プロローグ
異世界ルーンの西の大陸の中心に聳える白帝城。100の諸侯を束ねる魔道王国エロスの都城であり、そこには絶世の美少年と噂される魔王子アベルがいた。
今年10歳になる王子は無事精通が始まり、自分のハーレムを持つことを許されたが、ハーレムはエロス王家にとって神聖なもので、代々の掟『性約』に従わねばならなった。
Ⅰ、エロス家の後継者は精通・初潮が始まるとハーレム主となることが出来る。
Ⅱ、ハーレム主は10人までハーレム候補を選ぶことが出来る。
Ⅲ、ハーレム主とハーレム候補の関係は互いの合意の上に成り立つものとする。
Ⅳ、ハーレム候補の選定は精通・初潮が始まってから半年以内に終えるものとする。
Ⅴ、但し性交を誰かに一度でも行うとそこでハーレム候補の選定は強制終了となる。
Ⅵ、選定期間が過ぎた後にハーレムへ女子・男子を追加することは一生涯出来ない。
Ⅶ、ハーレム主はハーレムに入った者以外と性交してはならない。
アベルは淫乱だが、しかし愚鈍ではなかった。今、この時が(以下会話文
ゲシュタルトよ。
はい。王子。
決められぬな。
駄目ですか。
うむ。余は女とは99パーセント容姿だと思う。
はい。存じ上げております。
このように国中の女子をカタログにしてあると確かにハーレム入りの選定をするには分かり易い。
6歳~10歳まで、殿下のストライクゾーン70万人でございまする。
うむ。だがな、ゲシュタルトよ。
はい。
駄目だこれは。写真は写真でしかない。
はい。写真は写真にございます(何言ってるのコイツ)
写真写りというものがあろう。ブスが美人に、美人がブスに。どうするのだ。
カタログにて100人ほどお決め頂いて、その後、直接……
ゲシュタルトよ。余を謀るのか?
は、はい?
ブスが美人に見えていた場合はそれでよかろう。しかし美人がブスに見えていた場合はどうするのだ。見逃してしまうではないかっ! 愚か者めがっ!!!!!
ひええぇえええ。ボシュ……。墨墨 骨 墨墨。
ふん…。暗黒公爵サキエルはおるか。
シュタッ! くくくっ。ここに……。
狩りに行くぞ。ふははははっ。
くくくっ。
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