1回表2死一塁、ヤクルト・バレンティンが先制2ランを放つ(棚橋慶太撮影)
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◇ヤクルト8−1阪神
ヤクルトは悩める主砲の目覚めの一発で後半戦初のカード勝ち越し。バレンティンが5試合ぶりとなる先制2ランを放った。初回2死1塁で、能見のスライダーを逃さずバックスクリーンへ運んだ。決勝弾となった4年連続20本塁打に「うまく反応できた。久しぶりの感触で気持ちよかった」と笑みを浮かべた。
6、7月は左アキレスけん痛で1カ月離脱。この試合前まで6月以降は打率1割8分6厘、1本塁打と不振を極めていた。試合前には杉村打撃コーチに助言を求め、タイミングの取り方などの指導を受けた。杉村コーチは「自分から聞いてきた。悩んでると思う」と話していたが、すぐに結果を出したことに「やっぱり天才」と喜び、本人は「次は4年連続30本を目指す」と上機嫌だった。
一夜明ければ、月間18本塁打のプロ野球記録を昨年つくった8月に入る。シーズン60発男は「いい月にしたい」と意気込んだ。 (洪経人)
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