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ちょっとエッチで正しいハーレムの作り方 作者:上級読者

まどかの章 11 ★★☆ ヒルトンホテル(王族専用貴賓室)

ハァ…。なんともこれは…。杏子よ。そちの上半身を精査した結果を端的に申すぞ。先ず胸についてなのだが…。そちを初めて見たとき、外見からある程度は覚悟しておったが、まさかここまでガッカリなことになっておるとは思わなかったぞ。背中はこのように綺麗であるのに…残念なことじゃ…。

……オレの胸? 普通だと思うけど?

いや、いやいや…。これは流石に小さい部類に入ると思うぞ。小さいというより無いと言った方が良いくらいじゃ。膨らみといえるまでに育っておらん。うーん…。仕方ないのう、アレをやってみるか…。すくっと立ち上がって、テクテク…。杏子の背後にさり気なく廻って…。

ん?

しゃがみ込んで、背中越しにモミモミ。

うわわっ!(////

声を出すでない。胸が成長するようにマッサージをしておるだけじゃ。寄せて…上げて…モミモミ。モミモミ。

だってぇ…。ぅっっ…(////

巨乳好きという訳ではないが、全く胸が無いのは…。モミモミ。モミモミ。如何なものか…。モミモミ。モミモミ。

ふぁ…ぁっ…ぅ…ひぁっ…っ…ぁんっ…っ…(////

こりゃ駄目じゃ、まるで手ごたえがない…。そちは確か13歳であったな?

う、うん…。

余より3歳も年上である。しかしそちの身体は余よりも随分と小柄だ。胸だけでなく身体全体の発育がよくないのであろう。背はこのように弓なりに綺麗に張っておって、肌も乳白色の大理石のように艶があって、惚れ惚れするのだが…。指をツツツ~ッ。

キャ~ッ!(////

ハァ…。そもそもの体つきがこのように貧弱では、いくらモミモミマスターである余がモミモミしたとしても、大した効果は見込めぬかも知れぬな…。

オレ…子供の頃から、ちっちゃかったから…。

そちは日頃どのようなモノを食しておるのだ?

……ポッキー…エンゼルパイ…じゃがりこ…ポリンキー…。あとはケーキとか果物…。リンゴとか…。

オヤツばかりではないか…。美容と健康に悪いのだ。背も伸びぬぞ。もっとお野菜やお魚を食べるのだ。

だってお菓子好きなんだもん…。

……お腹の辺りをサワサワ。

キャッ!(////

うむっ。ここはほんの少しであるが出ておる…。そしてプニュプニュと軟らかい…。

馬鹿っ…(////

……きつい事を言うようだが、そちは身も心もまるで子供だ。胸を出さずに腹を出してどうする。幼児体型のままで喜ぶのは一部の変態のみであるぞ。余の性奴として相応しくないのじゃ。

うううっ…酷いよ…。ヒクッ…ヒクッ…。

泣くでない…。今は相応しくないからこれから変わろうという主旨の説教だからな? 見限っておるとか、愛想を尽かせておるとかではないからの。勘違いするでないぞ? それにいくら泣いても問題の本質は解決せぬ。泣いて誰か他の者に解決を委ねて逃げておっては、また別の似たような問題が起きて問題は山積するばかりなのじゃ。勿論、一人で出来ぬときは他人に相談すべきだが、結局は自分で解決するより他にない。これは余の姉上から教えられたのだぞ? 姉上は初めは怖がりでな、いつも怯えて何も出来ずに泣いてばかりであったという。しかし今はどうだ。まるで伝説の淫獣ドラゴンのように傍若無人に振る舞って手当たり次第に近衛の女どもを貪り食っておる…。うん…前の方がよかったかも知れん…。い、いや、そうではなく、人は変われるということを言いたいのだ。

人は変われる…。

妙な自己啓発セミナーのように、今のそちの人格を否定して前向きな人格になるよう促しておる訳ではない。難しく考えることはないのだ。単にお腹をへこませて胸が膨らむよう可能な限りの努力をせよと。それだけのことじゃ。その結果として、少し前向きな考えになるやもしれんがな、それはあくまで副産物に過ぎぬ。結果であって目的ではない。余の姉上も、前向きな生き方がしたくてああなったのではないぞ? 余と一緒にいる為にあらゆる困難を乗り越えた結果なのだ。

……あんたのお姉ちゃん頑張ったんだね。弟想いだったんだ。

世間にはまだ公表しておらんが、つい先日余のハーレム候補となったキリノが余の姉上なのじゃ。

それって近親相姦なんじゃ…?

うむっ。腹違いとはいえ実の姉上である。余と姉上が結ばれるなど本来は許されることではないが、姉上の力はあらゆる条理や権力を覆して、その意思にはもはや誰も逆らえぬ。姉上は余と一緒になりたいが為に絶対の力を持つに至ったのだ。そちはどうなのじゃ、余とそこまでして一緒になりたいと思うのか? 余の奴隷となることに納得出来るのか? そちと余は奴隷と主人の一方的な関係でしかないのだぞ? これが最終確認じゃ、もう引き返せぬ。本当にそれでよいのだな?

うん…それでいいよ…。ご主人様と奴隷の関係でいいからあんたと一緒にいたい…。だってオレ奴隷なんだし…。誰かの奴隷になるしか道がないなら…せめて好きになった人の奴隷になりたいんだ。

余を好きと申すか? 分からぬのう…。そちと余はさっき出会ったばかりではないか。恋愛フラグなどまだ立ちようもないと思うが…。何故、余が好きなのじゃ?

そ、それは…。えっと…そのう…。あ、あんた可愛いし…。声も綺麗だしさ…(////

確かに…見た目というのは重要なポイントであるな。その点、美少年である余は満点と言って良いであろう。一目惚れして好きになるのも分からなくはないが、しかし主に対して好きだから一緒になりたいというのは、余の性奴として致命的なマイナスポイントであるといわざる終えぬ。残念ながらそちは性奴失格じゃ。

…えっ?

余はエロスの王となる男である。この国のあらゆるものの頂点に君臨するが、しかし性約には従わねばならぬ。反しても処罰する者などもうおらぬが、自身を律し、性約を守ろうとする姿勢そのものがエロスの王たる者の証なのだ。性約にはハーレムの者以外との性交は禁止されておる。余が性奴に望むは、ハーレム候補と性交に至るまでの過程を練習する相手なのじゃ。そしてもうひとつ、こちらの方がより重要なことだが、余の命令に絶対服従して何でも素直に言うがままになってくれる相手を余は求めておるのだ。余はハーレム候補たちを愛しておる。だから酷いことや横暴な振る舞いはしたくない。しかし余は聖人ではない。表があれば裏もある。表を満たすのがハーレム候補、裏を満たすのが性奴。つまりそちなのだ。

あんたを好きになっちゃ駄目なのか? 酷いことや横暴な振る舞いをされたって、好きだったら耐えられるじゃないか。いや…好きでもないのにそんなの耐えられる訳ないよ…。

ハーレム候補には余への愛を求めて欲しい。そして性奴には余が持つ金や権力を求めて欲しい。毒をもって毒を征す。余の奴隷でいた方が、安定して良い暮らしが出来て自分にとって得であると、打算的に割り切って考えてくれる者が余の性奴として理想なのである。そんな大人の関係を余は望んでおる。性奴であるそちが余を好きになってしまっては困るのだ。余を愛すれば余からの愛を求めるであろう? 口に出さずとも態度に表さずとも想いは伝わるものじゃ。そして余は軟弱である。いつかそれに答えようとするであろう。最終的にはそちと性交をして、そうなれば性約に則り、余は自ら煉獄の塔に入って王位は返上、そちは処刑される…。最悪だ…。

大人の関係が打算的って偏見だと思うけど…。なるほどね。じゃもう猫被ってる必要もないか…。

んっ?

あんたが好きってのは嘘。悪く思わないでくれ、あんたに気に入られようとして付いたお世辞のようなもんだよ。嫌いじゃないけどさ、正直、好きって程でもない。でもオレ、どうしてもあんたの性奴になりたいんだ。

……理由は?

エロスの王となるあんたの権力だよ。いつかオレのささやかな願いを叶えて貰おうかなって…。マギカ王国を滅ぼして欲しいんだ。簡単だろ?

……本当に余を愛してはおらぬのだな?

あぁ…これからもあんたを愛するなんてことにはならない。

そちのことを奴隷としか思わぬぞ。自分の欲を満たす為の道具としてしか扱わぬ。それでも余の為に頑張るのか? 何をされても?

うん。頑張るよ。オレはあんたの道具になる…。

そうか…わかった。では余の性奴の証をそちに。手を…。

こう?

うむっ。 ……パチッ☆

なに…コレ…。ルビーの輪…? 赤く透き通ってて綺麗だね…。

エロス王家に代々伝わる性奴の首輪じゃ。実は非公開なのだがエロスには性約の他に裏性約というものがあってな…。エロスの王となるものには3人まで性奴を持つことが許されておる。その性奴の証となるのが赤色、青色、黄色の3つの首輪。…そちの綺麗な赤髪に合うように、杏子、お前には赤の首輪を。そちは余の赤の性奴となるのだ。

…これを首に付ければいいのか? カチャ…カチャ…。

待て杏子。

えっ?

よく考えて付けるのだ。それは契約となる。そちがその身を余に差し出す代わりに、余はそちの望みを叶える。余はいつかマギカを滅ぼそう。しかしその代償はそちの全てじゃ。ただただ余の望むままの所有物となり、人であることを捨てるのだ。本当によいのか?

コクン…。

では、そちを余の性奴としよう。その首輪は余がそちの首に付けてあげるのだ…。カチャカチャ…。ガチャ!

……なんだか犬になったみたい(////

もう何があっても、そちが余の性奴であること、余は覆さぬ。これは約束だ。

よかった…。

そちもこの首輪を決して外してはならぬ。たとえ余が死んでもだ。そちは永遠に余の性奴なのだから。

うん…約束する。

では一日も早く余に相応しい理想の性奴となるよう頑張るのだな。それが出来ればそちの望み叶えようぞ。ふはははっ。いっぺんにやろうとすると挫折するやも知れぬ、時間を掛けて簡単なことから順に確実にやるのじゃぞ? 先ずは外見…体型の管理や身だしなみ。次に内面…従順な態度。次に品性…言葉遣い。次に…。

で、でもさ、頑張りたくても…オレどう頑張ったらいいのかよく分かんないんだ。お腹をへこませるのはともかく、胸を意識的に大きくするなんて出来るのかな…?

心配致すな。その件については余も協力するのじゃ。そちの胸を余が毎日マッサージすればなんとかなるであろう。大きくな~れ、大きくな~れ、と言いながら余はそちの胸を精一杯にモミモミするから、そちは胸が膨らんでいくイメージを頭に思い浮かべながら、大きくなります、大きくなります、と答えるのじゃ。あとは食生活を改善して十分に栄養を摂取すれば一ヶ月もしない内にそちの胸はプクリとした綺麗なお椀形となるであろう。ふはははっ。楽しみじゃのう。早くそちの胸を食したいものじゃ。ふはははっ。

……食生活の改善は効果ありそうだけどよ、マッサージで胸が大きくなるって、それ根拠のある話なのか?

医学的には知らぬが、実際に大きくなった例を余は知っておる。ちょっと待っておれ。携帯カチャ。ピピピピポピピピピ…。トゥルルルルルル…。トゥルルルルルル…。

ガチャ。

蓮華、ご苦労であるな。余である。うむっ。いや余の方に変わりない。サキエルも戻ったのでもう心配はいらぬ。そちの方は…。そうか、やはりマギカに不穏な動き有りか…ふむふむ…。しばらくこのまま国境に布陣を続けるのか…分かった。よろしく頼むのじゃ。まぁ、そちらがおれば向こうもちょっかいを出そうと思わんだろう。制式装備の方はどうじゃ。うん…そうじゃな。出来れば使わずに済ませたいものじゃ…。うん…あぁ、それでな蓮華よ。話は変わるが、そちの胸についてなのだが…。えっ、いや、ふざけてなどおらんのだ。聞きたいことが…。本当に真面目な話なのだ。うん…。そちは結婚して明らかに胸が大きくなったであろう? どのように佐助に毎晩モミモミされておるのか、揉まれ方を詳しく聞きたくてな、ん? あれ?

どうしたんだ?

オカシイのじゃ。突然、電話が切れたのじゃ。もしや向こうで何かトラブルでも起きたのであろうか。心配なのじゃ。リダイヤルするのじゃ。ピピピピポピピピピ…。トゥルルルルルル…。

ガチャ。ピー。この電話は現在お繋ぎ出来ません。通話先の携帯電話の設定により、こちらからの着信が拒否されています。ガチャ。ツー。ツー。ツー。

……深刻なトラブルに見舞われたようなのじゃ…。余の方が…だが…。うううっ…。

なに泣きそうな顔してんだよ。泣いてちゃ問題は解決しないって、あんたさっき…。

う、うむ。そうであったな。仕方ない…。あまり奴には電話をしたくなかったのだが…。蓮華が毎晩揉まれておる相手、蓮華の旦那である佐助にモミモミの秘訣を教わるとしよう。携帯カチャ。ピピポピポピピピピ…。トゥルルルルルル…。トゥルルルルルル…。

ガチャ。

あぁ、佐助よ。ご苦労であるな。余である。作戦中に申し訳ないが、そちの嫁を余にくれぬか? あっ、ちょっと言い間違えた。いや、そうじゃなくて、聞きたいことがあるのだ。ん? そう怒るな。冗談半分である。聞きたいことは真面目な話なのだ。うん…。実はそちが蓮華の胸をどう揉んでおるのか知りたくてな。もし行為中に録画したものがあるなら、それをメールで送って欲しいのじゃ。えっ? いやこれは冗談ではなく本気じゃ。なにっ!? 死ねだと? そ、そのような言葉使うでない。せめてホビロンと…。殺す? ガタガタ…ブルブル…。あっ…あれ? ガタガタ…ブルブル…。ははははっ、オ、オカシイのじゃ。また途中で電話が切れたのじゃ。ガタガタ…ブルブル…。
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