キリノの章 08 ★★★ 高山邸(居間・風呂場)
キョウスケ、いま風呂場からキリノの声が聞こえなかったか?
二人で遊んでいるんでしょう。
がはははっ。キリノもまだまだ子供だな。
子供って親が知らない内に、いつの間にか大人になっているって言いますけどね…。
……という訳なのだっ! 悪気は無かったのだ。性奴な雌犬の魔法を解除しようとしたら、全ての魔法が解除されてしまってな…。キリノを吃驚させてしまって申し訳なかった…。
ア、アンタねぇ……。信じらんない!
謝っても許してくれんか。
当ったり前じゃないのっ! アンタ責任取んなさいよねっ!
うむっ。今から魔法を使ってそちの記憶を…
勝手に人の頭の中を弄んないでよ! 怖いの嫌なのっ。それに記憶を消したからって、わたしが、あ、あんなことをした事実が消える訳じゃないし、都合が悪くなったら記憶を消すって、卑怯よ!
余はどうしたらキリノに許して貰えるのであろう…。
そ、そうね……。わたしに恥ずかしい思いをさせたんだから、今度はアンタが恥ずかしい思いをしなさい。
余もそちに恥ずかしい痴態を見られたのだが…。
あれは自業自得でしょ! むしろこっちが被害者なのっ! ああんっ! もうっ! アンタ責任取って、わたしと同じように、せ、せ、せ、性奴になりなさいっ!(////
むっ…。
そ、それでお相子になるから、許してあげるわよ…(////
仕方ないのぅ。わかった。余はキリノの性奴となろう。何をすればよいのか、そちが命じてくれい。
偉そうな性奴ね…。まぁ、いいわ。じゃ、一緒にお風呂入るわよ。裸のままだと風邪引いちゃうわ。よいしょ、ポチャン…。お風呂ちょっと狭いけど、わたしが抱っこしてあげるから、来なさい。
うむっ……。ポチャン…。
足曲げて、うん、そぅ…。お尻落として、からだゆっくり後ろへ倒して……。力入れないで…アンタを全部受け止めるから、わたしにからだ預けるように倒れて来て……。ふふっ…遠慮しないのっ…大丈夫だから……。うんっ…。抱きっ! はぁぁっ……。やっとお風呂入れたね……。あぁ…いい気持ち……。ん…。アンタ軽い…。駄目だよ…。ちゃんとご飯食べないと…。
……キリノよ。余を抱きかかえて風呂に入ってくれるのは嬉しいが、そちは恥ずかしいのではないか? 嫌なのではないか? 強がって無理をしておるのなら…
そんなことないよ…。わたし、弟とこんな風にお風呂に入るのって夢だったから嬉しいよ…。さっきもアンタと散々恥ずかしいことをしたけど、嫌じゃなかった。肌を触れ合って心が満たされたんだ。出会ったばかりで血なんか繋がってないけど…わたしには弟とじゃれ合ったようで、家族が増えたようで、嬉しかったんだ…。
余はそちにとって弟であるのか…。嬉しいような、残念なような…。
そ、それが…。わ、わたし…ブラコンなのかな…。弟のアンタが好きみたいなの…。変態なのかな…。この気持ちは恋心じゃなかった筈なのに……。わたしをこんな変態にしたのはアンタなんだからね。もうっ……。性奴さん、わたしにキスしなさい(////
うむっ。チュッ(////
んっ(////
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