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ちょっとエッチで正しいハーレムの作り方 作者:上級読者

メルルの章 10 ★★☆ 白帝城(執務室)

ん…。メルルか…。部屋に入るときにはノックをせねばならぬぞ。

したよ?

ふむっ…そうか…。気付かなかった。

窓の外、何が見えるの?

……星。

……ふ~ん。

……………チラッ。

……………ジ~ッ。

なぜ余の顔を覗き込んでおるのだ。星は見ぬのか。そちは星を見るのが好きであったろうに。

だって、ここから見る星はぼやけててよく見えないんだもん…。

……この城は湖や森に囲まれておるが、その外は沢山の人が暮らしておるからな。その明かりが星の輝きを曇らせ歪めるのだ。

つまんない…。

何かを得るには何かを犠牲にせねばならぬ。不幸せな国ほど星は輝く。星が曇るだけ人は幸せといえるのだ。今、余の国民は星々を凌駕する程に輝いておる…。だから余はこのくすんだ星空が好きなのじゃ。

あたしの村は夜空がとても綺麗だった。でもあたし自身はどうだったんだろう…。

自分は見えぬものである。

星も人も両方が綺麗に輝くことって出来ないのかな?

……出来るぞ。自分たちが見ることのない他所の星や他人を曇らせればよいのだ。見掛けは綺麗になる。

それは嫌だな…。

余は神々しく輝く夜空などいらぬ。ただの化学反応による発光に過ぎぬ。他人を犠牲にしてギラギラと輝く輩もいらぬ。下卑た光である。余は余の心を揺さぶる美しき輝きを欲す。

美しき輝き?

そちの輝きしか見たいと思わん。

はうっ…(////

ん? どうした。顔が真っ赤だぞ。

……(////

何をモジモジとして…。あぁ、オシッコか? トイレなら…

違うよっ! そうじゃなくて、あのっ、え、えっと…。たっ、たすけてくれてありがとう…。お礼が遅れてごめんなさい…(////

構わぬぞ。囚われの姫を助けるのは王子たるものの当然の行いである。

王子…。ちょっとしゃがんでみて…(////

なんだ?

チュッ(////

………(////

えへへっ。お礼のキスだよ(////

……メルルは余が怖くはないのか? 余はそちの目の前でシスターを…。

チュッ(////

………(////

王子はあたしのことを誰よりも理解してるっていったけど、全然理解してないよ。

……起きておったのか。

うん…。王子は自分がにゃん太だって言わないつもりだったの?

そちを洗脳するのが辛くなるではないか。

あたしは洗脳なんて嫌だよ…。

駄目だ。にゃん太と医務室での記憶は消させて貰う。メルルよ、心配はいらぬ。遥か南の海にアルカディアという常春の島があるのだ。住民は温和な奴ばかりだ。小さな学校もある。そちはまだ海を見たことがないであろう? 素晴らしきところだ。きっと気に入る。アップリケとそこで…

王子はあたしが自分の意思で生きて欲しいっていったじゃん。

……。

あたしはにゃん太の記憶を失いたくない。王子やアップリケさんのあたしへの言葉を忘れたくない。

……余はお前に世界一幸せな記憶を与えたいのだ。

幸せな記憶、あるよ。あたしのお父さんやお母さんの記憶は偽りだって今は思う。夢は夢と自覚すると覚めてしまうのと同じ…。でも偽りだと思えるからあたしには掛け替えのない幸せな記憶になったんだよ?

偽りと自覚しては意味がないではないか。

あたしを思ってくれる王子の気持ちがあるよ…(////

…………(////

…………(////

そ、そちは余が嫌いではないのか?(////

そっ、そんなこと…ないよ…(////

ほ、ほんとうか?(////

うん…(////

しかしそちはチンチンが大きくない男は嫌なのであろう?

はうっ~~!! ううっ!! メルルパンチ!! ☆ミ ☆ミ ペチッ!! ミ☆ ミ☆

グハッ!! ドタン~~!! バタン~~!! コロコロ~~~~コロコロ~~~~コロコロ~~~~ズサササッ……。ううっ…何をするのじゃ…。

メルルそんなこと言ってないもんっ!!(////

そちは余のチンチンの大きさに不満の声をあげようとしておったではないか。

違うっ!! 大きさの問題じゃない!! いきなりレディーの前にチンチンを出す変態さんを好きなるかって言いたかったのよっ!!(////

そうであったのか。チンチンではなく、チンチンを出したことが嫌だったのか…。しかしそちはいきなり余のチンチンを握り締めたのだぞ? メルルの方が変態…。

はうっ~~!! ううっ!! メルルキック!! ☆ミ ☆ミ ペチッ!! ミ☆ ミ☆

ギャッ!! ドタン~~!! バタン~~!! コロコロ~~~~コロコロ~~~~コロコロ~~~~ズサササッ……。ううっ…何をするのじゃ…。

ついよ、つい握っちゃったの!! 初めて見るものって、つい触りたくなるでしょ?(////

そ、そうか…? よく分からぬが、ではそちは余のチンチンが嫌いではないのだな? 余のチンチンを好いてくれておるのだな?

もうチンチンから離れてっ! チンチンじゃなくて王子が好きなのっ! …って、はぅぅぅ…(////

う、うむ…余もメルルが好きであるぞ(////

……うっ…ううっ…(////

メ、メルルよ、なっ、泣くでない…。いじわるをしておるのではないのだ。そちは余のプロポーズを一度断っておる。余は不安なのじゃ…。そちの気持ちをハッキリ聞きたかったのだ。すまなかった。

……あのときは、にゃん太と王子が別人だと思ってたし、あたしはにゃん太のハーレムに入るつもりだったし…。

ふむ…。あいつか。ん…。にゃん太よ、いでよ! ……パチッ☆

にゃ?

にゃ、にゃん太!? 抱きっ!! ああぁ…。にゃん太…。

にゃはははっ(////

……メルルは余が好きなのか、にゃん太が好きなのか。どちらなのであろう…。余もにゃん太も心は同じなのだが、微妙に嫉妬するのう…。

王子こそ、あたしが好きかミクちゃんが好きかどっちなのよ…。

そ、それは…。あれだぞ…。ミクがメルルに似ていたから余は初音ミクを好きになったのであって…初音ミクが好きだからそちを好きになったのではないのだぞ?(////

……へ、へぇ…。そ、そうなんだ…(////

………………(////

………………(////

………………腹減ったにゃ。

そ、そうだのう。メ、メルルよ、夕食はまだであろう? お腹は減っておらぬか?(////

う、うん、お腹すいちゃった…(////

では今ここにディナーを。 ……パチッ☆  ☆ミ ☆ミ ポンッ!! ミ☆ ミ☆

はわわわっ…。すごい…。お料理が沢山…。わぁ…いい匂い…。美味しそう…。

にゃー。またこれかにゃん…。

あれっ? にゃん太、あんまり嬉しくなさそうだね…。大好きなお魚料理もいっぱいあるよ?

にゃー。王子もボクも本当はメルルの手料理が食べたいのにゃ。

えっ…。そうなんだ…(////

なっ、お、おまえ、余の心をペラペラと。パコン! ミ☆

にゃっ!? 痛いにゃ!! これは喋っては駄目だったのかにゃ? それにゃら伝えて欲しいみたいな気持ちで心に思うにゃ!! 紛らわしいにゃ!!

う、うるさい! なんじゃその口の利き方は! 失礼であるぞ!

あぁっ…。喧嘩しちゃ駄目だよ。いいよ。メルルが料理作る。だから喧嘩しないで…。

グゥー…。グゥー…。にゃん太はお腹がすいて動けないにゃん…。メルル、早く夕ごはん欲しいにゃん…。

うふふっ…。はいはい。お台所は…。

にゃ、ほら王子、リカちゃんキッチンと食材を魔法でちゃっちゃと出すにゃんよ!

……。 ……パチッ☆  ☆ミ ☆ミ ポンッ!! ミ☆ ミ☆

わ、わっ、凄い…。

こんなの全然凄くないにゃん! メルルの料理の方がずっと凄いにゃん!

えーっ。そ、そうかな…? よくわからないけど、お料理始めるね♪

にゃー!! メルルクッキングにゃ!!

王子は猫なの~♪ にゃん太なの~♪

にゃん太にゃん!

そして王子はパンジー♪ お庭で可憐に咲く、赤いパンジーの花♪

パンジーにゃん! チンパンジーじゃないにゃんよ?

朝になれば王子はエーデルワイス♪ 元気に野で咲く、白いエーデルワイスの花♪

……にゃ、にゃっ!?

メタセコイヤの夢みる、みるる♪ 王子の夢はメタセコイヤ♪

……夢は大きくにゃ(////

でも、でも♪ あたしはフルタ製菓のセコイヤチョコレートの方が好きなの♪

駄菓子屋に30ゴールドで売ってるにゃん。

フルタ♪ フルタ♪ お尻~フルフル~フルタ♪

可愛いにゃん!! メルルのお尻フリフリ最高にゃん!!

セコイヤ~♪ チョコ♪ チョコ♪ チョコレート~♪

にゃーん!! もはや、王子でもなく、にゃん太でもなく、お菓子のお歌にゃん!!

くるるるる。ビシッ! ドンブリ。ビシッ! ごはん。ビシッ! お味噌汁。ビシッ! ごはんとお味噌汁をぐ~ちゃぐちゃ、明治製菓のチョコべビーをパ~ラパラ…。アポロも入れて、はい出来た!!

す、すごいにゃ~~~!! 歌を歌い終わったら、いつの間にか、チョコまんまが完成してるにゃ!!

にゃん太~。チョコまんま、めしあがれ!

にゃ~ん!! わーい!!

食べさせてあげるね。お口、あ~ん。

にゃ~ん。はむっ。もぐもぐ…。にゃ!!! おいしいにゃ!!!

えへへへっ。王子も…。お口、あ~ん。

う、うむ。メルルの料理、実際に食べるのは初めてじゃな…。ぱくっ。もぐもぐ…。

……どう?

……。

ん? 王子、泣いてるの? 不味かった?

いや…。美味しいのだ…。

えへへへっ。ごはんは誰かと一緒に食べると凄く美味しくなるんだよ。あっ、そういえば、あたしもにゃん太と初めて一緒にごはんを食べたとき泣いちゃったな…。ずっと昔のことで忘れてたよ…。ね、ねぇ、王子、これからも一緒に食べない? 毎日ごはん美味しいと思うんだ。ごはんが美味しいと毎日がすっごく楽しいんだよ?(////

……。

王子は泣き虫だな…。お口、あ~ん。

んっ…。ぱくっ。もぐもぐ…。美味しいぞ。メルル。

えへへへっ…。じゃ、あたしも食べようっと…。ん?

スプーンを余に…。

ほえっ? ……はい。

メルル。お口を開けるのじゃ。

あっ! うん♪ ぱくっ。もぐもぐ…。

今度はメルルね、王子。お口、あ~ん。

うむっ…。ぱくっ。もぐもぐ…。

今度は余じゃぞ。お口を開けるのじゃ。

うん…。ぱくっ。もぐもぐ…。

今度はメルルね、王子。お口、あ~ん。

んむっ…。ぱくっ。もぐもぐ…。

今度は余じゃぞ。お口を開けるのじゃ。

うん。ぱくっ。もぐもぐ…。ねぇ、王子…?

…んっ?

おいしいね!

うむっ…。美味しいのう…。うん…。美味しい……。メルルよ、すまん…。

どうしたの?

余はもう我慢出来んわっ!! 抱きっ!!

キャ~~ッ!!(////

メルル…。ギュッ…(////

うううっ…。どうしてだろう、にゃん太と抱き合ってもこんなにドキドキしなかったのに…。ギュッ…(////

………………(////

………………(////

……メルルよ。

……ん?

よっ、余の妃となり、余のハーレムに入れ(////

はううっ…(////

余はそちが好きじゃ(////

にゃ、にゃん太、どうしよう…。メルルはにゃん太のハーレムに入るつもりだったんだけど…。

にゃー。メルルの心のままに、だにゃ。

あたしの心のままに……。うううっ…。王子…(////

う、うむっ…。い、いやメルルよ返事は今でなくてもよいのだ。後でゆっくり…

チュッ(////

……(////
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