キリノの章 07 ★★★ 高山邸(居間・脱衣所・風呂場)
キリノはまだ風呂に入っているのか?
女同士で風呂に入るなんて今までなかったから、ゆっくりと入っているんだろう。
むぅ…。キリノを預かって13年…男手一つでアイツを育てたが、やはり女には女でなければわからんこともあるか…。俺のような半端者のヤクザに育てられてキリノは幸せだったんだろうか…。
オヤッサン、アンタはよくやったよ。頑張ったよ。あんなに愛情を注がれて大切に育てられたキリノはいい娘に育った。アイツの澄んだ心、目をみれば分かるさ…アイツは今日まで幸せだったんだろうなって、そう思うよ…。ふふっ。俺の自慢の妹だ。
妹だと? アイツはお前のことを…。そうか……。駄目なんだな?
悲しそうな顔すんなオヤッサン。今日ハッキリと分かった。キリノに極道は無理だ。ヤクザの世界でしか生きられない俺じゃアイツを幸せには出来ない。アイツは、妹は、俺らとは別の道を……陽の光が当たる道を歩んで行ける。俺達には出来なかった生き方が妹には出来る。それって全てはオヤッサンが愛情を注いでアイツを育てた結果なんだぜ? その愛を無にしてはいけない…。
ぬかったわっ! 余の痴態を見られてしまうとはっ! キリノが倒れてしまったではないかっ! ううっ…PTSDになってはイカンぞっ……。どうすれば…。余に魔法でも使えれば良いのだが…。むむっ。手に光が……。これは魔力!? 余はキリノのいうように魔法使いであったかっ! し、しかし余に出来るであろうか。出来そうな気がする。出来る。簡単なことよ。キリノの記憶から余の痴態をデリート! 余の性別を男から女へ転換! ……パチッ☆
う、うん……。あ、あれっ? ……わたし、どうしたんだろ……。
バスマットに足を取られて、コロコロ転がって、壁に頭を打って、失神しておったのだ。少し横になっておれ。
大丈夫だよ。早く一緒にお風呂入ろう? 制服ぬぎぬぎ。ミニスカぬぎぬぎ。
うむっ。白か。いや、すまぬ。余は向こうを向いておろうぞ。
わたしの方を向いてて欲しい…。わたしの体って魅力ないかな…(////
そ、そんなことはないが……。
見てて…。防弾チョッキぬぎぬぎ。ソックスぬぎぬぎ。ブラジャーぬぎぬぎ。おパンツぬぎぬぎ。…どう? 綺麗かな……やっぱ駄目かな…(////
い、いや、綺麗であるぞっ! キリノよ! 美しい体をしておるぞっ! ……じゃが余はそちの裸をみておると妙な気分になってしまうのだ。ふざけるのはもう…。
……さっき…白って……アレって、わたしのパンツのことだよね……。興味…あるの? 欲しいなら…はいっ(////
キリノの脱ぎたてのおパンツ……。暖かじゃのう……。クンカクンカ……ほう…先ほどまで外を走っておったからか、ちと……って、な、なんじゃ…。明らかにキリノの様子がオカシイではないかっ! 魔法が失敗したとでもいうのか? いや、キリノからは記憶が消えておるし、余の性別もこのように女となっておる。成功しておる筈なのだ。もしや倒れたとき、頭の打ち所が悪かったのであろうか…。
ふふっ、わたしのパンツ、匂いまで嗅いでくれるんだ。嬉しい…。でも、もうパンツはお仕舞いにして、一緒にお風呂に入ろっ♪ ガラガラ~。
う、うむっ……。しかし二人で入るにはちと風呂が狭いのう。キリノよ先に入るがよい。余は体を洗っておろう。
わたしが洗ってあげる…(////
そ、そうか……。それは有難いが、何故、後ろから抱きつくのだ。こうもピッタリとお互いの体がくっ付き合っていては、余の体を洗えぬのではないか?
わたしで洗ってあげる…(////
か、変わった洗い方をするのだなっ…。
そんなことないよ…普通だよ……ボディシャンプーを…こうして…いっぱい……いっぱい……つけて……じゃぁ…始めるね……ゴシゴシ…… ふぁんっぅ…うぅ… ゴシゴシ…… うっぅ…んっ… ゴシゴシ…… んっ… ゴシゴシ…… んっ… ゴシゴシ…… んっ… ゴシゴシ…… あぅぅ… ゴシゴシ… やぁっ…あっ…… ゴシゴシ…… うぅぅんっ……(////
あぁ…そうか……。分かりたくもなかったが、分かってしまった……。キリノが正気を失ったのは、やはり余の魔法が原因じゃ…。この娘、キリノを余の永遠の性奴に、余だけを求める盛りの付いた雌犬となれ! と、願った魔法が、余に魔力が戻った今、有効になってしまったのであろう…。
ハァハァ… 背中の次は… ハァハァ… 前…洗うね… ゴシゴシ…… ひやぁ…っ… ゴシゴシ…… あふぁ…… ゴシゴシ…… あっ… ゴシゴシ…… あっ… ゴシゴシ… あっ… ゴシゴシ… あっ…(////
むうっ…。このまま続けて欲しくはあるが…キリノの心が余にない今、それは止めておいた方がよいであろうな……。キリノよ、魔法を解除するぞ。 ……パチッ★
……あれっ……わたし……んっ? ええっ!? はわわわわわっ!! な、なに!? な、なんなの? わ、わたし…なんで、なんでアンタと裸で抱き合って……。 !? え? あっ……アンタ、こっ、こっ、こっ、これ……男……? きゃああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!(////
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