、今日は辛い事もあったけど、嬉しい事もあったと思いました。
side out
バカまるです。
なのは本格ヒロイン化。
小さな子供からだと憧れと思っちゃうんです。
「将来パパと結婚する」見たいな感じかな?
ではでは、読んでくれた方
感謝の極み。
なのは本格ヒロイン化。
小さな子供からだと憧れと思っちゃうんです。
「将来パパと結婚する」見たいな感じかな?
ではでは、読んでくれた方
感謝の極み。