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ちょっとエッチで正しいハーレムの作り方 作者:上級読者

キリノの章 24 ★★★ 白帝城(寝室)

どうしたの…? そんなに切なそうな顔をして…。

姉上…(////

う~ん…。その呼び名もいいけど、ちょっと距離感があるわね。お姉ちゃんって呼びなさい。

おねぇちゃん…(////

いい…。その火照った顔で、儚げな目で、こんな綺麗な子から訴え掛けられるとなんでも聞いてあげたくなっちゃう…。何かな? 弟くん…。頬をなでなで。

もう同期を解いて…。共振を止めてっ…(////

えぇ~。わたし、さっきから魔法は使ってないよ? もうアンタの波紋に合わせる必要がなくなっちゃったの…。アンタの波紋はわたしの波紋となって、わたしの波紋はアンタの波紋となって、自然に共振をし続けているの…。ふふふっ。心が繋がっちゃったね…。チュッ(////

あぁっ…。あっ…あっ…あん……あぁ…ぁっ…(////

アンタ、ほんと可愛いわね。こうしてみると、どこからどう見ても女の子よ。弟と妹が同時に出来たみたい…。チュッ(////

んっ…。あぅ…ぁっ…(////

チュッ(////

うぅっ…ぁ…ぁん…(////

チュッ(////

んんっ…んぁぁっ…。も、もう波紋をズラして…。このままでは…。余は…(////

波紋をズラして同期を解きたいならアンタがズラせばいいじゃん。チュッ。どうして自分からしないのかな? チュッ(////

それは…。それは…。あぁっ…ぁん…あっ…あぁ……(////

それは、なに? 本当は、わたしと繋がっていたいんでしょ? 気持ちよくって止められないんじゃないの? ならいいじゃない…。チュッ。このまま続けてアンタがどうなるか、お姉ちゃんが見ててあげるわ。チュッ(////

ううっ…っ……ううっ…っっ…うう…っ…(////

あぁっ…。ご、ごめん、泣かないで…。

ううぅ…。うぅ…っ…。ヒクッ…ヒクッ…(////

そ、そうね…。魔力は十分に上がったし、アンタの可愛い姿は見られたし。そ、そろそろ終わろうかしら。コンマ1秒わたしの波紋をズラすね。 ……パチッ☆

あああぁん…っ…っ…。ハァハァ…。ハァハァ…。ハァハァ…。ハァハァ…(////

ふうっ…。ハァ…ハァ…。この部屋に入ったのが6時で、今はもう11時半…。ハァ…ハァ…。5時間半もやってたのか…。7時の謁見式の時間過ぎちゃったね…。9時の夕食会も…。ハァ…ハァ…。黒猫さんわたしのこと探してるかな…。

ハァハァ…。ハァハァ…。ハァ…ハァ…。ハァ…ハァ…(////

ねぇ、落ち着いた? チュッ(////

ハァ…ハァ…。ハァ…ハァ…(////

凄い汗ね、シーツがベチャベチャ。あらあらこんなに泣いちゃって。涙と鼻水でアンタの綺麗な顔が…って、あぁ…それでも綺麗なのか…。なんかちょっとムカっとするわ…。でも、こんなに体から水分出ちゃったら…。アンタのど渇いてない?

ハァ…ハァ…。ハァ…ハァ…。頭をコクコク(////

じゃあ、冷蔵庫の中の…。コーラもウーロン茶も飲んじゃったか。カルピスとかいう飲み物しかないけど飲む?

うん…。ハァ…ハァ…。ハァ…ハァ…。

栓抜きはコレね。スポン…。トプトプ…。コップに入れて…。さぁ召し上がれ。

姉上…。ハァ…ハァ…。

ん?

それは原液である…。カルピスとは何かで割って飲むもの…。

カ、カルピスの飲み方くらい知ってるわよ。お、お姉ちゃんを田舎者だと思って馬鹿にしないでよねっ(////

い、いや、馬鹿にしているつもりはないが…。これは常識…。

ふ、ふ~ん…生意気ね…。み、みてらっしゃい…。ごくごく。ブチュ~~ッ(////

んんんっ…。コクコク…。コホ…。コクコク…。コホ…コホ…(////

すぐに飲んじゃ駄目…。お互いの唾液で割るの。割って飲むのがカルピスの正しい飲み方なんでしょ? ふふっ。アンタそんなことも知らないのかな? ごくごく。ブチュ~~ッ(////

んんっ…。コホ…。ん…っ…コク…ううっ…(////

んん…っ…ん…クチュ…っ…ん…っ…クチュ…ん…っ…クチュ…んんっ…コク…(////

んっ…コク…。んっ…コク…。コホ…コホ…(////

こぼしちゃ駄目でしょ。ほら綺麗なお顔に付いてる…。ペロ…ペロ…。ふふっ。甘い…。こんなところにも付いてる…。ペロ…ペロ…(////

……(////

どうしたの泣きそうな顔して…。キャッ! バタン!

姉上っ…!(////

な、なに!?(////

余はもう我慢出来ぬ…。最後までやるが…よいか? チュッ(////

わたしとするの…? だっ、駄目よ…(////

性交が怖いのか?

怖くはないし、して欲しいけど…。でも…。

でも?

性交しちゃったら、ハーレムの選定がそこで終わっちゃって、もうアンタは誰とも恋愛出来なくなるんでしょ?

構わぬ…。余のハーレムはメルルと姉上の二人でお仕舞いとする。チュッ(////

や、やっぱり駄目…。

なっ、なぜじゃ…?

なんでって……。う~ん…。えっと…。アンタとわたしが出会ってお互いが成長したからかな…。人との出会いがどれだけ大切かってことを身をもって実感したから…。だから駄目。アンタに与えられた半年の期間を大切にして欲しいの…。

……。

ていうか、ごめん、もう眠いんだ…。凄く眠いの…。明日の式の為に魔力を回復しときたいし…。

わかった…。

もうそんな顔しない。アンタがハーレムの選定を終えたら直ぐにお姉ちゃんの元にいらっしゃい。わたしも初めてだから手取り足取りって訳にはいかないけど、ハーレムで他の女の子の前で恥をかかないように、お姉ちゃんがアンタの練習相手になってあげるわ…。アンタがしたいことならどんなことでも何度でもお姉ちゃんにしていいから…。チュッ(////

……約束であるぞ。チュッ(////

でも…。心だけでなく、からだまで完全に重なったら、わたし達どうなるんだろう。

より深く繋がって離れなくなるであろう…。

うん…。でも心がそうなると尊く感じて、からだがそうなるとエッチに感じるね。どうしてなんだろう…どっちも同じなのに…。心とからだは違うのかな?

姉上…。

ん?

そのようなことを言っておると、本当に、もう、我慢出来なくなる…。

ん…。ゴメン…。

……早く寝て下され。全ては明日を越えてのことである…。

明日か…。

ハーレム候補のキリノが余の姉上であることは鳳凰宮に知られてしまったであろう。明日は姉上にとって辛い日になるやもしれん。式典準備の為に朝の5時起きでもあるしな。

ご、ごじ! そうね…。朝早いのは辛いわ。ふふっ。あと、まぁ、どうなるかは大体分かるよ。鳳凰宮ってここから南へ40kmの塔群でしょ? わたしへの殺気が混じった波紋が数え切れない程に黒々と煌いている…。そしてアンタとわたしを捉えようと、ひっきりなしにここへ鋭いナイフのような波紋を飛ばしている…。

……やはり余も行こう。何が起きるか分からん。

アンタはここにいて…。これはわたしとアンタのお母さま方との問題なの。

で、では衛兵に蓮華を選ぼう。あの者がいれば…。

それも遠慮する。わたしの力で解決しないと…。剣聖さんに甘えても、それは解決にはならない。問題を先送りにするだけだわ。

…そうか…わかった…。

ごめんね…。

いや、余が悪かった。余はまだ姉上のように強くない。余も強くならねば…。

うん。わたし達、ずっと一緒にいる為にはお互いがもっと強くならないと駄目だと思う。明日はわたしが頑張る。見てて…。

うむ…。

アンタが見てくれてたらきっと最後まで頑張れるよ。ふふっ。

……。

……。

……で、では、もう寝るとするか。灯りを消すぞ。プチッ。

手つないでいい?

うむっ…。

さっきは虐めてゴメンね…。

いや、もっと…。いやいや…(////

ねぇ…。ギュッ

んっ?

わたし達のお父さんってこの国の前の王様だった人だよね…。

うむ…。

王様はハーレム以外の女性と恋に落ちて煉獄の塔に囚われ、相手の女性は拷問で殺されてしまったって…。

……。

相手の女性って、わたしのお母さんだよね?

すまない。エロス家が行った姉上の母への仕打ち、謝って償えるものではないが、申し訳ない…。母上方の中で二人の仲に酷く嫉妬する者がいたのだ…。ハーレムの中に長くいるとそれだけ世界が閉じて狭くなっていく。父上の心が自分やハーレムから遠ざかることを恐れ、耐え切れなくなって、それで…。

違う…。そういうことを聞きたいんじゃないの。わたしのお父さんとお母さんとの話、知ってる?

……煉獄の塔に収監される前、父にどういうことか問いただした。大体のことはわかる。

聞かせて。

……明日は早い。姉上は魔力を完全に回復させねばならん。この話は長くなるから後日ゆっくりと時間を…

お願い。聞かせて。

……では、眠りながら聞いてくれ。

眠りながら聞ける話なの? お母さんがお父さんをどう陥れるか策謀を巡らせる、スリリングで目が冴えちゃうような話かと思ったんだけど…。

不器用な二人の恋物語である。最初の出会いが酷いもので悲劇でもあるが、そう悪い話でもないのだ。

ふふっ。アンタの波紋が乱れてる。嘘でしょ? そんな気休めの作り話じゃ、確かに途中で寝ちゃうかもね…。

そうだな……。頭をなでなで。 ……パチッ☆

えっ…? あっ…あれっ…? ほんとうに…ねむく…。ア、アンタ…。まさか…。わたしに…まほうを…。

洗脳魔法発動。 ……パチッ☆

わたしは…。

姉上…。姉上は何を聞きたかったのであろう。

おかあさんは…おとうさんを…にくんでいたの? あいしていたの? どっち…?

両方だ。始めは殺す気満々だったが次第にラブラブになっていった。

わたしは…ふくしゅうのために…。

違う。

じゃあ…。わたし…。わたしは…。

愛されて生まれてきた。

よ、よかった…。よかったよぅ…。うぅっ…。うっ…。

姉上が生まれたことを二人は祝福した。

あぁ…っ…。うぅっ…。ううっ…うっ…。ううぅっ…。

姉上は愛されておる。

ううっ…。うっ…。うぅ…。うぅぅ…。

チュッ(////

………。スゥ…。スゥ…。

……おやすみ。姉上…。
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