三鷹ストーカー:22歳被告、女子高生殺害認める 初公判
毎日新聞 2014年07月22日 11時17分(最終更新 07月22日 13時18分)
東京都三鷹市で2013年10月、元交際相手の女子高校生(当時18歳)を殺害したとして殺人罪などに問われた無職、池永チャールストーマス被告(22)は22日、東京地裁立川支部(林正彦裁判長)で始まった裁判員裁判の初公判で「相違ありません」と起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で、池永被告が11年にインターネットで知り合った女子高生と約1年間交際したものの、別れ話を持ち出されると、未練を断ち切れず恨みを募らせたと指摘。交際中に撮影した女子高生の裸の写真をネットに流出させると脅して連絡を取り続けたが、「別の男と交際するくらいなら」と考え、殺害を決意したと述べた。
一方の弁護側は、池永被告が幼少時、貧しい生活で苦労しただけでなく、母の交際相手から激しい暴力を受けていたと主張。「過酷な経験が今回の事件を引き起こした」と説明した。
起訴状によると、池永被告は昨年10月8日午前、殺害目的で三鷹市の女子高生の自宅に侵入。同日午後4時55分ごろ、所持していたナイフ(刃渡り約13センチ)で女子高生の首や腹を何度も突き刺して殺害した。【伊藤一郎】