ライフハッカー編集部 - メンタル,人生 11:00 AM
「最悪に失敗した場合のコスト」を考えれば、楽観的でいてよいかわかる
私たちは皆、悲観主義的な傾向をある程度(人によっては比較的強く)持っています。物事を悪いほうに予測するのが役に立つ場合もありますが、悲観的になり過ぎて失敗してしまうこともあります。そのような失敗を避けるために、自分自身に問いかけてみましょう。「失敗した場合のコストは何か?」と。
悲観主義にせよ楽観主義にせよ、それ自体の本質としてあらゆる状況に役立つとか適しているとかいうものではありません。最悪の事態を想定するのが適切な場合と、多少の希望は持っても良い場合とを、どのようにすれば区別できるのでしょうか?
うつ病と異常心理学に関する世界的権威で、一般読者向けの著書も多い心理学者のマーティン・セリグマン氏は、悲観的な考え方をすべきかどうかを判断するために、「最悪の場合、どんなことが起きるか?」と自問する方法を提案しています。
楽観主義を排除すべきかどうかを判断する基本的な指針は、その状況において失敗した場合のコストは何かを自分自身に問いかけてみることです。失敗のコストが大きい場合、楽観主義は間違った戦略です。飛行機の除氷をもう一度やっておくべきかを決断しようとしているコックピットのパイロットや、パーティでアルコールを飲んだ後に車を運転して帰宅すべきかを考えている人、それから、夫婦関係に不満を感じて、万一発覚すれば結婚生活に破局につながるような浮気をしようか思案中の人などは、楽観的態度をとるべきではありません。ここに挙げた例で、失敗した場合のコストはそれぞれ、死、自動車事故、離婚です。そうしたコストを小さく評価するような考え方は適切ではありません。一方で、失敗のコストが小さなものならば、楽観的な態度をとりましょう。
当然ですが、失敗のコストに関する判断は、本人の主観が入るだけでなく、楽観的な思考の影響も受けます。浮気をしようとしている人の例で言えば、実際は問題が増えてしまう可能性があっても、浮気をすれば今より幸せになれると自分に言い聞かせるのかもしれません。けれども、冒頭でご紹介した質問を自分自身に投げかけるだけで、自分が置かれているのは、悲観的な予測が重大な意味を持つ状況なのか、あるいはそういう予測は気にしなくても良いような状況なのかを判別しやすくなります。
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