転生?まあ、適当に生きるよ。 (バカまる)
<< 前の話 次の話 >>
温泉イベント後編です。
今回は長いです。
真夜中の決闘。 何で俺まで?
やあ、佐藤輪弥だ。
温泉に浸かるまでなのは達御一考に会ってしまったり、恭也と勝負したりと本当にいろいろあったが、やっと温泉に入れた。
俺と恭也は現在、露天風呂に浸かっている。
温泉に浸かると体の疲れだけではなく、心の疲れまで取れるようだ…………。
これが、極楽というものか。
「ふう~。 …………なあ、恭也。」
「何だ? 輪弥。」
「こんなに平和で、いいんだろうか? こんな時間がずっと続けば良いのに……。」
「何があったかは知らないが、今だけは全部忘れて休まればいい。」
何か良いこと言ってるが、アンタのせいでもあるんだからな?
まあ、確かに今だけは魔法の事も噂の事も忘れよう。
こうして何事もなくリラックスして俺達は温泉に浸かっていた。
俺達は温泉を出ると娯楽室に向かった。
恭也と話した結果温泉に来れば卓球だろうと、時間潰しも兼ねて卓球をする事になったのだ。
娯楽室には既になのは達も来ていた。
「あ、輪弥さんとお兄ちゃん。 二人も卓球するの? 」
「ああ、温泉に来ればこれだろって恭也と話してな。」
「さっきは輪弥にしてやられたからな、リベンジだ。」
恭也がそう言うと各自驚いた顔をした。
「輪弥さん、いつの間にお兄ちゃんと仲良くなったの? お互い名前でよんでるし。」
「ほう、恭也がしてやられるとは驚いた。 何か武術でもしてるのかい?」
なのはは俺達が仲良くなっていた事に驚き、なのはの父親は恭也が負けたことに驚いたようだ。
そりゃまあ確かにあんなレベルの武人に素人が勝てるとは思えないだろう。
「恭也とはさっき一悶着あって誤解が生じていたが解決して話していると仲良くなった。 武術に関しては何もしてません。」
「なに? それで恭也が負けるとは。」
「まあ、油断を誘った騙し討ちみたいなものです。」
「いやいや、それでも身内びいき抜きで凄いよ。 恭也は伊達に鍛えてないからね。」
どうやら恭也を鍛えたのはこの人らしい。
匿名で写真が届いたのがこの人だったなら多分負けていただろう。
俺は少し違った未来を想像してしまった。
そのあと、なのはの友達や恭也の彼女、高町家の面々と挨拶したあと恭也と卓球を始めた。
そうそう、なのはの友達のアリサ・バニングスと月村すずかに挨拶したときに銀髪君の話を聞いた。
「アリサ・バニングスよ。アリサで良いわ。 私も輪弥って呼ぶから。」
アリサは高飛車であったが同年代と話しているようで話しやすかった。
「あ、アリサちゃん。 失礼だよ。 その、月村すずかです。 すずかって呼んでください。 宜しくお願いします。 輪弥さん。」
すずかはアリサのブレーキ役みたいだな。
なかなかぴったりな三人じゃないか。
「ああ、俺は佐藤輪弥だ。じゃあ、アリサとすずかと呼ばしてもらうよ。 アリサは輪弥で大丈夫だぞ。」
そうやってなのはも交えて話していると、なのは達の学校の話になりなのはがある名前を出すと空気がどん底まで落ちた。
「そう言えば、最近は平穏だね。 ……天馬君は最近学校休んでるし。」
「なのは、止めなさい。 折角温泉に来てるのにそいつの名前を出さないで。」
なのはが天馬と言う名前を出すとアリサが怖い程の無表情で言った。
小学生にこんな顔をさせるとは、その天馬と言う人物は何をしたんだ?
「ご、こめんね、アリサちゃん。」
なのはもタブーを出したと思ったのかすぐに謝った。
俺はこの異常なまでの雰囲気につい疑問を口にしてしまった。
「その天馬ってやつは一体何をしたんだか。」
この発言が駄目だったんだろう。
アリサは俺を見ると愚痴をこぼし始めた。
「最悪な奴よ。 学校に行く度にストレスがたまるわ。 私が話しかけないでくれって言っても「照れ屋だなぁ」とか言われて頭を触ってくるは、下手に銀髪で顔が良いから他の子に目の敵にされるは、他にもあるのよ?」
アリサからの愚痴が出るわ出るわ。
止まらないマシンガントークに俺は面倒な事になったな~、と思い愚痴が終わるまで新しい『プログラム』を作っている事にした。
「ちょっと聞いてる?」
「あ、うん。」
思考放棄も出来ないらしい。
そんな事があった昼は終わり夜になった。
俺はなのは御一考に晩御飯も一緒にどうかと言われたが、丁寧にお断りさせていただき、自分の客室で夕食を取りながら銀髪君の事を考えていた。
銀髪君は最近学校を休んでいるらしい。
そしてこの間の噂は小学生のイケメンが写真を配りながら俺をターゲットに動いていた。
銀髪君は俺を目の敵にしている事から噂の犯人は銀髪君だろう。
そこまで考えて俺は結論に至った。
なるほど…………いいぜ、お前が俺の平穏で楽な生活を脅かすってんなら、某幻想殺し如く俺はお前の幻想をぶち殺してやるよ。
決意を新たにした。
その夜、俺は初めて自衛の為ではなく攻撃用の『プログラム』を組はじめた。
俺の平穏な生活の為にいぃぃぃ!!
真夜中、俺が寝ている時に事件は起きた。
そう、ジュエルシードが暴走したのだ。
ユーノが俺の客室に駆け付け起こしに来た。
「輪弥さん! 起きてください! この近くでジュエルシードが暴走したんです!」
「そうか~……頑張れ…………。」
「輪弥さん!? 起きて! 起きてください!?」
ユーノの声を聞きながら俺の意識は堕ちていく。
その時ジャラッ て音がしたが気にせず寝た。
俺はガンッ という衝撃で眼を覚ました。
「な、なんだ!?」
俺は回りの自分の状況を確認した。
浮いている……。
正確には翠色の鎖でグルグル巻きにされてその先端は空を飛んでいるなのはに繋がっている。
なぜだ?
「あ、輪弥さん。 起きてくれましたか?」
俺は自分の肩に乗っているユーノに気がついた。
「おい、何故俺はなのはに拉致されている?」
「起こしても起きなかったんでなのはに運んで貰う事にしたんです。」
これじゃあ、運ぶではなくサルベージだろ。
俺が状況をやっと理解したと同時に目的地に着いたようだ。
俺はゆっくりと着地しユーノに鎖を解いてもらった。
そこには、なにやら露出の多い服を来た金髪の少女と赤い髪の女性がいた。
どうやら、なのはとユーノは彼女達と知り合いらしい。
俺を置いて状況は進み、女性が歩みでて言った。
「言ったよね。 良い子にしてなきゃガブッと行くよって。」
そう言った女性は赤い獣の姿に変化した。
「やっぱり、あの狼、彼女の使い魔だ!」
「そうさ、命を与えられる代わりにご主人様を守るのがあたしの役目さ。」
どうやら、赤い狼に変化した女性は使い魔とか何とかの存在らしい。
どんどんファンタジーっぽくなって来たな……。
まあ、ユーノの存在も十分にファンタジーだが。
その時ユーノが俺に小声で話しかけて来た。
「輪弥さん。 僕が彼女を引き離すので引き離した彼女を何とか出来ますか?」
なんだと? まさか俺が戦わなきゃいけないのか?
まあ、今日は作りたての『プログラム』の確認もしたかったのでちょうど良い。
運が良かったなユーノ。
俺が自ら面倒事に首突っ込むなんてなかなかないぜ?
「わかった。 出来るだけやってみる。」
「それじゃあ、お願いします。」
赤い狼は俺達の相談が終わると同時になのはに飛び掛かって来た。
俺はすかさず、なのはと狼の間に入り込む。
「輪弥さん! 危ない!」
なのはが悲鳴をあげるが既に『プログラム』は組んである。
俺は前面に能力を発動させる。
「【パラドックス】起動。」
狼は俺に当たる直前で急に今までの勢いが無くなったかのように静止した。
「くそ! なんだい、これは!?」
「輪弥さん! 準備出来ました!」
「よし、とっとと行くぞ。」
「これは! 転移魔法!?」
狼の声を最後に俺達はその場から姿を消した。
俺達は翠の光に包まれた後、なのは達から離れた場所に現れた。
「してやられたよ。 ただの人間だと思ってればあたしの攻撃が効かないは、使い魔の方は転移魔法を使うなんてね。」
いつの間にか人間に狼の耳が生えた姿に変化した女性が俺とユーノを見ながら言った。
「ああ、今日の俺は少しテンションが高い。 遊んで(実験して)やるよ。」
「はっ、威勢が良いね。 悪いがどんな力を持ってようが魔力の無い人間に負ける気は無いんでね。」
女性は戦闘体制に入りながら不適な笑みを浮かべる。
まあ、残念だが夜中に起こされテンションがハイになってる俺には現在どう戦う(実験)かしか頭に無い。
「ご託いい。 さっさと始めるぞ。 ユーノ、お前は下がっとけ。」
「わかりました。 気を付けてください。」
俺はユーノを肩から下ろすと戦闘体制に入った。
相手は【パラドックス】を警戒してるのか、飛び込んではこず此方の様子を伺っている。
そんな相手を無視して俺は駆け出した。
相手は俺の鳩尾を正確に狙ったパンチを繰り出してくる。
だが俺もバカじゃ無い。
早速新作『プログラム』を起動させる。
「発動、【ミスパーフェクト】」
【ミスパーフェクト】は絶対回避を目的に作った能力だ。
接近戦闘で【パラドックス】の弱点に気付かれたら致命傷だ。
だから、絶対回避の能力があれば接近戦で有利に事を運べる。
【ミスパーフェクト】は【オーディンの瞳】を劣化させ、対象を1つに絞り99%の未来を予想し続け体に信号を流してセミオートで勝手に体が避けてくれる様に調整した。
俺は【ミスパーフェクト】で相手のパンチを体を捻り最小限の動きで回避してさらに近づく。
現在の【ミスパーフェクト】の欠点は体が勝手に動く事への違和感だな。
用改良だ。
相手は俺にジャブで顎を狙うが顔を反らして避け、蹴りは屈んで回避、屈んだと同時に踵落としが来るがその前に左に一歩ずれて回避する。
「くそっ! 当たらない!?」
相手は俺が近くに来たので体制を立て直そうとしたのか、後ろに飛ぼうとする。
俺は『プログラム』を切り新たな新作『プログラム』を発動する。
「【バックワーニング】」
発動させた能力は相手の背後を取る能力だ。
【バックワーニング】は【ポジションカットペースト】 の改良で選択した対象の背後のみを演算する事で発動のタイムラグを極限まで短くした。
俺は跳んでる女の背後を取ると頭を掴んで更に後ろに引っ張りバランスを崩させ転ばせた。
「なっ!? 転移魔法!? 魔方陣も出なかったよ!?」
女が驚愕してるが知らん。
俺は更に新作『プログラム』を発動させる。
「【フューチャーブレイク】」
最初は思考掌握を目的に作ったが、初見の相手の思考掌握は確率的に難しいと判断した俺はまたまた【オーディンの瞳】を改良して転んだ相手を転ばせ続ける、「地を這え」と言っているような能力にした。
正直テンションが上がって悪乗りしたとしか言えない。
それでも【フューチャーブレイク】は【ミスパーフェクト】の対極に近い能力で予測した未来を脳に送り起き上がる相手を転ばせ消耗と隙を図る能力だ。
女が手を着いて起きようとするが手を足で払い転倒させる。
今度は足で跳ねる事で起きようとするが跳ねる前に空中で足を蹴りは失敗させる。
手に魔力らしき玉を作り出し此方に射とうとするが肘を蹴りあげ外させる。
今度は地面を殴って爆発させて逃げようとするが残念、予想している。
肩にに蹴りを加えて仰向けにする事でまた失敗。
今度は獣に変化し離れようとする。
残念ながらここで終了だ。
【フューチャーブレイク】は対人専用の能力なので狼相手には効かない。
飛び退いている相手を見ながらやっと隙が出来た思う。
俺は拘束の能力【星の拘束】の起動をする。
相手は俺が『プログラム』を起動した事により着地と同時に鎖に絡めとられ縛られる。
「しまった!?」
さあ、チェックメイトだ。
鎖のみを残して【星の拘束】の『プログラム』を切る。
俺は現在数個だけ作成した攻撃用の能力を起動した。
「くらえ、【エレメントショット】」
俺は【エレメントショット】を発動させながら離れる。
まず、水の塊が相手にはぶつかり次に風が起こした大気の摩擦による放電で電気分解、次に回りの土が相手を囲み爆発力を上げ、最後に火が引火し大爆発を起こす。
だが安心してほしい、なのはとユーノの魔法の仕組みを少し聞き非殺傷設定と言うのを導入済みだ。
俺が発動させた能力は相手を気絶させる事に成功した。
しかし、少々威力が強過ぎたらしい。
狼は少しピクピク痙攣している。
これも用改良だな。
そうしている内に向こうの戦いも終わったらしい。
俺はやり過ぎたと思ったので治療した狼を此方に来た金髪の少女に渡した。
「アルフ、大丈夫?」
「ああ、大丈夫だよフェイト。 油断しちゃったよ。」
狼と金髪の少女はお互いの無事を確認した後狼はこっちを睨んで言った。
「今回は油断したけど今度は負けないよ。 覚悟してるんだね。」
狼と金髪の少女(アルフとフェイトと言うらしい。)はこの場所から姿を消した。
残ったのはテンションの上がりすぎで妙な達成感を得た俺と負けて落ち込んでしまったなのはだけだった。
翌日、温泉から帰った俺は新たな平穏な生活を邪魔する物を倒す為に能力の開発に勤しんだ。
ピンポーン
ん? 誰だ?
俺がドアを開けると茶髪の触覚が見えた。
「輪弥さん! なのはを鍛えてほしいの!」
どうてこうなった?
はあ~、もう勘弁してくれよ。
温泉イベント終了です。
まず、アルフ好きの皆さん申し訳ありません。
心から謝罪申し上げます。
今回は輪弥君がテンションがおかしくなって暴走しました。
そして、平穏な生活を守る為に邪魔する相手と戦う覚悟を決めました。
こんな小説で良ければこれからも読んでください。
ではでは、読んでくれた方
感謝の極み。
まず、アルフ好きの皆さん申し訳ありません。
心から謝罪申し上げます。
今回は輪弥君がテンションがおかしくなって暴走しました。
そして、平穏な生活を守る為に邪魔する相手と戦う覚悟を決めました。
こんな小説で良ければこれからも読んでください。
ではでは、読んでくれた方
感謝の極み。