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 長崎県佐世保市で県立高校1年の女子生徒(15)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された同級生の少女(16)のマンションの部屋から、人体図の載った医学書を県警が押収していたことが1日、捜査関係者への取材でわかった。調べによると、女子生徒の遺体は一部が切断されており、県警は、少女が事件の参考にした可能性があるとみて調べている。

 少女の弁護士は同日、少女と接見し、犯行について「体の中を見たかった」などの趣旨の説明を少女がしていることを認めた。

 県警によると、少女は7月26日午後8時ごろ、一人で暮らしていた佐世保市内のマンションの部屋で、女子生徒の頭を殴り、首をしめて殺害した疑いがもたれている。女子生徒の遺体はベッドの上にあり、頭部と左手首が切断されていた。遺体のそばには、切断に使われたとみられるのこぎりなどの刃物もあった。

 捜査関係者によると、少女はこれまでの調べに、過去に何度もネコなどの動物を解剖していたと話し、「そのうちに人を解剖したいと思うようになった」「遺体をバラバラにしてみたかった」という趣旨の説明をしているという。医学書には人体図が載っており、県警は少女の人体への関心の強さを示すものとみて、医学書の内容や入手経路などの分析を進めている。

 県警は7月31日夜、マンションとは別に、今春まで親と一緒に暮らしていた佐世保市内の少女の実家を殺人容疑で捜索し、犯行や動機の裏付けを進めている。