三鷹ストーカー:映像音声に落ち着かぬ様子 初公判
毎日新聞 2014年07月22日 13時13分(最終更新 07月22日 14時30分)
東京都三鷹市で2013年10月、元交際相手の女子高校生(当時18歳)を殺害したとして殺人罪などに問われた無職、池永チャールストーマス被告(22)は22日、東京地裁立川支部(林正彦裁判長)で始まった裁判員裁判の初公判で「相違ありません」と起訴内容を認めた。
法廷で見る池永被告は今年1月、立川拘置所で面会した際と印象は変わらず、受け答えに迷いは感じられなかった。
池永被告は午前10時の開廷直前、上下濃紺のジャージー姿で入廷。少し緊張した表情だったが、傍聴席に顔を向けて笑みを浮かべる場面も。着席後は開廷まで真っすぐ前を向きながら、何かをつぶやくように口元を動かすこともあった。
6人の裁判員と3人の裁判官が入廷し、林裁判長から証言台の前に立つよう促され、名前を聞かれると、「池永チャールストーマス」とはっきりした口調で答えた。
検察側の冒頭陳述では、13年7月ごろには殺害を決意し、ジムで体を鍛えたり、友人と(空手の練習の)組手をしたりするなど準備を進めていたことなどが明らかにされたが、表情は変わらなかった。
裁判員向けにその際の映像が流され、友人とみられる被害女性役の男性が「助けて、助けて」と叫ぶ様子などの音声だけが法廷内に響いた。落ち着いていた池永被告は手を握りしめたり、胸に手を当てたりと落ち着かない様子をみせた。【松本惇、大平明日香】