山本恭介
2014年8月1日13時33分
長崎市の田上富久市長は1日、長崎原爆の日(8月9日)の平和祈念式典で読み上げる平和宣言で、安倍政権による集団的自衛権の行使容認について懸念を示す文言を入れることを明らかにした。田上市長は会見で「(安全保障の)現状を明確に伝えるために集団的自衛権という言葉を入れた方が伝わりやすいと思う」と話した。
一方、広島市の松井一実市長が広島原爆の日(8月6日)に読み上げる平和宣言では、集団的自衛権の行使を認めるとした安倍政権の閣議決定には直接言及しないという。
長崎の平和宣言は、田上市長を委員長に、被爆者や大学教授ら14人が委員を務める起草委員会での議論をふまえて市が作る。今年の起草委は3回開かれ、委員から集団的自衛権の行使容認について「戦争につながる」などと懸念を表明する文言を盛り込むよう求める意見が相次いでいた。
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部
PR比べてお得!