米国のグリン・デービース北朝鮮政策特別代表は先月30日「北朝鮮を圧迫しなければ核の野望を放棄させられない、ということをよく理解している。米国政府は、必要ならいつでも追加制裁を行う」と語った。
デービース特別代表は30日、連邦議会下院外交委員会に属する東アジア・太平洋小委が米朝枠組み合意20周年を記念して開いた聴聞会に出席し「北朝鮮はますます、国際社会のグローバルアウトライアー(outlier、局外者)になっている」として上記のように述べた。
デービース特別代表は、6カ国協議について「北朝鮮は、核兵器開発を続けるカムフラージュとして6カ国協議を活用しようとしている。米国は(2005年に合意された)9・19共同声明の非核化履行措置に焦点を合わせた会談でなければ関心がない」と語った。
さらにデービース特別代表は「対話のためには、目に見える措置が必要。北朝鮮の政権が責任を持って、非核化に向かう意味ある行動を取るべき」と語った。北朝鮮による無条件の対話再開要求を一蹴したわけだ。
韓国政府は、デービース特別代表の発言について、米国が引き続き「戦略的忍耐」政策を維持して北朝鮮の変化を誘い、北朝鮮が変わらない場合はあえて対話する理由もない、という点をあらためて明らかにしたものと分析している。