挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
ちょっとエッチで正しいハーレムの作り方 作者:上級読者

メルルの章 05 ☆☆☆ 白帝城(執務室)

……どうだ。メルルの洗脳は上手く行っておるか。

くくくっ。お任せ下さい王子。所詮は魔法抵抗ゼロの小娘でございますので、ただの田舎娘である自分をハイラルの姫君だと信じ込んでおります。

ハイラル? なんだそれは。

くくくっ。架空の世界にございます。メルルさまはおとぎの国のお姫様ということで。

……あまり強い洗脳は止めておけ。頭がパーになっては困るからな。

くくくっ。ご安心を。わたくしの洗脳魔法は完璧ゆえ…。

洗脳の進捗度はどうなのだ? 後どれくらいの時間が掛かる?

くくくっ。ほぼ終えております。ただ想定外の事態がございまして、王子へご報告に。

さっき完璧だといったばかりではないかっ!

くくくっ。いえそれが、メルルさまは人の言葉を喋る猫と一緒に暮らしていたなどという不可解な記憶を持っておられまして、もしや精神に異常があるのかと思い洗脳を中断した次第にございます。精神科医の診察を受けるまではその記憶、残すべきかと…。

むぅ…。

とはいえ、わたくしが先程メルルさまに掛けた洗脳は村を全否定するもの…。村の暮らしを肯定させる猫の記憶は厄介にございます。消さねば洗脳を定着させること叶いません。

猫のぅ…。

くくくっ。メルルさまはその猫に大変強い思い入れがあるようでございます。

……その記憶を消すと洗脳は完成するのか?

くくくっ。はい。

わかった。ではそれは後で余がやっておこう。サキエルよ、ご苦労であったな。礼を言うぞ。

くくくっ。王子がわたくしに労いの言葉を掛けて下さるとは。くくくっ。珍しいこともあるもので…。

ふははははっ。メルルがハーレム候補として余の城におるのだ。気分は最高じゃ。

くくくっ。メルルさまはみっくみくでございますからな。

うむっ。余の好みそのままの姿、まさに天使である。メルルが余のハーレムに入り、ベッタリと甘えてくるところを想像すると、はぁ…。余の心はキュッと締め付けられ、チンチンが驚くほどに大きくなるのだ。

くくくっ。精通が始まったばかりの性に飢えた男子の前に、あのような美少女が現れれば、確かにおチンチンは魔力を通したオリハルコンのように熱く硬くなりましょう。しかしエロスは問題山積にございますので、今はお仕事の方に精をお出し下さいませ。なんでしたらこの不肖サキエル、王子のオリハルコンをお鎮めしてさしあげますが…。

余はそういう冗談は好かん。

くくくっ。いえいえ冗談ではなく…。

ならば尚のことじゃ。最近そちが余を見る目は少し常軌を逸しておるぞ? 怖いわ。余は男であり男に興味はない。忘れるな、余はゲイではない。良いか? それに内政はちゃんとやっておる。公私混同はせぬ。今日の分の仕事はもう終わっておるのだ。

くくくっ。王子…。

本当だぞ?

くくくっ。ではお仕事の成果、拝見致しましょう。そちらが来年度の財政草案にございますか?

うむ。読んでみよ。バサッ。

はい。ペラペラっと……。くくくっ。諸侯の財政難を徳政令で一気に解決するのでございますか。くくくっ。しかしこれでは商人どもから不満の声が…。

そうなったら不平不満を抱く者を全員牢に入れ、資産を没収して国庫へ入れるまでのこと。

くくくっ。一石二鳥にございますな。素晴らしい…。感服致しました。貴方様はまさに稀代の名君にございましょう。

世辞はよい。仕事は片付いたのだ。もうよいであろう? 余はこれからメルルの味見をするぞ。

くくくっ。メルルさまはいま湯浴みの最中にございます。恩人である王子に良く思われようと肌を磨いておりましょう。しかし性交は…。

ふははははっ。安心せい。一緒に風呂に入るだけだ。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ