転生?まあ、適当に生きるよ。 (バカまる)
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流されてまた戦闘。
頑張れ輪弥君!

ではでは、どうぞ。



崩れる平穏、そして襲撃。

やあ、佐藤輪弥だ。

あれから大分時間が過ぎた。

あの事件から言うと約半年かな?

なのはは相変わらず俺になついてくれている。

約束したように、俺の家に来てはいるが。

部屋を掃除したり、飯はインスタントは駄目だと言ったり、お前は俺の母さんか……。

そして、はやてとはたまに図書館で会ったりすれば話をしたりした。

今日はなのはが学校帰りなのか、制服姿のまま俺の家にいた。


「なあ、なのは。 家に来るなとは言わないが、せめて服を着替えてから来い。 それか家族に一言言ってから来るんだ。 恭也なんて特に心配するだろ?」


「大丈夫だよ。 お兄ちゃん達には電話で輪弥さんの家に寄ってから帰るって言ってるから。 それに、輪弥さんはなのはを家まで送ってくれるから、お兄ちゃんも安心してるよ?」


「はあ~、そうか。 じゃあ最後に。なのは、何故お前が俺の家の鍵を持ってる?」


そう、現在なのはは俺を玄関でお出迎えしていた。

なあ? お前は俺の母さんか?


「えへへ、お兄ちゃんに頼んで合鍵作って貰ったの。」


恭也ぇ…………だからお前この間俺の家に来たとき俺の事を睨んでいたのか。

男の家に上げたくないが、妹の頼みを断れない。

その憎しみを俺にぶつけていたんだな……。


「今日もね、お隣さんから毎日偉いねって誉められたんだ。」


だから、最近お隣さんが俺を見ると「あらあら。」って言っていたのか。


「じゃあ、はい。」


俺はなのはに手を出して言った。


「えっ? ああ、うん!」


なのはは俺の手をしっかり握って笑顔で頷いた。

俺は左手でなのはの頭にチョップを食らわす。


「うにゃ! う~、痛いよ~。」


「うん、じゃない。 合鍵を渡せ。」


「えっ? どうして?」


何故こいつは心底不思議そうな顔をしている。


「普通に考えろ。 住居不法侵入だ。」


「ええ~。やだよ~!」


「良いから渡せ!」


「イヤなの!」


なのはは断固として渡そうとしない。

仕方ない、俺は『プログラム』を組、【ポジションカットペースト】の応用で、なのはの持っている鍵のファイルを俺の手の上に移した。



「あっ! 鍵がないの! 輪弥さん鍵がないよ!」


なのはは慌てて周囲を探し出した。


「はは、鍵なら奪わせてもらったぞ。」


ふう、これでなのはは俺の家には勝手に入れないだろう。

俺は「うんうん」頷いた後なのはの方を向いた。


「うっ……ヒクッ……」


何で、泣きそうなんだよ……。


「な、なのは? どうした。」


「輪弥さんは…………本当はなのはが家に来るの嫌なの?」


「いや、そんなことは無いぞ。 ただそれで合鍵は違うだろう? だから来るなら、一回家に帰って来た方が丁度いい時間帯になると思ってだな?」


「私は……輪弥さんをお出迎えしたかっただけだもん……。」


………………はあ~、何で俺はこう、アレなのかねぇ……はあ~。


「……わかった。 ただし、無いと思うが悪用はするなよ?」


俺はなのはに家の合鍵を渡しながら言った。


「あ……。 ありがと! 輪弥さん!」


全く、今日はなのはが帰ったら大掃除だ。

思春期の俺にはいろいろある。

入念にカモフラージュした…………俺の人形達とか……。



















あの後、なのはと暫く家でだらだら話をしたり、持ってきてくれたビデオレターを一緒に見たりして時間を潰した。

俺はなのはを家まで送った後、恭也と話をしたりしてから帰った。

さて、大掃除だ。

俺は人形を慎重に【人類のおもちゃ箱】の中にしまって行った。





















夜、俺はマルチタスクを使いながら掃除を効率よくしていた。すると突然周りの空気が変わった。

これは、ユーノの封時結界に似てるな。

そう考えてると俺の部屋の壁を破壊しながら、青い犬が現れた。

なにこいつ?

アルフの親戚か何か?

な訳ないか。

そんな俺に、なのはからこの間教えてもらった念話が届いた。


『輪弥さん! 今結界に閉じ込められちゃったけど、そっちは大丈夫なの?』


『いや、どうやらお客さんらしい。 そっちも気を付けろ。』


『わかった。 此方にも誰か来てる見たい。 輪弥さん! 無茶しちゃダメだよ!』


『お前も俺が行くまで何とか耐えろよ? すぐに助けに行く。 恭也にも頼まれてるしな。』


俺達は念話を終了させた。


「さて、随分と手荒な訪ね方だな?」


「すまないな。 我が主の為、その魔力、もらい受ける!」


青い犬は人間の姿になり、俺に殴り掛かって来た。

俺はそれを後ろに飛び退きながら回避して言った。


「おっと! 友達が狙われてるんでね! あまり長々とは踊れないからな。 すぐに終わらせて貰うよ!」


俺は反撃に【パラメーターコントローラ】で強化した身体能力で殴り掛かった。


















side out







なのは side



私は輪弥さんとの念話を終えた後、レイジングハートを持って外に出ていた。

暫くすると、前方から誘導弾が飛んできて、それを私は障壁で防いだ。

私が障壁で防いでいる間に後ろから近づいて来た女の子が手に持ったデバイスで殴り掛かって来て、それを防いぐと、私は吹き飛ばされた。

地面につく前にレイジングハートを起動してバリアジャケットを身に纏うと、女の子はまた誘導弾を放ってきていた。

私が上空に誘導弾を避けると、女の子はデバイスでまた殴り掛かって来ていた。

私は移動しながら攻撃を避け問いかけた。


「いきなり襲いかかられる覚えはないんだけと。 どこの子!」


女の子は無言でまた誘導弾を放とうとしてきた。


「教えてくれなきゃ、わからないってば!」


私は上空に避ける前に放っていた誘導弾を女の子背後から向かわせて攻撃した。

女の子は背後からの攻撃に気づいてすぐに障壁を張って防いでいた。


「この野郎!」


女の子はデバイスで私に殴り掛かって来たけど、発動した高速移動魔法で後ろに避けながらレイジングハートを変形させた。


「話を、聞いてってば!」


私はレイジングハートを女の子に向けてディバインバスターを撃った。

私が撃ったディバインバスターは女の子にカスって被っていた帽子を撃ち落とした。

帽子を撃ち落とされた女の子はこっちを睨んで言った。


「グラーフアイゼン! カードリッジロード!」


女の子のデバイスは形を変えてロケットの付いたハンマーみたいになった。


「ラケーテン!」


女の子がデバイスからの噴射で私に一気に近づいて来てデバイスを振った。


「ハンマー!」


障壁を張って防いだけど、障壁は破られてレイジングハートが傷ついてしまった。

私はそのまま近くのビルに突っ込み倒れた。

私が立ち上がる前に女の子は此方に近づいて来ていていた。

こんなので、終わり?

やだ……。

女の子は急速に接近してきて、デバイスを振った。


「起動、【制止する世界】」

その時、輪弥さんの声が聞こえた気がした。



……何時まで経っても衝撃は来ず、タンッ と軽くジャンプしたような音がして、前を見ると輪弥さんが居た


「悪いが、そこまでだ。」


「ちっ! ぶち抜けぇ!」


「残念だけど、俺の【パラドックス】は力業じゃあ、破れない。」


女の子の攻撃は輪弥さんの防御を破れず、後ろに下がるとデバイスから蒸気が噴射して、薬莢の様な物を吐き出した。


「全く、間に合わなかったらどうなってたか……。 俺は怒ってるんだよ。 大丈夫か? なのは?」


輪弥さんは今まで見たこと無い怖い顔で言いました。


「輪弥さん……。」


私は怖くなって、輪弥さんの名前を呼んだ。



「安心しろ。 すぐにユーノやフェイトが来る。」


輪弥さんは私に気づくと、優しく笑って言ってくれました。


「なのは、ごめん。 遅くなって。」


「なのは! 大丈夫?」


輪弥さんの言った通り、すぐにユーノ君やフェイトちゃんが来て、私を起こしてくれました。



「クッ! 仲間か!」


フェイトちゃんは前に出てバルディシュを鎌の形にして言った。


「友達だ。」


私が意識を失う前に見たのは、さっきの怖い顔の輪弥さんでした。













side out




輪弥 side




全く、銀髪君が来てくれなきゃ今頃なのははどうなっていたか。

少なくとも、もっと酷い怪我になっていたかも知れないじゃないか。










少し前、俺は犬から人間になった男と戦っていた。


「そろそろ諦めてくれないかな? 俺はお前に狙われる理由も原因も無いと思うが?」


「悪いな。 こちらとて無闇に人を襲いたくはないが、これも主の為だ!」


男は俺に拳を突き出して来るが俺は左手でいなし、懐に入りながら鳩尾に拳をカウンターで入れようとした。

しかし男は体を捻り裏拳を俺に向けて放つ。

しゃがみながら避け、そのまま足払いをするがバックステップで避けられ距離を取られる。


俺達が暫く睨み合っていると、外の方から声がした。


「なのは! 助けに来たぞ!」


銀髪君だ。

銀髪君は俺の家に入ってくると、俺を見て言った。


「おい! 貴様! なのははどこだ!」


どうやら間違えて来たらしい。


「知らねぇよ。 どうしたってんだ。」


「貴様、本当に何も知らないのか! 今日、なのはが倒されて怪我をするんだ! 俺が助けなければ!」


はっ? おいおい、だったら俺はこんな所にいる場合じゃねぇ。

とっとと倒して何とかしないと……。


「おい! 銀髪君! その話は本当か!?」


「な、なんだ貴様。 えらそu」


「もういい、起動。【オーディン瞳】」


銀髪君の話に付き合っては要られない。

俺はすぐさま【オーディンの瞳】を使い、未来予測を行った。

俺が観測した未来は、なのはがハンマーを持った少女にビルに突っ込んだ所を狙われ、バリアジャケットと言う最終防御を砕かれる所だった。

それを見た俺はすぐに【データリバイバル】で頭痛を消して男に突っ込んだ。


「やけくそになったか。 悪いが、やられて貰う!」


男が拳を振って来ているのを見てすぐさま『プログラム』を組む。


「起動。【NON】」


俺が『プログラム』を起動すると男の拳は俺に届かなかった。

俺が起動した『プログラム』【NON】は壁を呼び出す能力だ。

男の拳は現れた壁…………




















銀髪君に阻まれたのだ。


【NON】の正式名称は【殴るなら、俺を、殴れ】だ。


男は「まさか、仲間を盾にするとは!?」と驚いた顔をしている。

残念だけと、そんな事に構っている時間は無い。

俺が観測した未来はすぐそこまで迫っている。

俺は銀髪君の背中に手を当てて『プログラム』を起動した。


「起動。【ブラスター】」


俺の放ったディバインバスター擬きは銀髪君ごと男を吹き飛ばした。

俺はそれを確認するとすぐさま駆け出しなのはの所に向かった。


現在走りながら【ルートショートカット】を所々に挟み走っていた。

俺の【オーディンの瞳】80%当たるが、本当に小さな要因で未来が変わる。

落とし物何かは拾われたりしない限り多少変わっても問題は無い。

しかし、動く物体を観測した時は別だ。

今俺が動いている事さえも変化する要因になるかも知れない。

俺は観測した時間になる前に全力で走っていた。








俺が走っていると、後ろから声が聞こえた。


「輪弥! なのはに通信は繋がらないし、広域結界は張ってるし、どうゆう事!?」


後ろからはユーノが、飛んで来ていた。


「ユーノか! 分かってる! 早く俺に捕まれ!」


ユーノはフェレットの姿になると俺の肩に乗りそのまま話を続けた。


「今、なのはが誰かと戦ってるみたいだ。」


「そんな! もっと急いで!」


「急いでるだろ! 綺麗に演算出来ない。 今はこれが限界だ!」


俺とユーノは出来る限りの最速で現場に向かった。















暫く走っていると、なのはと少女が戦っている所を目視出来た。

なのはは吹き飛ばされ、ビルに突っ込んだ。

ここからだ、未来が変わってなければなのははバリアジャケットを砕かれる。

少女が手に持っている武器、デバイスが点火してビルに突撃していった。

俺はユーノを下に下ろし、マルチタスクによって改良出来た『プログラム』【制止する世界】を使った。

【制止する世界】は起動までの時間やソニックブーム、脳の異常稼働で起こっていたダメージというデメリットがあった。

今回使った【制止する世界】は組み込んでいた治療プログラムを外し起動に必要な時間を短縮、【制止する世界】に組み込んでいた『プログラム』より効果の高い【データリバイバル】を同時起動する事でデメリットを完全に相殺した改良型だ。


「起動。【制止する世界】」


次の瞬間には俺以外の全てが止まり、俺は頭痛や動く事で起きるソニックブームのダメージを【データリバイバル】で相殺する。

俺は更に飛行の『プログラム』【レビテーション】を発動し飛んだ。

なのはと少女の間に入ると【制止する世界】を切った。

俺は床に降り立ち、少女はいきなり現れた俺に驚きながらもそのままデバイスを振った。

俺が【パラドックス】を起動すると少女の攻撃は制止する。



「悪いが、そこまでだ。」


少女はそれでも諦めずデバイスに向かって叫んだ。


「ちっ! ぶち抜けぇ!」


「残念だけど、俺の【パラドックス】は力業じゃあ、破れない。」


少女はデバイスの噴射に限界があったのか、一旦離れた。

手に持ったデバイスは蒸気を噴射し薬莢の様な物を排出した。

少し落ち着けた俺は目の前の少女となのはに言った。


「全く、間に合わなかったらどうなってたか……。 俺は怒ってるんだよ。 大丈夫か? なのは?」


俺は今随分と怖い顔をしてるだろう。

その証拠になのはは怯えたように俺の名前を呼んだ。


「輪弥さん……。」


俺は少し頭を振り、なのはを安心させる為出来る限りの笑顔で言った。



「安心しろ。 すぐにユーノとフェイトが来る。」

俺は綺麗に笑えたかな?

すると示し合わせた様に二人が到着した。


「ごめん、なのは。 遅くなって。」


「なのは! 大丈夫?」


なのはは安心したのか瞼がだんだんと下がって行っている。


「クッ! 仲間か!」


少女が言った言葉にフェイトは自分のデバイスを鎌の状態して言った。


「友達だ。」


そうだな、友達だ。

俺はフェイトの隣に並びユーノに言った。


「ユーノ、とりあえずなのはを頼む。 コイツは俺とフェイトで何とかする。」


「わかった。 二人とも気をつけて。」


ユーノはなのはを治療しながら言った。

さて、確かに俺は平穏な生活を望んではいるが、それは友達になった奴を見捨ててまで欲しいものじゃない。

俺は自分の友達も平穏に生きて欲しいと思ってる。

だから、面倒事は嫌いだ。

自分も、持ってきた奴も平穏から離れるから。

自分の意思を固めて目の前の少女に言った。



「さて、銀髪君以来の本気だ。 手加減無しで潰してやるよ。」


俺達はお互いに構え戦闘は始まる。









バカまるです。
お気に入りが300越えました。
自分の一言目は「なにこれ怖い。」でしたよ。
お気に入りしてくれた方これからも宜しくお願いします。
最近、「最初の輪弥のコンセプトから外れてね?」と思い出しました。

これからも、読んで頂けると嬉しいです。
お気に入りも増えたので割りとプレッシャー……。
ではでは、読んでくれた方
感謝の極み。


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