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ちょっとエッチで正しいハーレムの作り方 作者:上級読者

キリノの章 21 ★☆☆ 白帝城(執務室)

くくくっ。王子? どうされたのです? 急に黙り込んでしまわれて……。チョコドーナツ不味かったですかな? 街では一番人気なのでございますけど、ちょっとビターな感じのチョコレート味、王子には早かったですかな~。くくくっ。わたくしの食べ掛けでございますがエンゼルドーナツと交換いたしましょうか? こちらの中にはあま~いホイップクリームがた~っぷりと入っておりましてですね…

サキエルよ。そちはまだあのときのことを根に持っておるのか? 余が…お前の食いかけのドーナツなど……。食えるかっ!! ミ~~~~~(エンゼル○ドーナツ)壁 グシャ。

くくくっ。王子……。わたくしの心をそのようにグチャグチャに…。あれはドーナツであってドーナツでないのでございます。王子への愛で…

ふざけるな!! ミ~~~~~(チョコ○ドーナツ)サキエル グシャ。

くくくっ。わたくし、ふざけてなど…。ほう。ビターでございますね。ムシャムシャ…。

はぁ…。サキエルよ。もう時間がないのだ。よいか。余がそちにこれほどまで切実に相談したことが過去にあったか?

くくくっ。メルルさまが城に来られた夜、性交とは一体どこまでが性交なのかを相談に来られたときも、確かそのように切実なお顔を…

ふざけるな!! ミ~~~~~(クラシック○ドーナツ)サキエル グシャ。

くくくっ。ですから、ふざけてなど…。ほう。懐かしき味でございますね。ムシャムシャ…。

はぁ…。サキエルよ。キリノに会ったら余はどうしたらよいのかと聞いておるのだ。んっ? どうしたのだ? 何を驚いた顔をしておる?

くくくっ。いえ…。

気になるではないか。よいぞ。何か言いたいことがあるなら先に申してみよ。

くくくっ。では…。王子にお聞きしたいのですが、魔力を完全に絶って相手の背後に忍び寄ることは可能なのでございましょうか。

なんの話をしておるのだ。蓮華か? 忍びの技のことか? ドーナツといい、お前はどこまであいつに対抗する気なのだ…。訓練すれば出来るようになるぞ。己の波紋が脈打つ寸前に0.01秒程度の波紋を心臓に打ち込み対消滅させる技だ。魔法が覚醒していなければ自分以外の者にも掛けられるがな。どちらにしても波紋が広がらぬのだから魔法は使えん。丸腰だ。実戦でやるのはオススメ出来ぬな。使うなら捨て身の覚悟が必要であるぞ。サキエル。

くくくっ。使用には訓練が絶対に必要なのでございますね?

いや、そうとも限らん。波紋系の特殊能力があれば簡単に出来るのではないかな。

くくくっ。そうでございますか。なるほど納得致しました。ちなみに1鼓動0.01秒程度の波紋の放出で良ければ、20MP程度でもかなりの時間、気配を消せますな…。

1秒1鼓動として、1分60鼓動、10分600鼓動だからの。10分で6秒分の放出でよい。20MPなら11~12分は気配を消せることになるが…。もうよいか? お前の話を真面目に聞いてやったのだ、今度は余の相談を真面目に聞くのだぞ?

くくくっ。キリノ様に会ったらどうしたらいいかでございますか…。キリノ様とは面識があったのでございますね。

始めに説明したではないかっ! やはりお前、真面目に余の話を聞いていなかったのだなっ! 蓮華がそれを知ってルーレットを射抜いたのだ。以前、余が田舎の山に入って狩りをしておるとキリノという村娘がおってな。夜も更けておりますので、是非、泊まってくだされというのであいつの家に泊まったことがあるのだ。

くくくっ。で、誘惑されたと。

うむっ。美し過ぎる余が悪いのだが、キリノは余に惚れてしまいよってな。風呂に入ってキスをしてくれ、ベッドに入ってキスをしてくれと、いや、まいったぞ。ふはははっ。だがのう。詳しい事情は話せぬのだが、余はキリノと別れることにしたのだ。それはキリノの身を案じてのことだったが、余はキリノが好きなのだ…。キリノがハーレム候補になったのは正直うれしかった。うれしかったが故に、キリノがこれからも安全で穏やかな暮しが出来るように余がまた身を引くべきか、キリノの身は非常に危険なことになるが余は心の赴くままにキリノと一緒になるか、悩んでおるのだ。胃に穴が開くほどにな。

くくくっ。王子、その話には一番重要なことが抜けております。王子がキリノ様のことをどれほど想っておられるのか、それが具体的に分からぬのでは答えようがございませぬ。好き、というだけではなんとも…。

ほう…。サキエルにしてはまともな意見であるな。やっと真面目に相談に乗る気になったか。しかし、好きという主観的なものをどう具体的に説明すればよいのかのう。

くくくっ。では、王子がキリノ様をどう想っておられるのか、わたくしがいくつか質問致しますので、それに正直にお答え下さいませ。

うむっ。

くくくっ。……では、お聞きしますが、王子はメルルさまとキリノさま、どちらがお好きなのでございましょうか?

ふざけるな!! ミ~~~~~(カスタード○ドーナツ)サキエル グシャ。

くくくっ。ですから、ふざけてなど…。ほう。クリィミーでございますね。ムシャムシャ…。

答えられるかっ! 両方好きだ。

くくくっ。では質問を変えましょう。王子はメルルさまとキリノさま、どちらが可愛いと思いますでしょうか?

どうして二人を比較して優劣を決めたがるのだ…。まぁ、幼いメルルの方が可愛いという人は多いだろうが、余はキリノも同じくらい可愛いと思うぞ。

くくくっ。では次。王子がハーレムで初めて過ごされる夜でございます。さてメルルさまとキリノさま、どちらの部屋に行かれて王子の童貞を捧げるのでございますかな?

サキエルよ。ここは飲み屋か? いや余は行ったことがないが…。まぁ、よいわ。……そうだのう。キリノかの。

くくくっ。もしこの場にキリノ様がおられれば、それはもう喜んだことでございましょう。ポロポロと涙をこぼして嬉し泣きするくらいに…。ちなみにどうしてキリノ様なのでございます?

経験豊富そうな気がするからの。

……。

どうしたのだサキエル。くくくっ。はどうした。顔が真っ青であるぞ…。

くくくっ。いえ…。キリノ様は経験豊富なのでございますか?

さぁ、分からぬが、キリノに手取り足取り色々と教えて貰って、次の日にメルルの部屋に行くのが定石であろう。逆だったらどうなのだ。メルルはどう考えても処女ではないか。余は童貞である。オロオロとしておったらメルルが不安がるし、格好が悪いからの。それにキリノは嫉妬深いところがあるから、余が先にメルルの方へ行けば後々の憂いとなろう。よってこの質問はキリノ1択なのだ。

……。

というか、どちらの部屋かという、そちの質問がそもそもオカシイのだぞ? 余は多分、両方一度に求めるであろう。これならメルルとの性交で何か不測の事態が起きてもベテランのキリノに直接アドバイスを求めることが出来るので安心である。

……。

それにキリノとの性交をメルルに見せれば、よい教本となろうし、メルルは顔を真っ赤にさせて、さぞ興奮して…

……王子。すみませぬ、ドーナツが切れたようですので買って参ります…。くくくっ。では。

すべてエンゼルドーナツでよいぞ。店に置いてあるエンゼルドーナツを全て買い占めよ。…ん? な、なんだこの異様な気配…。後ろに…

ボコッ!! わたしは処女よ!!! バコッ!! 経験なんてないわよっ!!! ガシッ!! 何が嫉妬深いよっ! アンタが嫉妬深いんでしょうがっ!! わたしがアンタを誘惑!? アンタが妙な魔法使ったからでしょうがっ!! 馬鹿!! ボコ!! 馬鹿!! グシャ!! 馬鹿!! バキ!! 馬鹿!! ボコ!! なんでこんな奴… ガシッ!! 好きに… グシャ!! 好きに… バキ!! ボコ!! ボコ!! ガシッ!! ガシッ!! ガシッ!! グシャ!! バキ!! ボコ!! ガシッ!! グシャ!! バキ!! ボコ!! グシャ!! グシャ!! グシャ!! グシャ!! グシャ!! ハァ…ハァ…。 ハァ…ハァ…。 カラララン~。デッキブラシ。 ハァ…ハァ…。 ハァ…ハァ…。 なんでこんな奴を好きに… ハァ…ハァ…。 ハァ…ハァ…。 好きになっちゃったんだろ…。ブチュ…ッ。んあっ…っ……ん………んぁっ…………ん……あぁ…ぁっ…(////
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