まどかの章 01 ★★☆ 奴隷市場(スレーブドーム)
王子~。ほらっ、売店でアイス買って来ましたよ。
蓮華、ご苦労であったな。
いやー。人がいっぱいで大変でしたよ。あっ、お隣の席、失礼します。ポスン。ふぅ…。まだ始まってないようですね。
うむっ。競りの開始まであと5分といったところか。
ギリギリセーフでしたか。ゴソゴソ…。はい王子、どうぞ。
これが噂のアイスモナカであるか…。ビリビリ。ふむっ、大きなモナカが冷えておるのう。どれどれ。パクッ…。モグモグ。
じゃ、私も。ゴソゴソ…。ビリビリ。パクッ…。モグモグ。
ほう、モナカの中は餡子ではなくアイス…。うっ!? 脳を麻痺させる程に甘いバニラアイスクリームと塩辛く歯ごたえのあるモナカの皮が口の中で絡み合ってくるのう。なんじゃこれは…。モグモグ。や、やめられぬ…。モグモグ。
美味しいですか? モグモグ。
うむっ! モグモグ。
そうですか。それはよかったです。
余は満足じゃぞ! モグモグ。
あはははっ。王子とのデートは安くついていいわ。
むむっ。蓮華よ。
はい? モグモグ。
これはデートなどというお気軽なものではないぞ。モグモグ。
はぁ…。モグモグ。
余の名誉を守る為の重要ミッションと心得よ。モグモグ。王都の復興で忙しいであろうお前をわざわざ余の参謀として同行させるのだ。それなりの理由があると思え。モグモグ。
奴隷買いがどうして重要ミッションなのですか? モグモグ。チラッ。
モジモジ(////
王子、その理由とやらをお聞かせ願いたいのですが。
う、うむっ…(////
名誉回復と仰るからには、奴隷をハーレム候補にする訳でもないのでしょう?
そっ、そちだから告白するのであるぞ、余はな…。実はな…(////
はい。
駄目じゃ、あのような恥ずかしきこと余の口からは…(////
言えないのですか?
いや余も男である。ここは勇気を出して言わねばならぬ(////
はい。
しかし男であるからこそ言えぬこともあるのだ…(////
イラッ。
言えぬ、だが余は…。しかし余は…(////
あぁっ、もう面倒臭いなぁ! 魔法発動! 特殊能力、思考遊戯…。 ……パチッ☆
ああっ…。こ、こら、余の頭を覗くでないぞ…(////
んっ!?
……うぅっ(////
下らない…。こんなことの為に私を誘ったのですか?
こんなこととはなんじゃ…。余はこの前、共振の快楽攻めでキリノに散々虐め抜かれたのじゃ。余とキリノは互いに魔力を引き上げ合い力が互角となって、もうヤツに対抗するには性技のレベルアップをする他にない。力が同じであるなら技が夜の戦いの雌雄を決するのだ…。余はもうあのように無様で恥ずかしい姿、姉上に晒しとうない…。男の沽券に係わるのじゃ…(////
それで夜の練習相手に奴隷を買おうと思ったが、でも一人でここに来るのが心細かったので私にお供させたという訳ですね。
い、いや、本当はそちに練習を頼みたかったのだがな…(////
ええっ、私とですか?(////
そちなら余が練習中に理性が飛んでそのまま暴走して襲い掛かっても簡単に止めることが出来るであろう? 安心して身を委ねることが出来るのじゃ(////
あのっ、私、夫がおりますので(////
うむ…。だから人妻の技を余にだな…(////
はぁっ? 何を仰ってるんですか王子?(////
怒るな蓮華、本当にアレをやる訳ではないのだ。練習なのだ。不倫にはならん…と思うが、嫌か?(////
当たり前でしょ。ぜ~~~ったいに、い、や、で、すっ!(////
であろう? そちがそう断るであろうことは、余にはお見通しであった。だから、そのぅ…。余には、せっ、性奴がな…。必要なので…あるぞ…(////
そういうことなら私じゃなくてもよいではないですか。サキエル卿とでは駄目だったのですか?
サキエルとだと? 余はゲイではないわ。
そうではなく、ここに一緒に来るお相手としてですよ。
ふん。アヤツに何かをさせて上手くいったことがあったか?
う~ん…。ないですね……って、わわっ、アイスモナカが…。モグモグ。
というかアヤツは今日大事な用があるとかで休みを取っておるのだ。まったく使えぬ奴よ……って、あぁっ、モナカからバニラアイスが融けて垂れて…。ペロペロ。モグモグ。
そう言ってクビにはしないのだから。モグモグ。
腕は確かなのだ。モグモグ。やる気になったら出来る奴なのであるぞ…。モグモグ。
王子はこのアイスモナカのように甘いですね…。でも、まぁ、王子がそう望まれるならいいですよ。蓮華も今日一日、王子にお付き合いします。
蓮華はいつも余に優しく忠実であるのう。感謝するぞ。チュッ(////
あっ、もう…(////
わはははっ(////
10歳で性奴を持ちたがり、人妻に不倫を持ちかけ、そして躊躇なくホッペにキスをするなんて…。蓮華は王子の行く末が心配になります…(////
わはははっ(////
もう…。ほんとにエッチなんだから。キョロキョロ…。王子。ちょっと顔を近くに…。
ん? なんじゃ?
お口の周りにアイスが…。チュッ。ペロペロ…(////
……(////
練習のお相手が出来ず申し訳ございません。蓮華は夫を裏切れません。これでお許し下さい…(////
う、うむ…。あ、あのな蓮華よ…(////
は、はい…(////
そちの口元もアイスが付いておるぞ…(////
王子…(////
チュッ。ペロペロ…。蓮華は甘いのう。ペロペロ…。チュッ、チュッ(////
ううっ…(////
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