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航空機内デザインの革新:乗客に1つずつモニター画面を与えるより、乗客のタブレットを設置する工夫の方が重要だ

ロンドンのデザイン会社Priestmangoodeが手掛けた新型旅客機では、機内の収納スペースを40%拡大しているほか、さまざまな工夫が見られる。

 
 
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TEXT BY JOSEPH FLAHERTY
PHOTOS BY PRIESTMANGOODE
TRANSLATION BY KENJI MIZUGAKI/GALILEO

WIRED NEWS (US)

ロンドンにあるデザイン会社Priestmangoodeは、ブラジルの航空機メーカーEmbraer社(エンブラエル:世界第4位の旅客機メーカー)と協力して、機内持ち込み荷物の収納問題を根本的に解決してみせた。

Embraer E2ナローボディジェットの新型機では、座席上の収納棚に、乗客全員が自分のキャリーバッグを収められるだけの容量がある。

収納問題の解決を妨げていたのは、パーソナルサーヴィスユニット、航空機業界の用語で言えばPSUだった。これは、「Fasted Seatbelt(シートベルトを締めてください)」のサインやコールボタン、読書灯、エアノズル、酸素マスクを収めたモジュールだ。

大部分の航空機では、これが大きな一体型ユニットになっており、いくつかの座席で共有していた。このデザインは組み付けが楽だが、それと引き換えに、その上の荷物収納スペースを狭くしていた。

Piestmangoodeが開発した特許出願中の「シングルシートPSU」は、収納棚の容量を40%も増やしたほか、レイアウトの柔軟性も高くした。

PSUのアウターフェイスのデザインも見直され、実用本位の「パーツの寄せ集め」状態だったものが、iPhoneを思わせるデザインに生まれ変わった。

Piestmangoodeによる新しいデザイン(PDF)では、このほかにもさまざまな工夫が行われている。次のページから紹介していこう(最後のページに動画)。


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