まどかの章 03 ★☆☆ 奴隷市場(スレーブドーム)
さて、そろそろ競りが始まる訳だが、蓮華よ。
はい、ランクの高い奴隷からの順番になりますので、この後すぐ王子の本命、巴マミの競りとなります。
うむ…。緊張するのう…。
i-Padに奴隷の金額を入力して10分間その値を超える者がいなければ落札です。値が上がるごとに時間は0に戻され続け、最高値が10分維持されない限り木槌が振り下ろされることはありません。
確定に10分も掛けるのか。長期戦になるやも知れんな。まぁ、競りのルールがどうであろうが、競りで何が起きようが、マミは余が絶対に競り落としてみせるが。
ララ~ラ~♪ ラ~ララ~♪ ランランララ~♪ ラララ~♪
あっ…。
えらく荘厳なメロディーが流れて来たのう。
巴家の家曲です。S級ともなると登場シーンの演出にも気合が入っているようで…。
ララ~♪ ラ~♪ ラ~♪ ララ~♪ ラララ~♪ ラララ~♪
☆ミ ☆ミ ☆ミ ポン! ミ☆ ミ☆ ミ☆
おおっ! マミが爆煙の中から!!! んっ?? なっ!? なんじゃあの衣装は!!!
巴家制式の女子戦闘衣です。戦闘衣というより古風な貴族衣装といった感じですが。
くうううっ!! 可愛い。可愛いぞ。実に可愛い戦闘衣であるぞ。ミニスカなのは当然として、頭にちょこんと乗っかっておるアレはベレー帽であるな? ふわふわの羽が付いてお洒落であるぞ。おおっ。胸はブラウスのみであるか。急所を敢えて全く防御しておらぬところがよいのう。巴、カブキよるわ!!
王子、マミのパーソナルデータがi-Padに送られてきました。
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No.001 Rank S ♀ Age15 Tomoe Mami ☆
162cm 49kg B81 W54 H83 総合評価 S++
性格:S 知力:S 知識:S 精神:B 礼節:S
血統:S 健康:A 体力:A 魅力:S 淫乱:A
備考:魔法使い。マギカ王国旧巴家。
最大魔力量5兆2600億MP 最大魔力出力455億4000万MP/s
特殊能力:リボンの騎士(リボン変形具現化)
競り開始金額:700.00
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凄いのう。凄いと言う他ないではないか…。
はい。評価にSがずらり。ここまでの逸材が奴隷の競りに掛けられるのは数年に一度あるかどうかでしょう…。
凄い胸ばかりに気を取られておったが、いや実に凄い尻をしておる…。胸と尻が凄い肉付きじゃ。凄くムッチリとしておるのう。しかし体重がこんなに少ないとは、まさにこれは凄い奇跡なのである。
……。
ちなみに蓮華よ、そちのスリーサイズは…。ジロジロ…。あぁ…。いや、言わずともよいぞ。服の上からでも大体分かるからの。ジロジロ…。フッ…。あっ、いや、これはすまぬ、気にするな。そちも褒めてつかわすぞ。そこそこであるぞ。人妻にしては頑張っておる方であろう。ふはははっ。
……。
いやー。それにしてもマミは凄いのう。しかし戦闘衣姿も良いが、裸体もひとめでよいから拝みたいものであるぞ。パンチラでもよいのだが…。
……。
これマミよ! パンチラじゃ! おパンツを見せるのじゃ! お尻をみせい! お股をみせい!
……。
ぬぬぬっ! 何故見せぬ? ああ、ひょっとして、おパンツが汚れておるのか? よいよい。気にするな、大きい方の汚れであろうが、小さい方の汚れであろうが、あの汚れであろうが、何を漏らしておっても、余はそちのことを嫌いにはならぬぞ。ふはははっ。
……。
見てみよ蓮華よ。マミが照れて赤くなっておるわ。余の声が聞こえたのかのう。ふはははっ。
……。
☆ミ ☆ミ ☆ミ ポン! ミ☆ ミ☆ ミ☆
おおっ! 一瞬で戦闘衣姿からスッポンポンになったぞ!!!!!
競りの主催者側がソドムの鎖の効果を引き上げてマミの武装を強制パージさせたのでしょう。いくらなんでも酷すぎます。神聖な神具をストリップの演出に使って奴隷虐待をするなど全くもって言語道断…。
よっしゃぁぁ!!!! ムッチムチのマミの裸体じゃ~~~~~っ!!!!
……。
ああっ! 駄目じゃ!! 腕で隠そうとするでないぞ!! そちの豊満な胸とお尻を余に見せるのじゃ!! こ、こら、しゃがむでない。立ち上がれマミよ。余も立ち上がるぞっ!! おチンチンがな。ふはははっ。
……。
無駄な努力は止めるのだマミ。その巨大な胸や尻はそんなことで隠し切れるものではないぞ。ふはははっ。見えておる。見えておるのだ。
……。
その張りのあるムッチムチのからだは、ふっかふかのポヨポヨで抱き心地は最高であろうなぁ…。きっとマミは余のよき抱き枕となるであろう。そしてよき掛け布団や敷布団にもなってくれるであろう。
……。
肌も綺麗であるぞ。真っ白である。ツルツルでスベスベしておるのであろう。肌のきめ細やかさ滑らかさは性奴にもっとも重要な資質であると余は声を大にして言いたい。ふはははっ。よしっ。マミを余の性奴にしたその初夜は、部屋の温度を氷点下にして2人で肌をスリスリして暖め合うことにしよう。マミの肌の感触と温度を存分に味わうのだ。ふはははっ。余の胸は高鳴るわ。
……ちょっと、いい加減に黙ってくれませんか王子。うるさいです。
わははははっ。蓮華よ、何を言っておる、大昔からエロスでは奴隷の競りは祭りなのである。ふはははっ。今日は無礼講じゃ、固いことを…
ギロッ。
はわわわ…。ガタガタ…ブルブル…。
王子…。
な、なんじゃ…? ガタガタ…ブルブル…。
相手は性奴と言えど人なのです。観賞物ではありません。布団や枕でもありません。みな人の心を持っております。女の子が傷つくこと言ってはいけません。
う、うむ…。そうであるな。ううっ…。よく見ればマミは悲しんでおるではないか…。半泣きなのかのう…。どうやら余は興奮して、言ってはならぬことを口走ってしまったようだ…。
反省してますか?
すまなかったのだ。余は後でマミに謝ろうと思う。ショボーン…。
フフッ。素直でヨロシイ。では王子、容姿以外の部分も、ちゃんと見てあげましょう?
うむっ。
i-Padをピコピコ。はい、これがマミのパーソナルデータです。素晴らしい成績じゃないですか。
ほう、確かに…。スリーサイズばかりに気を取られておったが、見事なステータスである。魔力も高いのう。エース級の魔法使いではないか…。しかし、このように有能な者を他国に売り飛ばすとは、マギカの王、クリームヒルト。余程の愚か者なのか、それとも何か理由があるのか…。訳が分からんのう…。
マギカ王国は3年ほど前から魔法騎士団の再編強化を進め、今やルーンで屈指の実力を誇ります。中でもクリームヒルト直属の近衛騎士団は10兆MPを超える魔力量が入団の最低条件とか…。マミの魔力は5兆MP。エロスではエース級でもマギカでは並みの魔法使いでしかありません。
5兆で並みなのか…。
はい。ですが魔法使いの実力を魔力量だけで測るのは愚か者のやること。魔力の量より質が重要ですし、巴マミの価値は魔力とは別の面から見出すべきでしょう。
うむっ…。
正直、わたしもあの子が欲しいです。
そちもマミを性奴にしたいのか?
いえ。
……他国の生まれのマミをお庭番に加えると申すか?
はい。
お庭番衆とは影の一族の中から選ぶのが慣わしであろう?
そうも言ってられません。
……そんなに手が足りぬのか?
王子のハーレム候補探しで半数がルーン各地に散っております。いまは黒騎士さんにお手伝いして貰ってなんとかやりくりしてますが、あと何人か必要です。先日のような事件がまた起きては取り返しが付きませんので。
そうか。では巴の他に美樹と佐倉も一緒に競り落とすことにしよう。巴は余の性奴とするので譲れぬが、美樹と佐倉はそちに預ける。好きに使うがよいぞ。
えっ?
ん? 巴でなければ駄目か?
いえ、美樹や佐倉も相当な魔法の使い手です。優秀なお庭番になってくれると思いますし、王子のお心遣いも嬉しいのですが…。
どうしたのじゃ? 何か気になることでもあるのか?
えっと、その…。失礼ながら王子。予算の方は大丈夫なのですか? 3人も競り落とすとなると相当な出費となってしまいますよ?
なんじゃ、そんなことを気にしておったのか。ふはははっ。
そんなことって王子。巴の開始値は700です。後の2人を入れたら一体いくらになることか。
案ずるな蓮華。今回の競り、余の予算は8000である。あまった金で高級マンションを借りて、マミとそこで甘い生活を営もうかと思っておったが、そちにはメルルやキリノの件で色々と世話を掛けたからな…。少し部屋のランクを落として浮いた金で残り2人、落札するのだ。
8000って、王子がそんなにお金を持ってる筈が…。
失礼であるぞ。余はエロスの王となる男である。8000万ゴールドくらい、ふん、お小遣いを3年貯めれば用意できる額なのである。
……。
セレブの力、驚いたか? ふはははっ。
そうですね…。驚きました。ネットで奴隷の情報収集をされていると仰っていたので、まさかそのような勘違いをしているとは。
はて? 勘違いとな?
桁が千も違っております。
えっ…。
巴マミの競りの開始値は700万ではなく700億ゴールドです。
はわわわ…。ガタガタ…ブルブル…。
やれやれ。
で、では巴マミの抱き枕は…。余のお布団は…。
お諦め下さい。あぁ、ちなみにこのスレーブドームでの競りの開始値は最低のCランクでも1億ゴールドです。
うううっ…。ううっ……。つまり余は……性奴を持てぬのか? ヒクッ…ヒクッ…。
はい。無理です。お金がない以上、こんなところに居ても仕方ありません。出ましょう。
嫌じゃ…。ううっ…うっ…。
ハァ…。聞き分けのないことを言わないで下さい…。
性奴を持つのは余が7歳の頃からの夢…。うぅぁ…。ヒクッ…ヒクッ…。
王子にはハーレムがあります。性奴なんか要りません。
でも、でも…。練習をしとかねばキリノにまた苛められるのじゃ…。
もうっ、しょうがないなぁ…。わかりました。少しくらいなら私が王子の練習相手になってあげますから(////
ヒクッ…ヒクッ…。よいのか?
キスの練習くらいまでなら…(////
キス…。キスだけか?
……はい。私、人妻ですので(////
そちはキリノのことを知らんからそんな悠長なことを言っておるのだ。アヤツは共振で余を抵抗出来ぬようにして、あんなことやこんなことをしてくるのだぞ? しかも鳳凰宮で連日、近衛の連中と濃密な練習を繰り返しておると聞く。キスでどうやってアヤツに勝つのじゃ。ナイフで戦車に挑むようなものではないか。
ランボーなら…。
あれは映画であろう? ああっ、もう駄目じゃ。余は半年後、ハーレムでなすすべなく快楽地獄で悶え狂って死ぬのじゃ。余の墓標には淫獣ドラゴンに貪り食われた愚王との碑文が刻まれ、エロス末代までの笑いものとなるであろう…。ううっ…。ヒクッ…ヒクッ…。
わかりました。じゃあ…胸くらいは…。いいです…(////
ヒクッ…ヒクッ…。胸…?
キ、キスの他に、胸を触らせてあげますから…(////
ジロジロ…。そちの胸で練習になるのかのう。
失礼なっ!(////
……余は性奴が欲しいのじゃ。何でも余の言うことを聞いてくれる者がいいのじゃ。気兼ねなくエッチなことを出来る相手が欲しいのじゃ。うううっ…。マミが欲しいのじゃ! さやかが欲しいのじゃ! 杏子が欲しいのじゃ! わぁああん…。バタバタ。
もう…。駄々捏ねないで下さい…。
ううっ…。ヒクッ…ヒクッ…。
王子、帰りにチョコレートパフェ奢ってあげますから。
うっ…うっ…。パフェ? ヒクッ…ヒクッ…。
ええ、だから、ねっ、もうお城に帰りましょう。
うううっ…。ホットケーキがいい…。
はいはい♪
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