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サイ・ゴダード(3月18日)
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【大リーグ】黒田、7イニング3失点のQSも7敗目 08年以降、QSで30敗はメジャー最多2014年8月1日 紙面から
◇レンジャーズ3−2ヤンキースツキのなさはメジャートップ級!? ヤンキースの黒田博樹投手(39)は7月30日(日本時間31日)、敵地でのレンジャーズ戦に先発。7イニングを9安打3失点と粘ったが、7敗目(7勝)を喫した。これでクオリティースタート(QS=6イニング以上自責3以下)を果たしながら敗れたのは30度目で、渡米した2008年以降ではメジャー最多となった。マリナーズのフェリックス・ヘルナンデス投手(28)もインディアンス戦でメジャー新記録となる「14試合連続7イニング以上失点2以下」を達成しながら3敗目(11勝)。報われないマウンドが続くエースたち。そのうちきっと、いいことあるはずです−。 またも報われなかった。またしても打線の援護に恵まれなかった。QSを記録しながら負けを喫したのは30度目。球団によると、これは黒田がドジャースに移籍した08年以降ではメジャー最多という。「自分の仕事をしっかりできても勝てない時はある。それだけ(野球は)大変なことなのでしょう」。不運な敗戦が続く苦しさを、右腕は実感を込めて吐露した。 初回が全てだった。1点を先制してもらってマウンドに上がったが、直球、変化球ともに制球が定まらない。5安打を集められ、あっという間に3点を失った。「自分の調子をつかむ前にやられた感じ。全てのボールが良くなかったので、苦しかった」。2回以降は走者を背負いながらも無失点。今季最多の115球を投げ抜いて先発投手の責任は果たしただけに、立ち上がりの失点が余計だった。 メジャーでは通算77敗目。そのうち約4割がQSを達成しながらの負けだ。前日12得点と爆発したヤンキース打線はこの日、わずか4安打2得点に終わった。力投する39歳を見殺しにした打線に対し、米放送局ESPN(電子版)はトレードでの補強を提言。「(好転させる)唯一の方法はベーブ・ルースとルー・ゲーリックを加えること」と辛らつだ。 チームは後半戦最初の8試合を7勝1敗と好発進しながら、ここ5試合は1勝4敗。ワイルドカード(WC)でもポストシーズン(PS)進出圏内の2位とは3ゲーム差に離された。過酷な戦いが待つ8月へ、欠かせないのは打線の奮起と大黒柱の右腕。黒田本人は「QSで30敗」という現実に「やっぱりマウンドに上がるのがしんどいと思うのは、そういうところ」と本音を漏らすが、決して下は向かない。 「終わったことは仕方ない。野球にもう少し、今まで以上に真摯(しんし)に向き合ってやっていこうかなと思う」。腐らず、折れず、むしろ、より真剣に取り組む。開幕から唯一、先発ローテーションを守る39歳。野球の神様が、その姿を見ていないわけがない。 PR情報
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